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#1931 Twister ravages Tukuba, kills one May 11, 2012 [74.高校・大学生のためのJT記事]

 5月6日日曜日は根室でも夕方近くにカミナリがなり、10分ほど雨が降った。雲が濃淡をつけてマダラ模様となって空をおおっていた。午後5時過ぎに牧の内からオホーツク海へサイクリングにいって海と原野にはまれた道路で雨とカミナリに遭いこわい思いをしたことは#1926に書いた。

 昨夜は1.8度まで気温が下がった。今夜は雪になるかもしれないという予報である。連休に雪が降ることは数年に一度あるが連休が終わり5月中旬になってからの雪は経験がない。ふるだろうか?
 天気図はみごとに冬型(=西高東低)の気圧配置になっている。

 上空の空気と地上の空気に40度以上の差ができると、局地的に積乱雲が発生し、あられ・雹(ひょう)がふり、竜巻やダウンバーストが起きたり、局地的な集中豪雨が生じる。いつ、何が、どういう順序で起きるかはそのときの積乱雲の発達次第、つまり予測は不可能。『沈黙の春』の著者は次のように言っていた。

そして、放射性廃棄物が川に流れ込む量はますます増えてきている。放射能のイオン化によって、元素の転移が起こりやすくなり、化合物の性質がかわり、予測もできないばかりか、私たちの手におえないようなことになる。」『沈黙の春』65ページより

 野放図な環境汚染と自然破壊、化石燃料の大量消費によって気象が不安定になりつつある。自然破壊や環境汚染により気候の「性質がかわり、予測もできないばかりか、私たちの手におえないようなことになる」と読み替えることができる。そういう状況が日本にもあらわれはじめている。
 日本ばかりでなく全地球規模で安定した気候が不安定な気候へ変移しつつあるのだろう。機構が不安定になり人類の手に負えないものとなる。わたしたちが安定した気候を凶暴な怪獣に変えつつある。
 便利な生活がいきすぎるととこういう結果を引き起こす。人口は減っていい、所得も減っていい、経済規模は縮小していい、貿易黒字もなくなっていい、日本人が今後千年に渡って安全にそして安心に、安定した暮らしを続けられるならそうとうの不便をがまんしよう。小欲知足の経済社会へ大きく舵を切るべきときがきていると思うのは私一人ではない、多くの日本人が感じていることだ。

 5月6に茨城県つくば市では竜巻が起こり大きな被害があった。今朝のNHKラジオでは196軒が全壊し1000軒の建物に被害があったと解説していた。被災者を収容しきれず空いている国家公務員住宅を転用する。

 5月8日付ジャパンタイムズが標記のタイトルでニュースを載せたので紹介したいのだが、検索しても検索のしかたが悪いのかみつからないので、高校生のためにweather channelの記事を紹介しておく。全文は引用できないので冒頭のみ、あとは次のURLをクリックしてダウンロードされよ。災害を通して自然の仕組みを理解し、自分たちの暮らしがどうあるべきか考えてみよう。自分の頭で考えることがなにより大切である。友人の合格先生はそれを"地頭"をよくすると表現している、うまいことを言うものだ。
http://www.weather.com/news/weather-severe/japan-tornado-20120506

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Tornado Near Tokyo Kills 1, Injures Dozens

TOKYO (AP) -- A tornado tore through a city northeast of Japan's capital on Sunday, killing one person, injuring dozens of others and destroying scores of houses.

Firefighters and medical teams rushed to the area after the tornado struck Tsukuba city, 40 miles from Tokyo. The city is a science center, with dozens of research and academic institutes, but the tornado appeared to be mostly in residential areas.
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 せっかくだからジャパンタイムズの記事も冒頭部分をタイピングしておく。

  48 hurt as tornado cut 15-km destructive path through neighborhood

   A tornado that ripped through Ibaraki Prefecture on Sunday, killing a teenage boy and injuring dozens of people, cut a path of destruction about 500 meters wide and more than 15 km long, police said Monday.
   The tornado and strong wind gusts in prefectures north of Tokyo, including Ibaraki and Gunma, have left 48 injured and caused damage to almost 900 houses and buildings, according of fire department officials.
   .....

  サブタイトルが数字ではじまっている、本来はルール違反だろうが見出しだからコンパクトにおさめるためにこういうことはよくある。
 500mの幅で1.5kmにわたって竜巻が通り抜けた。ここには書いていないがこの狭い区域内にあった建物が196個も全壊したのだからその被害のすさまじさにおどろく。米国のスーパーセルによるツイスターとそっくり。気象の不安定化に伴い、こんご日本でこういう竜巻が頻発するようになるなら、地下シェルターをつくるとか、窓を小さくしたりして防災のしかたを考えなければならない。同じ規模の竜巻が発生すれば国土が狭く人口が密集しているから被害は米国の比ではなくなる。
 なお中学生1人が死亡し48人が負傷した。あたりまえのことだが、警察と消防から取材した情報をそれぞれソースを明記しながら載せている。



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Hirosuke

つくば市が最大の被害地ですが、
当地から数キロの【真岡市】も被害を受けています。

地震の被害も大きかった所なのですが、
どうにも報道の網には掛からない田舎町です。

by Hirosuke (2012-05-13 13:42) 

ebisu

真岡市から数キロですか。
ニュースにのらなくて幸いでした。

根室も最果ての田舎町、1994年10月4日22時22分のM8.2の北海道東方沖地震で被災地となりました。気象庁が1923年からもっている観測データでは最大の地震でした。

根室は地震の多い地域です。小さな地震がしょっちゅう起きていたほうが安心です。(笑い)
だんまりで1年間地震なしなんてことになったら不気味でこわい。
by ebisu (2012-05-13 16:39) 

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