SSブログ

トヨタ2度目の業績下方修正公表と北星学園入試問題(レイチェルカーソン) [91.経済]

トヨタ2度目の業績下方修正公表と北星学園入試問題
 レイチェル・カーソン『沈黙の春』


 1月30日、トヨタが業績予想の下方修正(2度目)を公表した。6000億円の営業利益予想を12月に1500億円の営業損失に下方修正し、このところの円高と販売不振から4000億円の営業損失見込みが出てきた。作っても売れないので、在庫調整のために3月まで14日間平日操業停止を予定している。
 工場で働いている人々は残業代がでなくなっているので、生活が厳しいだろう。首を切られる期間工はもっと厳しい。米国経済はまだ不況に入り口で、経済学者のクルーグマンが言っていたように、今後ビッグスリーの1~2社が経営破綻し、ますます不況の混迷を深めるだろう。
 米国経済の悪化を受けて円高はまだまだ進む。昨年書いた「日本経済今後10年のシナリオ」では前半に50円から80円/$の円高を予想している。トヨタや日産の苦境もこれからが本番で、4月以降年末に向けて赤字額は膨らみ続けるだろう。自動車産業は本格的な冬篭りの準備をすべきだ。
 給与を下げて仕事を分かち合い、余分なものは買わずに耐え忍ぶしかない。バブル時代が懐かしくて借金をさらに増やしてあの手この手の景気刺激策を弄しても悪くなるときは悪くなる。じたばたせずに皆で助け合い耐え忍ぶのが最善策である。
 耐え忍び、借金を増やさなければ、そのうち景気は上向く、待っているだけでいい。経済なんてそのようなものだ。余計なことをすればツケが数倍になって跳ね返る。日銀のゼロ金利政策が好例を提供している。ゼロ金利のせいで内需軽視・輸出依存の経済がバブル崩壊後も維持されてきた。金融危機になっても政策金利がゼロ金利では下げ幅がないに等しく、日本は打つ手をなくしている。挙句の果てにトヨタは三度も業績の下方修正をすることになった。

 話しは飛ぶが、昨日、生徒が北星学園の入試問題をやっていた。2002年度の問題だったろうか、その中に正誤問題があった。問題文にレイチェル・カーソンの名前が見える。1970年代にショッキングな『沈黙の春』を書いたレイチェルを1990年生まれの生徒が知るはずもない。環境汚染でさえずる鳥さえいないしずかな春の情景描写から始まる小説だ。昨年か一昨年、レイチェルの特集がテレビで流された。化学薬品会社群を敵に回して学会でもいじめに近いバッシングを受け、孤軍奮闘し続けた彼女の努力に敬意を表したい。信念の人と言ってよいだろう。
 生徒にこの名前を聞いたことがあるかと尋ねたが、知らなかった。問題文は生物学者で作家でもあるレイチェルが環境保護を訴えた人物であることを紹介したものである。
 Rachel Carson is a writer and biologist who・・・calling to protection of nature・・・
 「要求する」の意味でなければおかしいからcalling toではなくて、 calling forが正解である。周辺知識があるとないとでは問題文の難易度が違ってくる。
 1文に4箇所アンダーラインがしてあって、4択問題となっていた。短い文で意味を完全に掴まえないといけないから、長文よりも短文のほうが難しい。

 さて、トヨタの業績下方修正、操業停止ニュースと北星学園の入試問題に何の関係があったのだろうか?なんとなく一緒に書いてしまった。ひとつのブログ・タイトルで関係のないトピックスを二つ書くのはいかがなものか?
 支離滅裂、まあ、いいか、そんな日もある。

  2009年1月30日 ebisu-blog#510
  総閲覧数:71,245 /430 days(1月30日14時00


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0