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麻生首相リマ(ペルー)記者会見に思う [82.言葉のアンテナ]

麻生首相リマ(ペルー)記者会見に思う

 11月24日朝8時40分頃から記者会見が始まった。時事通信記者(日本人)の質問は国内問題、小沢党首との子どもの喧嘩じみたことのみを質問し、ペルーと日本の関係については質問がなかった。勉強不足か場を考えない不見識だ。ペルーでの記者会見だから少なくともペルーと日本の今後の関係に関する事項を一つは入れるべきだった。相手国に失礼だ。
 麻生首相の言い方にはふたつ気になることがある。ひとつは言葉の問題である。「汚染問題などなど」この“などなど”という言い方をよくやる。普通は“とうとう”とすべきで、それよりいいのは“など”である。実に聞きにくい。ひょとしたら踏襲を「ふしゅう」と読んだり、頻繁を「はんざつ」と読んだと、漢字の読みの能力に疑問符がついているが、常用漢字が読めないだけではなく日本語のセンスが悪い疑いがある。日本語の良書を読み、日本語のセンスを磨いてこなかった可能性ありだ。漫画ばかり読んでいるとこういうことになるのだろうか。わたしも少年マガジンをほとんど創刊号以来、ヤングジャンプも五十半ばまで読んでいたので、漫画を読むことに反対はしない。手塚漫画をはじめ千葉哲也、斉藤タカオなど漫画も質の高いものがあるからだ。しかし、漫画のみで、日本文学をぜんぜん読まないというのは賛成できない。
 もうひとつの気になることは話す時の姿勢である。演説の台があるが、そこに右肘を載せて話していた。いかにも姿勢が悪く、崩れた感じがする。かてて加えて使う言葉が品が悪いから余計に崩れて見えてしまう。あの話している姿を見ただけで聞いているほうは、どの程度の人間か判断ができてしまう。
 東北人が使う東北弁、大坂人が使う関西弁、北海道人がう使う北海道弁はそれぞれ土地の温かみのある言葉で、使う人間に温かみを付与するが、麻生首相の使う方言はその温かみが伝わってこない。なぜだろう。たとえば、「あらためるべきところは、改めにゃいかん」である。崩れた感じが伝わってきたのみ。
 話すときの姿勢は、何物にももたれかからずすっきりと立ち、自然に話すのが一番だろう。話し手の品性が話し方や話す内容にも現れてしまう。
 こうしてブログを書くことも気をつけろということだ。ブログの内容には人生観や価値観ばかりでなく品性までもがでる。他人のことばかり批判するのはいかがなものかという声が天から聞こえる。

 2008年11月24日 ebisu-blog#415
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