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#4455 髪がアメル??? Jan. 15, 2021 [44-1. 言葉の拾い物]

 いよいよ明日と明後日、大学入学共通テストです。根室高校生は今日の昼過ぎから試験会場の釧路へ向かいます。数日間緊張してなかなか寝つけない生徒もいたようです。一生に一度のことですから無理ありませんね。
 以前はセンター試験と言ってましたが、共通テストに代わったんですね。「試験」が「テスト」になってます。ことばは間断なく変化していきます。

 都知事の小池さんはやたらカタカナ語を連発していますし、口の回らない菅総理も先日の記者会見ではやはりカタカナ語を何度か言ったようですが、わたしには聞き取れませんでした。日本語で丁寧にお願いしたい。早口でカタカナ語を連発されると、何か不都合があってごまかしているように聞こえることがあります。


 昨日、高校3年生が「髪がアメル」って発言したので、どういうことか訊いてみました。アメルは日本語の方言です。「あめる」と平仮名で書いた方がいいのでしょうね。1週間も髪を洗わないと髪がべたべたするので、そういう状態を「髪がアメル」っていうのだそうです。
 団塊世代の爺のわたしは「ご飯がアメル」というのはふつうに使っていたので理解できますが、「髪がアメル」というのは聞いたことがありませんでした。35年間根室にいなかったので、その間に起きた変化でしょうかね。
 団塊世代の共通の理解は「アメル」というのは食べ物にしか使いません。鍔のついたお鍋でご飯を炊いて、蒸らした後にしゃもじで掬って御櫃(おひつ)に移します。蒸気を飛ばすとご飯が美味しくなります。夏場だとご飯がアメて臭いがつくことがあります。鼻で嗅いで感じるのではなく、口の中で感じる臭いなのです。だから食べ物にしか「アメル」を使いません。ひょっとして今の子どもたちは口の中で感じる臭いと鼻で感じる臭いの区別がつかないのかもしれませんね。アメタご飯は口の中に入れたときにいやな臭いを感じて「ゲッ」となるのです。

 東北の一部で「髪がアメル」という地方があるようです。
 匂いは鼻で感じるものと、口中で味と一緒に感じるものの2種類あります。アメタご飯を食べたらわかりますが、電子ジャーではご飯はアメないから、ご飯がアメルという事実がなくなったので、それを表す語彙も本来の用法からずれてしまったとはわたしの意見です。
 ああ、東京では使いません。
 道内のほかの地域ではどうか、世代別ではどのあたりから用法が違ってきているのか、意見がございましたら、投稿欄へどうぞ。



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