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#3863 教育講演会①:11月25日釧路市立図書館7F Nov. 26, 2018 [70.秋田県大館市教育長講演会]

 11月25日午後2時から釧路市立図書館7階で秋田県大館市の高橋善之教育長を講師に迎えて教育講演会が開かれた。(左クリックして、マウスを右にドラッグすると全画面が表示できます)

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 会場に並べられた机と椅子はみるまに埋まっていき、あわてて両脇にすきまなく椅子をならべた。ライトがずらりと並び、ボーズ製のスピーカも十数台釣り下がられた贅をつくした会場だった。
 釧路市教委・釧路市PTA連合会・北海道新聞釧路支社・釧路新聞社・エフエムくしろ・釧路青年会議所・釧路商工会議所青年部・株式会社リライアブル様の後援を得て、釧路の教育を考える会が主催した。

 これから、5回ほど、この講演会の内容をレポートしたいと思う。初回はこの講演会が開かれる切っ掛けを書いておきたい。
 もうずいぶん前のことになるが、釧路市議会議長(当時)の月田さん(釧路の教育を考える会副会長)が全国学力テストナンバーワンの秋田県に調査に行ったことがあった。その折に、大館市で宮沢賢治の教育を理想に掲げて奮闘している面白い教育長がいると小耳にはさんだのである。月田さんはそのご大館市教委へ電話で問い合わせたが、あいにく教育長は不在、電話に出た人が「宮沢賢治の教育を理想に掲げているのは間違いなくうちの教育長です」と返事をしたという。その後電話をしたのか、会ったのかわからないが、高橋教育長によれば5分で意気投合し30分で親友のような気がしていたという。月田さん、フットワークが軽いから、おそらく大館まで出向いたのだろう。それから、講演会実現まで数年の月日が流れている。

 高橋教育長は大館市立城南小学校、一中、鳳鳴高校と地元の学校を卒業して明治大学法学部へ進学した生粋の大館っ子、パトリオット*である。釧路の教育を考える会の会長である角田憲治さんが開会の挨拶をしたが、角田さんは釧路市の元教育長、江南高校から北大へ進学した生粋の釧路っ子、現役時代は名物教育長として有名な人。挨拶で釧路の人口減少と教育の役割について言及した。それを受けて大館市教育長高橋さんも「人口減少は最初に地域医療崩壊として現れる、すなわち「医者が来ない」だから地域に必要な人材はその地域が育てるという自立した人材育成政策が必要なんだと力説。お二人はどこか似たところがある、そして阿吽の呼吸、面白い組み合わせだと思った。実は講演会前日に、釧路の教育を考える会のメンバーが高橋さんを囲んで飲み会をやっている。きっかけを作って月田さんともどもメンバーは友あり遠方より来る、また楽しからずや」である。

 大館市がどういうことをやり続けているのか、お聴きした範囲でレポートする。キーはいくつかあります。
 ■「大館市で生き抜く力をつける、共感的協働性を備えた大館市民をつくること
 ■「大館市の未来に必要な人材育成と人材供給は自前でやる
 これら二つが大館市の教育の目的、
 〇「共感的・協働的学び合い
   〇「一人も置き去りにしない授業
 〇「いかに優れた「講義型」授業も、「学び合い型」授業には及ばない
 〇「百花繚乱
 これらがどういうことなのか具体例を挙げて説明するつもりだ。きっと学校の先生たちの導きの糸になる。

 大館市の人口:72,735人10月末
http://www.city.odate.akita.jp/dcity/sitemanager.nsf/doc/toke.html

 教育関係者の皆様にも、保護者の皆様にも、そして子どもたちの教育のためにも、いいレポートになると思いますので、乞うご期待。
 
 貼り付けたのは26日付の北海道新聞釧路・根室版です。
 
SSCN2333.JPG

<同じ講演会をとりあげたブログの紹介>
http://office-aosaka.com/2018/11/26/【日々の動き】講演会に参加しました。/


 秋田県大館市教育委員会ホームページ

http://www.city.odate.akita.jp/kyouiku/top.html

 大館市教育委員会議事録がアップされているのでそちらもご覧いただきたい。なにがまな板に上がり、どなたが出席し、どのような発言があったのか詳細に記録されています。

 比較のために根室市教委のホームページも貼り付けておきます。毎月開催されているはずの委員会ですが、議事録はホームページを見ても見つけられませんでした。どこにあるのでしょう?
 こどもたちの学力向上に大きな実績を挙げている大館市教委はオープンなスタンスです、閉鎖的な根室市教委との性格の違いが、ホームページつくりにあらわれていませんか?
 大館市教委のようにホームページに毎月の教育委員会議事録を貼り付けてほしいと思います。いいものはドンドン真似ればいいのです。
https://www.city.nemuro.hokkaido.jp/lifeinfo/kakuka/kyoikuiinkai/kyoikusomu1/index.html


*パトリオットについて
 パトリオティズムとは「生まれ育ったホームタウンへの素朴な郷愁や誇りにすぎない」、そういう感情を魂に宿した者をパトリオットという。
#1030 nationalism とpatriotism :遠藤利國訳・幸徳秋水『帝国主義』May 17, 2010
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-05-17


*#1029 『現代語訳 帝国主義』幸徳秋水著・遠藤利國訳 May 16, 2010
  http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-05-16


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