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#2736 弱点克服のメカニズム(ブログ「情熱空間」より転載) July 17, 2014 [63. チャレンジ(教育)]

 今夜はちびっこたちの仮装盆踊り大会が緑町交差点会場で行われた。半分くらいは幼稚園児でちっちゃいこたちがピンク色の忍者の衣装に背中に刀を背負ってとってもめんこかった。小学生達の衣装もずいぶんこっていたな。お母さんたちの衣装制作競演でもある。濃いあごひげをつけた実物よりも貫禄のある聖徳太子の扮装の小学生がいた。ニコニコ笑い、踊りながら丁寧にお辞儀をしていた。(笑)


 さて、本題である。標記についてブログ「情熱空間」がコンパクトに解説してくれている。役に立つ情報が一杯あるから、小・中・高生の皆さんや、お母さんやお父さんたちに読んでもらいたい。

 強いところを伸ばし、弱いところを克服するというのはさまざまな分野に共通する効果的なやり方である。塾で生徒にやらせることもそういうことだし、そういうことを小・中・高生のときに経験しておけば、社会人になったときにピンチに見舞われてもたじろぐことのない人格を鍛えあげることができる。

 ブログ「情熱空間」より転載
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/7403253.html
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2014年07月16日

弱点克服のメカニズム(釧根の義務教育現場に欠けているもの)

合格先生の記事、もうもうもう、まったくもってその通りなんですよね。ストライクど真ん中!弱点克服のメカニズムです。

我々は、合格先生が指摘するニ方向からの指導、「できるところの習熟度を上げる」「できないところをできるようにする」との大前提に立って、日々の学習指導に臨んでいるわけです。「強い部分を強化し、弱い部分を補強する」ということを常に意識しているわけです。

さて、小中学校での学習指導を見聞きする限りにおいては、どうやらそうではない場合が増えてきている。そうとしか思えないケースに、多々直面します。まずもって、「できるところの習熟度を上げる」というアプローチが大きく欠けている(だから、上の子が伸びない)。そればかりか、「できないところをできるようにする」といったアプローチすら大きく欠けている(だから、下の子が増えてしまう)。

さらには、「できないところをできるようにする」という部分に関して、居残りさせたり個別にフォローしたりするのではなく、教える内容それ自体を大きく落として、つまりレベルをガクンと下げて対処しようとしているのではないのか?そう思えて仕方がありません。弱点克服どころか、反対にレベルを下げることによって弱点を誘発してしまっているのではないか?と指摘したくなります。

そして、このお話は学校生活で完結するものではありません。社会に出て、資格試験やらを受験することになった場合にまるで歯が立たない、自力での弱点克服ができずに、その試験を突破することが叶わない。さらには、仕事上で困難に直面した場合、それを自力で解決できない。そうした部分にまで及んでくるものです。お題目のように《生きる力》とか《自ら問題を解決する力》とやらを唱えておきながら、言っていることとやっていることが、失礼ながらまるっきり正反対だってことですね。

今、釧根の義務教育現場に欠けているのは、まさにこの部分だろうって思いますね。上記二つのアプローチではなく、《楽しさ》やら《自主性》やらを追求したって、それは結局は、大きな大きな遠回りってもんですからね。なぜ目の前にある最短ルートを歩もうとせず、ダラダラとどえらい遠回りのルート(しかも、効果もまた薄い)を目指そうとするのか?まったくもって理解不能であります。

●弱点克服のメカニズム
http://www002.upp.so-net.ne.jp/singakukouza/jijimonndai.html#Anchor-10488

《引用開始》
実は、とっても簡単

 巷では、いろいろな勉強法の本が出ていたりしますが、詰まるところ、結局、以下のフローチャートに沿ったものにしかならないんです。弱点克服なんかもこの通りです。

1 まず、問題演習し、自分の出来るところと出来ない所を分類・把握。

2 出来るところは
(1) さらに練習を加え、習熟度を上げる
(2) 難易度を上げる

  出来ないところは
(1) その部分を復習する
(2) それより以前の内容に戻って復習する

3 もう一度問題演習をして、出来るところと出来ない所を分類・把握。そして、出来るところ・出来ない所の項目を繰り返していく。

 これですべてです。弱点克服に関する部分は、上記の「出来ないところは」の内容になりますね。勉強法の本に書かれている内容についても、上記の内容の具体的な部分を、手を変え品を変え、目先を変えているだけで、基本はどのような方法であっても、上記からずれる事はありません。ちなみに教育大では、上記からずれたことをやろうとしているため、学力の結果が伴わないんですね。

 もう少し弱点克服のところを具体的に言うと、数学では、例えば方程式の速さの問題が出来ないとしたら、その部分を覚えるまで練習するか、小学生の速さの問題に戻って、勉強をやり直してみるか。小学生の速さが分からなかったら、その部分を復習して出来るようにするか、前の「単位量あたりの大きさ」の単元に戻って、やり直してみるか。社会で言えば、例えば、歴史の「殖産興業」が答えられなかった場合、それを直接覚えるか、一歩戻って、漢字の書取り練習や漢字の意味を調べて内容を把握するようにするか。それだけです。

 それで、今の子供達はどういうことをするかというと、例えば、英単語を覚えようと思った場合、ジッと教科書とにらめっこをしてお終い。お父さん・お母さんの時代だと、単語カードを作ったり、単語ノートを作ったりしたと思いますし、以前流行った「でる単」あたりを使っていた人も、ジッと本を眺めた後、実際に書けるかどうか、自分でノートに覚えた単語を書き取ってみたりしたと思いますが、今の子供達は、そこまで行かずにお終いなんです。要するに「書かない」。結果、英単語のテストをやっても書けない。意味も分からない。結局、克服の仕方が分からないんです。
 書かない弊害はまだあって、ノートを取らないということは、人の話を聞いても頭に入らない。でも、こういう状況で本人はいたってまじめに「一生懸命やっている」と思っています。要するに、子供達の感覚は「一生懸命やっているのに出来るようにならない」と思ってしまっている訳で、この状況で自分に自信が持てるようになんかならないんですね。

 それで、実は、ここからが大切な事なんですが、自分の出来ないところを克服して出来るようにする、という方法が身についていない場合、社会人になって何か困難に直面したときに、この子はいったいどうなるか、ということなんです。克服しようと思ってやってはいるけど、出来ないんです。当然、職場でこういう事が起こると、仕事を続けていくのがイヤになるでしょう。これが離職率につながります。何をやってもうまく行かない~自分はダメなやつなんだ、となれば「もう、誰とも会いたくない~ひきこもり」、「俺みたいなやつ、生きていてもしょうがない」と思ったら、自ら命を絶つ、という選択も視野にいれておかなければなりません。
 要するに、勉強を通して弱点克服を経験しておかなければ、社会人になってから「不満・苦痛」を常に抱えていなければならない子になってしまう、と考えておかなければならないんです。

 よく「生きる力」などと言いますが、その一番最初に手を着けなくてはならないのが、この「弱点克服感」なんです。それを何を考えているんだか「楽しいことが一番」とか、「楽しいから分かる・出来る」とか、そんなことをお題目として唱えている人たちに教えられたら、子供達が本当に困ったとき、弱点克服を迫られたときに「楽しくない」と言って、そこから逃げたり、目を背けて見ないようにしてしまったりする子になってしまいます。

 最後に、弱点克服の究極の形を示しておきますが、それは、他人から与えられた「楽しさ」の中で過ごすのではなく、自ら「楽しさ」を創出出来るようにすることです。ゲームをやっているというのは、他人から与えられた楽しさの中で過ごしているだけなんです。携帯・スマホも結局は、他人から与えられた楽しさの中で遊んでいるのが大半なんです。
 例えば、英語が楽しい、と言っている子は、その大半が、きちんと英文が読めたり、相手の言っている事が理解できるようになって、楽しいと思っているんです。英単語を覚える事が楽しいと言って、ものすごい量の単語を覚える子、なんていうのは、本当にごくわずかでしょう。プロのスポーツ選手が「楽しい」というのも、同様と考えることです。要するに、それぞれに「楽しめるレベル」というのがあって、そこに到達せずに楽しみを追求すると、結局は、どこかに逃げる事ばかり考えるようになってしまうんだと思っていていいでしょう。
 小学校3年生の漢字も書けずに「楽しさ」を追求したら、この子は将来どうなるか、ということは、すでに想像がつきます。こういうふうにならないためにも、弱点克服にはどのような事が必要か、ということをしっかり考えて欲しいのです。
《引用終了》

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コメント 2

ZAPPER

ご紹介をいただき、ありがとうございます。

上がまるで伸びない。
加えて、下が増え続けている。
その理由は明白で、ど真ん中レベルの6割層に量と質の基準を置き(全国共通のはずです)、上にはみ出る2割層、下ににはみ出る2割層に対しては、個別指導や補習、それに添削などで対処すればいい。

しかしそこを、レベルをグンと落として下に合わせ、量と質の基準を見失っている。
そして、「より分かりやすく」と悪循環に陥って、さらにレベルを落としてしまう。
だから、上を潰して下を増大させてしまっているんです。

そのことに、そろそろ気づいていただきたいものだって思います。
まぁ、この地域に蔓延するその悪しき習慣を広めた主犯は、北海道教育大学釧路校と言っても良さそうですけれど…。(この期に及んで、「分かりやすい」を学力向上の目標値とやらに設定している、頓珍漢な教授陣が多くいます)
by ZAPPER (2014-07-18 22:22) 

ebisu

昨年度の全国学力テストデータをもとに計算した偏差値で見ると根室管内(41.4)や釧路管内(40.7)は下位19%です。
全国レベルでど真ん中を対象にした授業は、釧路と根室では上位16%ぐらいが対象になるでしょうね。
つまり85%は落ちこぼれます。偏差値41というのはそれほどひどいレベルなのです。

中学校の先生たちは、ふだんの授業のレベルと定期テスト問題の難易度をあまりにも下げすぎています。全国標準にあわせた授業をしたら、80%の生徒はブカツ禁止で、放課後補習を半年ぐらいやり続ける必要があるでしょう。

数値情報をもとにしない議論はじつにでたらめです。全国学力テストデータを基にして、教育関係者は現実的で具体的な議論をすべきです。

小学校はどちらも偏差値37です。これは下位10%です。そんな低レベルの学校で生徒のど真ん中に商店を充てた授業をしていたら、生徒の学力は永久に上がらないでしょう。
まずは上位16%に焦点を当てた授業をして、ついて来られない生徒には放課後補習で望むしか、学力を上げる術はないのでしょう。授業のレベルを上げることと、ブカツを制限すること、そして放課後補習逃げてはいけないのです。

偏差値と順位の対応表は下記の弊ブログにあります。
#2709 偏差値と「100人(百校)中の順位」対応表 June 22, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-06-22
by ebisu (2014-07-18 22:50) 

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