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#4582 西村新型コロナ対策担当大臣の圧力発言 July 12, 2021 [8. 時事評論]

 7月9日に「酒の提供を続ける飲食店に対して金融機関への働きかけを要請する」と独禁法違反の発言をして、後で訂正している。
 仕事で行き詰まると、こういう常識外れの発言と行動に出るのはなぜだろうか?彼の経歴を見るとまるで無駄がない。
   灘高⇒大法学部⇒経産省

 受験勉強の勝ち組で、エリート街道を突っ走ってきた人のようだ。受験勉強に熱心ではあったが、58歳になるも世間の常識を身につけることができなかったのか。受験エリートに偶に見かけるタイプである。何度かそういうタイプの人と仕事をしたことがある。受験エリートでも、世間的な常識をわきまえた人も何人かいたが、総じて世間的な常識や人を動かすやり方に疎いという共通点がある。無理もないと思う。中高と大事な時期に受験勉強一本でやってきていろいろな同期や大人に混じって無駄な時間を過ごしたからこそ身につく能力があるが、それがないのはむしろあたりまえだ。そういう者を棄てないとなかなか難関大学にはごうかくできない。
 マネジメント能力や創造力に弱点を抱えているというのは携行としてはあるだろうが、そうした傾向にも人によって強弱はある。西村大臣はたまたまそういう傾向が強いグループだということだろう。
 同じ権限のグループ内に置いて観察すれば器量の大小はじきに知れる、器の大きさが行動に現れるので周りが認めるからだ。そういう男は私利私欲では動かんよ。同級生にそういう人物が一人いた。根室高校最後の総番のヒロシだ。小物は虎の威を借りるか、権限を持つとやたら振り回したがる。そういう大臣がいま複数いるように見える。親玉がそうだから類が友を呼んでいるのだろう。

 受験勉強は正解のある問題を、正解手順通りに解けばいいだけで、記憶力を試している。それに対して社会で直面する問題のほとんどは正解がない、真逆である。だから、受験勉強で思考の鋳型をつくってしまうと、社会人となってから、柔軟に問題に対応できないという副作用がでる。問題が持ち上がるごとに、正解手順や記憶力ではなくて、創造力や段取りをつけてチームに仕事を割り振りそれを管理するマネジメント力が試される。問題解決に必要な複数分野の専門家に仕事の指示をしなければならないから、それらの専門知識と判断を間違えぬために深い教養が試されるのである。そういう経験がなかったのだろう。

 強いストレスにさらされると、パニックに陥り、権力を振りかざして人を操ろうとするのは菅総理にも似た気質を感じさせる。忖度させたり、自分の手を下すのではなく他人に汚れ仕事をやらせるような発想が出てしまう。

 「売り手よし、買い手よし、世間よしの三方よし」なんて言葉をご存じないのだろう。日本人が数百年間守り続けてきたビジネス倫理である、そんなこともわからぬただの世間知らず。菅総理は西村大臣とふだん話をしているはずだが、人間の器について判断がつかなかったのだとすれば、判断を間違えて任命してしまったこういう輩が大臣の中に他にも何人かいるということ。そういう大臣が仕事をしだせば次々に暗礁に乗り上げる。

 新型コロナ対策で西村大臣になにか具体的な功績があったか?重要な案件をこんな人に任せているから、お願いばかりで具体的な対策がサッパリ出てこないのだろう。58歳にもなってこの体たらくでは、再教育の値打ちもない。新型コロナ対策担当大臣の資格なしと思うので、さっさと解任すべきだ。
 

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