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#4790 複数形の不定代名詞の用法:昨日の授業から July 28, 2022 [49.1 英語音読トレーニング]

 昨日7/27(水曜日)は高学力の高校1年生対象の教科書音読特訓。高3の教科書”VIVIDⅢ”の初回の授業でした。一人は熱を出して体調が悪いので欠席。一人新人が出席。第2章のpart 1と part 2をやりました。

 水曜日はニムオロ塾は休日なので、北大受験できそうな、ちゃんと予習してくる生徒を集めてのボランティア授業です。だから、塾生以外の参加もOKしてます。土曜日もお休みですが、同じことしてます。

 授業の手順は、
①新出単語の発音トレーニングをした後で、読みながら意味のカタマリごとにスラッシュを入れていく
②全体3回読み
③冒頭へ戻って3回音読
④順番に一文ずつ和訳(大和言葉落とし)
⑤先生からの質問(随時)
⑥意味をイメージしながら、意味単位の音読3回
⑦段落一つが終わったら、その段落を2回読み
⑧次の段落へ、③~⑦を繰り返す
⑨全部の段落が終わったらそのページ全体を、チャンクごとに意味をイメージしながら1回読み、高速音読を2回繰り返します
⑩右側のページの問題をやります
 数えたら、全部で14回読んでますね。3年生の教科書初めてだったので、長い文が多くて読み慣れるのにいつもよりも大目に読んだ気がします。読む回数は「目安」です。長い文は5回繰り返し読むことがあります。チャンクごとに意味をイメージしながらゆっくり数回読む。そのあと高速音読という風に。

 新出単語の発音のときには、発音記号に注意して読むのはもちろんのこと、反意語や同種類の言葉、接頭辞や接尾辞の同じ語彙も確認します。
 writer、developer
 gamification、connection
 「動詞+er」は「~する人」、3人の生徒に知っている単語を3つ挙げてもらいました。たとえば、researcher(research研究する⇒研究者)、employer(雇う⇒雇用者・経営者)、abductor(誘拐する⇒誘拐犯、北朝鮮に日本人がたくさんabductされてます)。
 -tionは名詞語尾です。nation、information、station...

 consumption(n消費)、consume(V消費する)
 production(n生産)、product(n製品)、produce(v生産する)、producer(映画などの制作者)、productive(adj生産的な)、productivity(n生産性)...manufacture(v生産する)
 
 こうやって派生語や関連語を挙げていき、セットで覚えましょう。単体で孤立して覚えたのでは使えませんし、忘れたときに思い出せません。セットで覚えると、思い出せる一つから手繰っていけます。

 consumption(消費)が出てきたので、反対語を上げてもらいました。productと一人が言いました。これは「生産物・製品」です、生産はproductionです。
 consumption⇔production

 さて、本題の不定代名詞の複数形が載った文章を引用します。
  If you are absorbed in playing video games or online games for a long time, you will be surly told to stop playing them by your parents. However, there wara also some games quite differenct from the ones you play.

 訳してもらいましたが、onesのところはスルーしてましたので、生徒に質問します。
「onesは何を指しているの?themではまずいかどうか検討して意見を述べてください。」
 不定代名詞は中学校では習ってません。出ては来ていますが、授業で解説をスルーしてますから、この質問は生徒には「???」です。先生が解説しなくても、質問したらいいのです。生徒達は考えてないのです。英語は記憶する科目だと思い込んでます。(笑)
 video gamesとonline gamesを指しているなら、受ける代名詞はthemであってonesになりません。ビデオゲームにはさまざまなゲームが発売されているようですね。わたしはまったくしませんので、知りません。オンラインゲームも、将棋やマージャンなどいろんな対戦ゲームがありますね。わたしは将棋ゲームしかしたことがないのです。書き手はオンラインゲームやビデオゲームのほかに、「別のジャンルのゲーム」があると言っているのです。それも種類は一つではないのでoneではなくてonesなのです。
 「わからないときはどんどん先を読め!」生徒には常々そう言ってます。具体的な事例が後続するケースが多い。わかりにくいことや新しい話題の説明は後におかれます。これは覚えておきましょう。
「説明ルール:説明は後に置く」
 次の指定ルールとセットで、覚えましょう。
「指定ルール:指定は前に置く」
 大西泰斗先生の提唱している「配置の言葉」である英語の、2大ルールです。大西先生は文をまたいだ説明ルールには言及してませんが、この文のようにそういう事例が頻繁に出てきますから、かまわず「拡張」しましょう。(笑) 数学では「拡張」はよくある話です。

 別のジャンルのゲームとは「gamification:問題解決などのゲームの技術を利用する」というものです。
 具体例が、すぐ後の文章に書かれています。お年寄りが椅子から立ったり、座ったりすると足の筋肉が動きます。それをコンピュータディスプレイ上に回数を表示します。介護ホームのお年寄りたちがその回数で競って遊ぶことができます。オンラインでつなげば、他の施設のお年寄りたちとも回数を競えます。遊びを年寄りも運動不足解消につなげています。
 もう一つの事例は車の燃費です。オンラインでランキングします。一日単位や週単位、月単位、年単位でデータを集計してランキングを表示します。7年前の購入したわたしの車にはそんな機能はないのですが、最近の車はオンライン機能が装備されているのようですね。きっと高いのでしょう。(笑)

 指定ルールを説明するのに都合の良い文があったのでそれも紹介しましょう。
  In theory, you can apply it to almost anything, including health, enregy and science.
(理論上は、ほとんどなんにでも応用可能です、健康、エネルギー、科学分野を含みます)
 「理論上は」というのは、後続する文章全体を「指定」しています。理屈の上では、「健康やエネルギーや化学の分野には何でも適用可能」だと言ってます。「理論上は」と指定してますから「実務上は」は不可能なことがあるという含みをもった発言なのです。そこまで読んで、初めて文章が理解できたと言えます。onesもそれがさすものが具体的に理解できなければ、あの文章全体が意味不明になります。細かいところをあいまいにしていたら読解力は上がらないのです。

 生徒が誤訳したところをあと2箇所挙げておきます。よくあるミスですから、やってみてください。

  The picure above ahos one of the examples of "Gamification." The tree on the computer screen grows every time ederly people stand up from and sit down on their chairs when exercising leg muscles.

 ...
  Electric power savings can also be "gamified." Participants put the data of their energy consumption online. This leads them to know which electric appliances consume a lot. The best energy savier becomes the winner of the game.

  elderly people stand up from (their chair).
  (elderly people) sit down on their chair.
 一つの文章痛中では、同じものは省略されます。重文になっているので、前の方の(their chair)が省略され、後続の文の主語が前の文と同じなので省略されてます。

 whichを関係代名詞にとらえて頓珍漢な訳をやっていましたが、気が付いてませんでした。
「その日本語訳は、具体的にはどういうことを意味していますか?」
 ここで、もう一度自分の訳文を確認して、頓珍漢さに気が付きます。先行詞がないのですから形の上から見ても関係代名詞ではありません。論理的に筋を追う読み方をしていないと誤訳に気が付きません。とっても大事なところです。which以下はknowの目的語でして、whichは疑問詞なのです、まぎらわしいよね。「どの電気器具が大量に電力を消費しているかがわかります」



 暑い日が続きますが、漫然と長文を読んでいたら、「ボーっとしてるんじゃないよ」とチコちゃんに叱られますよ。(笑)
 高校生には夏休み期間中は毎日8時間勉強するように言ってあります。
 暑い夏を楽しく勉強してください。

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