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#80 沿岸に長大な流氷山脈(道新より)2,008年2月10日  [87.根室の話題]

2,008年2月10日   ebisu-blog#80
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 今夜はNHKFMから流れるジャズを聴いている。痺れるようなアルトサックスの音色と43度の焼酎「八重山」。濃いコウジの香りはストレートで味わうに限る。・・・グビッ・・・ゴクッ・・・

 凍てついた夜である。ストーヴが背中を温めている。今年は平均気温が例年よりも1度ほど低いという。根室湾は岸から300~1000メートルぐらいが流氷かと見まがうような沿岸氷で埋め尽くされ、あたかも雪原のごとくに見える。書斎の西側の窓から見えるオホーツク海は一面真っ白で群青色が見えない。風連湖の辺りまで雪原が続いているのだろう。一方、北側の海は白い沿岸氷の向こうに本来の群青色を見せている。発達中の沿岸氷は納沙布岬を回り落石海岸をも呑みこんだ。
 毎日見ているが、沿岸氷は気温がマイナス8度を越えたあたりで急に発達するようだ。弱い北風が運んでくる冷気で海面が凍りはじめ、その上に雪が降り積もる。そして一面真っ白に変わる。一夜で数百メートルも発達するとまるで魔法使いがオホーツクの海に魔法をかけたかのように思える。強風が吹けばまだできたての沿岸氷は割れて砕けてもくずとなる。ある程度成長すると少しぐらいの風では消えない。以下は道新の記事である。たまには根室らしいニュースもいい。(無断転載御免)

【根室】根室湾に面した根室市幌茂尻の20~30㍍沖に8日、高さ3㍍、長さ約百㍍の氷の山が出現した。1㍍前後のブロック上の沿岸氷が積み重なっており、光の具合で断面は青く見える。
 氷の山ができ始めたのは同日午前5時頃。同地区の漁業藤林新造さん(53)は「朝早くからがらがら音がして四時間ほどでみるみるうちに山ができた。長く住んでいるがこんなことはみたことがない」と驚いている。
 今冬、根室湾の海岸は沿岸氷で覆われており、沖合いからの強い風と潮とで氷の山ができたらしい。岸から離れているので近づくのは危険という。
 春国岱の先端部でも同様の氷の山ができている。(倉又良春通信員)

積み重なったブロック状の氷の山の前を歩く人が写った写真が載っている。歩いているのは海の上だろうか?キャプションには「幌茂尻海岸に出現した沿岸氷の山」とある。
 東京でふるさと根室を懐かしむ人、そして根室の海を見たことのない人も、想像してみてほしい。バリバリ音を立てて風に吹き寄せられ、みるみつうちに積みあがっていく1㍍四方の氷のブロックの山が陽射しを受けて蒼い光を放ちざわめく姿を、そして陽が落ちてしばらくすると、厳寒の月の光を受けて静まりかえる様を・・・


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