#1831 税収の範囲内での均衡予算をシミュレーションして公表せよ Feb. 6, 2012 [91.経済]
厚生労働省国立社会保障・人口問題研究所のたぶんに政治的・財政的な色合いの濃い、5年に一度の人口動態推計が公表された。消費税増税によるプライマリーバランス回復なんてありえない話であるが、コメント欄によせられた提案を紹介したい。
民主党は税収の範囲内での均衡予算をシミュレーションして国民に公開すればいい。国家財政破綻の事実が身にしみて理解できるはずだ。
日本ははやく財政破綻すべきで、この国は外圧によってしか大きな体制変革ができない。その証拠に、民主党が衆議院で過半数を制したにも関わらず、国の財政は自公時代と変わらぬどころか、国債の新規発行額は記録を更新し続けている。この国を支配しているのは自公でも民主でもなかった、財務官僚である。
このものども(財務官僚)を滅ぼし明治以来の官僚制度をリセットするには財政破綻が必要なのである。
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国債を発行して資金調達できるうちは本気で行革なんてできない気がする。この際国債は凍結して元利返済凍結すればもう借りられないから税収の範囲でしか予算編成できなくなるからいやでも行革せざるをえない。
凍結して一定の年限たっても返済できない時は国債保持者に財政功労勲章をあげて権利放棄してもらえばいいと思う。むかしCMで志村喬が「国債はお国のため」と言っていたから勲章で満足してもらいましょう。
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日本はゼロ金利政策を12年間続けている。適正な長期金利を3.5%と仮定すれば、毎年30兆円ほども国民や企業から政府に所得移転がなされている。それでも、国債発行残高は減るどころか毎年40兆円を越す勢いで増え続けている。
2060年には日本の人口は1.28億人から8674万人に減少し、老人比率は40%にもなる。就業人口は半分の4000万人である。消費税増税が気休めでしかないことがわかるだろう。日本は社会システムの大変革をせざるを得ないのだ。
あらゆる特権をなくしワークシェアーをして所得を半分程度にまで落として、小欲知足の経済社会へ舵を切る必要があるのだろう。小欲知足を旨とすれば、企業は自由貿易によってグローバルな展開をする必要がなくなる。管理貿易によって国内で自給自足型の経済社会を目指すべきなのだろう。国内雇用確保が最優先である。
縄文以来はじめての人口減少時代を迎え、日本人は教育を重視し、物質的豊かさから精神的豊かさと社会の安定重視へと向かわざるを得ないのであり、それは私たちにとって歓迎すべきことなのだ。大転換の時代を迎えている。
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>日本人は教育を重視し
問題は【何を教えるか】ですね。
これも【大転換】しなければなりません。
by Hirosuke (2012-02-06 11:58)
Hirosukeさんへ
ブログ記事の転載ありがとうございます。
三つにわけ、改行を適宜挿入して読みやすくなっています。
教育問題はニムオロ塾のテーマの一つ。
大数学者の岡潔先生がわたしたちに優れた教育論を残しておられます。
こころの発達段階に応じた教育、季節とか旬の時期があると仰っています。
>問題は【何を教えるか】ですね。
これも【大転換】しなければなりません。
日本人のこころや情緒をきちんと教えればよくなるのでしょう。70年代に岡潔先生の著作に接していたらと・・・
岡先生の教育論はもっとたくさんの人に読まれていいと思います。
by ebisu (2012-02-06 12:16)
そうですか、そんなことしたら大変なんですね。思うにやったら日本は江戸時代に逆戻りです。国家財政破綻の大波から生活を守るために、円と互換性のない藩札(今風に言えば地域通貨)で実生活をやりくり。地域内で相互扶助のやりとり。でもみんなが一生懸命にやっても能力による差はあります。でも能力のある人が感謝される事の快感に価値を認めれば、いや人の役に立つ事の快感を認めれば、その地域には格差社会は生じません。それで地域外にも親切をしてやって外貨を貯めれば、その地域へ遊びに行けます。江戸時代は大旅行ブームだったとNHKで放送していました。お伊勢参りだけじゃないと。江戸時代の日本人はよく笑うと幕末に来た外国人が記していたと最近何かで読んだな。
でもなんか日本は財政破綻しない気がする。
by もやしさんま (2012-02-06 21:30)
>能力のある人が感謝される事の快感に価値を認めれば、いや人の役に立つ事の快感を認めれば、その地域には格差社会は生じません。
まさにそうなのだろうと思います。
社員200人の会社も、社員2000人の会社も3%の人間がしっかりはたらけば会社は大きな利益を生み出します。
会社に儲けさせた分の半分よこせなんていう日本人はほとんどいません。
会社が利益を上げることでみんなに配るボーナスが増え、会社の内部留保が厚くなればそれでよしとする日本人が多い。
そういうこともあって、新入社員の年収が300万円なら代表取締役はぜいぜいその10倍の3000万円までというのが20年前までの日本の上場会社の常識でした。
米国のように社長が数十億円もの年収を得る必要はないのです。そういう格差が著しい社会ではなく、せいぜい5倍程度に格差を縮めた社会へと舵を切ればいいのではないでしょうか。
小欲知足の経済社会は江戸時代への逆行ではありません。人類史上はじめての安定した経済社会への上昇です。エネルギー消費を押さえ、人口増大を図らない社会です。
人口は半分の6000万人で充分です。人口を減らし食糧自給率を上げればいい。
仕事を分かち合って労働時間を減らし、みんながニコニコして食卓を囲み、一家団欒のひと時が過ごせる。粗食を旨として質素に暮らす、そういう理想的な社会なのだと思います。
人口減少が社会変革の引き金になるのでしょう。このままの社会制度を維持することはムリなのです。
十年くらいの間に、誰の目にも明らかになります。
>でもなんか日本は財政破綻しない気がする。
日本でメルトダウンが起きるなんてほとんどの人が予測していませんでした。メルトダウンが起きても半年も隠していました。
人口減少の老人人口の増加も事実です。時間の関数で起きるべきことがこれから起きます。
そうなっても「よく笑う日本人」でいるために、小欲知足の経済社会へと舵を切りましょう。
by ebisu (2012-02-06 23:00)