#4974 幻のサプレッサーT細胞 May 22, 2023 [35.1 COVID-19]
新型コロナmRNAワクチンの副作用を調べているうちに、免疫システムについて知識が古いことに気がつきました。ネットで検索して色々調べて、4つのサイトからWORD文書にコピペして、眺めていたら、ヘルパーT 細胞(helper T Cell)とセットの概念のサプレッサーT細胞(Suppressor T Cell)が、過剰な免疫反応を抑制するT細胞として出てこないことに気がつきました。
免疫を賦活する炎症性サイトカインを分泌するヘルパーT細胞、免疫を抑制するサプレッサーT細胞、便利な概念でした。免疫反応が過剰になれば、体中で激しい炎症反応が起きて、正常細胞を片っ端から傷害していき、生命が危機にさらされます。だから、そうした免疫の暴走、サイトカインストームを抑制する抗炎症性サイトカインがあります。アクセルとブレーキがあって、免疫システムに恒常性が保たれます。抗炎症性サイトカインを分泌するT細胞として、サプレッサーT細胞という概念が説明に用いられたのですね。ところが、研究が進んでいくと、存在しないことが分かった。ヘルパーT細胞とヘルパーT細胞の亜型が、その役割を担っていました。
いまでは、サプレッサーT細胞の存在自体が疑われており、ないものとして扱われています。通常は炎症性サイトカインを分泌するTh-1(ヘルパーT細胞-1)が、特定の条件下で抗炎症性サイトカインであるインターロイキン10を分泌して免疫反応を抑制しています。Th-2は条件なしに抗炎症サイトカインのIL-10を分泌します。TGF-βも免疫抑制作用のあるサイトカインです。
1989年に出版された分子生物学の専門書で、免疫システムに関わる基礎的な概念をチェックしながら、ネットでの検索結果した文献に出てこない概念、(helper T Cellと対概念だった)Supressor T Cellがあったので、どうなったのだろうと気になり、更に検索してみたわけです。どうやらサプレッサーT細胞は仮説だったのですね。
世界中で一番売れた『MOLECULAR BIOLOGY OF THE CELL second edition 1989』、細胞の分子生物学の教科書のような本に載っている概念でもそういうことがあるのに驚きました。
免疫の分野は、COVID-19のメカニズムやmRNAワクチンの副作用研究で、さらに研究が進んでいるようです。なかなか手ごわい。
調べながら書いていますが、免疫システムについてわたしが知っていることはわずかなものです。書いたことに間違いがあれば投稿欄で教えてください。
<余談:免疫に関する教科書兼参考書をつくる手順>
4つのサイトから、オーソドックスなものを選び、ざっと読んでそれをコピペ。他の三つもコピペ。それでベースができ、そのまま保管。これを文書Aとします。
この文書Aを編集加工して文書Bをつくります。知らない用語は、随時その近くに英語表記と解説を貼り付けていきます。
こうして文書Bは自分用の教科書兼参考書となる。きれいなイラストがふんだんに入ったわかりやすいものがわずかな時間で出来上がります。いい時代ですね。
自分の問題意識で、ネットから必要な情報を入手して、さらに入れ替えなどの編集、貼り付け、解説を入れていきます。
2時間でA4判37ページの『教科書兼参考書』ができあがりました。便利ですね。
高校生や大学生は好奇心がわいた題材でやってみたらいい。もあっているひとちろん、社会人のみなさんも。とっくにやってる人がいるね。
手順をまとめると、
①サイトを検索して、材料を選択2~5くらいが目安⇒オーソドックスな教科書をつくるつもりで
②知らない用語の英訳と解説の貼り付け
③自分の問題意識で編集及び整理⇒問題意識に基づくコメント挿入作業=思索の深化
三段階、簡単です。昔はサブノート作ってました。大事なところはイラスト自分で描いてました。時間は3-5倍かかりましたね。パソコン使っての情報収集&整理だと空いた細切れ時間でやれます。
免疫を賦活する炎症性サイトカインを分泌するヘルパーT細胞、免疫を抑制するサプレッサーT細胞、便利な概念でした。免疫反応が過剰になれば、体中で激しい炎症反応が起きて、正常細胞を片っ端から傷害していき、生命が危機にさらされます。だから、そうした免疫の暴走、サイトカインストームを抑制する抗炎症性サイトカインがあります。アクセルとブレーキがあって、免疫システムに恒常性が保たれます。抗炎症性サイトカインを分泌するT細胞として、サプレッサーT細胞という概念が説明に用いられたのですね。ところが、研究が進んでいくと、存在しないことが分かった。ヘルパーT細胞とヘルパーT細胞の亜型が、その役割を担っていました。
いまでは、サプレッサーT細胞の存在自体が疑われており、ないものとして扱われています。通常は炎症性サイトカインを分泌するTh-1(ヘルパーT細胞-1)が、特定の条件下で抗炎症性サイトカインであるインターロイキン10を分泌して免疫反応を抑制しています。Th-2は条件なしに抗炎症サイトカインのIL-10を分泌します。TGF-βも免疫抑制作用のあるサイトカインです。
1989年に出版された分子生物学の専門書で、免疫システムに関わる基礎的な概念をチェックしながら、ネットでの検索結果した文献に出てこない概念、(helper T Cellと対概念だった)Supressor T Cellがあったので、どうなったのだろうと気になり、更に検索してみたわけです。どうやらサプレッサーT細胞は仮説だったのですね。
世界中で一番売れた『MOLECULAR BIOLOGY OF THE CELL second edition 1989』、細胞の分子生物学の教科書のような本に載っている概念でもそういうことがあるのに驚きました。
免疫の分野は、COVID-19のメカニズムやmRNAワクチンの副作用研究で、さらに研究が進んでいるようです。なかなか手ごわい。
調べながら書いていますが、免疫システムについてわたしが知っていることはわずかなものです。書いたことに間違いがあれば投稿欄で教えてください。
<余談:免疫に関する教科書兼参考書をつくる手順>
4つのサイトから、オーソドックスなものを選び、ざっと読んでそれをコピペ。他の三つもコピペ。それでベースができ、そのまま保管。これを文書Aとします。
この文書Aを編集加工して文書Bをつくります。知らない用語は、随時その近くに英語表記と解説を貼り付けていきます。
こうして文書Bは自分用の教科書兼参考書となる。きれいなイラストがふんだんに入ったわかりやすいものがわずかな時間で出来上がります。いい時代ですね。
自分の問題意識で、ネットから必要な情報を入手して、さらに入れ替えなどの編集、貼り付け、解説を入れていきます。
2時間でA4判37ページの『教科書兼参考書』ができあがりました。便利ですね。
高校生や大学生は好奇心がわいた題材でやってみたらいい。もあっているひとちろん、社会人のみなさんも。とっくにやってる人がいるね。
手順をまとめると、
①サイトを検索して、材料を選択2~5くらいが目安⇒オーソドックスな教科書をつくるつもりで
②知らない用語の英訳と解説の貼り付け
③自分の問題意識で編集及び整理⇒問題意識に基づくコメント挿入作業=思索の深化
三段階、簡単です。昔はサブノート作ってました。大事なところはイラスト自分で描いてました。時間は3-5倍かかりましたね。パソコン使っての情報収集&整理だと空いた細切れ時間でやれます。
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Molecular Biology of the Cell (ISE). 7th ed.
- 作者: Alberts, Bruce
- 出版社/メーカー: W W Norton & Co Inc
- 発売日: 2022/07/01
- メディア: ペーパーバック
2023-05-21 22:43
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