#2154 三陸沖で地震 : 震度6以上なら女川原発がメルトダウンする Dec. 8, 2012 [44. 本を読む]
7日5時18分、昨日学校でやった3年生の模擬試験問題について生徒の質問に応えて黒板で計算をしていた。
「先生揺れてる」
それで気がついた。嫌な揺れ方だと思った。初期微動が長く、揺れている時間は1分ほどだった、昨年3月11日の地震は3分間ほども揺れが続いたのに比べると地震のエネルギーはるかに小さい。
問題は女川原発だと思った、この近くが震源なら震度危ない。震度が6未満なら大丈夫だが、それを超えたら女川原発は福島第一原発の二の舞になる。
授業中だが地震のニュースを聞いて確認した。
M7.3、日本海溝の東側、太平洋プレート沿いアウターライズ(海溝外縁部)型地震と呼ばれるもので、東北大震災の余震である。
女川原発が壊れたら、東北一帯は人の住めない土地になる。それでも多くの人は生活基盤をそこにおいているから逃げられない。被曝しながら暮らすことになる。
昨年3月11日、テレビを見ていたら根室が揺れだしたのと東京のテレビ局のスタジオが揺れだしたのが同時だった。ああ、真ん中の三陸沖で巨大地震が発生したと直感した。東京と根室が同時の巨大地震ということは三陸沖以外にない。
すぐにブログで津波が来るからただちに避難すべきとタイピングしてアップした。仕事があるので出かける間際だった。センセーショナルなブログをアップしたことに反省がおき、アップした記事を削除した。そのあとに津波が襲った。
揺れ方、揺れる時間で地震の規模は見当がつくし、東京と根室が同時に揺れだしたことで、震源地から東京と根室が等距離にあることもとっさに判断がつく。これも基礎学力のお陰である。どんな勉強も無駄にはならない。
どこからも何も情報が入らなくても、海岸の近くにいたら自分の頭で判断して一目散に逃げることができる。そうしたら最悪の事態だけは避けられる。
それにしても原発が54箇所もあり、青森県六ヶ所村の核燃料再処理施設には3000tの使用済み核燃料とプルトニウムが保管されている、全国の54基の原発には合計14000tの使用済み核燃料が保管されている。福島第一原発事故では休止中の4号炉が水素爆発を起こしているが、この建屋内のプールには使用済み核燃料が満杯になっていた。全国の原子炉を休止してもこれらの使用済み核燃料の安全な保管だけでも、奇跡に近い幸運を祈るしかないのだろう。
ましてや稼働中の原子炉では、震度6で原子炉底部にぶら下がっているさまざまなパイプや計器が破損してしまう。そうなると冷却水はとまり、原子炉がメルトダウンに向かって暴走を始める。結果は福島第一原発で見ている。MOX燃料を使用していた3号機はおそらく原子炉格納容器の上部が吹き飛んでいる。プルトニウムが撒き散らされたに違いないが、3号機爆発の実態はいまだに公表されていない。政府も東京電力もいまだに隠蔽にやっきになっている。ツアーを一回許可しただけで、マスコミ取材もシャットアウトだ。現場取材はよほど都合が悪いのだろう。
震度6の地震はいつでもどこでも起こりうるが、東京電力はそれによって引き起こされる原子炉の暴走をとめられなかった。どういうわけか政府も東電と一緒に事故情報の隠蔽に汲々として、ロシアですらチェルノブイリ事故の時には1100台ものバスを動員して地域住民を避難させたのに、日本政府はそうした措置をまったくとらなかった。国民の安全を守るはずの政府が消えてしまった。
消えただのではなかった、住民避難のための重要な放射能拡散シミュレーションシステムSPEEDIのデータ公表をとめたのである。後でわかったことは「パニックになることを恐れて公表をとめた」のだそうだ。5月になってから首相補佐官細野豪志が事情を明らかにした。政府はあのときに情報を隠蔽し地域住民を見捨てたのだ。中国漁船(偽装船?)衝突事件のときも政府は情報を隠蔽し続けた。細野氏はそのあと中国に謝罪に訪れるという、日本国民にとってはわけのわからぬ行動をしている。当時、菅総理から指示があったのだろうと推察する。
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『「本当のこと」を伝えない日本の新聞』の著者マーティン・ファクラーは、次のように伝えている。
原子力委員会がはじめてデータを公表した3月23日以降、SPEEDIに関する情報は少しずつ公開され、5月2日には細野豪志首相補佐官が試算結果の未公表について、「国民がパニックになることを懸念した」と"政府の本音"を口にするにいたった。日本の新聞各紙も強く批判したが残念ながらすべてが遅すぎた。やはり、1号機爆発直後に文部科学省から予測データが公表されないことを紙面で訴えなければならなかったのではないか。国民の生命にかかわる重要な情報だっただけに、余計そう思えてならない。 72ページより
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太平洋沖合いで四つの大陸プレート(北米プレート、太平洋プレート、フィリピンプレート、ユーラシアプレート)がせめぎあっている日本列島では、どこでもいつでも、震度6を超える地震が起きうるのだが備えはない、無防備の状況である。 これでも原子炉を廃炉にしたくないというのは原発存続によってよほど利益があるのだろう。
原発事故があると戻るふるさとすら失うことになる。冷たいようだが、使用済み核燃料は生産された場所で保管すべきだ。補助金をもらう限りはふるさとを失うリスクを永久に負う覚悟がいる。実際にそうなるのだから。
自分の地域だけ原発補助金をもらって得をすればいいなんてケチな考えは棄てよう。そんなことをすればふるさとを失う。もともと原発関連の仕事なんてなかったのだから、夢を見ていたと思って目を覚まそう。周囲の村や町を犠牲にして、ひとり自分の村や町だけ補助金をもらい、原発関連の仕事をもらい潤えばいいというのは卑しい考えだ。
「粗にして野なれど卑に非ず」・・・石田礼助
「売り手よし、買い手よし、世間よしの三方よし」
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遠く離れているはずの岐阜でも
13階建てのビル7Fの事務所で仕事をしていても
とにかく、気分が悪くなるくらい、ハッキリと長揺れ
その間、ついつい3・11の時のTVの映像が浮かび
やがて2年がたとうというのに
なかなか収まらない余震?と、鬼気として進まないばかりか
復興財源にすら巣喰う政治や官僚のあり方に
そして、同じように他の原発のことや
この所続く、異常なまでの気象の変化の中
もしも福島原発に竜巻でも発生したら
天井の吹っ飛んだ建物の中にある燃料プールの燃料棒
簡単に巻き上げられるのでは???
ナァ~ンて考えただけで、背筋が ・ ・ ・
+
今度の選挙、TVのニュースや討論会の様子を見るだけでも
与党?も野党も、それに第3なんとかと言われてる政党も
今一つ説得力ないし、
今頃になって云うな! 何で今までに原発のことにしても
反対したり考えてこなかったんだ・・・って云いたいし
行く気がドンドン失せていきそうで ・ ・ ・
by miopapa (2012-12-08 17:21)
>行く気がドンドン失せていきそうで ・ ・ ・
同感ですが、勇をふるって気温1度のなかを不在者投票に行って来ました。
国民審査用紙がないので、明日もう一度来てくださいと言われましたが、明日は東京なので来れませんと伝えました。
どうなっているのでしょうね?
by ebisu (2012-12-08 22:28)