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#1373 名古屋市長選挙河村たかし圧勝 Feb. 7, 2011 [B7. 政治に求めるもの]

 名古屋市長選挙と愛知県知事選挙が2月6日に行われた。結果は河村たかし(62歳)と大村秀章(50歳)が圧勝した。河村は948,605票のうち662,251票を獲得した。69.8%の得票率だ。前回選挙が55万だったから、河村の主張への支持が広がった。そのかれは勝利宣言でなんと言っているか。

「名古屋の皆さんが民主主義の時代に一歩を踏み出した歴史的な日だ。税金を払うほうが苦しく、税金を食べるほうが楽をする政治を根本から変えてくれという市民の力だ。減税か増税かを争う政治を、大村さんと一緒に日本中に広めていきたい。」

 民主党市議たちは自分たちの身分(議員+高額の議員報酬)を守り減税に反対した。河村はもともと民主党だったが、愛想をつかして国会議員を辞めて名古屋市長選挙に打って出た男である。
 民意は河村にあるのに、たかが何名かの民主党市議団の意見に惑わされて、民意がどこにあるのかを読みそこなった民主党執行部の感受性の麻痺はとがめられて当然である。
 政権を獲ったとたんに民主党は増えた国会議員の身分を守ることを優先して市民の主張に耳を傾けなくなった。
 市民の意見に耳を貸さなくなり、現実を直視できなくなったことは、菅総理や岡田幹事長の発言にも如実に現れていた。

国会答弁で菅総理:「けっしてマニフェストは破綻しておりません」
両院議員総会で岡田幹事長:「内紛はない」

 政権交替を境に国会議員になった者が多いが、何か勘違いしていないか?
 高額の議員報酬に惑わされて身分を守ることに汲々としてなんのために政治を志したのかを忘れてしまっているのではないのか?
 わが地元の国会議員殿も小選挙区で伊東議員に破れ比例で救済当選したのではなかったか?小選挙区では選挙民はノーを突きつけたのに比例で復活当選なんて「裏技」ともいえる救済措置を講ずること自体が、政党の倫理感覚が麻痺していると感じている市民は多い。比例復活当選なんて「裏技」はようするにインチキ、八百長なのである。選挙民の意思をばかにするのもほどがある。世の中には合法であっても倫理上やってはいけないことがある。他党がやっても断じてこういうことを真似てはならぬ。
 幕内力士の身分と月額100万円の報酬を維持したくて八百長相撲をやってしまった相撲取りを笑えない。

 菅代表と岡田幹事長は市民から遊離して愚かな主張を繰り返す民主党市議団をたしなめるべきだったが、これもできない相談だとしたら、民主党はとっくに市民目線を失っているといわざるをえない。
 菅さんは30年ほども前に、市民運動のリーダーの一人として、自転車に旗を立てて東京高島平団地周辺を走り回り、さわやかな青年を演出していた時代もあった。省みれば1977年12月5日の選挙からかれは変節したように見える。市川房江は泉下であきれて、こうなることは分かっていましたと笑っているかもしれない。出発点から市民運動家という仮面をかぶり、議員の身分に固執する、なんでもありの政治家だった(市川房枝と菅直人をキーワードにネットで検索してみたらいい)。絵に描いたような貪欲の人。民主党もトコトン人材不足。
 四国88箇所をお遍路回りするようでは現職としては賞味期限が切れているということなのか、情けない。

 "The graveyards are filled with indispensable men" 
                                       Charles de Gaulle
 
 河村たかしが例外か。
 Kawamura is a indispensable man.


*#1371 「どうなっているの?現実を直視できない総理と幹事長」
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-02-06


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