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#152 成長 2,008年3月30日 [57. 塾長の教育論]

  2,008年3月30日   ebisu-blog#152 
  総閲覧数: 8857/124 days (3月30日8時12分) 

 年度末である。明後日から4月だ。卒業の月が終わり入学の月に変わる。
 塾生OBが一人、1年半ぶりくらいに来た。ある専門学校にAO入試で合格し、奨学金もゲットして来週根室を発つという。
 中2の12月頃に来た生徒だが、もう高校を卒業した。5年ほど前に塾を開設したが、最初の生徒が連れてきた3人の内の一人だ。学校を休むことが多く成績はむちゃくちゃだったが、数学の点数がすぐに70点ほど上がり、次第にしっかり勉強するようになった。数学の先生が急な変化に驚いて「どうして」と問い、「塾に行っているよ」と答えたと笑っていた。「不規則動詞60」の暗記も速かった。
  「動物のお医者さん」に憧れて、2年半くらいニムオロ塾で勉強した。しばらく見なかったので進学をあきらめたのかとも思っていたら、進学をする同級生数人とグループを作って勉強会を開き、教えあい、励ましあって勉強していたという。学校推薦をもらうために一時期は一日5時間以上勉強して成績をさらに上げた。
 わたしも仕事上いくつかのプログラミング言語の経験があるが、プログラマーに英語と数学は必須アイテムである。結局自分の得意科目を活かすことになった。ウェブ・プログラマーになりたいと夢を語り、「ありがとうございました」ときちんと挨拶をして帰っていった。地に足の着いた一人前の大人である。

 若者の成長速度は大きい。正直言って驚いた。得意科目を活かして食べる道を見つけようと自分の力で歩みだした。
 塾に来ないと点数を上げられないような生徒を作るために始めた塾ではない。もっと遠くを見つめて故郷根室に戻って開いた塾だ。塾をやめた後に、生徒が独力で進むべき道を歩めるように、基本的な学習習慣と学力そして気力を培う場がニムオロ塾だ。塾長の役割は小さなきっかけをいくつか創ること。
 生徒の成長に驚き、喜びながら、先生も頑張れと背中を押された気がした。
 
 4ヶ月150本ほどブログを書き綴ってきた。イニシャルで授業風景を紹介したりもした。同じクラスの生徒には個人が特定できるところまで書き込んでいたから、ところどころネチケット(ネット・マナー=エチケット)にも違反するところがあったのかもしれない。また、地域医療問題では根室の町の将来を憂えたとしても、高いところから書きすぎた嫌いがある。
 ブログが何物かが知りたくて、トライアルのつもりではじめてみた。ヒット数の多いブログも検索してみた。ずいぶん手間と暇をかけ、しっかりしたものがある。そこまで時間を投入するつもりはいまはない。この辺りで今後どうするかをじっくり考えてみたいと思い、更新の頻度を落としたい。ウェブからフェードアウトはあるかもしれないし、単に頻度を落とすだけかもしれない。心は揺れている。
 このところ読者が増えた。写真が一枚もないブログは珍しい。退屈で冗長な文章を忍耐強く読んでくれた読者に感謝申し上げたい。
 ありがとう m(_ _)m
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