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#4710 土曜日英語音読特訓授業:2人受講生募集(無料)Feb. 2, 2022 [49.1 英語音読トレーニング]

 中3年生相手に英語の音読特訓授業をしています。
  音読(スラッシュリーディング)⇒語順通りの読解
 長文の読解速度が2倍になります。

 使っている教材は高校1年教科書『Vivid 1』です。2時間10回の授業で教科書をやりおえます。ニムオロ塾でやっている通常の英語音読特訓授業(水曜日補習授業)の2倍の分量を消化しています。つまり2倍速の授業です。中身も深い。「速度×深さ」で学習量を計算すると4倍です。


 次回の予定は
 ●2/12土曜日1時から3時
 ●授業の範囲は教科書p.82-94まで (第8章part3~第9章part1まで)

 3/5の土曜日で高校1年の教科書が終わります。
 次の10回は、高校2年生の教科書『Vivid 2』を採り上げます。

 2/12から一人増えて3名になりますが、5名までは教えられるので、2人参加する生徒を募集します。授業料はかかりません。理由は後で説明します。
 高校英語教科書はリライアブルで注文すると取り寄せてくれます。間に合わなければ、わたしの方でコピーを用意します。

 ハイレベルの高速授業になるので、学力テスト英語の点数が80点を超えたことのある生徒に限定します。中3で学力テストの点数が一度でも80点を超えていたら参加を認めます
 効果を高めるために予習を課します。
 ①ノートの左側に1行おきに本文を書き写してくること
 ②ノートの右側に訳を書いてくること

 和訳は主語と動詞と目的語だけで結構、きれいな訳は不要です。手のつけようのない文はそのままでいい、そこのところを授業で解説したときに注目したらいい。それでもわからぬ時は随時質問を投げてください。そういうときが一番勉強になります。
 予習しろというのは、ようするに知らない単語は辞書を引いてきなさいということ。辞書は学習の宝庫です(辞書の引き方や発音記号の説明もしています)。予習すると、わからないところがどこかがわかります、それが大事なのです。印をつけておいたらいい。
 1行おきに書いてある本文の間の空欄に、授業で解説したことで自分に必要な事項をメモしておいて、あとで見てください。
 参加する生徒には、英作文問題とその解答解説のメール配信(週2回)もします。やるやらないは生徒の自由です。ようするにわたしは問題と解答・解説を作成して送るだけ。もちろん質問には答えます。おおよそ、年間1200題になります、十分な量でしょう?

 なぜ無料なのかの説明をします。
①現在参加しているのはニムオロ塾生ですが、土曜日の授業はわたしの趣味でやっている部分、ボランティア活動です。
②根室から偏差値55以上の大学への進学者が数人です(昨年は、旭川医大(偏差値65)が一人だけ)*、英語が苦手でランクを下げている生徒が多いのでなんとかしたい。
③長文を読むのが得意な生徒は根室高校でも学年に数人のみ

 ようするに根室の子どもたちの学力では、そのほとんどが都会にでたときに通用しないということです。そういう現状を打破したいのです。
 やり方を開示して、記録を残して置いたら、後で誰かがやろうとしたときに参考データになります。それはいわば、根室の子どもたちと先生たちに残す資産となるはず。
 わたしは、わたしにやりうることをします。いずれ、古里の根室を離れて東京へ戻りますから、やるべきことはやりつくしたい。

*根室高校進路実績
**偏差値は「みんなの大学」のものを採用しています。ベネッセではありません。ベネッセだと62超くらいになるでしょう。


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つるはせんねん

 英語の学習の仕方について大変うなづける内容でした。予習の重要性についても賛成です。
 質問があります。というかebisuさんのお考えが知りたいと思うのですが。
 辞書についてです。
 娘や息子には、ずっと言ってきましたが、なかなか実感してもらえないことがありました。わたしが古い人間だからなのか、頭が固いのか。
 わたしは、辞書は紙の辞書がいいと思ってきました。今は電子辞書があってとても便利なのはよくわかります。実際、息子は高校に入学する際に学校で購入させられました。使い分けの問題なのかとも思いますが、結局は電子辞書が楽で、今はそれしか使っていないようです。
 わたしが紙の辞書を推す理由は、調べたときに、調べた単語以外にも目が行くことです。また、用法や用例が全て視界に入るということです。息子にそれを伝えたら、電子辞書だって用法や用例は載ってるよと。でも、あの小さな画面の中にあるものだけで安心していまうというか、広がりがないように思えてしまうんです。
 いかがでしょうか。
by つるはせんねん (2022-02-04 18:22) 

ebisu

結論から先にいいますね。
どちらでもいいと思います。
私自身は紙の辞書と電子辞書を2種類使っています。いわゆる電子辞書ではなくて、英英辞典に付属している電子辞書です。
Oxford Wordpower Dictionary
Cambridge Advanced Learner's Dictionary

高校生が使っているカシオやシャープの小さな電子辞書は使っていませんが、あれはカバンに入れたときに荷物にならないので、便利ですね。わたしが高校生ならあれをカバンにしのばせます。10-11kgもありますから、重たい紙の辞書をもって行く気にはなれません。

わたしが高校生なら、家で学習するなら紙に辞書をメインに使って、発音チェックに電子辞書でしょうね。発音記号だけでは心配なときがあります。

お書きになったように、紙の辞書のメリットは見開き2ページの情報がパット目に入ってきます。調べたい項目にたどり着いた後にサーチするときに実に便利がいいのです。
電子辞書ではスクロールしないと見れません。それがとっても不便です。

同じ単語が動詞、名詞、形容詞だったりしますが、文のどこに配置されているかで品詞は辞書を引く前にわかりますが、紙ならすぐにそこへ視線が移動しますが、電子辞書はスクロールしてたどり着くことになります。ようするに電子辞書は「生産性が低い」「効率が悪い」のです。
動詞を引いたときに、目的語とセットでないと意味がはっきりしないものが多いですが、さっとサーチしたい。紙の辞書が断然速いのです。下手な文法参考書を読むよりも辞書に聞いた方がいい。(笑)

英作文問題の解説を作っているときは英英辞典付属の電子辞書が断然便利です。コピーできるのでね。

まとめると、学校へもっていくのは電子辞書、家で勉強するときは紙の辞書を引けというのがわたしのおススメです。

最近、過去分詞の理解に関して疑問がわいたので、ドイツ語とフランス語はどうなっているのか調べたりしています。英語だけやっていたのではわからないこともあります。受動態と現在完了形に関しては独仏は似ています。

by ebisu (2022-02-04 19:10) 

ebisu

紙に辞書については使用目的や学力で選択肢が違ってきます。

わたしはGENIUSを初版以来ずっと使っています。いま4版を利用していますが、5版は必要がないので買っていません。
ハラリ「SPIENS」のようなレベルの読み物はGENIUSクラスの語彙数の辞書でないと間に合いませんが、高校生には『The Super Anchor』のような辞書がいいと思います。語彙数は少ないのですが、基本語を丁寧に説明してあるし、図が載っているので便利です。どういう図かというと、たとえば前置詞の説明を図でしています。空間の位置や運動方向が図で示されていると理解しやすいのです。
ジーニアスにはそういう配慮がありませんが、載っている語彙数が多い。

両方の辞書でforを引いてみて比べてください。アンカーは図でイメージを伝えていますが、ジーニアスは言葉で説明するのみです。

ジーニアス大辞典はいい辞書です。わたしは使っていませんが、娘が使っていました。

ふだん使っている英語辞書を上げてみます。
Oxford Wordpower Dictionary
Cambridge Advanced Learner's Dictionary
英語基本動詞辞典
英語基本形容詞・副詞辞典
Longman Essential Activator英英辞典
ステッドマン医学大辞典第2版

用例集でよく引くのは
SWANのPractical English Usageです。
by ebisu (2022-02-04 21:56) 

ebisu

現在完了や受動態そして仮定法は英独仏語を並べて比較してみないと、どうにも合点がいかないことがあります。

たとえばsein支配の現在完了形がありますが、seinは英語ではbe動詞です。ドイツ語には「be動詞+過去分詞」で現在完了があります。受動態は助動詞werdenを使って「werden+過去分詞」となります。
I am seen. ⇒ Ich werde gesehen.
フランス語では「be動詞+過去分詞」は感情に関する動詞がbe動詞はetre(eの上に^がついてます)ですが、受動態は「be動詞+過去分詞」ですから、英語と同じなのですが、現在完了形で「etre+過去分詞」がドイツ語と同じようにあります。haveに相当するのはavoirで、「avoir+過去分詞」という現在完了形があります。独仏はまったく一緒ですね。
独仏共に過去分詞になる動詞が自動詞か他動詞かで別れるようです。感情を表す動詞は過去分詞だと形容詞化する点は英独仏に共通のようです。
自動詞の受動態はありませんから、自動詞の過去分詞とbe動詞で現在完了でも区別がつきます。

そもそも、好奇心の発端はNHKラジオ英会話の大西泰斗先生が過去分詞自体に受け身の意味があると説明されていたことにあります。げぇ!現在完了でも過去分詞が使われるが、受け身の意味はない!どういうカラクリになっているのか?
ではドイツ語ではその辺の事情はどうなっているのだろう。隣のフランス語も同じだろうかとなった次第です。
まだ、わかったような気がしてません。

生徒たちの質問に答えるというのは、まず問を自分へ向けて発するところから始まります。そして自分で問えない、思いがけない方向から生徒が問いを発することがたまにあります。そういした問いに、真摯に向き合うためには、調べてみるのが一番です。先生にだった知らないことはたくさんあります。

仕方がないので最近は馴染みのないフランス語も調べたりしてます。ドイツ語を見たときに、ではフランス語はどうなっているのだろうと気になってしまいます。

分厚いものに目を通すのは面倒ですので、コンパクトなこの2冊を使っています。

Collins easy learning German Grammar
Collins easy learning French Grammar

同じシリーズでイタリア語もあります。引いて調べているうちに、シリーズが「お馴染みさん」になってきます。いくつになっても好奇心はわいてきます、そして好奇心がわく都度、そして調べたらまた次の新たな疑問が...知らないことはどんどん増えるのです。(笑)
by ebisu (2022-02-05 10:59) 

つるはせんねん

 こんばんは
 わたしが発した質問に対して、ご丁寧にお答えいただきありがとうございました。とても満足です。
 さらに、ほかの言語にまで話題が広がるところがebisuさんのすごいところです。その好奇心と言いますか、いくつになっても知らないことを知りたいと思われるご姿勢はいったいどこから湧いてくるものなのでしょうか。
 わたしはいろいろなことに中途半端です。大学生のころにアイルランドに短期留学した際に、そこで友だちになったイタリアの女の子を訪ね、日本に戻る途中イタリアに行きました。そこで、イタリアの魅力に憑りつかれ、帰国してからイタリア語を学びたいと、そのとき購入したのは「英語から学べるイタリア語」という本です。でもいざ開いてみると、女性名詞、男性名詞とかなにやら面倒だなと思ってしまい、もう30年近く開いていません。英語はある程度できたので、そこからならイタリア語もいけるかなといった安易な考えでした。向こうにいたときには、同じ留学生では、スペイン人、イタリア人、ドイツ人、フランス人、オーストリア人などがいました。アルファベットが同じだけでも、言語を操るうえでこんなに有利に働くなんてと衝撃を受けたのを思い出します。英語とドイツ語は文法上似ている。イタリア語、フランス語、スペイン語は似ている。その当時はそういう認識があったのを覚えています。
 ちょっと余談ですが、その当時わたしは英検の準1級を目指していて(帰国してからとりましたけれど)、ホームステイ先でホストマザーにそのことを伝えて協力してもらっていました。そのときに、そのホストマザーがとても不思議がっていたんです。その家にあった難しい書物を私が軽々と音読するのを聞いて。「きょうこは、この本をすらすら読めるのに、なぜ会話はあまりできないの?」って。
日本の英語教育の問題点を指摘された気がしました。結構難しい単語や表現も知っていたので、本は音読できました。でも自分が伝えたいことは自由に表現することができませんでした。さらに、聞き取りができないことも不思議がられました。あるとき、ホストマザーの親戚がたくさんやってきて、なにやらすごく会話しています。それを、当時のわたしは、ただただ一生懸命聞いていた。そうしたら、会話がひと段落ついたころに、「きょうこ、今わたしたちは何を話していたかわかった?」って聞かれたんです。わたしは、やっとの思いで「someone won lotto]と。誰かが宝くじに当たったっていう内容だったと思うんです。みんな笑っていました。「きょうこ、その通りだよ」って。
 でもあれだけ長い会話の中で、それしかわからなかったんです。
 大分話題は逸れましたね。
by つるはせんねん (2022-02-06 19:44) 

ebisu

英検準1級でしたか、優秀ですね。
わたしは日本語の会話なら自信があるのですが、英会話はまったくダメです。

1990年頃SRL学術開発本部で15か月間、海外からの視察対応をしていたことがあります。海外の製薬メーカーから見学要望が年間十数件ありました。日本法人の方で通訳がついてきますが、3000項目もある臨床検査を実施しているので、設備や検査の説明は専門的なことになります。通訳がわたしの医学専門用語での説明を英語にできないときは、代わりにわたしがします。どのあたりで詰まるかわかっていますから、あらかじめ作文して覚えているからできるだけ。通訳でついてきた人が、「ebisuさん人が悪いな、英語話せるじゃないですか」、「いえ、わたしは英会話はほとんどできません、通訳しづらいところはわかっているので作文して用意してあるだけです、頭の中に書いてある英文読んでいるだけですよ(笑)」

高速音読トレーニングを時々するだけでも、リスニングは、すこしよくなってきたような気がします。気がしているだけかもしれませんね。

高校生も見ていますから、具体例を挙げておきます。
アガサ・クリスティーの『そして誰もいなくなった』という小説があります。音源を二つ持っています。
①IBCオーディオブックスのCD
②CDブック

①はTOEIC470語レベルにリライトしたものですが、きれいな音読でとってもいいのですが、これで生の英語が聞き取れるようにはなるとは思えません。遅くてきれいすぎます。発音トレーニング教材としては優れものですが、リスニング教材としては映画などの速いテンポのリスニングトレーニング用には無理。

②は音読速度が大きいものです。これで音読トレーニングすればいくらかリスニングがしやすくなるのではないかと思いますが、怠け者ですから、ときどきやってみるだけ。1冊、トコトン聴いて、そして音読トレーニングを百回ぐらいはこなさないとものになりませんね。ああ、しんど。

わたしのニーズは生徒に高速音読トレーニング指導ができればいいだけです。いまのところは。

ところで、海外は外食産業に勤務していた時に社員の引率で1度だけ香港へ行ったことがあるだけです。
2度、米国で働くチャンスがありました。一つは森英恵さんの会社に中途採用で応募したとき。採用が決まり、ニューヨーク支店勤務か国内の子会社一つを担当してもらうというお話でした。同時に応募していた産業用エレクトロニクスの輸入商社へ、勤務先が決まったので、応募辞退しますと断りの電話を入れると、すぐ来て社長にあって行けと取締役総務部長の中村さん。「挨拶くらいはしてもいい」と日本橋人形町のその会社の社長室を尋ねました。技術部の前を通ると、コンピュータやマイクロ波計測器がごろごろしていて、面白そうでした。男の子は機械やコンピュータには目がないのです。社長の関周さん、慶応大学大学院経済学研究科卒で、馬が合いました。わたしも経済学研究科、東経大の大学院の入試難易度は慶応と同じくらいでした。「ぜひ、うちへいらっしゃい」と説得されて、それで青山にある森英恵さんの会社を断って、日本橋の産業用エレクトロニクスの輸入専門商社へ就職。20代後半のことでした。
二度目はSRLで働いていた時。米国の染色体画像解析センターを買収する話が最大手の国際金融機関から持ち込まれたときでした。買収すれば私も米国赴任メンバーとなります、ほかにマネジメントのできる人材がいませんでしたから。学術営業部長の窪田さんと佐藤君をメンバーに考えていました。窪田さんはペプチドリームというベンチャー企業を東証1部に上場しています。創業社長です。佐藤君は米国で学位を取って栄養医学研究所を起業しました。日本人で栄養医学で学位を取った最初の人。2017年に病気で亡くなっています。買収交渉のあった当時私は40代前半、1億ドルほどの投資案件、面白い話ではありました。買収交渉を打ち切る方向で稟議書を書いたのです。買い取る方向で書けば、言い出しっぺがやることになるというのがSRLのやり方でした。分厚い200頁ほどの資料に目を通しましたが、輸入商社の時代に米国流の管理会計や会計情報システム技術、経営分析技術を身につけていたから、資料がすぐに読めました。自分でも買収相手の評価額、自分で開発した25ゲージのレーダーチャートによる経営分析システムと企業価値評価計算式を利用して計算してみました。国際金融機関の二人の担当者が持参して、説明した評価額は妥当なものでした。もっと大きな仕事を国内で抱えていたので、そんなに魅力的には見えませんでした。

この部署から関係会社管理部へ異動して、子会社の経営分析やシステム開発を伴なう経営改善、国内臨床検査会社の買収案件を数件担当しています。1年半ほどの間の仕事でした。この時期には資本提携や買収案件はわたしの仕事でした。

米国移住は仕事に家族を巻き込むことになるのでいやでしたね。
その一方で、米国進出するなら、SRLの米国法人を作るつもりでいました。10枚ほどの稟議書を起案すれば創業社長の藤田さんはOK出してくれます。あたりまえですが仕事の実績がないともちろん稟議書には判を押してくれません。具体案を温めてはいました。
米国進出すれば、売上規模は1000~1500億円、市場規模が大きいのです。米国法人が親会社を売上規模ではるかに上回ることになります。文句なしに世界ナンバーワンの臨床検査会社の誕生でした。
1990年頃、SRLは臨床検査ラボでは世界最先端の自動化設備群を保有していました。それを、移植すればいいだけ。ラボの設備の共同開発メーカには米国支店を出してもらわなければなりません、そういう細かい調整は必要でした。ラボの機器購入・共同開発担当を2年間やったので、社外の技術屋さんにコネクションは作ってありました。フランスがPSS社の全自動PCR検査機を大量に購入しましたが、社長の田島さんもSRLと太いパイプのあった共同開発会社の一つでした。

米国進出するのもよかったかも。マネジメントは予算制度やコンピュータシステムと、人とのコミュニケーションによってなされますから、英会話は仕事上必須でしたね。
人生は、毎日決断するごとに分岐していきます。
わたしはやるべきことがあって古里に戻ってきました、これでいい。

ああ、お尋ねは好奇心の淵源でしたね。3つくらいから、大人相手に「どうして、なぜ?」「それで、どうして」としつこく聞く子供だったようです。そういう質(たち)なのでしょう。高校生になってそれがますますひどくなったようです。
会計学説は違う理論の先生二人の本を比較しながら読んだし、公認会計士二次試験講座には経済学が7かもくのなかにありました。当然近代経済学なのですが、対立する学説であるマルクス『資本論』が気になって、根室高校図書室にあった『資本論』を100頁ほど読んで、深い森に迷い込んだ感覚がして、いつか理解し、乗り越えてみようと思い立って、コツコツ16歳のあの時以来考え続けています。
考えはおおよそまとまっているので、後は書くだけ。東京へ戻ったら、暇ができます。
至福の数年がまっているのかもしれません。明日のことは誰にもわからない。(笑)
by ebisu (2022-02-06 22:03) 

ebisu

もうひとつ面白い話題がありましたね。
イタリア語の勉強をされようとした。19世紀までヨーロッパの大学は学位論文はラテン語で書かなければならなかった。ヨーロッパの知識人はラテン語の文章が書けたようですね。日本なら漢文で博士論文が書けたということになるのかな。そんなことができたのは夏目漱石のあたりまででしょうね。何と不自由だったのでしょう。
ところで、ラテン語はイタリア発祥ですね。ラテン語の中にロマンス諸語という分類があり、イタリア語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語は同じグループですから共通部分が多いのでしょうね。青森の方言と鹿児島の方言ほどの違いしかないのかもしれません。
ドイツ語はちょっと別系統で、書き言葉としては聖書の翻訳で成立していますから、ずっと遅い。名詞の格変化や動詞の変化形はラテン語を真似るしかなかったのだろうと思います。ルターが聖書を翻訳したのは17世紀です。元々はゲルマン系等の原語ですから、ロマンス語とは系統が違うようです。

だから、英語とドイツ語とラテン系の言語を一つやれば、ヨーロッパの言語全体への見通しがきくようになるのでしょう。話すだけなら、それらの言語を話している地域へ1年ほど移住するのが手っ取り早い。言語は慣れですから、毎日使わないと錆びつきます。

(サラリーマンを辞めたら、わたしはドイツでビールとフランクフルトソーセージで1年間暮らすつもりでした。幸か不幸か、57歳でスキルス胃癌と巨大胃癌を併発して、もうビールをジョッキで飲むことはできません。炭酸系のものは胃がないのでいきなり腸に入って圧迫するので苦しいだけ。それに一気飲みすると、下剤を飲むようなことになります。こうしてドイツ暮らしの夢は潰えました。)

だから、わたしも生徒たちの中の、英語に興味の高い人をピックアップして、土曜日に高速音読トレーニングをするのです。英語アレルギーの生徒には、低速音読での英語のリズムを体で感じてもらいます。こちらは水曜日です、二つとも塾が休みの曜日に自由参加でやっています。わたしがしているボランティア活動です。
生徒を出汁にして、さび落としではなくて、せっせと刃を研いでいるとも言えますね。(笑)
一昨年教えた生徒たちには申し訳ないくらい、教え方が進化してます。英作文問題と解説も3月には11000題を超します。大西泰斗先生の「NHkラジを英会話」をベースに文例を5割栗ほど増やしていますので、日常英会話の語彙がだいぶ充実しました。わたしの英語はさまざまな分野(経済学、管理会計、会計上システム、システム開発関係、医学、言語学)の専門書を読むことで鍛えたものでしたから、日常英会話の語彙や表現がすっぽり抜けてました。まだまだ足りてませんが、3月までで一区切りつけます。
4月からはまた別のトレーニングをはじめることになるでしょうね。何かを始めるのは楽しいから、そして春というのは新しいことを始めるのにふさわしい季節ですから。

老化して体の自由が利かなくなるまで、好奇心の赴くままに軽やかに動きたい。動けなくなったら食を断って静かに眠ろうと思っています。自発的な餓死は、衰弱死ですから、「痛くない、苦しくない、怖くない」のです。常務理事に就任して特例許可老人病院を療養型病床へ建て替えを担当した1999年ころにその病院の理事長が口癖のように老人のケアの要諦を教えてくれました。300ベッド弱の規模の首都圏の病院でした。
いつのまにか、それがわたしの死生観となっています。ヨガで1週間ほどの断食を何度も経験しています。精神が次第に透明になります。気持ちがよくてモノを食べたくなくなります。断食を終わらせるのがたいへんです。おかゆから少しずつ戻していきます。
話がどんどん逸れていますね。(笑)
by ebisu (2022-02-07 10:01) 

ebisu

語学に関しては遠藤利國という面白い友人がいます。
彼に初めて会ったのは、渋谷にあった進学教室・富士学院の職員室でした。彼は国学院から早稲田の大学院哲学科樫山ゼミ。
あるとき、ギリシア語の本を読んでました。
「哲学でギリシア語から勉強する奴は珍しいね」
と問うと、
「哲学用語はギリシア語だから、そこまでやらないと概念のニュアンスがつかめない」
そう答えたのです。面白い奴だなと思いました。わたしも経済学の基本概念の関係の研究をしていたので、彼の言うことが腑に落ちました。マルクスの労働概念と日本人の仕事という概念に大きなずれのあることが気になっていたからです。別の経済学がありうるかもと思い始めていました。マルクスとは別の経済学を見始めていたのです。まだ、誰も見たことのない経済学でした。

樫山ゼミではイポリットの『ヘーゲル精神現象学の生成と構造』をテクストに使用していました。市倉宏祐先生の翻訳です。学部の4年生のゼミのときに、先生が眠そうだったので、「寝不足ですね?」と聞いたら、「イポリットの翻訳やっていて、気がついたら夜が明けていた」とおっしゃいました。
遠藤さんはわたしが市倉ゼミだったとは当時は知りませんでした。わたしの専門は経済学ですから、経済学者の卵が学部時代に哲学者のゼミに所属したなんてありえないからです。
市倉先生はサルトル研究ではナンバーワン、ヘーゲル研究でも著名な先生です。
商学部会計学科のわたしが、市倉先生の指導を3年間仰げたのは、学部を超えた「一般教養ゼミ」というのが制度としたあったからです。一般教養どころか『資本論』全巻と、続いて経済学部のゼミでも取り上げない『経済学批判要綱』をテクストにした、「お化けゼミ」でした。
大学院経済学研究科の院長だった内田義彦先生が注目したゼミでした。

西洋哲学の勉強のために、ギリシア語から学んだ遠藤さんはその後何冊か本を書いています。とっても面白い、そして文体がいいのです。

彼の著書だけ紹介します。
『明治廿五年九月のホトトギス』
『漫言翁福沢諭吉
『続・漫言翁福沢諭吉』
『現代語訳・帝国主義』
『100%の真善美 ソクラテス裁判をめぐって』

哲学科の本ゼミに伊吹克己さんがいました。彼は母校の哲学科の教授になりました。市倉先生の遺稿集『特攻の記録 縁路面に座って』を編纂しています。縁路面とはゼロ戦格納庫の前のコンクリート面のことです。
この遺稿は弊ブログのカテゴリー「1.特攻の記録 縁路面に座って」に全文収載してあります。掲載に当たって編纂者である伊吹さんの許可をいただいています。
哲学者が残した唯一の特攻の記録です。
オヤジが落下傘部隊員だったことを市倉ゼミの夏の箱根合宿で話したことがありました。そのときに先生から教官として少年兵を訓練した話を聞きました。「みんな優秀なやつらだった」、そう言ってました。歳を経るにつれて書き残したかった、いや書き残さねばならぬと決意したのだろうと思います。

by ebisu (2022-02-07 11:07) 

お名前(必須)

 様々な話題が溢れ、ついていくことが難しい内容に(笑)
 「人生は、毎日決断するごとに分岐していきます。
わたしはやるべきことがあって古里に戻ってきました、これでいい。」
 わたしも大学時代に関東にいましたが、故郷に戻ってまいりました。大学3年生のときに留学したアイルランドのダブリンの風景が、道東にそっくりだったんです。それまでは、北海道に戻るなんて考えていなかったのに、その風景を見たあとに、ダブリンから母に電話したんです。「わたし、北海道に戻る。」と。なぜそう思ったのか、その当時の心境は覚えていないのですけれど。今は自分の決断に対してこれでよかったと心から思うのです。すてきな人との出逢いもありましたし。
 さらに、「明日のことは誰にもわからない。(笑)」
ほんとうにそうですね。最近、子どもたちに「生きるということについて」の授業をしました。東日本大震災で被災に遭った児童が書いた作文が題材でした。「生きていることを実感する」「今日という日を生きる」そんなことを伝えたかった。
 「ヨガで1週間ほどの断食を何度も経験しています。精神が次第に透明になります。気持ちがよくてモノを食べたくなくなります。」これについては、わたしもいつか体験したい感覚です。以前にテレビ番組で観て、断食の効果について衝撃を受けたんです。最初は食べ物のことで頭がいっぱいになる。そうすることで、普段考えている雑念なんかが脳から追い出される。そして次の段階に入っていく。最終的に、断食を終えたときに初めてする食事はとても薄味のもの。でも、その食事をしたときに、感覚がとても研ぎ澄まされ、食べ物一つひとつの味に敏感になり、とても味わって食べる。とても満足する。体に取り込むものに対して敏感になると。そんな経験をしてみたいなぁと。
 英作文についてです。息子が先日アドバンストとかいう模試を受けたそうで、その英作文の自分の解答を送ってきて、「お母さん、添削して。何点もらえるかな。」と。
①飛行機をできるだけ速く飛ばすためには、機体の外側を必要以上に飾ってはいけない。
②何かを書いたときには、読み返して、削ることのできる言葉がないかチェックするとよい。
 さて、ebisuさんなら、どう訳しますか(笑)
 息子には、これを英訳する際に今回おさえておかなければならなかった表現などについては、一応説明しました。さらに、今日、職場にいたALTに添削してもらい、大変勉強になりました。
 ebisuさんのたくさんのコメントの中から、わたしが食いついた(笑)話題でした。
by お名前(必須) (2022-02-07 18:35) 

つるはせんねん

名前忘れました
by つるはせんねん (2022-02-07 18:38) 

ebisu

こんばんは
ようやく再開、久しぶりの授業、楽しいな。リズムを取り戻すのに数日かかりそうです。
模試に出た英作文問題ですか。

①You shouldn't over decorate the outside of the airplane to fly it faster.

飛行性能を落とすような飾りつけを飛行機にするなんて見たことない。ああ、あるかな。セスナに何か飾り付けして飛ばすのを映画で。

②When you finished writing something, you should read it and then check whether there are words to remove.

書いたものを削るのですから、removeはeraseでもdeleteでもOKですね。removeは少し硬い感じがします。eraseは鉛筆書きしたものを消しゴムでごしごし消すというニュアンスが出ますね。deleteはコンピュータではよく使う語彙ですから、WORDを使ってパソコンで文書を作っていて編集するならdeleteが最適でしょう。どんなシーンをイメージするかで使う語彙が違っていいのではないですか?

get rid ofはあってほしくないものを取り除くという意味ですから、そういうニュアンス込めたいならそれはそれ。
英英辞典を引いてみました。
--------------------------
2. get rid of sth

a. to remove or throw away something unwanted
That cream got rid of my skin rash.
I used weedkiller to get rid of the weeds in the garden.
---------------------------
「吹き出物」と「雑草」、どちらも不要な邪魔ものです。

場面設定がないのですし、高校生の英作文ですからこの場合はremove、erase、delete、get rid of...
どれでもありでしょうね。ニュアンスに違いが出るだけのような気がしますが。
ようするに頭に浮かんだ単語で処理しておいたらいいということですかね。

LONGMAN Essential Activator英英辞典が単語を選ぶときに、時々役にたっています。今回はremoveを引いてみましたが、あまり役に立ちませんでした。
by ebisu (2022-02-07 23:35) 

ebisu

②の文のwordsのところはphrasesでもsentencesでもいいなと思ってActivator英英辞典を引いたら、expressionが載っていました。なるほどexpressionsでもよさそうです。
場面設定の不明な短文形式での英作文問題には、正解が百個あっても不思議ではありません。
中高の時代を思い出すと、英作文の適切な指導をしてもらった記憶がありません。和文と英文を「1対1対応」で覚えるだけのつまらないものでしたね、だから好きではありませんでした。ほんとうは「多対多対応」でロジカルな側面のあることを知らなかっただけでした。
同じ思いを教えている生徒たちには味合せたくありません。英作文トレーニングの楽しみがわかるような指導をしてみたい。ささやかな希望です。

ところで、get rid ofは、財務省の書類改竄のようなときにはピッタリですね。「理財局長や総理大臣に不都合な部分は取り除いとけ」というようなニュアンスがします。

leave outは英英辞典にピッタリの文例が載っていました。
------------------------------------
PHRASAL VERB
leave sb/sth out (of sth)
to not include sb/sth
This doesn’t make sense. I think you’ve left out a word.
I was angry at being left out of the team.

Oxford Wordpower Dictionary © Oxford University Press 2012
-------------------------------------
「これ、意味わかんない。言葉が足りないと思うよ」
「怒ってるよ、チーム外されたんだから」

そんなに頻度の多い句動詞ではなさそうですが、会話文なら硬めのremoveよりも、leave outのほうがわたしにはよさげに聞こえます。もっとも、わたしは英会話の経験がまるでありませんが…
by ebisu (2022-02-08 10:38) 

つるはせんねん

 expression いいですね!
 今回わたしも、ほとんど日本語が話せないALTに質問したときに、いろいろな表現についてよく使うのか知りたかったので「popular expression?」って何回も使いました。便利です。
 出題には場面設定がちゃんとあったんですよ。わたしが、その部分だけしかお知らせしなかっただけです。そうですよね、場面設定からも違ってきますよね。
 無茶振りにちゃんとお答えしていただきありがとうございました!
 模範解答は
①In order to fly an airplane as fast as possible,
you must not decorate it on the outside more than is necessary.

または
①If you want to fly an airplane as fast as you can,you should not decorate its outside more than is needed.

②when you have written something,it is a good idea to read it over to see if there are any words in it which can be deleted.
または
②It is advisable to read over what you have written,to check if you can leave out any words.

だそうです。

②については、have written something というように完了形にしなければならないところができているかどうかをみたいようです。これは、わたしもわからなかったです。
 こういったニュアンスがわからない。語学を学ぶことがその国の文化や国民性を知ることにつながる所以なのではとも思います。

 get rid of の活用法、いいですね!
by つるはせんねん (2022-02-08 19:08) 

ebisu

場面設定がありましたか。
①の方は、旅客機や輸送機では外部を飾り立てるというのはありえませんから、セスナ機かなと考えました。最初は模型飛行機かと考えたのです。そしてラジコンあるいはドローン。ドローンなら多少飾りをつけてもよさそうです。前置詞のonもないと思いました。機体に絵をかくなら速度に関係なしですから、何か飾り付けをセットアップするようなことを考えました。
in order toは副詞的な用法ですから、まぎれがなくていいのですが、どちらかというと文章語調が出てしまいます、もっと堅苦しくないシーンを考えたので、to不定詞で処理しました。mustn'tは言い方がきついので、穏やかにshouldn'tを選択。

②は最初は現在完了形でかいたのですが、when節で現在完了形を使っているのを見たことがなかったので、過去形に直しました。なるほど、when節でも現在完了形が使えるのですね。こういうところがわたしの弱点ですね。会話をほとんどしたことがないのでさまざまな表現の引き出しが足りない。

お陰様で、楽しめました。
どうもありがとう。

by ebisu (2022-02-08 22:39) 

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