SSブログ

橋下大阪府知事の意見(学力テストデータ公開) [57. 塾長の教育論]

橋下知事「国と市町村でやって」  公開批判に反論

 大阪府の橋下徹知事は17日、大阪府庁で記者団に、塩谷立文部科学相が学力テスト成績の部分開示を批判したことに対して「知事として情報公開条例の枠組みの中で判断した。文科省が序列化を懸念するなら、都道府県の平均正答率を出さずに国と市町村で勝手にテストをやってほしい」と反論した。

 橋下知事は部分開示について「全く批判を受けないとは思っていないが、知恵を出しながら(部分開示を)やった。58億円かけて何のデータも出ないなら、国民は誰も納得しない」と文科相を批判した。

 塩谷文科相は17日午前、橋下知事の対応について「情報開示請求への対応という点では理解できるが、基本的には好ましくない」と述べた。

《わたしは橋下知事の意見に賛成する》
 全国学力テストをやり都道府県別のデータを公開しながら、知事にデータ公開の権限がないというのはおかしい。橋下知事の意見はもっともだ。市町村長にデータ公開の判断を任せるのなら市町村別の学力テストデータを公表するのが筋だろう。文科省は相変わらずデータ公開は好ましくないと言っている。「学校の序列化」「過度の競争への懸念」がその理由らしい。公開できないなら学力テストをやる意味があるのだろうか?
 わが根室のデータ公開の権限は根室市長に任されている。根室市教育委員会は「ノー」である。いまだに公開しないところを見ると市長も「ノー」であるらしい。
 北海道は開拓精神に溢れていた時代があった。それはそう遠くない日のことである。北海道知事や長谷川市長ももちろん知っている。知識は腹に収めているだけではだめだ、それが行動に表れなければ意味がない。
 なぜ、北海道知事は全国に先駆けて学力テスト公開をいい出せない。橋本はるみ知事が北海道の人間ではないからか最東端に位置する、日のいずる町根室、その町の市長はなぜ全国の市町村長に先駆けて学力テストデータ公開を言い出せなかったのか?
 時代を拓く開拓精神はわが町にも北海道にももうないのだろうか?

 クラーク博士が札幌農学校の教頭になったのは1876年のことである。言い古されたクラーク博士の次の章句が真新しく感じられる。

 “Boys be ambitious ! Be ambitious not for money or selfish aggrandizement , not for that evanescent thing which men call fame . Be anbitious for the attainment of all that a man ought to be .”

 だいたい、文科省がデータ公開は好ましくないと言っているのに、それに逆らってまで公開決定通知を出せる市長が全国にどれほどいるのだろう。知事が後押しすれば別である。しかしその知事も官僚出身では可能性すらない。権限はあっても、文科省に逆らってまで長谷川市長がデータ公開を決定するのは無理だろう。よほどの反骨精神と教育への煮えたぎる情熱を持ち合わせないとやれない仕事である。

 大阪府は公開に反対している市町村を除き、大半の市町村別学力テストデータの公開に踏み切った。
 橋下知事は本気で教育改革をやるつもりのようだ。若くて思いっきりがいい。いい知事だな。日本の未来は、煮えたぎる情熱を持ち本気になれる政治家に託したい。

 2008年10月17日 ebisu-blog#362
  総閲覧数:41,500 /325 days(10月17日23時20分)


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0