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#1984  歯舞コンブの浜 初夏 (1) June 23, 2012 [17. ちょっといい話]

 6月19日(火)からはじまった「―初夏」は北海道新聞の5回シリーズ記事で、通し番号No.3。栗田記者の企画・取材、記録しておく値打ちのある記事だ。
 コンブ浜固有の語彙やモノを織り込み、それに係わる人を登場させて、いきいきと解説している。こういうところにこの記者の持ち味があったのだとようやく気がつく。みればいい花が咲いている。

 紹介した浜の語彙は・・・カギ棹
 「長さ13㍍ほどまで成長するコンブが海中を漂う向きに対し、カギ棹を直角に入れて引っ掛けるのが理想。しかし、貝殻島付近は潮が速く複雑なため、コンブの流れも不安定になりがちだ。おまけに、強い風が吹けば船は流される。前浜に比べ経験や技術が必要と言われる理由だ。
 いいところに陣取っても形勢が変わりいつの間にか相手が有利になるときもあり、その逆もある。中堅漁師の飯沢裕樹さん(42)はいう。「潮と風の流れを見極めベストを尽くすけど、その日の状況で漁は変わる。そこに難しさと面白さがある」
 身一つとカギ棹だけを使う肉体労働のコンブ漁は運不運にさらされる心理戦であり神経戦である。」

 初回の記事でカギ棹を「作り手」のほうから紹介したが、今回は「遣い手」の方から解説。美味しいところだけ抜粋させてもらったが、全文掲載したい内容だ。

 中高生諸君、この「春」⇒「初夏」シリーズでオリジナルな視点、問題意識をもって事物や人を観察し続けることの大切さを学んでほしい。もちろんベースの技(書くこと≒読むこと、そして聞くこと)を磨き続けての話だ。
 人の話しを理解するには基礎学力の高さがモノをいう、そのベースは中高生のときに自分で育てるのだから、本を読めそして勉強しろ。

 記事を楽しみながら思い出したことがある。高校生になってからこの地区に友人が何人かできた。カナメ、ケンキチ、マサキ、ヒロボー、一人一人の顔といくつかのシーンが思い浮かびなつかしい。ヒロボーは卒業した年の8月16日に交通事故で亡くなった。浜のあいつらは笑顔がいい。

*#1954 味わいのある記事:「歯舞 コンブの浜 春」 May 30, 2012 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-05-30

 #1955 タクヤとカズキのデビュー :「歯舞 コンブの浜 春(下)」  May 31, 2012 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-05-31


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