SSブログ

旧旅館大野屋12月新装開業(北海道新聞より) [87.根室の話題]

            大野屋12月新装開業

 大野屋旅館が1月に営業を停止し、3月の自己破産した。その続報である。9月4日北海道新聞朝刊24面根室地域版より転載。

 【根室】市内の渡辺建設工業は3日、関連会社の渡辺商事が宿泊施設の旧「旅館大野屋」を取得し、12月に新装オープンすると発表した。市内では、宿泊施設の不足で大型イベント開催に影響が出ていたため、市経済にとって朗報だ。
 客室数はこれまで通り34室だが、洋室を2部屋から6部屋に増やす。収容人数は約130人。工事は渡辺建設工業が担当し、内外装を一新。屋号も変更して忘年会シーズンから営業を始める。
 3日は同施設で地鎮祭が行われた。同社の渡辺寿一社長は「市内に雇用対策と経済効果に寄与したい」という。
 旅館大野屋は1月から休業し、3月に自己破産した。市内では宿泊施設不足から、毎年9月第三週に開かれる「根室さんま祭り」が今年は1週遅れて実施されるなど、影響が出ていた。根室商工会議所の山下洋司会頭は「まちの明るいニュース。これで、いろいろなイベントが安心できる」と歓迎していた。(幸坂浩)

《コメント》
 渡辺建設は地元の建設会社である。宿泊施設が足りないことは事実だから、渡辺商事が経営に乗り出すのは歓迎したい。
 今後の経営だが、親会社の渡辺建設が黒字を出せる間は経営が続けられるだろう。旅館・ホテル業は独自のノウハウが必要な業種である。お客様をおもてなしする心、ホスピタリティは建設業とはほとんど関係がない。きちんとした経営者を迎えることができなければ、赤字のまま推移するだろう。そうなれば数年で行き詰り、次に引き受けてくれる会社を探すことになるだろう。
 現在の渡辺建設に旅館経営のプロがいるとは思えない。外部から情熱があって腕のよいスタッフを迎えることができるだろうか。
 要は、人材確保の問題であり、旅館業を黒字軌道に乗せるできるか否かである。しっかり頑張ってもらいたい。


 2008年9月4日 ebisu-blog#289
  総閲覧数:30,990/283 days(9月4日12時50分)


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0