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#230 千人踊りは千人いたか? July 20, 2008 [87.根室の話題]

        千人踊りは千人いたか?

 今日は花火大会がある。海岸付近は来るまでびっしりになるだろう。浴衣姿の見物客もたくさん出るだろう。幸い空は晴れていて、霧もない。

 昨日(19日)夜は港祭りがあった。お昼頃に鳴海公園でブラスバンド演奏。出場した塾生は全員休み。6時に千人踊りが公園を出発した。出発点付近でざっとカウントするとたしかに千人を数十人上回っていた。
 一番後ろに北方領土から来たロシア人の集団が30人ほど「根室信用金庫」と書いたハッピを着て踊っていたが途中で消えた。この分を差し引いても、千人ぎりぎりだったようだ。何年かぶりに、名実共に「千人踊り」となったことを喜びたい。昨年と比べても50%ほど多いから、見物客も数の多さを実感したのではないだろうか。
 緑町で見ていたら、行列の中から頭を下げてニコニコ微笑む人がいた。瞬間誰か分からない。あれ、見た顔だ。すぐに思い出した。ヒロシだ。職域団体の中に混じっていたので、高校3年生の彼がいるとは思わなかった。真っ黒に日焼けしていたから、高校でも同じ部活を続けているのだろう。二年ぶりに元気な顔を見た。そういえばテレビにしょっちゅう出演していた「ヒロシ」はどうしているのだろう。「ヒロシです」と言う台詞が聞かれなくなって久しい。
 職域団体や、町内会が主体なのでそれぞれに分かれて行列して踊る。だから、団体に属さない個人参加がしにくいところが年々参加者を減らす要因かもしれない。せっかくハッピや浴衣をそろえているのだからごちゃ混ぜにするわけにもいかない。
 根室支庁の参加人数が多く目立っていたが、振興局になれば参加者は半減するのだろうか。
 盆踊りの行列だから、お祭りとは違って静かである。仮装盆踊りで子供たちが見せた掛け声をかけながらの元気の良い踊りは見られない。"シャンコシャンコシャンコ、シャシャンコシャン♪”がにぎやかで良いが、根室音頭は葬送行列のような雰囲気である。
 気温は14度で薄ら寒かった。寒さを吹き飛ばすような激しい踊りがあってもいいのではないだろうか。根室音頭に新しい振り付けができないものだろうか。千人踊りをみながらそんなことを考えていた。

 千人踊りが緑町を通りすぎると旧伊澤書店前付近ですぐにヨサコイソーランがはじまった。歯舞中学3年生34人が元気に踊った。体の一番大きいK君の踊りが動きが俊敏で迫力があった。あの体格だからレスリングでも柔道でもラグビーでもやれば強い選手になるだろうが、いまのところ本人にそのつもりはなさそうに見える。もったいない。
 続いて啓雲中学3年生によるヨサコイがはじまった。皆同じ衣装で踊るので照明が暗いこともあり、顔の見分けがつかない。何人かの顔を捜していたら、そのうちの一人のお母さんがいて声をかけて教えてくれたので見分けがついた。緑色の線の入ったスニーカを履いて、普段とは違ってうっすらと化粧をしてハチマキを巻ききりっとした表情で踊っていた。跳ねるときのジャンプ力が他の生徒と違って見えるのは部活の影響だろう。他の学校で同じ部活をやっている塾生が動きが俊敏で優秀な選手だと褒めていた。

 踊りはそれぞれ十分ほどで終わり、根室太鼓のジュニアが20人ほど和太鼓をたたき始めた。そのあとレギュラーメンバーが叩いて、7時20分頃から始まった小宴は8時丁度に終わった。伝統となりつつある根室太鼓はしっかりジュニアを育成している。世代を超えて技術と心を伝えていくのだろう。
 たった40分のヨサコイと和太鼓の競演は第3区の先太鼓の練習の音に引き継がれて、消えていった。

 もう1時間だけ延長して、9時まで狂ったように踊り、いくつかのグループが出場して太鼓を叩いたらどんな港祭りになるのだろう。
 歯舞中学や啓雲中学のOBは同じ踊りを踊れるはずだ。参加の輪が広がったらどんな祭りになるだろう。
 和太鼓の曲に振りをつけ、ねぶたのはねっとのような踊りがあってもいい。和太鼓と踊りが一緒になれば元気は百倍になる。だれかやってくれないかな・・・

  2,008年7月20日   ebisu-blog#230 
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