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#3454 総合体育館建て替えは必要か:不適切な検討体制 Nov. 13, 2016 [87.根室の話題]

<更新情報>
11/14 0時半 <余談:オール根室>追記
11/15 8時10分 <余談> 追記
11/15 10時半 追記

 総合体育館せある市青少年センターが築後46年経ったので、新築したいということだが、小中学校はすべて耐震改修したのに、青少年センターだけ新築するのはなぜだろう?
 地域別人口推計データによれば、24年後の2040年に根室市の人口は9000人減少して17,892人、現在よりも1/3少なくなります。
 大きな体育館はほんとうに必要だろうか?

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 ハンドルネーム「相川」さんが投稿欄での提案してくれています、現状の利用者数をベースにして、24年後の利用者数の推計をやってみたらいかが?

 
現在市内の中学生は1学年230名ほどですが、社会保障・人口問題研究所の地域別・年齢階層別人口推計によれば、24年後の2040年には根室の小中学生の1学年の人数は110人に激減することがわかっています。減るのは小中高の生徒だけではありません。
 利用者数が半分以下になっている状態を想像してください。これはデータの根拠のある主張です。
(鉄筋コンクリート製の体育館の法定耐用年数は47年です。耐震改修すれば20年は延ばせます。そのときに、根室市の人口に見合ったコンパクトな体育館を新築すればよいのです。住民が意見を出し合って、じっくりと建築仕様をつめたらいいのでしょう。)
------------------------------------

 市街化地域の3中学校が数年以内に統廃合されて1校になります。小学校はとりあえず2校を残すことになっていますが、小学校の方が6年先に生徒数が減るので、順序が逆でおかしな話です。中学校の1校体制の6年前に小学校を1校体制にするというのが物の順序でしょう。
 統廃合で4校の体育館が「余剰」となります。市街化地域の小中学校はこの数年間ですべて耐震改修を終わっていますので、それを利用すれば十分どころか、十分すぎるほど施設があります。二つ体育館を市民に開放するだけでスペースは倍以上に拡大できます。

 検討体制にも疑問があります。北海道新聞の記事には「市民委員会」を設置して検討すると書いてありますが、市民委員12人のうち10人は市側で決めた諸団体の推薦人で占められています。たった2人だけ公募だと書いてあります。形式上は市民委員会かもしれませんが、見方によっては、ただの「市政翼賛機関」です。新体育館建設の是非を判断するものではなく、いままで設置された「~市民委員会」同様に、市側の案に承認を与えるために設置されたものにみえます。

 根室市はいつも市民を排除して閉鎖的な「~市民委員会」もどき方式でことを進めてきました。
 ここ10年間で立ち上げられた3つの委員会がどのような結果を残したのかを検証してみます。
 まず第一番目は市立根室病院建てに関わる委員会です。長谷川町会連合会長が委員長となって検討していました。市側に建て替え後の損益がどうなるのかわからないので、もっと現実的な損益シミュレーションを提示するように要求したのですが、長谷川市長は約束していた損益シミュレーションを提示することなく、突然最終案を提示して「明日、道に審査書類を出さないといけないから承認して欲しい」と迫りました。委員会は審議せずに市側の建て替え案をそのまま承認しました。委員の中から異論がでていましたが無視。(弊ブログ#2203に詳しい事情をが録してあります)。市民委員会は機能したと言えるでしょうか?
 「市政の翼賛機関」として「~市民委員会」が使われました。前市長の藤原さんが音頭をとって招聘した病院建設コンサルタントの提言は市立根室病院の年間売り上げの範囲内、25億円での建て替えを薦めていました。実際には70億円ほどもかかっています。巨額の建築費がいま病院経営の足かせになっているのです。

 二番目は3年ほど前に何度か弊ブログでも取り上げましたが、「明治公園憩いとふれあいの森構想市民委員会」が設置されました。委員長は市の取引業者の元大地みらい信金の北村理事長です。市長の諮問委員会の委員長が取引業者の元トップというのは健全ではありません。案の定、異例の短期間で審議終了し、再開発を決めました。新聞報道によれば委員の中には反対意見を述べた人がいたそうですが無視、ずいぶん強引な運営でした。
 予定されていた開発項目はアスレチック施設、オートキャンプ場、敷地面積1200坪の研修用および管理棟、パークゴルフ場等です。総工費は40億円を超えていました。
 四十年ほど前に設置したアスレチック施設が利用者がいないまま錆び付いて撤去してから十年経ったでしょうか。霧が多い根室では野外のアスレチック施設は利用できる日が少ない。市民の意向を無視して自然を壊し、再開発をしようというものでした。市民の意見を反映したものとは言い難いものです。
*委員名簿(根室市のホームページ)
http://www.city.nemuro.hokkaido.jp/dcitynd.nsf/image/464d3b67764acd0b49257b51001e9b1a/$FILE/4%E6%98%8E%E6%B2%BB%E5%85%AC%E5%9C%92%E6%86%A9%E3%81%84%E3%81%A8%E3%81%B5%E3%82%8C%E3%81%82%E3%81%84%E3%81%AE%E6%A3%AE%E6%A7%8B%E6%83%B3%E5%B8%82%E6%B0%91%E5%A7%94%E5%93%A1%E4%BC%9A.pdf
*施設構想案
http://www.city.nemuro.hokkaido.jp/dcitynd.nsf/image/464d3b67764acd0b49257b51001e9b1a/$FILE/8構想内容一覧.pdf

 三番目は高校統廃合に関わる委員会です。市側は市民との議論を避けて、市民排除の閉鎖的な「検討委員会」を立ち上げ、最近の学力テストデータも見ずに、単位制の高校への切り替えを決めてしまいました。
 来年4月スタートですが、すぐに大きな問題が表面化します。同じ教科書で授業できないほど学力差が大きいのです。対策は用意されていません。「科」を同じくしたために、違う教科書が使えません。
 現在の根室高校で使っている数学と英語の教科書と、根室西高校で使っている教科書を比較すれば、問題点が鮮明になったはずです。
 そして、過去十年間の市街化地域の3中学校の学力テストデータを並べてみれば、この十年間の急激な学力低下、すなわち学力上位層の枯渇化と低学力層の肥大化はデータにはっきり現れていました。
 そういう調査もしなかったのですから、杜撰な検討であったとしか言いようがありません。
 特進コースとそれ以外とで使う教科書を別にできるなら問題はかなり緩和できますが、制度上同じ科では2種類の教科書を採用できないのではありませんか?
 そうだとすれば、被害に遭うのはこれから高校へ入学する生徒たちです。
 少人数で議論すると、視点が限定されて、視野狭窄となり重要な問題点が見えてこないのです。教育は町の発展の礎です。検討委員会のメンバーたちは一生懸命に仕事をして20年30年後の根室の町をさらなる衰退の深みへと誘(いざな)ってしまいました。

 根室はいつでもこのように、市長の諮問委員会に「~市民委員会」という名を冠して一般市民の参加を封じ、市側の案にお墨付きをえるやり方をしてきました。「市民委員会」とは名ばかりで、排他的なやり方です。
 ご覧の通り市側が設置した3つの「市民委員会もどき」はことごとく検討に失敗しています。
 失敗は繰り返したくないものです。二度あることは三度ありました。しかし、4度目の失敗はいまならわたしたち根室に住む者と市議の皆さんの協力で未然に防ぐことができます。

 小中学校の統廃合で、耐震改修済みの体育館が4つ用済みとなります。これを二つ使えば十分ではないでしょうか?青少年センターは耐震改修すればいいのです。
 市長は排他的な検討方式をやめてオープンな場で何度も協議し市民の意見を聴くべきです。
 聴いた後で結論が変わらないということもあるでしょう。でもそれは住民の決断ですから、未来がどうなろうと、根室に住むわたしたちの自己責任ということになります。

 11月11日付け北海道新聞根室地域版より
=====================
 総合体育館 検討を本格化
  
市教委
   来月にも市民委員会 
委員2人を公募

【根室】市教委は、市が第9期総合計画で掲げる総合体育館建設に向けた検討を本悪的に始める。市民の意見を聞きながら施設の内容や整備予定地などを議論する総合体育館整備市民委員会の委員を募集しており、12月上旬にも初会合を開く予定だ。(石井慧)
 
 市は3月、2015年度に全道2位の12億9千万円を記録したふるさと応援寄付金(ふるさと納税)を活用し、「根室市総合体育館建設基金」を創設して1億円を積み立てた。8月下旬には市のスポーツ振興策などについて話し合う市スポーツ推進審議会を開き、市民委員会を設置することを決めた。
 市内では現在、市青少年センター(牧の内)が市民にとっての総合体育館的な役割を果しており、、一般解法やスポーツ大会などで利用されている。
 ただ、市青少年センターは1970年完成で、市教委が行った耐震診断で震度6以上の自身で「倒壊する危険性がある」と判定されている。体育館の広さは焼く1120平方メートルと、今年10月にできた中標津町の総合体育館「330アリーナ」に比べて約4割の広さで、手狭になってきている。
 市が13年に行った市民意識調査では、45.2%が「スポーツ施設の状況」について「不満足」と回答した。
 市民委員会は公募委員のほか、町会や小中学校校長会、社会福祉協議会などから推薦を受けた計12人で構成。市民の意向調査を行い、総合体育館の目的や、施設内容について話し合う。
 公募委員は2名で、市内に住む18歳以上(高校生は除く)が対象。希望者は市のホームページに掲載している応募用紙に必要事項を記入し、市教委社会体育課に提出する。18日午後5時必着。問い合わせは社会体育課 電話0153・23・5982 へ。

=====================

 ついでに申し上げますが、ふるさと納税資金は市債残高を減らすために使うべきです。子どもたちに大きな債務を残してはなりません、それがわたしたち団塊世代やその次の世代の責任でもあります。公債・市債残高合計額は平成26年度決算で199億円あります。市税収入は26-28億円の範囲内ですから、年収の7倍を超える借金があります、家計なら返済は無理、自己破産必須の状況ですから、まず借金を減らすことが最優先です。人口減少が加速しているので、国からの交付金も減少するし、市税収入も減っていきます。10年先、20年先のことを考えませんか?
(成27年度決算がまだアップされていません。上場企業では決算ご2ヶ月以内にホームページ上でも公表しています。7ヶ月経ってもアップされないというのは不思議です。仕事のやり方を改めたら、6月にはホームページで公表可能です。)
*根室市のホームページ (3)公債費・市債残高の状況 9ページ参照
http://www.city.nemuro.hokkaido.jp/dcitynd.nsf/image/90f544667780cf46492570c700066ba3/$FILE/ATTV48F6.pdf


< 余談:オール根室 >
 ボランティアであっても、仕事を委嘱された委員には責任が伴います。検討対象となる事項に関する専門知識や市の財政状況に関する知識は当然必要です。それらが無いなら引き受けるべきではありません。
 三つの委員会のうち二番目と三番目は公募委員は2名のみ。明治公園の再開発に関する委員会は13名です。今回の総合体育館建設に関する委員会は12名です。おそらく、市立根室病院建て替え整備市民委員会も似たような構成だったのでしょう。
 どの委員会も仕事の責任を全うしたとは言い難い。市政翼賛機関と化してお墨付きを与えただけでした。
 建て替えはひどかった。当初はニホロ地区が建設予定でした。そこへ委員会のメンバーを連れて行った。委員会はニホロでOKを出した。駒場町の候補地の地価が高いという理由でニホロだったのですが、道新が駒場町の地主に取材して、売却予定価格が市側の発表よりもずっと安いことをすっぱ抜きました。商工会館でなされたたった一度っきりの市民説明会でニホロが一番安かったと虚偽説明をしたのが長谷川助役、現市長です
 ニホロへ移転したら遠くて病院へ通えないとわたしの隣にいた老人が泣いていました。助役の長谷川さんはあの場で、現地建て替えが可能だというebisuの主張に耳を貸しませんでした。「傾斜地なので不可能」だと言ったのです。私は2000年に常務理事として首都圏で300床弱の療養型病院の建て替えをやっています。産業廃棄物が埋設された谷地でしたが、コンクリートパイルを百本ほど岩盤まで通して坪単価65万円(市立根室病院は130万円)で病院新築をやりました。パイルは打ち込みではありませんから、工事中は大きな音はしません。「大きな音の出ない工法でやってください」と注文をつけただけです。「技術的なことはわたしたちにお任せください、入院患者さんに不快な思いをさせないように配慮した工法を採用します」と即答でした。院内の病棟責任者や調理の責任者、事務方の責任者を集めて、実務や理想的な動線の確認をして副院長と院長お二人に説明・確認をしました。そこを十分にやっておいたので、ゼネコンとの打ち合わせは短時間ですみました。あとは設計段階での細かい部分の確認だけ、実務を詰めてありましたから、基本仕様変更はいっさいなしです。
(ゼネコンは新日鉄、担当は東大卒の1級建築士の営業部長お二人でした。一人はたまたまある会で一緒で知っていた人でした。「ebisuさんが病院側にいて仕切ってくれるなら坪単価65万円で引き受けます」と念押しはありました。仕様と実務を詰めたので変更なし、当初予算どおり、1円の増額もありません。病院建て替えの要点は実務設計と仕様書にありますから、その手順はシステム開発とほとんど同じです。病院建築を仕切るのは初めての経験でしたが、わたしにはいくつもやった仕事のひとつにしか見えませんでした。唯一の違いは、所管官庁との交渉が必要だったことです。これも建築仕様の確認ですから、お手の物です。横浜市や神奈川県庁との交渉が面白かった。全額補助金で建て替えました。オーナーの持ち出しは1円もありませんでした。わずか、2年足らずの仕事でしたが、建設費で病院理事長のKさんは6億円は得をしました。わたしがスカウトされて建て替えの仕事を引き受けて時には、ゼネコンのフジタと仮契約をして建築仕様を固めている最中でした。何度か仕様変更があり、10億円の予算がすでに15億円になっていました。建て替えを負かされるとすぐにフジタとの仮契約をご破算にしました。相手のペースに乗ってしまっていました。どちらから言い出したのかは知りませんが、五千万円の裏金の話まで出ていました。派遣元の医局の教授が交代すればご挨拶にそれくらい必要でした。理事長が自分の懐に入れたくて出た話ではないのです。でも国の補助金を利用して建て替えるので、不正が明るみに出たら補助金返還ということになり、病院はつぶれます。リスクを回避しました。税金を払って医療法人のほうから支出すればいいのです。病院経営にとっては必要経費、どうってことのない金額です。
 仕様を固める前にゼネコンと打ち合わせをするとどういうわけか見積金額がどんどん高くなっていきます。そこがゼネコン側の狙い目です、当初は安い見積もりを入れて、仕様変更で値段をアップしていきます。院内実務や動線を自前でデザインすることで、それを封じました。ゼネコン側も設計のし直し作業がなくなるので、コストが低減できます。品質を落とさずに低コストでやるためには、ゼネコン側と院内側に仕事のできる人間が仕切っているという条件が必要です。
 市立根室病院の建築費があとから追加になった理由がわかります、仕事のやり方が杜撰だったのです。それは電子カルテシステムに象徴的に現れています。あれを導入したら、外来診療のレイアウトが大きく変わります。仕事の順序が逆となり、システム投資だけで4-5億円棄ててしまいました。)

 市立根室病院は岩盤で地盤が強固です、だから建築技術上は何の問題もありませんでした。場所を移したら、新病院ということで許可が下りないので結局、現地建て替えになったのです。市民委員会はその都度、市側の案を了承するという体たらくでした。
 知識の無い人が何人集まって委員会をやっても意味が無いことはこれだけでお分かりでしょう。建設費のカットの仕方も知らない、建て替え後の損益シミュレーションもできない人たちが集まっていました。はじめからこの仕事は無理だったのです
 高校統廃合問題の検討委員会も退職校長が入っていたのでしょうが、データすら見ないでことを決めました。結果から見ても検討能力なしです
 どの市民委員会も、8割の委員が経済諸団体や町会、社会福祉協議会等の推薦人です。検討能力の無い人たちを、その都度推薦してきたというのが事実のようです。よく見ると、推薦母体や推薦人には市側と利害関係のある団体や団体の推薦人が載っています。
 ふるさとを愛するキモチよりも、総じて自分のビジネスが大事名誉職が好き欲深だということです
 これがオール根室ですよ。検討事項や市の財政について知識も批判精神もなく、市の重要事項を決定しています。いや、市側の案にそのままお墨付きを与えているだけです。でも、ダメな人ばかりではありません、反対意見を述べている人がどの委員会でも数人いるようですから。

 閉鎖的な諮問委員会での議論を繰り返してきたから、根室の町は衰退を続けてきたし、いまも衰退し続けています。「オール根室」はふるさと根室の敵(かたき)です。

 長谷川市政も3期で終わりでしょう、そろそろ市役所内部に叛旗が翻っても良いのではないですか?市役所にだって自分の利害損得を棚上げして、しばらくはふるさとや子どもたちのために仕事したいと思う人がいるはずです。もちろん、経済諸団体にだっているはずです。数十人、百人単位の団体構成員の全部が腐っているわけではない。この十数年間で、何人かそういう人と話ができました。
 
 根室市の『市民意識調査結果報告書 概要版』(H27年8月7日)をご覧あれ。根室市総合政策部総合政策室の仕事ですが、ピントを外しています、仕事のレベルがわかろうというもの。この部署に政策提言能力があるのだろうか?そのうち論拠を示して取り上げたい。
http://www.chitose-grp.co.jp/

 2009年に青年会議所が行った市民意識調査アンケートです。
http://www.google.co.jp/url?url=http://www.news-kushiro.jp/news/20161105/201611054.html&rct=j&frm=1&q=&esrc=s&sa=U&ved=0ahUKEwinhNq-oafQAhXHzbwKHRSnBpQQFghIMAk&usg=AFQjCNHH4qdJzDCPSUt2WZoTKfFmB12KnA


*************************************

*明治公園再開発関係弊ブログ記事
 #2203 明治公園再整備市民委員会:市民委員会は市政翼賛装置 Feb. 9, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-02-09

 #2513 市立根室病院の経営状況について:財政再建特別委は機能しているか?  Nov. 28, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-11-28

 人口減少は加速しているのに膨らみ続ける根室市の予算規模
 #2603 平成26年度根室市の予算:21年間の予算推移 Feb.25, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-02-25

 地元信金は本業で地域経済への貢献ができるのか?企業理念や理想がなければ経営は堕落するもの。
 #2334 大地みらい信金3期連続の増益そして地域経済は衰退 Jun. 19, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-06-19





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tsuguo-kodera

 お気の毒にとしか言えません。分かりやすい文章は良いですね。でも、能力がないと思いすぎかもしれません。ここが先生方の間違いの素。
 能力欠如ではないですね。私なら多分、お金が好き名誉も好き、欲深いだけと思うだけ。ほとんど99%正解だったから。
 教育にも厭きました。でも伊勢先生の記事は飽きない。何故か分かりますか。秘密です。一部だけ開示。私はお金をもらわず、名誉欲も捨て、園児が遊べる体育館と、よいよい爺さん婆さんが遊べるデイサービスを求めて周辺を徘徊しています。
 そのうち私が徘徊老人になるでしょう。それまで続けるつもりです。愛犬と友に。だんだん西遊記のエンディングの気分になってきましたよ。(笑)
by tsuguo-kodera (2016-11-14 04:37) 

相川始

こんにちは。eibsuさん。

青少年センターの建替えについてですが、必要と考えますが、ただ検討事案のプロセスなどが信用できないのが私の意見です。

1つめに青少年センターを利用する人数などを提示していない
2つめに中標津町が出来たから根室もという後出しじゃんけんのような提示のしかた
3つめに運動公園建築時になぜ併設も含めた検討をしなかったのか?

最後に「オール根室」というなどのスローガン。
「オール根室」でやるなら、ハード面もソフト面もすべて根室内で受給自足すれあよい。

あと根室市民の意識調査です
http://www.news-kushiro.jp/news/20161105/201611054.html
by 相川始 (2016-11-14 08:27) 

ebisu

koderaさん

7割がたはあたっていますね。
> 能力欠如ではないですね。私なら多分、お金が好き名誉も好き、欲深いだけと思うだけ。ほとんど99%正解だったから。

本文にすこし手を入れる必要を感じました。
オール根室の面々は、ふるさとを愛するキモチよりも、自分のビジネスが大事、名誉職が好き、欲深だということです。
おまけに、対象となっている領域について、データを見て学ぼうとしない。
中には堂々と反対意見を述べた者がいますから、気骨のある人間が少しはいます。

ところでkoderaさんがわたしのブログを読んでくれるのは、あなたと価値観に共通点があるからではないでしょうか?
損得の世界にはもう飽きた、そういうことはもうどうでもよい、いまやりたいことをやりたいようにやる、なんとなく似ているような気がしています。(笑)

わたしは人生を三つの時期に分けて生きています。
①学ぶ季節
②仕事の季節
③世のため人のために自分のやりうる範囲のことをする

体力も知力も下り坂を自覚しているので、けっして無理はしません。
お陰さまで、スキルス胃癌と巨大胃癌の併発だったにもかかわらず、術後10年を過ぎて生きています。主治医がお父さん先生と「ebisuさん、助かるはずがなかったのだが・・・」と首をかしげて笑います。
わたしの勘違いで、憎まれっ子世にはばかるそのままかもしれません、お笑いください。
術後がこんなに長いとは思いませんでした。天にいただいた十数年だから、その幾何(いくばく)かを世のため人のためと思えることに使いたい。ささやかな願いです。

根室に生まれ、根室のたくさんの大人たちに18歳まで育ててもらいましたから、ふるさとに感謝しています。35年間の東京暮らしの経験が一つでもふるさとの役に立てば幸いです。

by ebisu (2016-11-14 08:35) 

ebisu

相川さん

おはようございます、お久しぶりでした。

総合体育館が必要とのご意見ですね、ありがとうございます。
そういう意見の人の方が圧倒的に多いと思います。

ないよりはあったほうがよい、オートキャンプ場やアスレチック施設のようなものがあったほうがよい。中標津のように、空港へ行く途中の左手にある子どもが遊べる公園施設のようなものもあったほうがよい、高潮用の防波堤があったほうがよい、市役所建物も新しくしたい・・・・・

金も無い(市の財政は199億円尾借金の山)のに欲が深すぎるとは思いませんか?
欲しいものを次々に手に入れたとしたら、根室の町の未来に待っているのは、現在の夕張市のような惨状です。

借金はできたらゼロにする、どんなに多くても市税収入の3倍(80億円)までとする。
何かを作るというのは、選択ではないでしょうか?
何かを作るために、何かをあきらめる、そうでなければただのわがまま、駄々っ子の所業とわたしは思うのです。

建設費の5-7割は国の補助金でまかなえるから、やった方が得だ、そういう考えでどんどん借金を増やしました。そして市税年収の7倍を超える借金の山があります。政府は1100兆円の借金の山を築きました。まだオリンピックなどと叫んで借金の山を増やしつつあります。気が狂っているとしか思えません。

借金の山を崩すために、使える施設は使おうというのがわたしの考えです。すでに耐震改修済みの体育館がとりあえず3つ余剰になります。
そちらを使えばいいとは思いませんか?

もちろん、わたしも、根高女子バレー部のみなさんや、中学校の部活で夜も自主練習する生徒たちのために、素敵な新設体育館でやらせてあげたい。
明治公園の再開発だけでなく、市役所新築の話もでているでしょ。

病院の建て替えをやり、高潮対策用の防波堤を造り、明治公園お再開発をやり、市役所を建て替え、総合体育館を造る、どこに損なお金があるのでしょう。

そんなに必要なら、市民から募金を募ってやればいいのです。本当に必要なら、根室市民は建設費全額の募金に応ずるでしょ。
人の金だから豪華で立派な施設を次々に作りたいというのは、ただの「ホイド」とは思えませんか?

何をあきらめて、何を選択するのか、根室人の見識や良識が問われています。
by ebisu (2016-11-14 09:00) 

ebisu

相川さん(2)

市民意識調査は北海道新聞でとりあげたでしょうか?見ていません。

停滞感が漂っている「活気が無いが9割」と釧路新聞の見出しですね。

根室に住むモノ言わぬ市民はとっくにあきらめているのでしょう。ただただ、世代を超えて受け継がれてきた「オール根室」に愛想を尽かしているようです。
物言わぬ市民の一人は、以前市議会傍聴に誘ったら、傍聴に行っただけで何かと不利益があると言いました。まじめで実直、信頼できる男です。
by ebisu (2016-11-14 09:07) 

相川始

こんにちは。eibsuさん。

私は別に賛成派ではありません。
どちらかといえば反対派です。
建替え案は当然財政収支に見合っていることが前提です。

例えば私の提示した記載内容ですが
1つ目。
年間の利用人数が100人だった場合、建替え必要か?
答えはNOです。
こんな人数では建替え自体がもったいない。
まず年間の利用人数を提示し、建替えることで人数がどれだけ増加するかなどの情報を開示することが必要です。

2つめ。
中標津町にあるのに根室に必要か?
答えは利用人数次第で見解が変わる。
ただ同じような施設が近距離にあると、結局交通手段が良いところを選択されるので、根室は??

3つめ。
もし建替えしたらどこに?
運動公園と併設?それとも現在の場所?はたまた別な場所??
どの場所に建替えたとしても費用がかかるが、最低限の投資で最大の効果をモタラスことができるか?
また年間の維持費用は?
閉鎖する小学校や中学校を再利用することはできないのか?

公募委員の応募用紙が「死のホームページ」というのはebisuさんなりのユーモアなのかな?
公募委員になると「オール根室」という死に体という人たちに参加するのだから、強ち間違えじゃない?

市民意識調査は釧路新聞だけでした。
根室は閉鎖的な街なので、人材の外部への流出が止まりません。今残っている人たちの中で根室を盛り上げていこうという人材はまだ残っていますが、これは根室市とは距離を置いている人たちです。
by 相川始 (2016-11-14 09:35) 

ebisu

相川さん

総合体育館建設賛成派ではありませんでしたか。
三項目の代表例を挙げて、ちゃんと具体的に詰めろ、詰めたら結論はおのずと必要なしということになる、そういうことだったのですね。わたしの早とちりでした。
ほっとしています。(笑)

「市のホームページ」あれ、いま打つとちゃんとでます、本文中だったら直しておきます。「死のホームページ」なんてブラックユーモアの才能はありませんから、ただの誤変換です。どうしてそうなったのか見当がつきません???

見つけました、北海道新聞の記事の中にありました。ほか3箇所は「根室市のホームページ」と書きましたから、続けて誤変換にならなかったようです。
根室市のホームページを3回やった後では、「しのほーむぺーじ」の変換リストの最上位が「市のホームページ」に入れ替わるのでしょう。
この辺りは、昔シャープでワープロ専用機「書院」の開発に関わったkoderaさんのテリトリーです。

by ebisu (2016-11-14 10:04) 

ebisu

相川さん

具体的な提案三項目のうち、最初のものを本欄にアップしました。前段のところで青字にした部分です。
利用者数の推計をしろと書きました。現状の市内の小中学生1学年の人数と、24年後である2040年の推計値110人も追記しました。利用者数は耐用年数半ばで、半分以下になります。
(鉄筋コンクリート製の体育館の法定耐用年数は47年です)

わかりや推論になりました。
ご協力ありがとうございます。
by ebisu (2016-11-14 10:52) 

tsuguo-kodera

 エビス先生と私が価値感を共有している、では小説か学校の作文になるでしょう。私がアクセスしている要求条件をkoderaの要求分析の例題にしてみましょう。
 済みませんがebisu先生のコメントバックは、まず、目的語が先頭ではありません。4項目でもありません。

①ebisu先生の記事を読み根室の惨状を窺い知る。
②ブログ村に掲載する価値を客観的に判断できる。
③思いもよらない経験を読み好奇心をそそられる。
④偏ったコメントを読み、常識を大事にできる。

 最後は否定の論旨です。肯定文ですがほとんど否定です。これが大企業で育った企業人の特性でしょう。
 以上、ざっと1分で書きました。誤字脱字は毎度のことですので、ご容赦を。早いほど頭が良くなるのです。
 この4条件をさらに16項目に分解し、さらに64項目を作ってから思考するのです。できない段階で考えても浅い思考、他人の常識の受け売りになるでしょう。
 私は凄く勉強になっています。これは太公望ですね。バドバカと鈴木さんと絵本の三蔵法師のお呼びがあっても大丈夫のように勉強しているからです。現実お呼びはないままに最後の河でおぼれ死ぬ孫悟空でしょう。
 お呼びはあの世からだと達観しているのです。だから南無阿弥陀仏というのです。死んでも4項目箇条書きと、左手のシャトルとバドラケットと右手の犬の絆は離さない、ラッパ手の木口小平ならぬ、愛犬家のコデチンです。(笑)
 犬は変な欲がない、嘘を言わない正直者。だから大好きなのです。





 
by tsuguo-kodera (2016-11-14 16:48) 

ebisu

koderaさん

(1)わたしは大きな勘違いをしていた。
(2)「大企業で育った企業人の特性」云々のところは鎧に見えます。

わたしのいた会社はのどかなもの、鎧を着ている必要がありませんでした。

(3)4^3の構造をもった思考を瞬時にやってのけて発言したら、同じ思考をする人としか意思が通じないのではありませんか?

>④偏ったコメントを読み、常識を大事にできる。

(4)少しはお役に立てたようです。これからもどうぞごひいきに。
by ebisu (2016-11-14 23:06) 

tsuguo-kodera

 少し分かって頂けたようですが、これ以上は無駄でしょう。言葉は人の思いの一部。無理ですよ。64項目ができてから考えるべきだから。それまでは直感だけです。
 ebisu先生は私と全く違う発想ができる人。一方それだから好奇心があるが私。
 なお、人は誰も分からない。お互いに。行動に表わすしかありません。言葉はきっかけだけと考えています。好きだ、信じたなど、分かれや敵対につながるのが西洋の哲学者。鴎外が好きな著名日本の哲学者がいます。昨日の夕刊か朝刊は忘れましたが、呆れます。軍医なのに弱者の心が分かり小説家になったとありました。
 違いますよ。鴎外は日本兵をたくさん無駄死にさせたのです。陸軍の医療の責任者として間違いを犯し、病気で殺したのです。ドイツ医療の真似だったのでは。能力のなさに気が付いて、良い小説を書いただけ。だから私は大嫌い。高瀬舟も反吐が出る。子供の時は涙だけでしたが。
 伊勢先生の凄さは、ビリヤードの記事、自転車の記事、転職の理由、縮小の決断に表れている。人柄がすべて表れている。それ以外は普通だと私は感じているのです。この記事がなかったら教育論や経済論は読みません。
 でも根性が半端でないだけ。でも根性勝負だとオリンピックに行けた人が知り合いにいますし、野球仲間は皆さんそうでした。
 私は根性勝負はしないのです。立ち合いで最善を尽くし、待つだけです。毎日記事を書いて、コメント者にコメントバック、できないことです。
 人の結論は変わりません。私なら何もしないで待って居るだけです。どうせ同じ状態になるのだから。だから変わった人が面白い。(笑)
by tsuguo-kodera (2016-11-15 04:22) 

ebisu

いかなる努力も無駄に終わります。大きな流れはすべてを呑み込みただ滔々と流れるのみ。
遺伝子を次の世代につなぐためにちょっとの間だけこの世に存在しているのが、地球上の70億人。
誰が何をしようとも大きな流れはそのまま流れ続けます。だから、ちょっといたずらをしてみたい、あがいてみたいのです。莫迦だからでしょうね。

>人の結論は変わりません。私なら何もしないで待って居るだけです。どうせ同じ状態になるのだから。だから変わった人が面白い。(笑)

by ebisu (2016-11-15 10:46) 

後志のおじさん

他者との関係性を構築することができず、自己完結している思考の持ち主のことを日本語では、こう言いますな。

キチガイ。

ここまで入力して13.8秒です。
63.732とおりの可能性が頭をよぎりました。

by 後志のおじさん (2016-11-15 15:57) 

ebisu

わたしは人の薦めるものは一度はやってみることがあります。
四項目箇条書き法もそうしてみたのです。

母親の介護記録を思い出しながら、四項目箇条書き法で書き綴り始めました。そして四項目にこだわらない方がいいという事実にぶつかりました。
四項目箇条書き法は一番目と四番目に重点があり、二番と三番は場つなぎでもよく「ゆるい」のです。

なぜ破綻するのか、マルクス『資本論』の編別・章別・節別構成で検証してみました。四項目は無理だったのです。論が破綻してしまいます。
基本的なことを言えば、2-5項目でのゆるい階層構造になっています。6節構成の箇所があったかもしれません。

これは本欄かコメント欄でkoderaさんに既述のことですから、ご理解いただいているのでしょう。
四項目箇条書き法への反例のつもりでした。理系のkoderaさんですから、すぐに了解できたと思います。
でも、人は変わらないのです。

>人の結論は変わりません。私なら何もしないで待って居るだけです。

これは、koderaさんが書かれた文の引用です。11/15 午前4時の投稿の最後の辺りにあります。

それでいいのだと思いました。
長年慣れ親しんだ、思考法や文書作成法は捨てられないのだと思います。誰にだって執着はあります。

>死んでも4項目箇条書きと、左手のシャトルとバドラケットと右手の犬の絆は離さない、ラッパ手の木口小平ならぬ、愛犬家のコデチンです。(笑)

自我と表裏一体になってしまった方法論は棄てがたいのです。棄てたら自我が崩壊するような恐怖があるのかもしれません。
心配無用です、エゴなどどこにもありません。

40歳半ばを過ぎると有能だった経営者ほど、ダメになります。環境の変化に脳が柔軟についていけなくなります。過去の成功体験に執着するからです。

四項目箇条書き法はある範囲でとっても便利で有効です。でも適用してはいけない領域があります。おススメにしたがってやってみてその限界がわかりました。

的外れでしたら、お笑いください。
by ebisu (2016-11-16 11:04) 

ebisu

四項目箇条書き法について。

1.四項目箇条書き法には根本的な欠陥がある
2.学生の小論文指導には効果的
  理由:最初の四項目で完結、階層構造ではないから
3.学術論文には不適
  『資本論』の編別・章別・節構造で論証、既述。
4.会社の稟議書に四項目箇条書き法を使ってはならない

これで、わたしの言っていることが全部わかる人は稀です。

2と3は理由を書きましたから、普通の日本語読解力の人には理解できます。四項目にブレイクダウンの必要はありません。

1と4はこれだけではわからないでしょう、説明が必要です。
by ebisu (2016-11-16 11:23) 

ebisu

四項目箇条書き法の欠陥に気づいていながら、いままで言及を避けてきてすみません。

貴兄が弊ブログを読み、わざわざ遠路はるばる極東の根室まで来てくださったからです。
そして、啓雲中学校バドミントン部にすばらしいトレーニング方法をいくつか伝授してくださったからです。
とってもありがたいと思いました。

方法論の欠陥にすぐに気づきましたが、長年慣れ親しんだやりかたに水を差すのは礼を失すると考えていました。そして、年齢を考えると、お考えを変えるはずが無いこともわかっていたからです。

コメントのやり取りを通じて、四項目箇条書き法への強い執着が伝わってきました。
執着は常ならぬものを常なるものと見ようとします。それが苦しみを生むのでしょう。そう見えていました。
執着を離れられたら、ずいぶんと楽になるのではないか、そう思いはじめました。そして、いま書いています。
by ebisu (2016-11-16 11:38) 

ebisu

わたしには、koderaさんの「四項目箇条書き法」というのは、ニュートンの絶対時間と絶対空間のようなものに見えています。

それがアカデミックな分野で破綻することを、「資本論」の章別編成を例に挙げて、以前説明しました。無理やり四項目に収めることは、すくなくとも研究論文や著作では意味が無いことは、資本論の編別・章別・節別編成を見ただけでだれもが納得できるでしょう。

ご自分の方法に執着が強すぎて、モノが見えなくなっていませんか?

四項目箇条書き法は、学生が小論文を書くにはとっても便利であることは認めます。ですが、それ以上拡張してはいけないのです。

たとえば、社内稟議で四項目箇条書き法をやったらアウトです。判を押せる役員はほとんどいないでしょう。
書いてあることの意味が伝わりません。4項目を16項目にブレイクダウンしさらに64項目にしたら、手間がかかりすぎます。本を一冊書くような作業になるでしょう、稟議書作成にそういう時間が投入できないことは誰にでもわかります。
最初の四項目では無理で、理解してもらうためには、さらに具体的な説明が必要です。役員10人が読んで、8人に問題点と対策がなるほどと合点がいく程度の具体的なレベルでの説明が稟議書には必要なのです。やるべきことに権限を持っている人たちの了解をもらわないとチャレンジャブルな仕事をやることができません。

箇条書きの四項目で次の16項目と、さらにその下位の64項目があったとして、四項目しか示されていなければ稟議書を書いた人と同じ認識に到達する人は、この世にひとりもいないでしょう。だから承認できないのです。

それは承認する人の頭が悪いからではありません。四項目箇条書き法というのが根本的にもっている欠陥なのです。
「帯に短し襷に流し」で、ちょうどよいのは学生の小論文です。

四項目箇条書き法を採用しない、あるいは理解しない奴が悪いというのは傲慢、と書くのはとっても心苦しいのです。

思っていたことを正直に書きました、書き終わって書く必要が無かったのではないかと、自問しています。

by ebisu (2016-11-16 11:58) 

tsuguo-kodera

 よくぞここまで解析したと感じました。その通りと半分だけ同意します。
 しかし、大事な要件が抜けています。4項目箇条書きで階層構造を作り、64項目ができたなら、ここで思考するのです。そこまではブレーンストーミングでも、何でも良いのです。書いたはずですが、みおとされたように私には思えます。できてからが勝負だと。
 最初に置いたトップの仮説を含め、すべての項目を再度入れ替えて体系を改善します。すなわち1つのイメージを創りだすために64項目が要るのです。最初の仮説、koderaとエビスは似たとこがあるを否定してみただけですよ。一つの結論。ここに要素の箇条書きなど正否は分からなくていいのです。
 アインシュタインが新しい法則を見つけ出す。気が付いただけかもしれませんが。ニュートンが法則を見つけだしたのも同じ。結論は単純です。たった一つの式ですよ。
 シナリオプランニングは10人ほどが3年かけてその戦略を採用するかが問題。例えばIBM互換機戦略を続けるか辞めるかの判断です。これができなければ検討会など小田原評定。意味がない。学校改革も同じです。個々ではなく、単純な旗印が必要なのです。
 一つのイメージを見つけ出すためにたった64項目ぐらい考え出せよと言うこと。何度も言ったはずですが、大学の入学試験や小論試験に使う必要はありません。でも、この能力を磨いて、生きる力を育めよ、ということ。成績などヘノカッパだといつも言っているように、この新規事業を考えだす力が日本人に足りないと私は考えているのです。
 大きな岐路にぶつかった時、その判断に採用する。例えば根室の将来のためにのような大テーマです。
 良いですか。新規事業成功には理屈以上に何かが必要なのです。理屈を見つけるだけが伊勢先生たちの集まりです。だから課題は誰かに期待してしまい、お陀仏になるでしょう。
 良いですか。小論の練習は頭をよくするために使う。もし本当に数学が得意ならルネ・トムの論文を読んでください。社会問題や人口問題を数学モデルで説明できるでしょう。ルネ・トムを参考にして、私はこのモデルを作りました。彼もキチガイだと言われたかもしれませんね。(笑)
by tsuguo-kodera (2016-11-16 13:26) 

後志のおじさん

やはり実体は、
数学版Hirosuke ですね。

それにしても、
「やっとたどり着けたようですね。」ですか。

ふ~ん?



by 後志のおじさん (2016-11-16 15:17) 

ebisu

学生の小論文には有効で、それで成果をたくさんあげたというのは、koderaさんの説明でした。なるほど高校生が大学受験をするときや、大学生が就職試験の小論文には役に立つなと思いました。これはkoderaさんの主張でした。

稟議書にも利用できません。これは既述済み。

そこで今度はアインシュタインなら使えるという主張です。いろいろ分析して、分析した末に E=mc^2 というシンプルな式に到達したと言いたいようです。
4⇒4^2⇒4^3
というような階層構造で思考してアインシュタインがこの式を発見したわけではないでしょう。
「分析⇒総合」というだけです。だから、四項目箇条書き法の例には挙げることはできません。

定式化すると、kodera流「四項目箇条書き法」は次のようになるのでしょう。

4⇒4^2⇒4^3⇒4^2⇒4⇒1

これは思考の流れを記述しているだけのことです。
マルクスの言葉なら、「下向⇒上向」です。
ルネ・デカルトなら「分析⇒枚挙」です。

これに階層と個数の制限を入れただけのことです。ところでマルクスもデカルトも個数の制限を入れていません。意味が無いからです。
個数の制限を入れることは制約になるだけで、思考を硬直化させたり、冗長にします。

もっと具体的に論じた方がいいのでしょう。
四項目のうち、最初と最後を除くと、真ん中の2項目は「埋め草」です。

4⇒4^2=16⇒4^3=64、

合計84項目ですが、真ん中の二つは冗長ですから、重要情報は半分の42です。仕事でそういう文書を提示したら、どういうことになるかは書くまでもありません。

普通は42のうち重要なものはどれとどれかとと問うことになります。こういう階層構造の文書は分厚い1冊の本になります。

koderaさんの定義では、四項目箇条書き法は文書作成技術だったはずですが、いつのまにか思考法に変わってしまいました。さらに、変化して、判断法の一つと定義が変わります。

>大きな岐路にぶつかった時、その判断に採用する。例えば根室の将来のためにのような大テーマです。

人間の智慧の届く範囲は実に浅い、そういう前提で、わたしは重大な判断を下すときは、思考停止します。何にも考えません、自分の利害も忘れてしまいます。
思考する限り、自分の都合のよい考えがどこかに入ります、それが結論を誤らせます。
3階層を4階層にしても同じことです、思考が深まるわけではありません。ノイズの量が増えるだけです。

>良いですか。新規事業成功には理屈以上に何かが必要なのです。理屈を見つけるだけが伊勢先生たちの集まりです。だから課題は誰かに期待してしまい、お陀仏になるでしょう。

なにか新規事業を立ち上げて、大成功を収めた経験があるなら、説得力があります。もし、「釧路の教育を考える会」のことをおっしゃっているなら、見当違いです。

メンバーはそれぞれが狼です。一人で戦えます、戦ってもきました。「過大は誰かに期待してしまい」なんてことは、誰もしません。一人ひとりが職業も立場が違います。己の職業や立場や職務権限を使って戦っています。
実績もあげました。「基礎学力基本条例」がその中のひとつです。フォローアップも複数の面でしています。現実の力になって、多方面で改革が進みつつあります。まったく状況が変わってしまったのですが、重要なことには掛けないこともあります。

メンバーの職業や社会的立場をを通じてフォローをしています。
それぞれ役割が異なりますから、自分にできることを各自がやっています。
狼が集まって、阿吽の呼吸で狩をしているのです。

by ebisu (2016-11-16 21:39) 

ebisu

>良いですか。小論の練習は頭をよくするために使う。もし本当に数学が得意ならルネ・トムの論文を読んでください。社会問題や人口問題を数学モデルで説明できるでしょう。ルネ・トムを参考にして、私はこのモデルを作りました。

階層構造ではない四項目箇条書きによる小論トレーニングで実際に頭がよくなりましたか?
わたしは数学に興味はありますが、ある分野に限定されています。数学全般に興味があるわけではありません。ブルバキの数学全集、30冊ほどありましたか、あれに目を通してみたいと、20代のころから思ってはいましたが、歯が立たないでしょう。興味の中心は経済学です。

どこをどのようにいじくったら、ルネ・トムの理論から、3階層の四項目箇条書き法が出てくるのか、誰にも理解できないでしょう。
別にそんなものを出さなくても、3階層の64項目箇条書き法はシンプルですから理解できます。
ルネ・トムはトポロジーの専門家ですか。
経済学ではモデルを使って経済現象を解説する計量経済学という分野がありますが、さしたる意味はありません。
前提条件や変数がすこし変わるだけで、結論が違ってきます。現象を追って、変数を増やしたり減らしたり、式を変えてみたりとつまらない分野だと思います、興味のある人がやればいい。

わたしの数学への興味は数字モデルをいじくることではありません。数学の体系構成法や公理系にあります。経済学の体系と同型性があるからです。

話を戻します。どうしてこれほど四項目箇条書き法に執着するのか、そしてそこから離れられないのか、その結果何が生まれているのか、よく見たらお分かりのはず。
それでご苦労されたのだと思います。もう、棄てていいのです。

貴兄が何度か書いているように、変われないのでしょう。なんだかとっても苦しんでいるように思えてなりません。

執着について、お釈迦様が原始仏教経典でなんとおっしゃっているのか、本欄でとりあげます。
by ebisu (2016-11-16 22:04) 

ebisu

21:39の投稿の変換ミス修正

下から11行目
誤:「過大は誰かに期待してしまい」
正:「課題は誰かに期待してしまい」

下から7行目
誤:重要なことには掛けないこともあります。
正:重要なことには書けないこともあります。

書かなくても、正しい漢字に変換してお読みいただいていると思いますが、念のため書きました。


by ebisu (2016-11-16 22:23) 

後志のおじさん

言語という形にして、思考を外化させるという行為は思考そのものを拘束する行為である。私の考えです。

わからないものはわからないものとして自分の中に保持し続ければよい。半端者が格好をつけようとして言葉にすると自らだけでなく他者を対自化された言葉の拘束の下に置くことになる。

彼は、自分にとって不快な現実を直視することができないだけ。永遠の「自分探し」をされているのでしょう。

by 後志のおじさん (2016-11-16 23:35) 

ebisu

後志のおじさん

自分の脳の中を覗いてみると、直感を除いて、思考そのものが言語でなされているようです。だから、「言語という形にして思考を外化」というのはわたしの感覚にはありません。脳内の言語での思考がそのまま文章となって結実するというのが実感です。わたしにとっては思考=言語、悪しからず。(笑)
直感は思考停止でないと降りてきません、ノイズ・ゼロの状態です。

>他者を対自化された言葉の拘束の下に置くことになる。

なんだか懐かしい響きがあります。60年代後半の学生運動の闘士のような言辞です。フールジッヒ、今の若い人たちには何を書いているのか意味が読めないでしょうね。

対自化された言葉とは、この場合は「四項目箇条書き法」による文書作成技術をさしているのでしょう。特定の定義が与えられたので対立の契機を含んでいます。
その肝心の定義が、思考法になったり、判断になったり変化しています。
つねにkoderaさんの定義で考えてみるのですが、意味が三転しているので、その都度、新たな定義による「四項目箇条書き法」の枠内で議論せざるをえません。
本当に64項目を往復して、定義を練っていたら、こういう定義の揺れはあえないと思います。つまり、思いつきの発言が混じってきています。オリジナルの文書作成技術では論が破綻したからだと推測します。
面白いので、わたしは無邪気に議論を楽しんでいるだけです。四項目箇条書き法は小論文や公認会計士試験の答案を書くにはとってもよい方法だと感心しています。万能ではないというだけのことです。使ってはいけない分野があることは使っていよい領域と同じくらい重要です。

後志のおじさんのようにヘーゲル『精神現象学』を読んだ人でないと「対自化された言葉の拘束」という文は意味が通じません。前にも書きましたが、もちろんわたしは読んでいません。あの本は難しいのです。早稲田の政経では『法哲学』を授業でやるんでしたね。ヘーゲルに馴染みはあってもほとんどの学生はあの本は読まない。哲学科の学生だけです。(笑)
by ebisu (2016-11-17 00:41) 

tsuguo-kodera

 長い文章では分からない。そのような人が普通です。私も凡人だから読めません。長い文章は直感だけ。誰が書いたかが判断基準。
 システム開発、新規事業はすべてのテーマに存在します。私はこれらが基本の能力に直結していると思うのです。個人的ではなく、人類全部に。
 新しく系を作る。伊勢グループの皆さんこそマスターベーションが好きだと私は思えますよ。
 64項目は何か新しいことをする場合に使えばいい。右のはじの課題。小論など、大学のレポートなど簡単。弁護士試験もです。だから1段の4項目で良いのです。
 稟議書など大抵はフォームがある、出張だろうと年度計画書だろうと10年計画だろうと、接待費だろうと。フォームを添付するのは必須。1枚の稟議書をカバーにつければいいのです。フォームは今は売っています。電子帳票やその分野の会社から。
 決裁書は高々300字程度の文書。後はフォームに穴埋めするだけ。穴埋めの練習は皆さんたくさん学生さんにさせてくれたからしなくていい。
 64盲目できて、体系を改善し、改善し、まだ終わらない。そこで1枚のイメージ図表を作るのが最大の問題。何度も言っていますよ。伊勢先生がイメージで考えたいと言ったから、この段階の話をしだしただけ。
 誰もがイメージを作れない。作れるのは孫かゲイツかジョブスか。私があったことがあり、話したことがある中できちんとしたイメージを示してくれた人。
 なお、もちろん彼らは4項目箇条書き法など使っていなかった。天才だからでしょう。やった事業もよく、本当の事業を思いついたのでしょう。
 でも、凡人は無理なのです。でも、鈴木さんのように、凡人なのに仕事をしだすと止まらない人がたくさんいました。新会社を始め、自分の望むところをものを残したい人が。まだ鈴木さんは成功するか不明ですが、彼は天才とは思えません。物凄く心配です。たくさんの元同僚が何度かの荒波で会社を興した。皆さん沈没。私は能力がないからコツコツやっているだけ。
 4項目箇条書きで新規事業は数回成功しましたよ。64項目書いたから。絵はトップの1枚と、二段階目の4枚と三段階目の16枚と。
 またグダグダその都度話をカエルと言うのでしょうね。仕方ない。頑張ってください。なお、20枚ほどのプレゼン資料で何度も説明会をしましたから。営業相手、取り締まり相手、事業部内、社会ディーラーなどなど。

 今日の記事は、バドバカと鈴木さんが読んだら、ブレーキをかけてくれるから。私は根室では生きていない。カンイチのバドバカと、南大沢の鈴木さんと、家族と生きている。貴方たちは別世界の人。笑えます。二人が心配なのが私の意図。
 口頭でも説明しているから良いのです。このブログは説明の練習に使わせてもらっています。勉強になるのいみでした。皆さん読み落としが多すぎます。(笑)
 
by tsuguo-kodera (2016-11-17 04:51) 

tsuguo-kodera

 追記です。

 グダグダと少子化や経済停滞を議論していたから、私が知っている範囲でアドバイスしただけ。ルネ・トムもフィールズ賞をもらったのに、社会問題を数学モデルで説明したのに晩年は不遇だったのでは。
 この理論は、私には手におえない論文でした。悩んで手法を探して居た時に出会った論文でした。彼もホモロジーもトポロジーも捨てたのかも。皆さんが数学が得意のように、私も誤解したようです。
 今は他にもモデルがあるかもしれませんが、私の範囲では唯一使えるモデルだったはず。そして私はイメージ化の手法をマスターできたのです。イメージですよ。
 数学者はなんのために研究しているのかといつも大学で問われています。理論物理や重力波研究者も使える用途を説明しなければいけない時代。できなければ予算も学生も来ない。
 大学の研究者も応用重視。その良い例がノーベル賞の受賞者です。日本の受賞者は実験の人ですよ。最近は世界的に実験と実証が受賞する。理論はアインシュタイン。これで終わりとは思えませんが、少なくともまだ反例は見つけられない。全部正しさの例証の範囲。でもいつかアインシュタインを超える理論が生まれるかもしれません。ニュートンのように。
 皆さん暇でいいですね。やはり根室は時間が遅く進むのでしょうね。議論も記事も長すぎる。繰り返し。東京やシリコンバレーはドッグイヤーなのです。お達者に。
 ここでやめるつもりでしたが、伊勢先生は何でも原理原則が好きですね。私はアプリだけ。手法は何でもいいのです。効率さえ良くて時間勝負に勝てるなら。
by tsuguo-kodera (2016-11-17 06:28) 

後志のおじさん

思考という行為ですが、

何を思考するのか?
何を目的として思考するのか?
何を形にするのか?あるいは実現するのか?

何をのフェイズで最初から言語というラベルを貼り付けていくと実体をみる目に一定の方向を自らに与えてしまい他の側面が目に入らなくなる。
自分にとって大きな目的のための思考であるならばなおのこと、言葉化には慎重であるべきであり、他者の言葉を読み取る時もその言葉の表す具体を想定しつつ読み取る。
この段階での言葉は、整理も何もないバラバラな一語のレベル。
私の思考のステップはこの段階が他の人とくらべ長い。


言葉を整理するのは目的と具体の形がみえてきてから。ここからは私は速い。
よくわかっている、知っているという前提であるなら、初めから言葉だけで処理できる。

自分が知っているのはほんのわずかなことに過ぎない

と私は自覚しているので私は思考の初めから言葉を使うことはしない。言葉の表す具体をも合わせ考える。

こうした意味です。

4カ条なんたら?
解答欄の□を先に書いてから式を書いている小学生とそっくりです。











by 後志のおじさん (2016-11-17 07:48) 

ebisu

ことばががらりと変わり、ぞんざいになってきました。

>グダグダと少子化や経済停滞を議論していたから、私が知っている範囲でアドバイスしただけ。
>伊勢グループの皆さんこそマスターベーションが好きだと私は思えますよ。

いままでのkoderaさんらしくありませんよ。
「伊勢グループ」というのは存在しません。一人でやりたいようにやっています。
わたしのブログに投稿する人たちのことでしたら、「伊勢グループ」と括るのは無理があります。貴兄も「伊勢グループ」の所属になってしまいます、不本意でしょ、他の方々もきっとそう思います。(笑)

「釧路の教育を考える会」や「北海道教育文化協会」という団体はあります。「釧路の教育を考える会」へのご批判でしたら、当たらないとすでに論拠を明らかにしています。

批判をするときはわたしは何を批判しているのか、そしてデータや論拠を明らかにしています。それがわたしの流儀だから。それを明らかにしないときは批判はしないように心がけています。流儀は違って当然ですが…、品位に関わってきます。

たのしくない議論になりました。
論点を変えたいと思います。

同意できる点が二つあります。
イメージ化という言葉です。
考える以前にイメージがあります。それを言語化しています。イメージを言語化することはむずかしいのです。イメージがそのまま伝わればいいのですが、そうはいきません。人間はイメージを伝達する術をもっていません。いやもっていますね、絵画や音楽です。詩人はイメージを言語化するのが巧みですが、わたしたちには無理。新規事業について詩でイメージを語れたらたのしいでしょう。

もうひとつあります。
>手法は何でもいいのです。効率さえ良くて時間勝負に勝てるなら。

だから、固定したやり方にこだわる必要はありません。わたしは「四項目箇条書き法」に関して一貫してそう言っているだけです。どうして気分を害されたのかよくわからないのです。貴兄自身が、一方でこのように固定化したやり方を否定しているのですから。どちらがほんとうのkoderaさんですか?

ところで、コメントのどこかで書かれた、IBM互換機路線をとるか否かという決断過程は、新規事業に関しても面白い示唆を含んでいるように感じます。互換路線を選択しないという選択肢は新規事業だったかもしれません。

新規事業というのはkoderaさんの同級生の女性なら、語源からスタートするでしょう。それがことの本質を表すからです。「冒険」です。哲学をすこしかじれば、そういう思考パターンが「癖」になってしまうのかもしれません。
具体例が二ついや三つ、四つですね、その程度はあるので、これも面白い議論になりうるテーマです。
思わせぶりはいけませんので、ひとつだけ例を挙げます。臨床検査業というのは、45年ほど前には新規事業でした。そこへ乗り出した大企業と中小企業がありました。30年後の売上は20:1、企業内容は比べ物になりません。結局吸収合併しました。社長の直接の指示だったので、わたしが仕事で一枚噛んでいます。どこが分かれ目だったのか、出発点でした。長くなってお叱りを受けるといけませんのでこれくらいにします。

不特定の読者が読んだ後に不快を感じるような議論は管理人のわたしはできるだけ避けています。もちろん、議論している相手が不快に感じる場合も同様です。そう感じたらそこでストップ。

koderaさんの「イメージ化」という言葉が触発したのですが、後志のおじさんの「思考を外化」ということばを「イメージを外化」としたらぴったりです。
こういう、思いもよらぬ「副産物」があることも議論がたのしいと思うところです。

新規事業について議論をしてみたいと思っていますが、貴兄がご不快なら望みません。

「取著」は本欄へ書きました。#3458です。わたしの論ではありません、お釈迦様の言説です。
by ebisu (2016-11-17 08:28) 

ebisu

後志のおじさん

なるほど、言語化される前の混沌としたものが「思考」ですか。
わたしの言葉では「イメージ」です。それももやっとしたとらえどころのないもの。しばらくまっていたら勝手に発酵し始めます。形が見えてきたら言語化して考えます。それまでは言語になりません。
もやもやのじれったい時間は長いこともあれば、短いこともあります。
イメージがとつぜん形をとって現れます。そこからは言語化のプロセス、言語で思考します。

>自分が知っているのはほんのわずかなことに過ぎないと私は自覚しているので私は思考の初めから言葉を使うことはしない。言葉の表す具体をも合わせ考える。

よくわかりました、ありがとうございます。
by ebisu (2016-11-17 08:36) 

ZAPPER

やっとたどり着いた、この味。

それをキャッチフレーズにしていた知人のラーメン屋ですが、今はもうありません。

本人は最高の一品と思っていたけれど、お客さんは美味いと思わなかったわけですね。

ちょっと食べてみたけど、もういいや。
なのに、追いかけてきて食え食えとしつこい店主。
迷惑な話です。
by ZAPPER (2016-11-17 09:38) 

後志のおじさん

対象物の把握のフェイズでは、言語化しない。が、思考の全てではありません。

あくまでも第一段階。
しかし、ここで言葉による規定を行うと後になって言語化する時の方向を制約してしまう可能性が高い。

Max Weberの「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」はお読みになっておいででしょうか。ebisu さんのライフワークがこの書の平行進化に感じられることがあります。

これは管理人としてのebisu さんに対してですが、品位云々を今になっておっしゃるのであれば、彼の人が昨年10月に「百姓」を侮蔑の言葉として発した時点でするべきではなかったか?と、私は思います。彼の人の本質はそのあたりにあると私は理解しておりました。



by 後志のおじさん (2016-11-17 09:40) 

tsuguo-kodera

 知識はなくても、能力に欠けていても、上司から明日までに結論をまとめてくれと言われるのが会社。明日までに研材費を出してくれ、科研費を申請してくれと言われるのが大学の先生。
 学生はぼろい論文を締め切り時間に出してくる。赤入れは徹夜です。自分の論文を書く暇さえない。宇宙創成の時代を研究している理学者もなのです。
 論文のできは申し分ない、新しい実験でもある、結果も素晴らしい、それでもはじき出されるのが競争社会の大学なのです。
 知っていることは少なくても結論が必須。忙しい上司や学科長に分からせなければいけない、中身を分かるより、書類を見たイメージやそれまでの接触方の方が結論を左右する。
 怒っているのでなく、諦めたのです。皆さんは仕事を3年で考えている先生。小学校は6年。結果が出るのは30年後。でも会社も大学も今は1年が精々。下手をすると最初の依頼の納期でその後の評価が決まるのです。学校も塾も子供をスポイルしている人が多い。
 イメージはふと浮かぶ。考え抜いて疲れると浮かぶ。疲れるまで考えないと分からない。寝てても頭は動いている。意識下で。覚めた瞬間に思いつく。雑踏の中や満員電車の中で。
 それまでに課題をできるだけ暗記しておく。発想の跳躍があるまでに。慣れてくると2、3日で跳躍が、おきます。連続ではなく、起きるのが創造性。
 でも、跳躍までに、イメージが湧くまでにすべきは箇条書きの体系化。根室は暇でいいですね。私は多忙。おまけに起業の相談をたくさん持ち掛けれれている。学校改革の相談もされました。
 いいですか。アドバイスは一言にならないと彼らはやらないし分からないほど多忙なのです。お母さん方も子供の教育で迷っています。何を言っても無駄ですよ。大きな受験産業屋さんに依存しているから。
 一言。バドをすれば頭が良くなる、としか言いません。根室で見せられたのはバドバカの真似。小寺の創造性のバド練習はできなかった。もう足が痛くて見せることはできません。でも、口だけで参加し、できるその会員にさせて凌いでいます。
 要するにもう面倒になってきた。根室の関係者、このブログの登場人物の言葉を読むのが。ぞんざいになるのは当たり前だのクラッカー。そうか私は根室にとってクラッカーなのか。(笑)
by tsuguo-kodera (2016-11-17 09:47) 

ebisu

ZAPPERさん

お釈迦様の譬え話のようです。
これなら衆生にはわかりやすい。
わかりやすい言葉で伝えるというのがコミュニケーションの基本です。
専門化同士なら専門用語でキャッチボールをやった方が効率がいい。

by ebisu (2016-11-17 10:59) 

ebisu

後志のおじさん

根室は今朝、マイナスでした、後志もマイナスでしたか?

ウェーバーの『プロティスタンティズムと資本主義の精神』は本棚に岩波文庫版があったはずですが、見当たりません。
『社会科学方法論』と『職業としての学問』があります。読了日付が入っていないので、ざっと見ただけです。

学部のときに、何かの授業の担当がマックスウェーバーの若手の研究者でした。数人で授業の後で1時間ほどよく議論した記憶があります。

あの書とわたしのライフワークが「平行進化」に感じられるということなら、読んでみなくてはいけませんね。

無理に言語化をせずに、わからないものはわからないまま脳内に保存しておくということですね。そのうちに突然形をとります。
この辺りは、koderaさんも後志のおじさんもわたしも同じようです。koderaさんが9:47の投稿で書いています。
案外同じところもあるんです。

テーマが面白ければ、議論はどのような人とでもするつもりですから、わたしにとって議論には「人の本質は」どうでもよいのです。
ですが、読む人の方は文章から何かを感じ取ります。「文は人なり」かもしれません。
by ebisu (2016-11-17 11:16) 

ebisu

koderaさん

冒頭の会社の話も、大学の先生の話も、能力はあっても無理難題を押し付けられ、理不尽な理由でスポイルされる場合があるというのは、ご自分のことなのか一般論なのか判然としません。
挙げられたことは、どれもやり方しだいではありませんか?会社の例では準備のなさを嘆く、これでは典型的なダメ社員にしか見えません。ふだんから幅広く業務に関連がある専門知識をインプットしておけば良いだけです。
(業務にはまったく関係の無い専門書でも、読み終わった頃に、それがなければできないような仕事がめぐってきました。)
答案の採点や論文に赤を入れる作業は数が多くてたしかにたいへんですが、これもやり方しだいです。嘆くのは事務処理能力の無い先生です。友人のEさんは国学院で哲学を担当していますが、たいへんだとは言ってましたが、ちゃんとやりようを見つけています。民間企業で働いた経験があるので、事務処理能力が高い。
公立小学校の先生が、朝からワードを開いて、午後になってもA41枚の文書が完成しない人が隣にいると、嘆いていました。こういう先生は時間が足りません。


>皆さんは仕事を3年で考えている先生。

これはkoderaさんの思い込みです。
会社が一部上場を果し、難易度の高い大卒が入社してくるようになり、教育に問題を感じたことが小さな私塾を開いた理由の一つです。余談ですが、高学歴の社員が増えたら、会社の業績は普通になってしまいました。本当に面白い現象でした。
30歳、40歳になったときにどういう大人になるのか、そういうことをイメージして、ちゃんと布石を打っています。
パターンで解くような数学の教え方は極力避けています。そんな能力を磨いたってAIに簡単に置き換わります。
ボランティアで音読トレーニングをやっていますが、生徒によってテクストを選んでいます。
中2の理系志望の生徒と最近読み終わったのは、斉藤孝『日本人は何を考えてきたのか』です。いま読んでいるのは『語彙力こそが教養である』と『万葉集』、次に読むのは『すらすら読める風姿花伝』、これは原文対照の本です。『福翁自伝』と哲学書である西田幾多郎『善の研究』は中3で1年間掛けて読むことになりそうです。他に和辻哲郎『古寺巡礼』『風土』を予定しています。
3年間のスパンで教えていないことはおわかりでしょう。30年のスパンを考慮に入れて教育をしたくて私塾を開きました。理想に近づけるためにさらなる縮小を決めたのです。

本を読んで考えるというのはAIには当分無理ですから、そういう分野の能力を伸ばすような13年前から指導をしています。採択しているテクストを何度も弊ブログにアップしています。
大人になったときに、分野を超えて専門書を読む能力を育てています。英語もそういう観点から教えています。

共感できることも書いてありました、わたしもまったく同じことをしています。

>それまでに課題をできるだけ暗記しておく。発想の跳躍があるまでに。慣れてくると2、3日で跳躍が、おきます。連続ではなく、起きるのが創造性。

高校生のときに、哲学や経済学の専門書を読み始めたときから、わからない箇所を丸ごと暗記して頭に入れていました。同時並行で何個も入れておき、発酵するのをただ待っています。わからない状態を楽しむことを覚えました。だから、すぐに正解が出ない問題はストレスにならないのです。いつ発酵して、ポンと解決案が出てくるのか待っているのがたのしいのです。脳への負荷もありません。勝手に働いてくれます。
中学校の数学の難易度の高い問題や、社会も似たような学習の仕方をしていました。

> 要するにもう面倒になってきた。

新規事業の議論はやりたくないというご返事のようです。
面白い議論になるはずでしたがあきらめます。
by ebisu (2016-11-17 12:17) 

tsuguo-kodera

 私の話は一般論でも私自身の話もあまりありません。部長職や技師長職で大学や会社で見た光景です。特に人を腐すのは嫌いですので。私の示す例は特殊解でしょうが、その確率は高かった。即ち特異点ばかりです。
 新規事業の議論は無理ですね。諦めてくださってありがとうございます。起業する人間にとって新規事業は生きるか死ぬかの賭けです。皆さんのように悠長にできません。
 私は起業して負けた人ばかり見ました。銀行や役所に上手いことを言われて全財産をはって、すっからかん。この名前や実例などあげられません。
 成功者はブログにも書けますし、書きました。ブログにたくさんありますよ。どのような人が成功したのか、成功は性格ゆえの話のよう。でもこれも正しいか分からない。性格に合った人や条件に合った人がすっからかんになるかもしれないから。
 学校の先生も素敵な先生はごく一部。塾もです。確率的に酷い方が遥かに多い・家の娘はたくさん騙されて、今がある。少しはまともな女になりました。家は大枚のお金や労力を塾と大学に払いましたが。
 要するに学校で成長したのでなく、たまたま就職した富士通系の子会社でしごかれたから。良い悪いは富士通系でも運しだい。他にも実例はあげられますが、プライバシーもあり無理です。狭い世界だから誰だか分かってしまうから。
 私の知り合いの皆さんは、学校の先生の仕事は楽にできているようです。先生の出来に、育ちの影響はごく一部、新人時代の経験でしょう。良い指導者は良い先生を創ります。
 もっとも家の娘は富士通の管理手法の10年で伸びたのです。これをもって父親の影響となど言えません。学校のお蔭とも言えません。言うほどキチガイではありませんよ。(笑)
by tsuguo-kodera (2016-11-17 16:13) 

後志のおじさん

ebisuさん、 zapperさん 自己責任で起業して、安定した経営を(私は、それなりの農業経営でしたが。)してきた者同士としての素朴な疑問ですが、

決断に際して、4ヶ条箇条書きなんて悠長なことをやってられましたか?


金関係の、BSとPLに資金繰り表と、イモ、カボチャ、大根といった作目別売上原価表(自分でつくった表に自分で名付けた名前)。

それをにらみながら、
どうするか?の決定は、せいぜい思い付きのメモを眺めるくらいだったかな。大概は金の表を睨んで決めていましたが。

あんな悠長なことをやってたら、時間の無駄だろうとしか私には思えない。

しかしまあ、この方もご多分にもれず、次々に論点をずらしていきますね。

by 後志のおじさん (2016-11-17 21:58) 

ebisu

実際に見た光景でしたか、一般論ではない「特異点」ですか。
企業の言語はエントプルナーですから冒険です。
大企業がなかなか成功しないのは冒険家がいないからでしょう。寄らば大樹の陰と思って入社する者がほとんど。

新規事業の話を、パソコンに限定してちょっとだけ書いておきます。反応しなくて結構ですよ。

1970年代末のパソコンが10年後に業務で使えるようになるなんて考えた奴はキチガイです。知っていればいるほど、仕事に使えるはずが無いと思った。わたしもそのうちの一人でした。
危機の制御系やデータ処理には使えても、事務系で使えるなんて誰も考えませんでした。
メインフレームですら、国内最高機種で1984年にはメインメモリーの実装は3MBでした。
隔世の感があります。

スティーブ・ジョブスだってこれほどの性能アップと価格低下が起こるとは思っていなかったでしょう。だが、それは同時にそれも加速的に起きてしまいました。

大きなビジネスになるほど、起こすものではなくて、起きてしまうものなのでしょう。
見通しなしに突っ走る元気のある奴が大成功する。もっとも、その裏には何万の失敗があります。
失敗を恐れないこと、すなわち冒険家魂が必要です。

企業に入社して3年間しっかりした上司にしごかれたら、その人は優秀な企業人となります。貴兄のお嬢さんのように。そういう上司はなかなかいません。ダメな上司の下で、それを跳ね除けて成長するしっかり者もたまにいます、逸材というべきでしょう。何人か見ました。そのうちの一人は、スピンアウトして、転職先の会社を店頭公開し40歳ほどで役員になっていました。
豪胆な奴がいるのはうれしい。
by ebisu (2016-11-17 22:26) 

ebisu

わたしは小さな塾ですから、まったく考えませんでした。生活できれば十分と考えていましたから、無理が無かったのです。

重要な決定の時にはだいたい考えていませんよ。いろんなことをやってきたので、感覚で方向がなんとなくわかります。

人を巻き込んでやるなら、ちゃんと計画損益計算書や計画貸借対照表を作ります。3年間ぐらいの実行レベルの年次計画も。
そちらの仕事はプロですから、パソコンを利用して数日でできます。

四項目箇条書き法に関する議論は終わったと思っています。結論はでましたから。

(1)大学受験や就職試験の小論文対策、公認会計士試験や司法試験の答案作成練習にとっても有効です。

(2)項目数に限定がなければ、本を書く際にも階層構造は有効です。どんな本も3階層くらいの編別・章別・節別構造をもっています。ごく当たり前の方法論です。

(3)なんども書きましたが、稟議書はアウトです。3階層「4+16+64」合計82項目の稟議書は書いたことも見たこともありません。日本中を探してもおそらく無いでしょう。
また、表紙の四項目だけでは、何が言いたいのかわからないでしょう。

(4)なお、四項目箇条書きはプレゼンテーション資料としては優れています。使い勝手がよいと思います。

以上がわたしの結論です。
おや、四項目になっています!
by ebisu (2016-11-17 23:02) 

ZAPPER

後志のおじさん
経営は自己責任ですから、売り上げが上がらないのは単なる実力不足。そもそもの経営理念が間違っているか、やり方(経営方針)・売り方の方法論が間違っているかどれかだと思います。

真似っこに、夜討ち朝駆けなんでもあり。休まずに、投げ続け打ち続けることだと思います。もちろん、謙虚に学び続ける姿勢こそが必要かと。

徹頭徹尾の上から目線、面白いですね。凡人の私にはまったく理解不能であります。^^;
by ZAPPER (2016-11-17 23:05) 

後志のおじさん

ebisuさんzapper さん、
お二人の言葉は、表目上全く違うものですが、
私には場面がありありと思い浮かびます。

私は、文章を読んでいて「具体」を絶えず想定する者ですから裏付けのない上っ面の論には嫌悪感を先ず感じます。

自己責任で生きる方々と通じるものが確認できました。有難うございます。



by 後志のおじさん (2016-11-17 23:44) 

ebisu

後志のおじさん

文章を読めば、その人がどのような仕事をしてきたかは、おおよそわかります。koderaさんとの最初の出遭いは弊ブログへコメントいただいたときではなかったかと思います。
それでコメントバックする前に、koderaさんのブログを拝見しました。
論が飛躍して話の筋がとてもつかみにくい文章でした。特異な文体だったので、興味をもちました。
そのときに稟議書でこういうトーンの文章を並べられたら、とても判は押せないと感じました。
ご本人にそういう自覚がないことが読み取れたので、どういう経歴の人か興味がわきました。

どの程度のお仕事をされてきたかは文章をみればおおよその見当がつきます。
産業用エレクトロニクス輸入商社で29歳から34歳まで、役員が起案した稟議書や社内協議書、連絡文書をを千数百通読んでいます。これで文書を通してその人の仕事のレベルを測る能力が身につきました。
ある程度の会社になると文書能力がなければ役員にはなれません。重要な仕事は文書を残してやりますから、論旨が明瞭でない文書は仕事に支障が生ずるからです。
メンバーの8割が役員である6つの委員会で毎月分析レポートや業務改善提案レポート、新たなシステム開発による利益増大に関するレポート、財務体質強化に関する具体的な施策レポートなど、さまざまなジャンルの企画書や報告書を書いてきました。
35歳からはSRLでいくつか自分の提案の稟議書も書きました。創業社長とその後のK社長の特命で役員出向したことがそれぞれ1回ずつありますが、毎月文書で報告をしていました。出向先は赤字会社でしたから、黒字化の手順レポートも書いています。書いたことには責任が伴います。黒字化の企画書を書いてOKがでたら、結果を残せなければアウトです。書いた以上の実績を常に残しました。
関係会社管理部時代は赤字子会社を新システム導入で黒字化しています。親会社で資金の面倒を見たので、本社内の稟議はわたしの起案です。導入後の損益シミュレーションのついた稟議書でした。書いた以上の実績は当たり前。
慶応大学医学部との出生前診断検査基準値共同研究に関する稟議も学術開発本部長名でわたしが起案しました。日本標準臨床検査項目コードに関わる大手六社と臨床病理学会との産学共同提案稟議もわたしの提案でした。

SRLの16年間でわたしの発信文書が約1000通ほどあります。ナンバーを取って写しを整理・保管していました。
そういう経験から、koderaさんのブログを拝見して、とても役員は無理だ感じました。それが第一印象だったのです。

何度かやり取りしているうちに、文書作成に独自のやり方をしていることがわかりました、それが「四項目箇条書き法」でした。koderaさんが教えてくれたURLにたくさん見本があります。あれはパワーポイントで作成したプレゼン資料にとっても向いています。その点では評価しますが、文書作成技法としてはアウトです。
たくさん見てきた役員レベルの文書とははっきり線が引けます。
印象はいまも変わりません。弊ブログの投稿にも一貫して同じトーンが流れています。

koderaさんのほうが年長ですから、それなりの敬意を払って書いてきたつもりです。
ひょっとしたら、瓢箪から駒が出てくるかもしれないと思ったのは事実、期待していたのです。

若い人たちに利用範囲を限定しておススメできます。国家試験の答案練習や就職試験の小論対策にどうぞお使いください。

どんな技法もその限界が見極められたときに、強いものになるのでしょう。

by ebisu (2016-11-18 01:15) 

tsuguo-kodera

 ありがとうございます。これをもって最後のコメントにしたく。
 富士通もシャープも決裁書は持ち回りでした。自分で常務に印をもらいに行きます。3人ほどの上司もです。決裁書は1枚なのです。何度も言いました。添付資料はフォームがあります。その様式を埋めて添付する。書くべき項目に埋めるだけ。
 文章は300字程度。その文字を創るために箇条書きを書きました。情報を圧縮しないと書けません。どんどん文章を短くする。
 新規事業の要求仕様書を創る仕事をした時、何十の箇条書きができてしまいました。これは富士通の最後の仕事でした。海外のお客様の、新規事業の商品開発でした。原文は大量の英語でした。
 一生懸命に訳しても、他人は全く読めない、システムが見えない仕様書になりました。まとめて、まとめたらどんどん項目の体系が深くなり、他人に説明しづらい資料になりました。
 シャープに転職し、今までの人間関係では生きられず、工夫を何度も重ね、失敗も重ね、たどり着いたのがこの技法。私は稟議書も仕様書もこれで考えますし、提案しましたよ。こういうとまた話をずらしたと言うでしょうね。でも転職して、ゼロから挑戦したのです。
 要は短時間に上司やお客様にOKを頂くための技法が必要でした。評価は外がするのです。味方はいませんね、自分の手法でまず作るだけ。4年でシャープの情報分野のすべての機器や新規事業を同時に担当させられました、
 10人ほどの部下への説明と要望だけをメモに書いて、渡すだけ。相対で。ほとんどの担当者はそのメモに基づいて企画業務をしてくれました。局所の面談のメモが大事です。それで走るから止められません。
 メモだから証拠は何も残っていません。企画書も会社に残してきたからありません。あるのは海外の企業や市場や技術の調査資料だけ。これらは本にしたいほど厚い。会社で十分に評価されました。伊勢先生のお勧めの文章に似ている様な気がします。もちろん悪文ですが。
 国語はでききないといつもことわっています。断ってきました。ブログの記事は思いつきで頭に浮かんだことを書いている。とりとめもなく。ほとんど朝一で。今日もです。
 一度本の批判を賜りたく。高校生とその父親の鈴木さんの文章を除いたものが最近の私の文章ですので。当てにしないで待って居ます。評価は外がするものだから。
 
by tsuguo-kodera (2016-11-18 04:56) 

ebisu

koderaさん

おはようございます。
わたしの頭の中ではいままでのところが序論に変わってしまいました、ここからが本論、大事なところになりそうです。頭の中に何かが芽生えています。今朝ベッドの中で箇条書きでいくつか事例が整理されてしまいました。文章にして自分の目で見たくなりました。

だから、もうすこし書かせてください、ここから先は独白です。
あ、すみませんが長くなります。(笑)

koderaさんは新規事業の稟議書がうまくいかなかったという経験を開陳してくれました。たいへんだったろうと思います。高学歴の社員は期待値が大きいので、それにつぶされることがあります。そういうケースが案外多いのです。

わたしは文系出身者ですが、理化学測定器は制御やデータ処理にコンピュータを使うので、コンピュータを中心にその構成を理解できます。産業用エレクトロニクス輸入商社で社内の営業マン(全員理系大学)と技術部対象のセミナーや勉強会に五年間で百回以上出て勉強させてもらったからです。世界の最先端のさまざまなタイプの計測器の測定原理や制御系コンピュータ、データ処理コンピュータについても専門知識を習得させてもらいました。1978年から1983年のことです。

SRL学術情報本部スタッフだったとき(1989年か1990年ころ)に、米国の染色体検査会社のV社の買収提案が国際金融資本VS社からありました。最大手のユダヤ金融資本です。
担当者二人が持ってきたV社の分析・評価資料は英文200ページ以上ありました。担当役員のIさんと二人で説明を聞き、資料をめくりながら要点を質問して確認を行い、資料を受け取って3日間で抄訳し、稟議書をまとめました。先端の経営分析技術を使った資料でしたから、そんな資料は社内には誰も理解できる人材がいません。
たまたま、産業用エレクトロニクスの輸入商社で、米国で出版された専門書を読み、その専門分野の知識を習得して科学技術計算用のブログラマブルカリュキュレータを使用して実務をやった経験があったから理解できたのです。
売上高増加率や経常利益率、財務安定性などいくつかの指標で、売上高をベースに買収金額を決定する方式がありました。資料はお手本通りだったのです。だからスムーズに消化できました。相手はハーバード・ビジネススクール出身者、面白い仕事でした。
でも、V社は染色体画像解析の会社ですから、その分野の専門知識がないとやはり200ページの英文資料の半分は消化できないのです。
うまくできていました、その1年ほど前に英国のIRS社製染色体画像解析装置をラボ管理部のO形君と染色体課長のI原さんと一緒に検討して導入していたので、検討過程で染色体画像検査の手順を学び終わっていました。
わたしの場合は、仕事が回ってきたときには、必要な準備がいつも終わっていました。天が采配してくれているのだと感謝の念が沸かざるを得ません。幸運だったのです。
投資案件としては百億円程度でしたから、金額のほうは問題がありませんが、その後のマネジメントに問題がありました。買収後に予想される問題点を具体的に指摘しておいたので、出資しないことに決まりました。
わかりやすい稟議書でした。それは5年間の「修行期間」が隠れていたからです。
その「修行期間」がなければ、わたしだってお手上げでした。できませんとはっきり仕事をお断りしたでしょう。
koderaさんは断れなかった、期待されていたのでしょう。
今になって考えると、V社を買収してもよかった。私が『手を上げればOKだったのです。あいにくと自分の都合は考えもしませんでした。仕事がしたいだけで、阿呆のように欲がありませんでした。

学術開発本部へ引っ張ってくれた取締役のI神さんは、89年12月から、91年3月までわたしの上司でした。どこの大学を卒業したかわかりませんが、青山学院大学で有機化学の講師をしていたことのある人です。日常英会話レベルではなくて、英語で専門分野のビジネスのできる人でした。わたしが学術開発本部から関係会社管理部の公募に応じて異動した後に、細胞工学の新規事業に手を出しました。新規事業のマネジメント・スキルがないので、すぐにダメになりました。プライドの高い人でしたから、会社を辞めて独立しました。
学術開発本部で開発課長だったF波さんは京大理工学部でした。何か他の案件で失敗して降格になったと聞いています。
あるときF波さんが面接して採用したアルバイトが3人続けてす実で次々にやめたので、ギブアップ、I神さんから「ebisuお前が採用面接しろ」と言われました。当時はまだWORDが出ておらず、3機種のワープロ専用機を使っていました。開発部員から、仕事を頼まれるので、三種類のワープロが使えず、すぐにやめていたのです。だから、面接時に、こう説明しました。
「三社のワープロ専用機が導入されていて、開発部員のつかうワープロは機種が異なります、だから仕事はたいへんです。でもね、3機種が使えるようになったら、ほかでも仕事が探せます、わからないときは私がサポートしてあげますから、心配要りません。お金をもらってワープロの研修をするつもりで来ませんか?」
採用した女性はやめませんでした。一週間たってもやめないので、I取締役「ebisu、どうしたんだ?」と訊いてきたので経緯を説明しました。簡単なことなんですが、こういう普通のことが案外できないのです。
開発部の課長も学術開発本部担当役員も、どちらもそれそれの分野で有能な人でした。人も悪くありません、それでも職位があがって責任が重くなって自滅しました。

研究部のF君は、K大学医学部産婦人科のドクターと、学会でデータの統計処理に問題があると指摘して、逆鱗に触れ、創業社長のF田さんが謝りに行く「事件」を起こした経験のある男です。金沢大学出身ですが、応用生物統計では優秀でした。技術に自信があるので、でたらめな仕事は許せないのです、相手が重要顧客であっても噛み付く、見ようにとっては面白い男です。アマ将棋4段でした。
K大医学部産婦人科教室のドクターと出生前診断に関わる検査MoM値日本標準値設定の共同研究では多変量解析が必要だったので、学術営業のS君と学術会開発本部側ではわたしがSRL側の窓口になりました。稟議書を書き、研究部で担当になるF君に仕事を回しました。
「ebisuさんから回ってきた仕事だからやります」
一筋縄ではいかない男ですが、彼の仕事の一番の理解者がわたしであることを知っていましたから、素直でした。技術屋同士は馬が合うのです。
F川君も数年後生物統計業務の受託会社を創り独立しました。SRLでは高度な技術職でも出世できません。独立した方がずっと年収が増えると考えたのでしょう。SRLと良好な関係を保ち、順調なスタートを切ったところまでしか知りません。

彼の部下に東大理Ⅲ・東大大学院で応用生物統計を学んだM君が新入社員として入社してきました。あるとき、かれはがちょんけちょんにいうのです。「使い物にならない、センスが無い」と。
昼休みにタイマーを将棋板の脇において、FとM君がやっていましたが、最初は十戦十敗していたM君が3回に1度くらい勝つようになってしまいました。そうしたらFは将棋するのをやめました。仕事ができない男に負けるのが嫌だったのでしょう。そういう風にこどもぽくかわいいところがありました。
技術屋さんはそういうまっすぐで子どもっぽい性格の人が多いのかもしれません。koderaさんも同じ匂いがしたのです。子どもっぽいところと技術屋の矜持を感じました。

M君はFに邪険に扱われ、センスが無いと仕事を否定された結果、すこし神経症症状がでるようになりました。帝人との合弁会社の経営を任されたときに、黒字化するシナリオができて、製薬メーカ向けに臨床治験データ管理用パッケージシステムを開発する必要が出て、F君に「Mをもらっていいか?」と聞いたら、「いいけど仕事できませんよ、センスが悪い、センスの悪いのはどうしようもない、、ほんとうに彼でいいのですか?」と言いました。「わたしやebisuさんはセンスが良いけど、これは生まれ持ったもので勉強して身につくものではない」とまで言い切りました。もちろん反論はしましたが、あいつは頑固に自説を曲げません。そこがいいのです。
了解はもらったので、本社のK社長にMをもらっていいかと聞いたら、「使える部署が無いのでもてあまされている、すぐに調整する」と了解が出ました。帝人との合弁会社を3年で黒字にできたのはM君が参加してくれたからです。使う機器と統計解析ソフトともに最新のものでそろえて、パッケージシステムの原型にできる武田薬品向けシステムがあったので、それをベースに業務用パソコンで開発しました。それだけで年間2億円くらい利益が増えました。
ちゃんとセットして具体的な目標を示したら、M君はとっても有能なんです。使い方が悪かっただけ。
 3年弱でSRL本社のK社長から指示された課題三つ(臨床治験検査受託事業の黒字化、帝人からの株の引き取り、帝人の臨床検査子会社の買収)をクリアしたあとでSRLを退職。
 わたしが退職した後は、M君を使える上司がいなかったのでしょう、彼も独立しました。羽生に勝つと将棋のソフトを創っていました、とっても頭のよい社員でした。仕事で暗号システムが必要になり、社内で興味のある人数人を集めて専門書を読んだのですが、M君はしっかり読めていました。受験勉強で培った英語も東大理3・東大大学院応用生物統計専攻だと違うなと感じました。しっかり内容が読めていました。

管理部門担当副社長は陸軍士官学校と海軍士官学校に合格して、陸士にいった人です。変わり身が速い人で、戦後は東大に入りなおしてご卒業。大手都市銀行からの出向受け入れ役員でした。この人とも仕事をしました。半分は冗談ですが、油断ならないのです。(笑)
うまくいっているときは、バックアップをしてくれます。うまくいかなくなると、「ほら、俺が言ったじゃないか・・・」と手のひらを返したように責任回避がお上手ですから、要注意です。
でも「わたし失敗しませんから」を通せれば、大きな味方です。郡山臨床検査会社への出資話をまとめて出向したときに担当でしたから、帰還命令が出るまでの15ヶ月間利用させてもらいました。一度副社長が仙台ラボまで来て、私と一緒に出向していた役員の口車に乗ってしまい、窮地に陥りそうになったところを助けてあげました。ずっと味方でした。
十数年間副社長でしたから幸せな人でしたね。糖尿病では苦しんでいました。

社長交代の交渉を済ませ、わたしの後任で営業担当取締役が社長となって出向、その他に経理担当役員ともう一人常務で一ツ橋大学出のS君が出向しました。S君が副社長に業務報告で本社に来たときに、副社長はわたしに同席させました。そして彼が退席してから、「報告はほんとうか?」と訊くんです。実に上手な報告でした。郡山の会社の複数の人から具体的な状況の報告が入っていました。事実はまったく違っていましたので、事実を告げました。S君は九州の会社でも同じことをしてしまって、出向解除になっていたのです。頭はいいのですから、それを仕事に使えばよかったのです。それができなかった。30歳を過ぎたら、それまでに複数の専門分野をもてないとなかなか出世はむずかしい。欲の無い人なら何でもありませんが、欲が深いと苦しみます。
経理担当で出向したH本さんとは仲がよかった。「ebisuさんの仕事はいつも十年たたないとわからない」そういってくれました。SRLを定年前に退職して、ある会社の店頭公開を手伝い、いまも監査役で仕事しています。上場準備では原価計算システム担当でした。実直な経理マンです。

管理系の常務は日生から来ていました。この人とも仕事をしました。出身母体の日生へ健保組合の資金を誘導する係りでしたから、親会社の意向に忠実に仕事をしていました。SRLの業務にはほとんど関心がありませんでした。一度、舞台をやるというので招待状をもらいました。国立劇場で能を舞ったのです。ずらりと並んだ人たちがすごかった、人間国宝が数人居並んでいたのです。よほどの金持ちぼんぼんだったのでしょう。趣味で能をやっている人なんて、T内さん以外に知りません。取引量の大きい製薬会社相手に検査試薬の値下げ交渉を一緒にやりました。先方の取締役と営業部長がきて交渉を済ませた直後に、廊下を歩きながら「ebisu君どうだった?」と訊くので、「間合いが能の舞台のようでしたね」と褒めるとご機嫌でした。じっさいに間の取り方が上手なんです。趣味が実務に生きた例です。退職後は年金が月に50万円を超えると言っていました。日生は自分のところの社員にはとても手厚いいい会社です。全部、保険に加入している人たちから出ていますが・・・

総合企画室に一ツ橋出の俊英がいました。わたしより5歳くらい下ではなかったかと思います。頭のよい男でした、上手に立ち回ることに精力の大半を使い果たしていました。だから、仕事に成果が出ません。子会社へ出向になりましたが、九州の子会社社長は見抜いていました。心根がちゃんとしていたら、出世しただろうと思います。惜しい男でした。
社内でわたしの仕事を理解していた一人です。
郡山の臨床検査会社の経営改善提案があまりにも劇的だったために創業社長からストップがかかり、15ヶ月で親会社本社に呼び戻されて、管理会計課を任され、具体的な案件があったので社長室と購買部兼務になりましたが、郡山の会社へ後任部隊の一人としていきましたが、2年しないうちに行き詰まり、手を引くことになりました。株は全部ある臨床検査会社へ売却処分しました。不幸な資本提携でした。

東大、京大、一ツ橋、慶応、早稲田とさまざまな学校出身者と仕事をする機会に恵まれました。
難関大学・高学歴は出世競争では出発当初は有利ですが、それが曲者です。重要な仕事は部長クラスになってから出てきます。そのほとんどが複数の専門分野の知識なしには遂行できません。だから、部長になる前に準備が必要なのです。仕事に追われて準備ができなければ、部長ですから大きな仕事を任されて自滅します。SRL八王子ラボでも3人そういう人を見ました。
課長職なら有能で、部長職や副所長職を任されたから自滅したように私には見えました。「特異点」の観察かもしれません。
合弁相手だった帝人の本社エリートは東大と一ツ橋大閥でした。帝人が数々の子会社運営に失敗したのは、本社エリートの部長職を子会社社長にしたからでしょう。親会社を見て仕事をしています。あれではアイデアも浮かびません。売上が伸びないから経費を削る、経費を削れば売上が伸びない、悪循環で、子会社社員を怒鳴り散らすことになります。うまくいくわけがありません。合弁会社をやってみてそのことがよくわかりました。
帝人本社役員に呼び出されて、帝人から出向していた社長のHさん、黒字化計画案を単独で説明したのですが、わけがわからないと、SRL側の役員である常務と管理系役員のわたしが帝人本社に呼ばれました。会議の冒頭でHさん震えていました。ずいぶんと本社専務と常務は偉いのだとびっくり。15分ほど説明して納得いただきました。「なーんだ、そういうことですか、わかりました、そのままやってください、H本の説明ではさっぱりわけがわからなかった」、簡単にOKがでたのは、作った資料がわかりやすかったからです。計画よりも実績の方がもっとよかった。A4版で5枚くらいの資料です。重要なのはチャート1枚のみ。でも、残りの4枚も論拠として不可欠でした。
帝人から株を引き取って合弁解消したときに、帝人本社のI
川常務から、「Hは帝人本社で引き取り、それなりに処遇したい、了解してくれるか?」と私に同意を求めました。「そうしてください、精神がやんでいますから休養が必要です」と快諾すると、「帝人が引き上げた後は君が社長をやれ」と一言。移籍することになる子会社社員を慮っての言だったと思います。新規ビジネスとして老人介護事業をやるつもりなので、この仕事が片付き次第SRLを辞めます、だから要請はお受けできません」、そういうと、残念そうな表情をされました。
帝人側にとっては羽村の臨床検査子会社はお荷物でした。90年頃に染色体画像解析装置を導入したのを知っていたので、業績はさらに悪化するとそのときに読んでいました。まさか、わたしにその会社の買収交渉の指示がくだるとは予想もできません。
合弁会社のスタートは97年1月ですから、7年前から周到に情報収集して、業績の推移を推測していたことになります。帝人本社なら同考えているか、そういうシミュレーションを90年当時にしていました。結論は帝人本社はお荷物に感じており、買収話に乗ってくるというものでした。
このように、社長から実際の仕事の指示が来る前に、準備が整ってしまっているのが常でした。だから、三項目の指示の中に帝人の臨床検査子会社の買収が入っていましたが、K藤社長に「3年間あればできます、その代り、合弁会社に関することはわたしに全権をいただきたい、三項目は全部クリアします」と即答できました。不思議です、「天の采配」としか言いようがありません。

難関大学出身者に限らず、文系の人は理系の勉強を、理系の人は文系の勉強を積極的にすべきです。出世競争に勝ちたいのならそうすべきでしょう。重要な問題ほど三つも四つもの専門分野にまたがっています。総合的な見通しと最適解を手に入れるには、いくつもの専門分野に精通する必要があります。
出世競争はやめてほどほどで満足しておけば、難関大学出身者なら、特別扱いされるケースが多いので、40歳代は課長で我慢し50歳代で部長になって定年というのが無難です。

他にもいますが、これくらいで十分でしょう。
根室から東京の大学へ進学し、一部上場会社へ就職する人が年に数人くらいは出てほしい。そのときにどういう困難が待ち受けているか、参考になれば幸いです。

これでkoderaさんにたいへん強い興味をもった理由を書き終わりました。
koderaさんは富士通とシャープでユニークな仕事をされています。シャープのワープロ専用機「書院」はkoderaさんが富士通のOASISに対抗心を燃やして開発計画に携わった製品だそうです。さすが東大工学部です。

最後までお読みくださった読者の皆さんとそしてkoderaさんに感謝申し上げます。

by ebisu (2016-11-18 12:07) 

ebisu

koderaさん
『総合力アップのためのガイドブック 夢こそ生きる力』の批評は以前本欄#3277でしています。

> 一度本の批判を賜りたく。高校生とその父親の鈴木さんの文章を除いたものが最近の私の文章ですので。当てにしないで待って居ます。評価は外がするものだから。

ご要望が鈴木さんの文章を除いたものとなっていますので、その点に留意しながらもう一度書きます。

第一に言いたいのは3世代のコラボレーションによるすばらしい本であること。

下段につけた語彙解説やかわいい蛙やウサギがでてくるイラストを除いたものを本の文とすると、元のものは就職試験の大学生に向けたハウツー物としては、硬すぎると思いました。

マーケティング用語やシステム用語を多用しすぎています。下段の注釈なしには特別のできのよい学生以外は意味がわからない箇所が頻出してしまいます。1ページに1箇所の割合でも、読解は相当に困難でしょう。誰に向けて書いているのかわたしも時々忘れて、自分の使い慣れた言葉で書くことがあります。そういうミスをしているのだと思いました。
語彙が理解できないと文章全体の理解ができなくなる例を、中学生でたくさん見ているので、大学生も同じことです。

この本は3世代によるコラボレーションによって値打ちが上がったと思います。

このままではもったいない本です。どこか大手出版社が協力して、対価を支払って出してくれるとたくさんの人に読まれると思いました。
文章は文章書きでもないわたしが論評するのが気恥ずかしいぐらい、わかりやすいですよ。ただし、注釈があっての話です。
文章も良いですが内容はもっとすばらしい。

一般的な話をします。本の出版はプロが校正するので、自己校正のブログ記事とは比較になりません。一定の水準の文章になります。原稿は何人かの人の校正や編集を経たのでしょう。プロの校正なしということなら、話はまったく別です。koderaさんのブログや弊ブログへの投稿の文章とはわかりやすさに違いを認めます。

2階層構成で、3章と4章がそれぞれ4節構成になっています。1章と2章は節構成になっていません。臨機応変におやりになったのでしょう。無理に4節構成にする必要はないと判断したのでしょう。

ブログで書きなぐるものとは違って、ちゃんと構成を考え、2階層構造で四項目箇条書き法で整理して書かれたと思います。

編集前の本は用語の使い方にのみ瑕がありますが、
編集後の本は絶賛です。

#3277 進路選択と就活のために: 『夢こそ生きる力』 Apr. 29, 2016 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2016-04-29

興味のある読者は、投稿欄もお読みください。

いつか、大手出版社と話がつき、たくさんの人に読まれることを期待しています。

by ebisu (2016-11-18 13:54) 

ZAPPER

小寺さんへお伝えしたいことがあります。

1日の3分の1は寝ています。1日の3分の1は仕事をしています。1日の3分の1は家族と過ごしたり、何やらかにやらをしています。

よく「命を賭ける」などと言いますが、ですが厳密にはその意味において、時間的・精神的に「命の3分の1以上」は賭けられないものだと私は思っております。ですから「命の3分の1」が普通の意味での、命懸けの実質的なMAXかと。

その意味においてしかし、+αを注ぎ込み、命を賭してでも必ず現状を変えることを決意しております。「新規事業」などという生易しいものではありません。3分の1以上を賭しての命懸けの戦い。魂の取り合いを賭けての全力勝負であります。殺されても構いません。一方でこうも思います。

戦いも遊び。
喧嘩も遊び。
殺し合いも遊び。
人生それ自体が遊び。
そして遊びは学び。
魂を磨くべく、遊ぶために生まれてきた。

ご無礼なことを申し上げたかも知れません。お許しください。そして、ありがとうございます。

たかが子どもの勉強ができないこと。たったそれだけのことで死んでしまった、かつて教えた何人かの子らの弔合戦です。それに命を賭け、そして遊んでいます。
by ZAPPER (2016-11-18 22:52) 

後志のおじさん

Mission complete!

by 後志のおじさん (2016-11-18 23:22) 

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