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#1060 日曜日のスワン44 Jun.6, 2010 [A8. つれづれなるままに…]

 カミさんが塀の下周りの除草をしていた。暖かいのでスワン44へ行ってソフトクリームを食べようと誘った。
 駅からだと14㌔ぐらいだろう。温根沼の橋を渡ってラムサール条約の春国岱を過ぎるとスワン44だ。
 ソフトクリームを買ってレストランで珈琲を飲んだ。ソフトクリームをスプーンで掬って珈琲に落とすとウィンナー珈琲になる。根室だからメニューにはエスカロップがある、景色を眺めながらゆっくり食べる。胃を切除してからは一人前全部は食べられない。
 レストランでは双眼鏡を貸してくれる。わたしが愛用しているのはニコンの防水性の8倍のものだが、レストランで貸与してくれたのは12倍だった。
 眼下の入り江にはカルガモが十数羽とウミネコが2羽いただけだった。すこしたつと、カルガモが飛び去ってしまった。温根沼方面を双眼鏡で覗いていたカミさんが、「丹頂が3羽いる」というので、見たらツガイと数十メートル離れてもう一羽いた。
 レストラン内も似たようなものだった。わたしたちと後ろの席におばあさんと娘と、少したってから二人が席に着いただけ、日曜日だが客はまばらだった。
 入り江に向かって全面ガラス張りだから、水辺の広大な自然を存分に楽しめる。入り江の向こうに広がる春国岱の森林と鳥を眺めていると、こころもゆったりしてくる。
 昨年10月にSが来たときにもここを訪れた。春国岱で鹿が十メートルぐらい先で飛び出して驚かされたが、そこでは見ることのできなかったオジロワシが悠然とこちらへ飛んでくるのをみて喜んでいた。

 この雄大な眺望は全国の道の駅の中でも屈指のものだろう。わたしはナンバーワンではないかと思っている。何しろ入り江の1000メートルほど向こうにラムサール条約の春国岱が広がり、たくさんの種類の渡り鳥が干潟で餌をついばみ大型猛禽類を含む野鳥が空を飛び交うのだ。オジロワシも野生の丹頂鶴もみることができる、こんな場所が他にあろうか。
 そういう景色を眺めながら、空いているレストランでゆったり珈琲が飲める。ニムオロ(根室)はすばらしい。

 帰り道、市営墓地に寄って、先日、墓地横の石屋さんに先日オヤジの没年を入れてもらったのを確認した。彫りこんだ文字の中についたコケを落としてもらって墨を入れ直したのだが、プロの仕事は違う。道具を使って削り落とし、墨を丁寧に塗ってくれている。

 ヒシサンへも寄って、姿勢矯正用の座布団を3枚買った。姿勢の悪い生徒がいるので、この座布団を使わせようと思う。脊椎側弯症になったら直すのがたいへんだし、手術にでもなったらえらいことだ。鉛筆のもち方、箸のもち方、座る姿勢、こういうことを親や先生がうるさく言わなくなった。育てたように子は育つというがそのとおりだ。親も先生もこの3つはうるさく言おう。鉛筆のもち方は三分の2が「みったくない」もち方をしている。どんなに美人でもダメだ。
 もともといろんな業種の企業を見てやろうと思っていたが、若い頃は特にそういう傾向が強かった。そういう時期にデザイナー森英恵の会社の途中入社試験を受けたことがある。子会社の募集だったが、本社の方へ回され、2度目の面接は青山の本社社長室でやった。本社勤務あるいはニューヨーク支店で仕事をしてもらうという説明だった。
 エレベータを降りるとその前に木製の大きな机がどっしり置かれていた。すらりとした美人の受付嬢が一人黒いワンピースを着て背筋をピンと伸ばして、何か書類をめくって仕事をしていた。来意を告げると、廊下を案内されて木製の大きな扉の前を開け中へ通された。そこが社長室で専務と社長の二人に20分ほど面接をしていただいた。
 さすがファッションメーカだと思ったのは、受付の女性が優雅だったからだ。姿勢がいいと、仕事が出来るように見えるし、もちろんペンの持ち方もきちんとしていた。
 こういう会社は女性の採用にあたって座る姿勢や、鉛筆のもち方ももちろんチェックしているだろう。親のしつけが大事だ。姿勢やペンや箸のもち方は親がしっかり躾けておきたい。すでにそういうことをきちんと躾けられる親は少ないのかもしれない。
 がんばれ、若いお父さん、お母さん。子供が可愛かったら、厳しくしつけよう。それが社員採用の決め手になるかもしれない。洗い物をやった後の台所を完璧にきれいにできることも就職してからは案外武器になるのだ。こういうことは親が躾けるしかない、学校では決して教えてくれない。
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