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#5139 地震大国ニッポン:大阪万博の建築資材を使えないだろうか Jan. 3, 2024 [12. 自然災害への備え]

 1/1、後4時10分の能登半島地震の被害の実態がだんだん明らかになっています。これから厳寒期に入るから被災地はたいへんです。
 大阪万博中止して、建築資材や重機や人を被災地へ回せたらうれしい。北陸は関西の隣である、関西人には隣の災害を見過ごすことのできない人情味あふれる人が少なくないはず。阪神淡路の大震災の時(1995年1月17日)には全国からボランティアが駆け付け、支援の手が差し伸べられた。

 日本は地震と火山噴火の大国だから、日本人は繰り返し起きる自然災害の中で生き抜いてきました。政治や行政は災害への備えをもう一度見直してもらいたい。

 たとえば、首都圏で大震災が起きたら、水洗トイレは使えなくなります。水道が止まるだけでなく下水処理もアウトになります。下水処理場はまるで化学プラントですからね。東京都内の公園に百万か所のトイレを設置しようと思ったら、たいへんな仕事です。10万箇所ぐらいしかトイレが用意できなければ、震災後の数か月間どこで排泄するのでしょう?そこいらじゅうウンコだらけ、夏だったら衛生上もすごいことになります。悪臭が漂い、ハエが大量に育ちます。
 下水が使えないから、公園につくるのは昔ながらの「ポッチャン・トイレ」かな?それでもないよりはずっとましです。水洗トイレしか使ったことのない世代には「ポッチャン・トイレ」の利用は無理かもしれません。
 しばらくは、おそらく1~3か月間は、お風呂にも入れません、洗濯もできません。飲み水を手に入れるのも何時間も並ぶことになります。
 ああ、太陽電池で動くポンプを備えた井戸を掘って、カランを十数個つけておくことも必要ですね。10万か所もあれば、ずいぶんと助かります。飲料水用の井戸と飲めない水の井戸が区別できるようにしておかなければなりませんね。

 都内で、被災者の大半を収容できる仮設住宅建設は無理でしょう。数か月あるいは数年間は、数百万人が地方への移住しなければならなくなる可能性がありますね。そして同時に職の問題が生じます。職を失いたくないですから、大半の人がそのままとどまるでしょうね。備えとして何をどこまでやれるのでしょう?
 首都直下型地震がいつ襲うのか誰にもわかりません。それは突然やってきます。

 今回の能登半島地震で、被災地復興の何ができて何が不可能なのか、しっかり検証して、備えを固めなくてはいけないのではありませんかね。政治家からも行政からも具体的な提案が出てくることを期待しています。
 もちろん、首都圏に住んでいるわたしたち自身も考え、備え、行動する必要があります。まずは、東京都の対策を知ることから始めてみようかな。

*東京都の地震対策

**ドキュメント動画
 やはり、避難所でトイレの問題が起きています。水を流せないので、使えません。臭気が建物の中に漂っているようです。家がつぶれた人が多いので、これから数か月間の避難所暮らしになりそうです。トイレの問題は深刻です。野グソをするしか手がなさそうです。首都圏んだと野グソをする場所もありません。
 やはり、井戸の掘削と太陽電池パネル利用で、電気モータでくみ上げられるようにしておくべきですね。とりあえず都内10万か所。トイレは備えをどうしたらいいのでしょう?

<ニュースからの拾い物>
・3年前の地震で壁にひびが入っていたが、年金暮らしのパート従業員で修理ができずにいたが、今度の地震で全壊してしまった。建て直しはできない。…69歳男性
・つぶれてしまった1階に母親がいたが、助け出せず、津波が来るので避難しろと言われて、ビルの屋上から火の手が自宅を包みこむのを見ているしかなかった。
・3日目なのに救援物資が届かない。
・つぶれてしまった1階に妻がいるが、消防の頼んでも手が回らないと言われて...男性・老人
・避難所で飲み水もままならない、すべての物資が不足している...七尾市
・家の前にフルーシートが置いてあったので使ったら、高額請求された...また聞きの情報、七尾市

・輪島市で起きた火事では200棟が焼けました。

・ガソリンがなくなりつつあります。...4日の夕方のニュース
・アスファルトは各地でめくれあがったり、20㎝ほども罅割れ、土砂崩れ箇所も多い
・4日夜になっても、余震がおさまらないので、倒壊家屋からの救助が困難
・体育館に畳を敷いてその上に布団1枚で寝ているので、体が冷えて腰痛が悪化している⇒暖房がない
・4日のお昼になって初めておにぎり1個をもらったお年寄りの男性、「水がないので、米があるけど食べられない」と訴えていました。
・ボックス型の簡易トイレが二つ欲しい...氷見市の20人ほどを収容している避難所の要望、トイレが一つしかないので
4日「午前8時現在、県内の14の自治体で依然断水が続き、輪島市内の温浴施設では避難者が生活用水に使う水を汲んでいました。
・5日正午までに震度1以上の地震が799回あり。
・歯磨きができないことが大きなストレスになります(東日本大震災の被災者)
・同じ下着や靴下を身に着けえ続けると汗を吸わなくなり、身に着けてはいてもかえって冷えるようになりました(東日本大震災の時の被災者)
・【 カイロ 】暖かいものを身に着けていられるのであると大変助かります(東日本大震災の被災者)
・【 肌を保湿できるクリームや乳液 】・入浴できない状態が続くと 指先も頬もひび割れてきます 栄養状態も悪かったので よく指先が裂けました(同被災者)
・【 生理用品 】必ず必要です(同被災者)
・死者126人。発災後124時間で90歳代の女性が救出された、意識もはっきりしている(1/6朝日新聞)
・1/5午後11時台に震度6の余震あり。林官房長官は確認に時間がかかり発表が遅れたと説明(テレビ報道)(前日震度6と気象庁が発表したことがあり、数時間後に震度3に訂正した経緯があってのことだろう。珠洲市の地震計が調子がよくない?)
・余震は震源の深さが10㎞付近ととても浅いので、揺れが大きいのが能登半島地震の余震の特徴のようだ。
・7日午前8時までで、震度1以上の地震が1149回ありました。(正午のテレビ放送)

・1/12午前8時までに震度1以上の地震は1338回(正午のNHKテレビ報道)
・幹線道路8割が復旧、残りは大規模な土砂崩れなどがあり、相当の時間がかかる見込み(正午のNHKテレビ)


 起きている問題の一つ一つが深刻です。それでも生き残れば、生きていくことになります。今までとは一変した環境の中で...

<余談:昨年2月のトルコ大地震と比較>
 2023年2月6日にトルコでM7.7の地震があり、56000人が死亡している。能登半島地震のM7.6とほぼ同規模の地震だが、こちらの死者数はいまのところ70人台だから、1/800の人的被害にとどまっている。
 日本がいかに地震被害に強いのかがわかる。建物の構造が違う。木組みで地震に強いし、耐震強度基準もこの30年間ほどでさらに改善されている。
 地震大国は備えでも世界ナンバーワンなのだ。それでもまだ足りない。


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