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#4199 Sapiens : p.26 Mar. 6, 2020 [44-3. 原書講読講座 Sapiens]

 学年末試験の勉強で1週パスしてます。
 質問が少なくなりました。問題になったのは24ページ第2段落から一つだけです。

<24.2> The gossip theory might sound like a joke. but numerous studies support it. Even today tha vast majority of human communication -- whether in the form of emails, phone calls or newspaper colums -- is gossip.  It comes so naturally to us that it seems as if our language evolved for this very purpose.  Do you think that history professors chat about the reasons for the First World War when they meet for lunch, or that nuclear physicists spend their coffee breaks at scientific conferences talking about quarks?  Sometimes. But more often they gossip about the professor who caught her husband cheating, or the quarrel between the head of the department and the dean, or rumours that a colleage used his research found to buy Lexus.



Itgossip
この代名詞が何を受けているのかがはっきりしないと意味がまるでつかめません。後の方の'it'は' it seems as if ...'(まるで…のようだ:仮定法直説法)、ジーニアスに次の例文が載ってます。電子辞書の使い方が目に見えてよくなってます。肝心なところは手を抜かずに引いている。
 It seemed as if I would be die. (死ぬかと思ったほどだった)

 代名詞を元の名詞に置き換えて書き換えると、だいぶ様子が見えてきます。
  Gossip comes to us.
「ゴシップはわたしたちのもとへとやってくる」では日本語にならないので、意訳の必要ありですね。
 英語は日本語と違ってモノやコト主語の場合が多い、そして「コト」主語は日本語にしにくいことが多いものです。そういうときにどう処理するか、文例に出遭うたびによく考えてコツをつかんでください。この場合はゴシップ(噂話)の方からやってくるんです、自然にね、するりと話題に上ってしまう。そうしてみるとこの文、なかなかうまい表現です。
「人というものは寄ると触るとうわさ話に興じてしまうもの」
 この日本語を元の英文に戻せたら、英作文の達人でしょう。だから、こういう文例を書き溜めて、WORDで自分のライブラリーをつくってみたらいかがでしょう?
 英語の学力の差はモノ主語の英文の和訳や、日本語特有のレトリックで書かれた文章を、モノ主語の英文に作文できるところに如実に現れます。そのまま日本語に置き換えて不自然ではない英文や、そのまま英文に置き換えられる日本語文を英文で書くのはやさしい。
 勉強のコツは必要になる都度、必要とされる範囲で何か工夫をしてみること。それが他の科目に「汎用化」できる場合も出てきますから。英語の勉強をするときににも数学の勉強をするときにも、頭の中には「個別⇔特殊⇔一般化」という図式がつねに浮かんでいます。

 Gossip comes naturally to us.
「数人寄ればうわさ話に興じるのは人間の性(さが)」

「数人寄ればうわさ話に興じるのは自然な流れ、それゆえ、わたしたちの言語はそうしたうわさ話に興じることを目的にして進化してきたかのようにみえます」

 soは論理の一定の流れの方向を指し示す言葉です。
 この一文、最初は「so…that」構文であることをうっかり見逃してました。いけませんや。(笑)
It comes so naturally to us that it seems as if our language evolved for this very purpose.

「噂話」説は冗談のように聞こえるかもしれないが、おびただしい研究に裏打ちされている。今日でさえ人類のコミュニケーションの大多数は、電子メール、電話、新聞記事のいずれの形にせよ、噂話だ。噂話はごく自然にできるので、わたしたちの言語は、まさにその目的で進化したかのように見える。考えてほしいい。歴史学の教授たちが集まって昼食をとったら、第一次世界大戦勃発の理由について雑談するだろうか?あるいは科学の会議の休憩時間を、原子物理学者たちはクォークについての話し合いに費やすだろうか?そういうこともあるだろう。だが、夫の浮気の現場を押さえた教授について、あるいは学部長と上司との口論について、はたまた、同僚が研究助成金を使ってレクサスを買ったという風評について、噂話をすることの方が多い。」柴田訳


 翻訳者の柴田さんも、意訳してますね、だいぶ苦労してます。(笑)


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