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#2751 数学の習熟度別クラス編成:どう教える? JUly 27, 2014 [55. さまざまな視点から教育を考える]

 市街化地域の3中学校には数学の教員が一人ずつ加配されて担当教員は3名、習熟度別クラス編成で授業が行われている。各中学校は1学年50~70人程度だ。

 市街化地域の3中学校で実施している文協学力テスト数学の点数散布図から分類すると、上位25%と下位35%そして真ん中の40%の3段階編成が理想的に思える(議論のあるところだから、学校によって散らばり具合に違いがあるので、比率についてはもう少し個別の学校の事情を反映すべきかもしれぬ)。
 フリー参観で授業を見た限りでは習熟度別に分けても授業内容はほとんど一緒だったから、これでは学力別にクラス分けする意味がなさそうにみえた。せっかく習熟度別に編成するのだから、特性を活かしたやり方があるのではないだろうか?

 学力を上げるためには、市街化地域の中学校を2校体制にして、1学年を3クラスに分けて授業するのがいいだろう。
 成績上位15%は速度が遅くて高度な内容に踏み込まない中学校の授業に退屈しきっており、生あくびをかみ殺して授業に耐えている。
 上位25%のクラスは高校で学ぶことと関連のある章は高校の範囲まで踏み込んで教えたらいい。速度も20%程度大きくてよし。11月末に教科書を終了して、12月からは複合問題をやるとか、高校の範囲に踏み込んで教える。定期テストは複合問題を25%ほど出題して、文協学力テストよりも定期テストの難易度を高く設定してもいいのではないか。

 下位35%の生徒たちは放課後補習を週に2回年間4ヶ月くらい義務付けたらいい。嫌いな科目でも必要な勉強はしないと好きなブカツをやらせないと、はっきり方針を示してその通りにやればいい。定期テストで50点以下なら、放課後補習は続行とする。ブカツに熱心な保護者との間でトラブルが生じるだろうが、それを怖れてはいけない。嫌いな勉強を辛抱してやる習慣をいま身につけておかないと社会人になったときに生徒自身が困ることになるとはっきり言おう。

 勉強しなくてもブカツはできるという風潮をなくそう。嫌いな勉強でもやるべきことをやらなければブカツは許さないと、しっかりシツケよう。大人になって仕事をするときにそういうシツケが生きてくる
 高校へ進学させるために中学校教育があるのではない、学校教育基本法第一条に明らかなように、どの段階の学校教育も最終目的は立派な社会人をつくるためにやっている社会人として一人前にやっていけるような基礎学力を身につけさせると同時に社会人として振舞えるように必要なシツケをしている、社会人としてやっていけないような悪習慣(嫌いな科目の勉強をしない・本を読まない・夜中までゲームに嵌っている等々の悪習慣)を身につけさせてはいけない。生活習慣病と同じだから治療には年単位で時間がかかるよ。

<教育基本法第一条>
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H18/H18HO120.html

 (教育の目的) 
第一条
 教育は、人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。 」


*#749 フィールズ賞受賞数学者小平邦彦と藤原正彦の教育論  Oct. 4, 2009 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2009-10-04

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