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#3862 若い女性の流出懸念:根室市 Nov. 24, 2018 [24. 根室の旧弊・悪弊を取り除くために・・・]

 北海道新聞(11/23)16面の根室地域版に「若い女性の流出懸念」という記事が載っていた。
 まことにピントの外れた論なので反面教師として引用する。

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若い女性の流出懸念
 根室 有識者会議が提言
【根室】市創生総合戦略の検証などを行う「市創生有識者会議」の会合が22日、市総合文化会館で開かれ、出席者から若い女性の市街への流出を食い止める対策の重要性を指摘する声が上がった。
 大学教授らの有識者の委員8人のほか、市役所から石垣雅敏副市長ら10人が出席した。会議の冒頭、市の担当者が市内の人口動態を説明。女性の人口が2017年12月末時点で前年比359人減の1万3765人となり、減少幅は同72人増となったことや、年齢層の15-19歳と25-39歳では、00年と18年を比べると、約半数に減ったことを示した。
 これに対し、有識者委員で北大大学院の石井吉春特任教授は「女性に特化した政策を展開することが必要ではないか。しっかりとした対策をしないと人口減少にまったく歯止めが利かなくなる」と懸念を示したほか、出席者からは「観光はまちづくりの切り札になる」などの意見が出された。
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 石井教授は一橋大学商学部卒、元は政府金融機関日本政策投資銀行の総務部長である。元の仕事柄公共政策がご専門のようだ。退職してから北大へ移られた。こういうように政府系機関から大学へ移る方がときどきいる。経歴を見ると、生産現場で働いた経験がない、政府系の金融機関それも総務部門である。営業のことも生産現場のことも、わかりようがないだろうね。企業の経営戦略部門は経営企画や経営管理部門だから、企業戦略についての実務経験もゼロ。こういう経歴の人に市創生戦略の検証などできるわけがないと思うのだが、違うかね。具体的な人選というのはむずかしいものだ。実務経験も戦略についての専門知識もなさげな人に何を期待して選んだのだろう?選んだのは市役所の誰、しっかりしてよ?ほかの「有識者」は大丈夫だろうね。
https://ja.wikipedia.org/wiki/石井吉春

 根室の人口減少の大本は、地元企業の経営改革がなされないことによる。若い男子が地元企業に就職したがらず、大学や専門学校を卒業しても戻ってこない。
 若い男たちが戻ってくれば、いずれ結婚して子供もできるだろうから、人口減少は緩和できる。簡単な話なのである。「男子に特化した」具体的な政策=地元企業の経営改革をやれば、女子の流出も減少することはモノの道理である。高校生にだってそれぐらいのことはわかる。有識者会議の議論を見るとそれ以下、情けない。

 弊ブログで、市長の諮問機関による閉鎖的な委員会方式がことごとく不毛の議論に終わっていることをいままで何度も具体例を挙げて論じた。病院建て替えに関する委員会、明治公園再開発に関する委員会、高校統廃合に関する委員会等、枚挙にいとまがない。後始末すらできないような惨状を呈するケースが多い。病院建て替えは当初予算の2倍かけてしまったから、いま経営を圧迫している。赤字額はそれ以前の2倍、年額17億円に膨らんだ。十数年前に明治公園内にあった野外アスレチック設備が老朽化し取り壊された。子どもの人口が20年前の半分になっているからますます利用者が見込めないのに明治公園再開発は異例の速さで審議終了し、再開発にゴーサインを出したが、市議会の反対でストップ。委員長殿は再開発の利害関係者だった。高校統廃合は学力テストデータも見ずにやったから、いま根室高校普通科は後始末で先生たちも生徒もたいへんなことになっている。
 このように閉鎖的な諮問委員会方式は根室にとって百害あって一利なしとも思うが、いかが?
 中標津町のように、市民自由参加の作業部会方式でオープンな場で議論されよ。

 若い女性たちが笑顔で水産加工場で働くようになれば、まちは変わるかもしれない。根室市役所並の給料が出る、退職金もいくらもらえるかオープンになっている、一生懸命に予算達成すればボーナスで報われる、そういう経営の工場が増えれば未来に光が見えてくる。オープン経営の企業なら進学で根室を離れた者たちが喜んで戻ってくるよ。

 根室市の人口はついに2.6万人を切った。こんなピントのズレた議論を委員会方式でいつまでもしているから根室の人口減少が加速している。10月末現在25,973人である。
 三年間の10月末人口推移は 26,797人⇒26,178人⇒25,683人、2年間で1,114人減少しており、人口問題・社会保障研究所の地域別推計データよりも人口減が加速している。

 社会保障人口問題研究所の推計データ
【社会保障・人口問題研究所推計データ】
2010年 29,201 年平均変化率  
2015年 27,203 -1.37  
2020年 25,390 -1.33  
2025年 23,494 -1.49  
2030年 21,571 -1.64  
2035年 19,697 -1.74  
2040年 17,892 -1.83  

 「年平均変化率」を見ると2015年までの五年間がマイナス1.37%、それが2040年にはマイナス1.83%に加速する推計になっている。そして最近2年間の実績値はこれを上回っている。

H30年:https://www.city.nemuro.hokkaido.jp/material/files/group/10/jyukijinko201810.pdf
H28&29年:https://www.city.nemuro.hokkaido.jp/material/files/group/10/zyuki001.pdf
年度別人口動態推移:https://www.city.nemuro.hokkaido.jp/lifeinfo/shinitsuite/toukeijouhou/2/3032.html

*根室市の人口推移表 「#2542 根室の人口:『広報ねむろ1月号』より Dec. 26, 2013」
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-12-25

*#2272 根室 「57年間の人口推移+27年間の推計一覧表」 Apr. 23, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-04-23-1


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