#5074 大西泰斗『一億人の英文法』のススメ Sep. 29, 2023 [49-4 英作文トレーニング]
大西泰斗著『一億人の英文法』は「話せる英語を最速で達成するための文法書」です。だから、いままでの大学受験参考書の英文法書とは趣が違っています。
基本文系のうちで第Ⅱ文型が「説明型」と「オーバーラッピング」の二つに分類されているところや、文型の順序が違っています。英語の文の半分くらいは第3文型ですが、大西先生は「他動型」と呼んで、これを最初に説明しています。第Ⅴ文型は「目的語説明型」と呼んでいます。
基本動詞はその根本的なイメージから解説をします。副詞や前置詞もイメージを重視し、図による解説がふんだんに展開されます。冠詞類の解説もイメージからなされるので、例えば定冠詞のtheの解説もよくわかります。実際に話す英語や英作文で使えるレベルを狙ったものです。
英作文や話す英語で大事なのは「説明ルール:説明は後ろに置く」です。これが身についてくると作文も読解もとっても楽になります。
この4年間ほどの間に「NHKラジオ英会話」のテキストを英作文用に編集して、問題や解説を増補してA4判で1400ページほどの『英作文問題及び解説』を作りました。歯科治療で東京へ戻る必要が出て、古里でやっていた小さな塾はちょうど20年間、昨年9月末でやめましたが、現在も十人程度の生徒たちにメールで配信しています。今月から、面白くてまた作り始めました。3月末まで350~400頁ほど増えるでしょう。
作りながら最近『一億人の英文法』を辞書代わりに引いて調べることが時々あり、この英文法書がとっても優れていることに気がついたのです。2011年の初版を買っているので、12年間本棚に積んであっただけでした、もったいないことをしました。それで、大学受験生のみなさんや社会人のみなさんへおススメしたくなりました。(笑)
わたしは英語はもっぱら読む方でして、それも数分野の専門書を必要に応じて読んで英語のスキルを磨いてきました。最初は英字新聞、そして大学院入試のために経済学の本、仕事で管理会計学やAccounting Information System、システム開発の専門書群。20代後半から仕事で予算管理や長期経営計画、経営改革のためにセットされた5つのプロジェクトを同時に担当していたので、国内の出版物では間に合わなかったのです。システム開発もすぐに仕事になってきたので、システム関係の専門書を英語で読むことが増えました。最先端情報は翻訳書がなかったからです。ここまでは、産業用エレクトロニクスの輸入商社で仕事をしていたとき(1978~1984年1月末)のことです。その後、1984年2月に臨床検査会社のSRLへ転職して、予算編成や予算管理をしながら経営統合システム開発を担当しています。会社の商品やラボの仕事を理解するために医学関係の専門書群を読み漁ることが多くなりました。SRL八王子ラボには小さい図書室があり、natureやscienceそして医学専門雑誌が20種類以上定期購入されていたので、時間を作って図書室へ入り浸ってました。縁あって学術開発本部へ異動して図書室は一時わたしの管理でした。開発部の仕事である製薬メーカーとの検査試薬の共同開発案件も2つだけ担当したので、最先端の医学専門誌に目を通している必要がありました。
そういうわけで、もっぱら、読むだけでした。
52歳(2002年11月)で古里へ戻って、小さな塾を開いてからは、生徒を指導するのに読みだけではいけません。英作文指導もしなければ生徒の点数が上がりませんし、大学受験でも配点が高いので、生徒に指導しているうちにスキルが少しずつアップしたようです。生徒達のお陰ですね。もうすぐにA4判で1500ページになる『英作文問題&解答集』は大学受験の生徒たちがいなければなしえなかった仕事です。ひたすら好奇心と愉しさで時間を忘れることが多かった。
「話せる英語」は音読重視、大西先生は「NHKラジオ英会話」のテキストを100回読めと指示していますが、とても無理です。わたしはこのごろ30回読んでいます。対話文の部分だけなら40秒くらいですから、ポーズを5秒入れると、30回繰り返すと1350秒ですから、23分で終わります。これくらいならズボラなわたしでも毎日続けられそうです。
音読は精確にやりましょう。母音や子音の発音をちゃんとやると、リスニングが楽になります。音の脱落もリエゾンもはっきり聞き取ることができるようになってきます。脳内に聞いた単語の綴りが同時に浮かぶようになります。だから、「フォニックス」や発音トレーニングの本を1冊やった方がいいですね。
対話文の外に同じ分量くらい典型表現や作文例が出てくるのでこれらも30回音読すると、だいたい1時間かかります。かけましょう。
(英語に関して洞察の深い投稿をしてくれるハンドルネーム「後志のおじさん」がもう何年も前に30回音読をススメてくれました。やってみたらわかりますが、20回では足りない、30回というのは呼吸がピタッと重なるような音読には最低限必要な回数です。時間のない人は大学入試共通テストの英語問題を繰り返し音読するといいと言ってましたね。音源がただで手に入りますから、教材としては誰でも入手できます。)
大学生のみなさんは、ドイツ語やフランス語、スペイン語などの第二外国語も同じ方法で攻略してみたらいかがでしょう?
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基本動詞はその根本的なイメージから解説をします。副詞や前置詞もイメージを重視し、図による解説がふんだんに展開されます。冠詞類の解説もイメージからなされるので、例えば定冠詞のtheの解説もよくわかります。実際に話す英語や英作文で使えるレベルを狙ったものです。
英作文や話す英語で大事なのは「説明ルール:説明は後ろに置く」です。これが身についてくると作文も読解もとっても楽になります。
この4年間ほどの間に「NHKラジオ英会話」のテキストを英作文用に編集して、問題や解説を増補してA4判で1400ページほどの『英作文問題及び解説』を作りました。歯科治療で東京へ戻る必要が出て、古里でやっていた小さな塾はちょうど20年間、昨年9月末でやめましたが、現在も十人程度の生徒たちにメールで配信しています。今月から、面白くてまた作り始めました。3月末まで350~400頁ほど増えるでしょう。
作りながら最近『一億人の英文法』を辞書代わりに引いて調べることが時々あり、この英文法書がとっても優れていることに気がついたのです。2011年の初版を買っているので、12年間本棚に積んであっただけでした、もったいないことをしました。それで、大学受験生のみなさんや社会人のみなさんへおススメしたくなりました。(笑)
わたしは英語はもっぱら読む方でして、それも数分野の専門書を必要に応じて読んで英語のスキルを磨いてきました。最初は英字新聞、そして大学院入試のために経済学の本、仕事で管理会計学やAccounting Information System、システム開発の専門書群。20代後半から仕事で予算管理や長期経営計画、経営改革のためにセットされた5つのプロジェクトを同時に担当していたので、国内の出版物では間に合わなかったのです。システム開発もすぐに仕事になってきたので、システム関係の専門書を英語で読むことが増えました。最先端情報は翻訳書がなかったからです。ここまでは、産業用エレクトロニクスの輸入商社で仕事をしていたとき(1978~1984年1月末)のことです。その後、1984年2月に臨床検査会社のSRLへ転職して、予算編成や予算管理をしながら経営統合システム開発を担当しています。会社の商品やラボの仕事を理解するために医学関係の専門書群を読み漁ることが多くなりました。SRL八王子ラボには小さい図書室があり、natureやscienceそして医学専門雑誌が20種類以上定期購入されていたので、時間を作って図書室へ入り浸ってました。縁あって学術開発本部へ異動して図書室は一時わたしの管理でした。開発部の仕事である製薬メーカーとの検査試薬の共同開発案件も2つだけ担当したので、最先端の医学専門誌に目を通している必要がありました。
そういうわけで、もっぱら、読むだけでした。
52歳(2002年11月)で古里へ戻って、小さな塾を開いてからは、生徒を指導するのに読みだけではいけません。英作文指導もしなければ生徒の点数が上がりませんし、大学受験でも配点が高いので、生徒に指導しているうちにスキルが少しずつアップしたようです。生徒達のお陰ですね。もうすぐにA4判で1500ページになる『英作文問題&解答集』は大学受験の生徒たちがいなければなしえなかった仕事です。ひたすら好奇心と愉しさで時間を忘れることが多かった。
「話せる英語」は音読重視、大西先生は「NHKラジオ英会話」のテキストを100回読めと指示していますが、とても無理です。わたしはこのごろ30回読んでいます。対話文の部分だけなら40秒くらいですから、ポーズを5秒入れると、30回繰り返すと1350秒ですから、23分で終わります。これくらいならズボラなわたしでも毎日続けられそうです。
音読は精確にやりましょう。母音や子音の発音をちゃんとやると、リスニングが楽になります。音の脱落もリエゾンもはっきり聞き取ることができるようになってきます。脳内に聞いた単語の綴りが同時に浮かぶようになります。だから、「フォニックス」や発音トレーニングの本を1冊やった方がいいですね。
対話文の外に同じ分量くらい典型表現や作文例が出てくるのでこれらも30回音読すると、だいたい1時間かかります。かけましょう。
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2023-09-29 12:09
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