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#2303 主治医から定期検診結果を聞く May 20, 2013 [38. cancer]

 昨夜からずっと雨が降り続いている。あいかわらず寒い、桜も蕾のまま震えているのだろう。庭にはスズメが8羽ほど餌をついばみに来ている。

 消化器内科の専門医であるO先生が3ヶ月に一度くらいの割合で血液検査データをモニターしてくれている。通常は一般血液検査のみだが、今回は年に一度の「一般血液検査+腫瘍マーカ」である。はじめて内視鏡で診ていただいて、胃癌を見つけてもらったのがほぼ7年前の6月初旬だった。

 鉄の吸収能が低下しているので、貧血や低血圧(上が100未満)が常態である。数ヶ月前には血清鉄が27まで落ちて、1ヶ月間鉄剤を処方してもらった。食事の最中に玄米を100回噛み、口中でどろどろの状態にしてから大きな形状の鉄剤を一緒に飲み込めば、喉にできているポケットに引っ掛からないことが分かり、服用が楽になった。一時は石の上に載せて小さな金槌で砕いたり、ペンチで割って飲んでみた。とても飲みづらく体調が悪くなるので一回でやめていたが、血清鉄が27まで低下したときには飲まざるをえなかった。
 玄米を百回噛みドロドロにしてから一緒に呑みこむという苦肉の策がうまくいった。鉄剤を飲む憂鬱さから解放されたら、しばらく鉄剤を飲む必要がなくなった。
 ふだんは、2日に一度くらいの割合で「鉄+コラーゲン」と書いてあるウェハウスを一枚食べている。1枚で2.5mgと書いてあるからほとんど気休めだろうと思う。ココア味で食べやすいところが気に入って3ヶ月ほど食べ続けている。
 毎日の食事に気を使って食材を選んで調理してくれている女房殿には頭が上がらぬ。身体の維持ができているのは女房殿のお陰である。

 スキルス胃癌の手術をしたときに、空腸を喉のところまで持ち上げてつないだから、接続部のところに「ポケット」があり、そこに大きな鉄剤が引っ掛かって「たまって」しまう。徐々に溶け出すから不味い、吐き気がするのである。努力と工夫で何とかなる場合があるから、胃を全摘して似たような症例の方に参考にしていただけたら幸いである。

 さて、血清鉄だが
 27⇒77(1/17)⇒80(3/16)⇒98(5/16)
と変化している。基準値は60~210であるからこの半年ぐらいで改善できた。これは主として食事によるが、歯のインプラント治療がQOLの改善に大きな効果をもたらしている。左右の奥歯で噛めるようになったから、下痢が格段に減少し、消化吸収能が上がっている。胃袋がないからよく噛み、唾液と食物を口中で混ぜること、よく考えるとあたりまえのことだ。東京の聖跡桜ヶ丘のH歯科のH先生のお陰である。思えば、あちこちにお世話になってQOL(普段に日常生活の質)が改善できている、ありがたいことだ。

 白血球数は抗癌剤を服用していた1年半ほどは、基準値をずいぶん下回っていたが、いまは大丈夫だ。
 4200⇒4000⇒5200
 3500~9000が基準値である。

 赤血球数は貧血気味だから低い。
 421万⇒410万⇒425万
 基準値は438万~577万である。

 歳をとると身体の部品があちこち不都合を呈してくる。ふたつばかり軽い兆候があるが、気をつけて予防に努めていれば大丈夫だろう。自分の身体と相談しながら食事に気を使い、小さな変化を認めたら掛かりつけ医へすぐに相談するのがいい。消化器内科の専門医がずっと診てくれているのはたいへん心強くありがたい。スキルス胃癌と巨大胃癌の併発、胃の全摘手術後満7年を無事クリア。外科医のミッキー先生、術場の看護師さん、実習中だった看護助手の生徒さん、スタッフの皆さん、普段お世話になっている病院の皆さん、助けてくれたそして助けてくれている皆さんに感謝。

 帰り際に、検査をしている小学校時代の同級生のAが、
「貧血症状がずいぶん改善したね」
とうれしそうな顔をして言ってくれた。
 家が歩いて2分くらいで同級生だったので小学生のときはよく遊んだ。近所には女の子ばかりで同期の男の子がほとんどいなかった。家はすこし離れていたと思うが幼稚園で一緒だったFも少ない男の幼馴染の一人である。根室では老舗(戦後すぐに開業)の洒落た喫茶店の長男坊だが、お店はお姉さんが継いでいる。彼も進学で東京へ出て行ってもどらなかったたくさんの同期の一人である。
 近所で同じ年の子どもはほとんど女の子ばかりだった。信金本店向かいのお菓子屋の娘、昔は向かいにあった洋裁店の娘、角のトコヤ、数件となりの花屋さんの娘・・・、だれも同級生にはならなかったのが不思議だ。あ、角の歯医者さんの娘だけは何度も同級生になった。背の高いお父さんは人情にとっても篤い人だった。

 ふるさとはいいもの。

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