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#110 1月の花咲港 輸入総額57%減(北海道新聞夕刊より)2,008年2月28日  [87.根室の話題]

2,008年2月28日   ebisu-blog#110

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  1月の花咲港 輸入総額57%減 前年同月比
ガニ、活ウニ激減で

【根室】根室税関支所は1月の根室・花咲港の貿易概況をまとめた。活ガニ、活ウニの輸入が激減し、輸入総額は前年同月比57.0%減の3億3680万円に落ち込んだ。ロシアによる密漁、密輸の取り締まり強化が原因と見られ、3年連続で前年割れだった昨年以上に、厳しいスタートとなった。(仁科裕章)

 輸入品目別では、活ガニが数量で前年同月比92.1%減の13トン、金額で同95.3%減の521万円、活ウニが数量で同63.0%減の482トン、金額で同48.0%減の3億2478万円。活ウニは昨年、1年間の実績が統計開始以来始めて減少していたが、今回は1月としても4年ぶりに千トンの大台を割った。

  【コメント】

 カニはほとんど取り尽くし状態だろう。カニ資源の枯渇とともに業者がウニへ流れて、ウニの乱獲によって今度はウニ資源が急減しているように見える。金になればいくらでも獲るのは50年前の根室そのものに見える。あの頃は冷凍設備もなかったから、缶詰工場で処理しきれないほど水揚げされると湾内に棄てられることもあった。処理しきれない原料は工場で働く人たちが家へもって帰れた。足の関節ひとつが30センチほどもあるタラバガニがたくさん食べられた、そういう時代があった。鷹揚な時代だった。そうして資源は逓減していった。同じことがロシアが占拠している北方領土で起きているようにみえる。ロシアと日本では50年のタイムラグがあるようだ。

 カニの輸入量が減れば、カニ業者は打撃が大きい。沿岸ではもうほとんど獲れない。扱う商品がなくなれば、商売にならない。鮭や秋刀魚やそのほかの品物を扱うしか手がないが、カニほど値段の張る水産物はない。輸入量が急減するということはカニを扱う水産会社の売上が減るということだ。

 ウニは輸入量が減れば、沿岸で取れるウニが値崩れせずにすむ。一時と違って、使う明礬の量が減っているから、薬臭いウニはなくなった。ウニの味はよくなった。八年ほど前だが、横浜市緑区中山駅前の魚屋さんがやっている居酒屋で食べた根室産のウニは絶品だった。根室の水産業者へは輸入量の減少で、地物の値崩れが防げて好影響だろう。資源が枯渇しないように管理しながら漁をする時代になった。ロシアもいずれそうなるだろう。

 それにしても、毎年9月に催されているカニ祭りはいつまで続けられるだろうか?すでに秋刀魚祭りのほうが3倍くらい勢いがあるが、カニ祭りも続いて欲しい。7月の盆踊り、8月の金比羅山のお祭り、9月のカニ祭りと秋刀魚祭りと7・8・9月は根室が一年で一番元気な3ヶ月である。


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