SSブログ

11年度に10億円財源不足(北海道新聞) [26. 地域医療・経済・財政]

  2,008年3月21日   ebisu-blog#145 
  総閲覧数: 7930/114 days (3月21日1時50分) 
 
 11年度に10億円財源不足
 「基金取り崩し対応」
 市議会委で市側が答弁

 【根室】定例市議会は19日、予算審議特別委員会を続行し、新年度の一般会計の予算案12件を原案通り可決した。審議では2011年度に見込まれる約10億円の財源不足対策について、市は自治体の貯金にあたる各種基金の取り崩しで対応する考えを示した。
 高本みさ子氏(共産党)の質問に、堀合康文財政課長が答えた。
 11年度には、歳出を抑制するため05年度に実施した公的資金の借り換えによる元金償還が始まる。財源不足は11年度10億2200万円、12年度に8億2600万円を見込んでいる。
 市財政課によると、財政調整基金、減債基金、備考資金の残高は本年度末で計11億3000万円の見込み。新年度は減債基金に1億円を積み立てる予定で、12億3000万円になる。堀合課長は「09,10年度も計画的に積み立てれば15億円になり、11,12年度に効果的に配分することで乗り切っていける」と答弁した。(仁科裕章)

《コメント》
 虎の子の積立金を使い切って乗り越えようというわけだ。赤字特例債の返済も7年後の15年に廻ってくるのではないだろうか?そのときには積立金がゼロの状態が予想される。
 どうして病院事業の赤字幅を縮小しようとしないのだろう。年間11億円でる病院事業会計赤字の削減について、市長からも財政課長からも何も言及がない。積立金がゼロになっても赤字の削減をしないようだが、どうしてだろう。不思議でならない。市長や財政課長は赤字削減は必要がないと思っているのかもしれない。
 15年には市長はとっくに任期切れでいないし、財務課長もどこかへ異動になっているだろう。まさか後は野となれ山となれなどと思っているわけではあるまい。後任にツケを回さない真摯な仕事をしてもらいたい。ツケ回しの結果、積立金も払底し、積み重なった借金の山に、にっちもさっちもいかなくなって倒産した夕張市の例がある。
 市議会でも赤字削減策については新聞報道を見る限り、質問がなかったようだ。市議すらも触れたくない問題なのだろうか?そんなふうには見えないが・・・
 具体的な問題を論じて欲しい。たとえば、人口の減った根室市に199ベッドの病院が本当に必要だろうか?
 隣保院が閉院して以来、療養型病床群のベッドが市内にひとつもなくなっている。老人になって医療が必要でも入る病院がないのが現状である。介護保険料は支払っても、療養型病床がなければ給付が受けられない。著しく不平等である。空いているベッドの転換の検討すらできないのだろうか?療養型病棟を設置して売上が増えれば赤字は減る。ヘルパーが必要になるから、雇用拡大にも寄与する。具体的に論ずべきことはいくらでもある。
 赤字を三分の一にできれば、毎年7億円も積み立てが可能だ。積立金を減らすのではなくて増やすこともできる。不可解である。なぜ具体策を検討しないのかわたしにはさっぱりわからない。

  夕張市は第3セクターでどんどん膨らんでいく赤字を、市長をはじめ財務課長や第3セクター責任者がなんらの具体策を策定・実施せず、膨らむままに放置して、借金による予算措置に奔走した挙句に財政破綻を引き起こした。大手銀行すら借金増大に手を貸した。市議会は赤字の拡大の抑止弁とはならなかった。夕張の場合は市議は財政破綻の共犯者である。
 別の市の出来事と思えるだろうか?第3セクターという言葉を病院事業会計に入れ替えただけで、根室の現状そのものに私には見える。
 私は清廉潔白でもないしそれほど品格のある人間とも言えないが、だからこそふるさと根室の行政に望みたい。次の世代に残すツケはできるだけ小さくというのが、当たり前の行政の在り様、品性というものだろう。品格ある市行政を望む。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0