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#5166 傷病兵を連れ戻し前線の突撃隊へ送るロシア Feb. 21, 2024 [8. 時事評論]

 ウクライナで起きている戦争で、ここ数日ロシア軍の攻勢が伝えられている。ウクライナ東部のアウディーイウカをロシア軍が奪還したようだ。


 今朝2/21朝のNHKラジオニュース解説番組を聞いていたら、ロシア兵の妻の事例が紹介されていた。

 胃腸に持病がある夫が「動員=徴兵」されて前線へ送られた。1年間で返すという約束だった。1年半たってから、持病が悪化して戦えなくなり、戻ってきた。そのまま市立病院へ入院治療を受けていたら、軍の病院へ移すと言われて、そのまま連れていかれた。
 軍の施設では治療はされなかった。病気は治ったということで前線へ「突撃隊」に編成されて送られた。以来3か月間連絡がない。おそらく殺されたのだ。軍から連絡はない。
 妻は怒っている。夫がいなくなってしまったら失うものはもう何もない。この妻が属しているネットワークは、約束通り1年間で帰還を要求しているだけ。軍を批判したり、ウクライナ戦争に反対したら、逮捕監禁されるからだ。声高に主張すればナワリヌイ氏の例がある。拘束され反逆罪で送りになったジャーナリストは数知れず。FSBに暗殺されたと思しきジャーナリストも百人を超える。犯人はどれもつかまっていない。警察が暗殺部隊のFSB職員を捕まえられるはずがないからだ。

 さて、プーチンはなぜ傷病兵を突撃隊として前線へ送り、同胞を殺戮しなければならないのだろう?
 答えは簡単だ。傷病兵が戻ってきて治療を受けて家族と面会していたら、戦争の実態が帰還兵から漏れるからだろう。軍への批判はすべて国家反逆罪になるように法律も改正している。

 ナワリヌイ氏が北極圏にあるシベリアの刑務所(スターリン時代には最悪の強制収容所)で殺された。遺体は2週間家族に渡さないという。使った毒が消える期間をまっているなんて噂が流れ始めている。

*「ロシアの女性たち、夫や恋人の復員求め抗議-予備役招集から1年余り」
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ロシアのプーチン大統領がウクライナでの戦争に動員する予備役30万人を招集してから1年余りが過ぎ、兵士の家族らが復員を要求し始めた。
  クレムリン(大統領府)に対する抗議活動を開始したのは、愛する人を戦争から早く帰還させるよう求める予備役の妻や母親、恋人らだ。昨年9月に招集された予備役の帰還を訴える運動「ザ・ウェイ・ホーム」は、通信アプリのテレグラムでフォロワー3万7000人余りを集めた。
  これまでのところ、この運動を巡る当局の対応は、抗議行動をしないよう警告する警察の派遣程度にとどまっている。
  女性たちのこうした運動は現時点ではまだ小規模だが、プーチン大統領が出馬を表明した来年3月の大統領選を控え、政権運営に影響を与える可能性もある。
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 報道の自由は守らなければならない。報道の自由がなくなったら、日本も中国やロシアのような国になりかねない。そこで、NHK経営委員がNHK会長に報道内容や取材の在り方にクレームを入れた、この事件はとっても重大である。

*「NHK経営委員長はすぐに辞任を」 かんぽ報道で録音開示命令

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 かんぽ生命保険の不正販売を報じた番組を巡り、NHK経営委員会が会長を厳重注意した際の議事録や録音データを開示すべきかが争われた訴訟の判決で、東京地裁(大竹敬人裁判長)は20日、市民グループの請求を認め、NHKに録音データの開示を命じた。さらに開示を怠ったとして、NHKと森下俊三経営委員長に計228万円を支払うように命じた。
弁護士「議事録隠し明らか」
 「非常に画期的な判決だ」。判決後、東京都内で記者会見を開いた原告団の沢藤大河弁護士はこう語った。判決は、NHKが「ない」としていた録音データの公開に加え、森下委員長が開示義務を怠ったことを不法行為と捉えて損害賠償も認めた。その2点への高評価だった。
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