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#1020 夢を語れ(ebisuの提案):市立根室病院建て替え May 6, 2010 [32. 市立根室病院建て替え]

 昨日軽い頭痛がするような気がしたので、12時前に寝た。疲れがたまっていたのかもしれない。
 高校生が増えた。時間帯によっては中高生が混ざっていることがある。個別授業だから各自がやっている問題集やプリントから次々質問が出る。
 新学期が始まってから4時から9時まで質問の途切れることがない日がよくある。塾長にとっては生徒の意欲が伝わってくるので、うれしい。
 一人一人の質問に反応し、それをほどよく捌くことは楽しい。なるべく全部は教えない。最後までわからない場合は別だが、途中まで水先案内をする程度にとどめる。生徒もじきにその辺りの間合いが呑みこめて来る。「あ、先生わかった、たぶんできる、もういいよ、あとは自分でやる」。数人から質問が「殺到する」こともある。「ちょっと待ってて、こっちから片付けるから、他の問題にチャレンジしておいて」と待ってもらう。「先生、これとこれとこれとこれ、5題間違った、この問題難しくてわかんない」というときは、とりあえず1題のみ解説して次の問題をやらせてみると、案外できる。共通のやり方の応用のことがあるからだ。個別指導は楽しい。
 風邪を引いて熱が出たときは別にして、いままで頭痛がしたことはないから、こういうときは要注意だろう。脳梗塞とか脳出血とか脳障害は微妙な信号が事前にあるらしいから、それを見逃してはいけない。なにかあれば家族にも生徒たちにも迷惑がかかるから、普段の健康管理が大事だ。3年半前に病気をしたから、とくにそう思う。ぐっすり寝たので今朝は気分が好い。

 連休中も授業は普段どおりにやった。中3の生徒が「先生6日は休みにしようよ」と言うので、「受験生が何を考えている、今年は休みはないぞ、トコトン勉強しろ」そう言って拒否した。
 中3で連休中に7時間勉強できた生徒は、高校生になったら夏休みや冬休みに毎日8~10時間勉強できる生徒に育っている。社会人になって重要な仕事を任されても期限内にやりきる力が育っているだろう。中高生のうちに大人が鍛える機会をなんども提供しなければならない。甘やかせて育てれば、それなりの人間になってしまう。鍛えるべきときに鍛えること、それも教育だろう。

 さて、病院問題だが、医師が不足、看護師が不足と不足を嘆くばかり。病院を建て替えるのにお金がない、補助金をと走り回るのみ。このような病院に意欲のある若い看護師さんが集まるか?
 魅力のないところには、医師も看護師も患者も集まらない。衰退していくのみだ。

 責任ある立場の者が夢を語らなければ人は集まらないし、いまそこで働いている人にも活気がみなぎらない
 市長も事務長も病院長も根室の地域医療の夢を語らなければならない。そしてその実現に向かって具体的なプランを語らなければならない。
 一年一年、夢の実現に向かって進んでいることが実感できなければならない。

 6年前だったか、商工会館で開かれた市民説明会で市側の説明を聞いてから、建て替え問題に私なりに係り続けてきた。ところが、この間に、地域医療の夢を語る関係者の言葉を聞いたことがない。
 市立病院は毎年10億円以上(昨年度はついに12億円を越した、年々増え続けている)の実質赤字を出し続けているが、経営改善の兆しすら見えない。このような情けない経営状態では長期的に見れば自力で医師を集めることも看護師を集めることもできるはずはない。夕張のようにいつ診療所になるかも知れないような経営状態の悪い病院に人が集まるわけがないではないか

 必要なのは補助金ではない。意欲である。現状を変えようという意欲と具体的なプランがあれば根室の地域医療の未来は明るくなるし、医師も看護師も集められる。こんなことは誰にもわかりきったことだが、あまりにも自明なので誰も言わない。だからあえて言う。魅力のある地域医療の夢を語れ、具体的な経営改善プランを創れと。

 智慧が足りないなら、市民の智慧を集めればいい。市側はオープンな議論の場を提供し、必要な関係者を出席させるだけでいい。
 たとえば、「根室の地域医療問題を論議する会」を立ち上げてほしい。隔週で日曜日に時間を決めて議論しよう。関係者も含めて膝を突き合わせて具体的な議論しよう


*この提案はebisuの発想ではない。コメント欄にHoly Talkerというハンドルネームの人が、年代層ごとの市民集会を提案してくれた。病院問題に関しても有効に思えたので、そのアイデアを借りたのである。年代や発想が異質な人間同士のコラボレーションは楽しいし、町の運営に変化を起こす可能性がある。
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コメント 6

ZAPPER

おっしゃる通り、「智慧」ですよね!
私も「知恵」と「智慧」は違うものであると認識しておりまして、後者の「智慧」こそが真であると思っています。
(そんな思いで子どもに「慧」の一文字を付けました)
さすがは、《智慧者》のebisuさんです!(^^)
by ZAPPER (2010-05-06 20:59) 

ebisu

ほめられました m(_ _)m
いくつになってもうれしいものです。

「知恵」と「智慧」では意味がまるで違いますからね。
例を二つ挙げると、「入れ知恵」、「悪知恵」とは書きますが、これらに「智慧」の字は使わない。

自分の利害のために使うのは「知恵」、世のため人のために何かをしようとするときに働かせるのが「智慧」の力、なんとなく区別して使っています。

生徒の成績を上げて何ぼの私塾ですが、生徒の智慧も育てたいですね。
そういう子どもたちがたくさん育つ町は、いずれは素晴らしい町になる。
私塾経営者であるわたしたちも夢を語りましょう。
ZAPPERさん、わたしはあなたに期待してますよ。
by ebisu (2010-05-06 23:20) 

コマッタネー

匿名でブログ上で書かれることというのは、書かれる側(たとえば市)にすれば誰かが無責任に勝手に何かを言っているにすぎないことになりますから、きちんと市に問い合わせたり、言って話しあったけどどうだったとか、そういう結果を出した方が良いように思います。お手頃なところでは市のホームページからでも問い合わせができますから。ebisuさんのそういうやり取りがみたいです。
by コマッタネー (2010-05-11 19:18) 

ebisu

こまったな・・・

根室の町は住んでいる人々の意識が変わらない限り、市議も市長も地元経済界も変わらない。市民意識を変えるための情報発信がこのブログの役割のひとつかもしれません。
匿名で、時に過激なこともいいますが、具体的なデータを示して論じているつもりです。

市側に正式に問い合わせて、その結果をブログで公開すべきだというご意見、まことにもっともなことだと思います。
実際に何度かそうしてみた結果、市側の担当窓口は親切な人が多いように感じます。
土地柄純朴な人が多いのかもしれません。偉くなるに従ってずるくなる人と正直な人に分かれる。
ですが、お会いして聞いたことをそのままブログに書くわけにはいきません。
取材相手にご迷惑がかかりかねませんから。
どの部署のだれが答えたかは名前を秘しても内容からわかってしまいます。
「その都度、メールでの問い合わせてくれれば答えるよ」という人もいますが、それもなるべくしないようにしています。
メール内容はすべてシステム管理者からはチェック可能ですから不利益がかかっては申し訳ない。
そういうわけで、直接担当窓口に問い合わせてもブログにはほとんど書けません。

もうひとつ。私自身が個人名を出していません。ブログに個人名を出すつもりはいまのところありません。
いくつか理由があります。私自身の名前を出すことで周辺に不都合を感じる人がいます。それも理由の一つです。

匿名にはなっていますが、狭い地域社会のことです。ブログ仲間はもちろん知っていますし、生徒はもちろん、病院の医療スタッフの方々、その他ご存知の方が少なからずいます。
ブログを読んでいますよと声をかけられてその広がりに私の方が驚いてしまいます。「ブログを読んでいるので子どもをニムオロ塾に入れたくて探しました」と仰るお母さんもお一人いました。高校生に数英両方を教えている塾は根室に3つしかありません。一人で両方を教え、簿記も教えているところは一箇所しかない。
根室という狭い地域社会で実際には匿名性はほとんど成り立ちません。それでも建前上は匿名を続けます。

うれしいこともあります。匿名のはずなのですが、『明治廿五年九月のほととぎす』の著者がたまたまグーグルで検索していたら、わたしのブログにヒットして、32年ぶりにメールをくれました。4月22日のことです。新しい本を書いたというので、早速amazonへ注文して読み始めたら、ご本人から謹呈を受けました。それでブログ上で恥ずかしながら書評にもならない評を書いてみました。古い友人へ私なりのエールを送ったつもりです。

匿名性とすこし詮索すれば実名がわかる、その間の辺りの自由さをもう少し楽しんでいたいと思います。

いまはご「コマッタネー」さんの期待に沿えません、申し訳ありません。

ご迷惑がかからない取材の仕方やブログへの載せ方が見つかるかもしれません。しかし、そうとう重い仕事になる予感がします。カテゴリー「C」に書きましたが、体力の関係から無理のできない身体ですから踏み出す勇気がありません。
ふるさとと自分自身のためにやっておかなければならないと思ったら何か別の行動をとるかもしれません。

書いたブログ記事も1000を過ぎ、実はそろそろ方向を変えたいと考えていたところでした。いいタイミングでご指摘をいただきました、ありがとうございます。

by ebisu (2010-05-12 13:09) 

Holy Talker

こんにちは。

ブログにコメント等を投稿する人は、匿名だからするのではないと思います。その内容に共感したり意見することがブログ(覚書や論評の記録)の魅力ではないでしょうか?
それに投稿する人はそれなりの責任はあると思います。
※投稿場所を調べる方法はありますので、ある程度の特定は技術的に可能です。

ただコマッタネーさんのいうとおり、悪質で無責任なブログもあるのが現状でもあります。
私は、ebisuさんのブログは、現状の根室を一生懸命情報発信しているものと理解し、それに共感してコメントをしています。

例えば、この病院問題についても、本田議員がかなり努力しているようですが、結局のところ、市側で結論ができている状態の議論なので、ほぼ追加意見が反映されない状態になったのではないでしょうか?
このようなことがあったことはどれだけの根室市民が理解しているのでしょうか?
経営改善策も準備せずに、新病院を建築しても数年後には経営悪化で無駄な病院となってしまうのではないでしょうか?

現在の市政では、どんな市に正論やアイデア等を提案や質問しても、余程のことがなければこのような市民の声が反映されていないように思えます。
また根室の中には市へ問合せても無駄と考えている根室市民が結構いるのではないでしょうか?

しかしこのようなブログを通じて、現状の根室を良くしようと努力している人の目にとまれば、少しでも根室が改善されるかもしれません。

ebisuさんこれからも頑張ってください。
by Holy Talker (2010-05-12 14:07) 

ebisu

Holy Talkerさん、励ましの言葉ありがとうございます。
        m(_ _)m
by ebisu (2010-05-13 22:49) 

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