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#4503 福島第一原発3号機の爆発は何だったのだろう? [13. 東日本大震災&福島原発事故]

  2011年3月11日から10年目である。
 ずっと疑問に思い続けていることがある。

 左の写真は1号炉建屋の水素額発シーン。ビデオ映像見ると、サーッと真っ白い煙になった。水素が酸素と結合して水蒸気となったのだからそうなのだろう。
 右側の爆発は3号炉建屋の爆発シーン。大砲の中から打ち出されたように真上に黒い煙が噴き上げた。その高さは600mである。爆発の瞬間に真っ赤な閃光が走った。その点でも1号炉建屋の水素爆発とは違っていた。ビデオ映像では、黒い噴煙の中から巨大なコンクリート瓦礫が何個も降って落ちてくるのが映っており、爆発の威力がまるで違った。あの大きなコンクリートの瓦礫はなんだったのか?大きなコンクリートの塊は原子炉格納容器のシールドしかなさそうだ。原子炉の上にはクレーンをつるす鉄骨とあとは天井だけ。原子炉の真上にあるものしかまっすぐには飛ばない。
 3号原子炉建屋の爆発はどうしてこのようになったのか、10年たっても東電からも原子力規制委員会からも合理的な説明がない。こんな基本的なことすら明らかではない。
 メルトダウンした核燃料の瓦礫はいまだに手を付けることすらできない。放射線量が高くて、機械の制御用電子機器が短時間で壊れてしまうのだそうだ。放射線量が高いので、人間は近づけない。
 いま、4000人が福島第一原発で働いている。
 人口2万人あった浪江町に戻ったのは1600人弱である。そこには依然の古里はもうない。なつかしい古里は元には戻らないのだ。

 小出氏が気になることをテレビの取材に答えていた。先月震度6の地震が福島であったが、四号建屋内の使用済み核燃料プールの水が抜けてしまったら、莫大な放射能が放出されるので、もう手が付けられなくなると。広島の原爆は8kgだが、4号機の使用済み核燃料プールには数十トン単位なのではないか。福島第一原発敷地内にはだれも入れなくなる。避難が必要な地域はどれほど広範囲にになるのだろう?原発事故は終わっていないのである。
 大きな地震が来ないことを祈るのみ。

*四号機の使用済み核燃料2148本はすでに原発敷地内の共用プールに移設されています。(3/12追記)
共用プールに6365本、キャスク(仮説置き場)に2033本、合計8398本あります。




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