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メガネの値段 #868 Jan.17, 2010 [87.根室の話題]

  生徒がおしゃれなメガネをかけてきた。他の生徒に「いいね、新しいメガネでしょう」と言われて、にっこり微笑んでいた。釧路で5150円だったという。年頃の女の子にとっては、メガネもおしゃれ道具のひとつである。
 度が進んでレンズが合わなくなったので釧路へ行ったついでに眼鏡店へ寄ったという。フレームの種類が多く自分に似合うものを選べたので嬉しかったと言っていた。「メガネ市場」と言っていたような気がする。

 眼鏡の値段ほど差のある商品はめずらしい。同じメーカ、同じ製品の値段に2~4倍もの開きがある。大量に仕入れる店の仕入原価は極端に低いようだ。レンズもフレームも大量に仕入れるお店の値段は安い。つまり人口の多い都会ほどメガネの値段は安くなる傾向があるということだ。
 逆に言うと、人口の少ない町のメガネ店は仕入れが少ないから、仕入原価が高くつき、安く売れないということになる。量が少なければ量販店より利幅を大きくしなければ店が維持できない。こうして販売単価は比較にならないほど高くなってしまうのが、地元店の頭痛の種だろう。
 昔と違って、車で簡単に往復できるから、メガネの商圏は広がっている。釧路・根室・中標津などは距離的に見て同一商圏化しつつある。車の燃費がさらによくなればこの傾向は加速するだろう。

 大型スーパーで特定の商品を安売りすると、小売店主が「うちの仕入値段よりも安い」と嘆くことがある。人口の減る町で商売を続けるのは大変だ。大量に売るだけが商売ではない。地域で小数の顧客に愛されながら堅実な商売をしている店もある。
 人口減少をにらみながら、高齢化に対応して10年単位で商売の舵取りを考え、経営の仕方を変えて行かざるを得ない。つまり、人口高齢化と就学児童人口の減少に伴い市場ニーズが大きく変わりつつあるということだ。メガネ店に限らす市場の変化を先読みし、それに対応できたお店が生き残る。あまり無理はしないがよい。

 回転寿司の「花まる」のように都会へ逆進出するほどの元気のある店がもっと増えてほしいものだ。
 
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