#1835 ある中学校で起きた事件の顛末記 Feb. 8, 2012 [64. 教育問題]
生徒が先生を殴って全治1ヶ月のケガを負うという仮想の話しを載せたが、その続編を書こうと思う。
*#1821 生徒が先生を殴ったら学校や市教委はどう対応する Jan. 29, 2012
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-01-29-1
その後、学校はその場にいた生徒も含めて掃除を課した。ルール違反にはそれ相応の罰をもって臨むのは当然だろう。高校なら即刻退学処分、大人なら刑事事件となるところだから、授業をサボって空き教室でたむろすることが多かった生徒たちは授業に出席し掃除をきちんとしている。
ケガをした先生は休んだまま。ゆっくり休養してから復帰できるようにフォローがきちんとなされるべきだが、それはマネジャーたちのお仕事。こういうイレギュラーのときにマネジャーの仕事の力量が試されるのは民間も学校も変わらぬ。
一つ前のブログでこの学校の数学担当教諭の授業コマ数を紹介した。
*#1834 習熟度別クラス編成をとった中学校 Feb. 8, 2012
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-02-07-2
習熟度別に二つに分けたから数学については1クラス15人程度で1学年4クラスに膨らんでいるから、毎日平均して5時間授業をこなしていた。フル回転である。
今度の「事件」でひとり休んでいるから、手が回らぬ。他の科目の担当の先生が3年生は応援に入ったようだが、教科違いだから、プリントを渡してやらせる程度。たとえば2年生は2週間「授業ナシ」の状態。生徒たちは学年末テストを控えて「わたしたち授業遅れちゃう」とあせっている。
ほぼ同規模のB中学校は数学担当が3人いるはずだが、市教委は調整しないのだろうか。授業コマ数は1日・一人当たり2~3時間だから都合がつく。事情を話して事務連絡で応援体制が組めるはず、もっと生徒の学力のことを考えて臨機応変に対応したらと思っている保護者も多いだろう。
"老爺心"から一言市教委に苦言申し上げたい。たった数週間のことだから応援体制を組むのに一肌お脱ぎになったらいかがですか?
【先生たちの努力に感謝】
この学校の状況を北海道新聞が取材したことがある。赤い字になっているのが当該記事である。こういう状況下で、"事件"が起こった。保護者(家庭)も先生たち(学校)もともに考えなければならない、そして具体的に話し合わなければならない問題があることは確かだ。両方が協力しあうと現状の打開ができる。これを機会に両方が手を取り合って動いてほしい。
中学校では生徒のしつけには教師の側にリスクがあるのが現実である。こうしたリスクを覚悟しなければ仕事をまっとうできないことがあるのが教員という職業だろう。だから一般行政職よりも給与が高い。
赤字で表示した1年1ヶ月前の記事を読み返して気がついた。わたしは現状を打開するために「習熟度別にクラス編成をすべき」と書いたが、この中学校ではそうしてくれたのだ。2人しかいない学校で、1学年2クラスを編成しなおすのではなく、一クラスをさらに基礎と標準の二つに分割して授業コマ数を倍にしてくれていたのだ。労をいとわぬ数学の先生が二人いて、そしてそれを認める教頭・校長先生がいた。
ありがとう、面目ない、今頃気がつきました。
保護者の皆さん、授業参観や個人面談の折に「ありがとうございます」と一言伝え、応援しましょう。
父母の皆さんや市民の応援があれば、学校の先生たちも心強い。
北海道新聞がもう一度この中学校へ取材してくれたらうれしいが、そう何度も教育シリーズをやるわけもないのが残念である。2度目の取材があれば、前回の「荒れた学校」という汚名を返上して、「学力向上に捨て身で取り組む中学校の先生たち」というタイトルがつくのではないだろうか。
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中3の授業は
*#1821 生徒が先生を殴ったら学校や市教委はどう対応する Jan. 29, 2012
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-01-29-1
その後、学校はその場にいた生徒も含めて掃除を課した。ルール違反にはそれ相応の罰をもって臨むのは当然だろう。高校なら即刻退学処分、大人なら刑事事件となるところだから、授業をサボって空き教室でたむろすることが多かった生徒たちは授業に出席し掃除をきちんとしている。
ケガをした先生は休んだまま。ゆっくり休養してから復帰できるようにフォローがきちんとなされるべきだが、それはマネジャーたちのお仕事。こういうイレギュラーのときにマネジャーの仕事の力量が試されるのは民間も学校も変わらぬ。
一つ前のブログでこの学校の数学担当教諭の授業コマ数を紹介した。
*#1834 習熟度別クラス編成をとった中学校 Feb. 8, 2012
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-02-07-2
習熟度別に二つに分けたから数学については1クラス15人程度で1学年4クラスに膨らんでいるから、毎日平均して5時間授業をこなしていた。フル回転である。
今度の「事件」でひとり休んでいるから、手が回らぬ。他の科目の担当の先生が3年生は応援に入ったようだが、教科違いだから、プリントを渡してやらせる程度。たとえば2年生は2週間「授業ナシ」の状態。生徒たちは学年末テストを控えて「わたしたち授業遅れちゃう」とあせっている。
ほぼ同規模のB中学校は数学担当が3人いるはずだが、市教委は調整しないのだろうか。授業コマ数は1日・一人当たり2~3時間だから都合がつく。事情を話して事務連絡で応援体制が組めるはず、もっと生徒の学力のことを考えて臨機応変に対応したらと思っている保護者も多いだろう。
"老爺心"から一言市教委に苦言申し上げたい。たった数週間のことだから応援体制を組むのに一肌お脱ぎになったらいかがですか?
【先生たちの努力に感謝】
この学校の状況を北海道新聞が取材したことがある。赤い字になっているのが当該記事である。こういう状況下で、"事件"が起こった。保護者(家庭)も先生たち(学校)もともに考えなければならない、そして具体的に話し合わなければならない問題があることは確かだ。両方が協力しあうと現状の打開ができる。これを機会に両方が手を取り合って動いてほしい。
中学校では生徒のしつけには教師の側にリスクがあるのが現実である。こうしたリスクを覚悟しなければ仕事をまっとうできないことがあるのが教員という職業だろう。だから一般行政職よりも給与が高い。
赤字で表示した1年1ヶ月前の記事を読み返して気がついた。わたしは現状を打開するために「習熟度別にクラス編成をすべき」と書いたが、この中学校ではそうしてくれたのだ。2人しかいない学校で、1学年2クラスを編成しなおすのではなく、一クラスをさらに基礎と標準の二つに分割して授業コマ数を倍にしてくれていたのだ。労をいとわぬ数学の先生が二人いて、そしてそれを認める教頭・校長先生がいた。
ありがとう、面目ない、今頃気がつきました。
保護者の皆さん、授業参観や個人面談の折に「ありがとうございます」と一言伝え、応援しましょう。
父母の皆さんや市民の応援があれば、学校の先生たちも心強い。
北海道新聞がもう一度この中学校へ取材してくれたらうれしいが、そう何度も教育シリーズをやるわけもないのが残念である。2度目の取材があれば、前回の「荒れた学校」という汚名を返上して、「学力向上に捨て身で取り組む中学校の先生たち」というタイトルがつくのではないだろうか。
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中3の授業は
2012-02-08 11:07
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コメント(3)
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思う存分、仕事をなさってください。
そのための仕組みづくりは、ウチがやります。
情熱には情熱で応えます。
教育委員会とは、そうしたものであって欲しいですよね。
by ZAPPER (2012-02-08 17:02)
気がついたら現場が動き出していた。
根室の子どもたちの学力の現状に心を痛め、なんとかしようと立ち上がってくれている先生たちがいる。
父母の皆さんも、子どもが大きくなってしまった親御さんも、つぎは孫の番ですから、みんなでこういう取り組みを応援しましょう。
話しをする機会があったら、"ご苦労様"、"ありがとうございます"と伝えましょう。
ZAPPERさん、根室も釧路とは少し違った形で動き始めています。うれしいですね、ありがたいですね。
by ebisu (2012-02-08 23:06)
うれしいです。
本当にうれしいです。
私も、ぜひともブログにアップしたいうれしいニュースをいくつか持っているのですが、諸般の事情から書けずにおります。
願わくば、ホームページなりの文明の利器をご利用なさって、その「熱き想い」を発信してくださいますように。
がんばれ!
ありがとう!
by ZAPPER (2012-02-09 00:33)