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根室市の文化祭 [87.根室の話題]

文化祭

 市の文化祭が総合文化会館で開かれている。写真、絵画、書道、陶器など多部門に分かれて一年間の成果が作品として展示されている。
 陶器は姿が美しく完成度の高いものから、初めて間もないと思われる作品までさまざまである。刀剣の展示もあった。二振り持たせてもらった。1キログラムより少し重さがある。切っ先から柄の部分まで刀身が次第に太くなっている。振り下ろすときに切っ先がぶれないように重心を考えて造られており、仕上がりの綺麗さと重さのバランスが考慮されている。
 年に一度展示するので、その機会に油をぬって打ち粉をするという。鎌倉時代の作品が最高だとは説明してくれた人の弁である。現代の刀工までその技術が受け継がれている。ICにも三枚の鉄をあわせる技術が転用されているのだそうだ。

 写真が好きだから写真から見た。江戸勝男さんの写真『秋の大雪』は湖のほとりの紅葉の奥に雪をかぶった山の斜面が見える。光が写真中央の紅葉を照らした一瞬を撮ったもののようだ。雲間から陽光が紅く染まった木々を照らしてそこだけが明るく映っていた。浜崎和樹さんの写真『ゆらめく秋』は湖の湖面に映る紅葉である。水面に漣が立ち、映った紅葉が揺れ動いた一瞬を撮ったものだろう。いい絵を撮るのは根気のいるものだ。後藤博美さんの『秋景』も重量感をもった紅葉・川・釣り人、大自然の重量感が伝わってくる素晴らしい写真である。石山俊吾『剛勇鷲』はオジロ鷲だろうか、尻尾が水に隠れて見えない。根室の自然の豊かさゆえの写真である。
 絵の部門は松葉千恵美さんの『静物』は影の描きこみが独創的で印象的だった。鶴木幸子さんの『追憶・奥行臼駅』が懐かしい感情が湧きあがるいい作品だった。手前の太い木の木肌が丁寧に描かれていた。駅の由来を書いた看板が斜めにかしいでいるのも風雪に耐えた姿をよく伝えている。石堂愛夏さんの『絵を描く友だち』は三人の友人がそれぞれお互いを描いたものの中の一枚ようだ。3枚展示されていた。比べてみると面白い。石堂さんの絵は描き込まれた人物の表情がいい。手前のイーゼルの金具をもっと描き込んだら絵全体がどうなるのだろうかと想像した。奇をてらわない素直な絵だ。
 書道も素晴らしい作品がいくつもあった。見なかったが手芸も作品展示がある。

 暇があったら、どうぞ見てください。自分の知人・友人の違った顔が見つかるかも知れない。今日から3日間開催されている。

 2008年11月1日 ebisu-blog#379
  総閲覧数:44,962 /340 days(11月1日13時30分)


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