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#1662 サンマと黒マグロ Sep. 24, 2011 [17. ちょっといい話]

 今宵はちょっと冷え込んでいる。21時半頃合同庁舎前の気温表示板は10.2度だった。

 高校の同級生が3時頃、玄関を開けて顔をのぞかせ、
「○○、居るか?サンマ食うか?入れ物もって来てくれ」
「おう、ありがとう!」
 車に型の大きい旬のサンマをたくさん積んでいた。「好きなだけやるぞ」と言いながらゴム手袋をして氷水の入った容器の中からサンマをつかんでステンレス製のボールに入れてくれた、鷹揚なものだ。根室に住んでいるとご近所からいただくこともある。「サンマあるからあげるよ!」「ごちそうさま!」である。たいてい、朝荷揚げされたばかりの新鮮なサンマだ。鮮度はもちろん「一本立ち」。

【感覚の違いと送り先への配慮】
 東京人には理解できないだろうが、もらったら「ありがとう!」の一声だけでいいのである。ねむろっ子から旬のサンマを送ってもらったら、電話で「届いたよ、ありがとう!」だけで十分なのだ。お礼の品物など送ってはいけない。美味しい秋刀魚を食べてもらいたいだけだから、お返しは不要、そんなことをされたら恐縮して次から送れなくなる。
 40年来の生粋の東京人の先輩にあるとき活きの良い秋刀魚を食べて欲しくて送ってから到着する前に電話したら、「君から贈り物をいただく理由がない」と叱られたことがあった。言われてみればそうかもしれない。秋になって脂の乗った美味しい秋刀魚をみると知り合いの顔が浮かび突然送ってみたくなったりするのだが、事前にきちんと相手に説明して了解してもらうべきなのだろう。こちらとしては根室のノリで「あげるよ」「サンキュー」ぐらいのつもりだから、「これから送るけどいいかい?」なんて連絡はなんだか出し惜しみするようでいけない。ここはどうしても「送ったよ、旬の根室の秋刀魚食べてくれ!」と言いたいのである。
 でも「食べてもらいたい」という気持ちだけではダメだろう。「売り手よし、買い手よし、世間よし」と言っているのに送ってもらう人が迷惑ならそれは「買い手(もらい手)よし」にすらならぬ。最悪の場合はもらった相手が始末に困り、生ゴミ=「世間悪し」となる。これは大迷惑だ、まだ東京は暑いから生ゴミの臭いは半端ではない。
 都会ではレンジで魚を焼かないお宅も多いだろうから、30匹も一度にもらっても迷惑になる。ねむろっ子の家には魚専用の冷凍庫があるが都会でそういうものがあるお宅はほとんどないから、やはり相手の事情も想像しなければいけない。事前に電話で「迷惑でなければ送りたいけど、・・・旬の秋刀魚食べてもらえるかな?」と相手の了解をもらうぐらいの配慮は必要だろう。秋刀魚が好きだったら奥方が冷凍冷蔵庫の冷凍スペースを半分空けてくれるかもしれない。

 このところご飯のおかずは焼いたサンマ、つみれ汁、大葉を載せたつみれのかまぼこ風などサンマのおかずが多い。好きなものはいくら続いても飽きないからいい。
 花咲港では一日に3000トンもサンマの揚がる日が2度もあったようだ。市場とトラックはてんてこ舞い。

【黒マグロが獲れた】
 ところで、定置網に34キロの黒マグロがかかったというので、駅前の海鮮市場で女房殿が買って来てくれた。仕事が終わって22時近くの夕食のおかずに刺身で食べた。ナマなので色がとってもきれいで、味も格別だ。冷凍モノとは比べられないくらい美味しい。

 新鮮な魚を食べるとき、ふるさと根室っていいな、そう思う。サンマもマグロも、ご馳走サンマ。

(サンマは鉄分があって身体にいいそうだ。貧血気味の私には適した滋養食品だ。Hirosukeさんがブログでサンマに鉄分の多いことを書いてくれてことがあって知った。サンマがあると余計に箸が進む。アサリや牡蠣も鉄分が多いそうだ。牡蠣は湾中のものが癖がなくってとっても美味しいし、アサリも地元温根沼(オンネット)のものが最高だ(実はレバーやほうれん草が苦手である))


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