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#3365 テロとは何か?:根室空襲で500人が殺された日 July 15, 2016 [9. 相対的なものの見方]

 フランスでまたテロがあったとテレビ報道。MSNニュースでは、「ニースで花火見物客にトラックが突っ込み少なくとも73人が死亡100人以上が負傷」、テロかどうか判明していないと報じている。
 トラックはフランス革命記念日の花火見物客に突っ込み、2kmにわたって暴走した。悲惨な殺戮である。
*読売ニュース
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%e4%bb%8f%e3%81%a7%e8%8a%b1%e7%81%ab%e5%ae%a2%e3%81%ab%e3%83%88%e3%83%a9%e3%83%83%e3%82%af%e7%aa%81%e3%81%a3%e8%be%bc%e3%81%bf%e3%80%81%ef%bc%97%ef%bc%93%e4%ba%ba%e6%ad%bb%e4%ba%a1/ar-BBuljca?ocid=iefvrt


〈記憶に残る典型的なテロ事件〉
 わたしの記憶に残っているテロは1960年の社会党委員長浅沼稲次郎暗殺である。北海道新聞の一面に犯人の山口二矢が短刀を構えて壇上の浅沼稲次郎を刺殺する瞬間の写真が載った。小学6年生だったわたしの目に焼きついてしまった。丸い眼鏡が顔から外れかかって飛びのくようなしぐさをした瞬間のショットだった。
(浅沼氏があんなに太っていなければ、第一撃はかわすことができただろう。武道のたしなみはもっておきたい。)


〈テロとは何か?〉
 米国が9.11の貿易センタービル事件のときから「テロ」という用語を使い始めたが、わたしには違和感がある。

 テロとはテロリズムの略である、辞書を引いてみよう。
-------------------------------
[大辞林]
テロリズム:一定の政治的目的を実現するために暗殺・暴行などの手段を行使することを認める主義。また、それに基づく暴力の行使。

-------------------------------
[CALD]
terroism: (threat of) vilent action for political purposes
-------------------------------

 大辞林の定義では特定の政治目的をもたないものや不特定多数の殺害はテロに入らない。

 英英辞典のほうの定義も似たようなものである。「政治的な目的を達成するための暴力行為(の恐怖)」である。テロには明確な特定の政治目的がなければならない。

 浅沼稲次郎暗殺は有能と目されていた社会党委員長を殺すことで、左翼勢力拡大を阻止しようという政治的目的が明確であったから、典型的なテロリズムである。
*浅沼稲次郎暗殺事件
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%85%E6%B2%BC%E7%A8%B2%E6%AC%A1%E9%83%8E%E6%9A%97%E6%AE%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6

**テロ事件の一覧(ウィキペディア)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%83%AD%E4%BA%8B%E4%BB%B6%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7


〈同時多発テロはテロではなくて戦争である〉
 9.11の政治目的なんてあったのだろうか?不特定多数の殺戮、それ自体が目的だったとしか思えない。
 パリ同時多発テロも同じだ。宗教的には部外者の日本人から見ると、ユダヤ教とキリスト教とイスラム教の千年戦争のひとつのシーンに見える。異宗教間での戦争だから、宗教的動機に基づくものであって、特定の政治目的達成のためではないから、テロという言葉で処理するのは違和感がある。

 9.11にはサウジ政府機関が関係していたことはほぼ事実のようで、米国議会が作成した800ページ余の調査報告書のうちサウジ関係が載っているとされる28ページが公表されていない。オバマ大統領は当然読んでいるだろう。サウジ政府に不快感をあらわにしている。
 サウジ政府が9.11に関係したという情報は歴史的経緯を考えれば十分にありうることである。サウジはスンニ派で、ISはイラクのスンニ派の軍人たちが公職を追放になって集まり、軍事的指導をしている。。

 アラブ人の土地を奪い、ドサクサ紛れにアラブの地にイスラエル国家を建国をバックアップしたのは米英である。いまだにイスラエルの後押しをしている米国にイスラム諸国が恨みを抱いている。
 米国にはイスラエル国民と同数程度のユダヤ人が住んでいるから、そこをターゲットにするのは過激なイスラム教徒にとっては当然のことだろう。
 フランスの植民地だったシリアも歴史的な経緯から確執がある。英米仏がイスラム国から敵対視されるのは、宗教の違いによる千年戦争と石油や土地をめぐる利権でそれなりの歴史的な経緯があるからだ。

 テロリズムを「政治目的を達成するために行われる特定の人物の暗殺」とすれば、イラク戦争でフセインを殺したことは典型的なテロと言える。
 アルカイダの指導者を米国内のコントロールセンターから、標的の近くにある基地から飛び立った戦闘機に搭載された巡航ミサイルで、暗殺を繰り返すのも特定の政治目的をもった典型的なテロである。そういうことへの報復が米国やパリの「同時多発テロ」である。全体図を見るとこれは「ユダヤ教国とキリスト教国の連合軍対過激派イスラム教徒」の戦争である。

〈テロと戦争〉
 「政治目的を達成するための暴力行為(の恐怖)」の最後の部分「暴力行為の恐怖」というところに焦点を当てると、9.11もパリ同時多発テロも「テロリズム」の定義に当てはまるが、もうひとつの要件である「達成すべき特定の政治目的」を持たず、「異教徒の殺戮や報復を目的」とした宗教戦争と言わざるを得ない。
 そうでないと、米国による2度の原爆投下や10万人の使者を出した東京空襲もテロリズムと言わなければならなくなる。軍事施設のなかった根室市街地も一度の空襲で500人の死者を出している。
 戦争は本来は兵士同士の戦いだったはずだが、それが市民の殺戮へと大きく変化したのは第2次世界大戦である。ロンドンへのナチスのロケット攻撃、それの何百倍もの被害を出した米軍の日本の諸都市への空爆と原爆投下は市民の大量殺戮とそれによる恐怖を目的としたものである。戦争に勝つことだけが目的であり、特定の政治目的はない。

<結論>
 9.11もパリ同時多発テロも今回のフランスの町ニースでの殺戮もテロではなく、宗教の違いによる戦争である。それは不特定多数の異教徒殺害を目的としている。
 テロとは特定の政治目的を達成するために、特定の人物を殺したり、傷つけたりすることである。


〈 余談-1:根室空襲 〉
 根室では1945年7月14日と15日に二度にわたり空襲があった。今日が72年目にあたる。
 3月10日の東京空襲(死者10万人)でもそうだったが、市街地に円状に焼夷弾を落としてから、円の中に焼夷弾を集中させる。効率的に非軍人である市民(=異教徒)を殺し尽くす空襲戦略だった。「戦争」と言うよりも、「戦争犯罪」と言うべきだろう。
 ebisuの母親は何も持ち出せずに円の外側のホニオイまで逃げて助かった。市街地へ戻ると死体だらけで、リアカーに載せて弥生町の浜から海へ流すのを手伝ったという。一面の焼け野原、勤務先も焼けてしまった。生き残った人たちには一人ひとりに大変な苦労があったのだろう。
 択捉島蕊取村のY家の当主もこの日米軍機の放った魚雷攻撃を受け浦河丸で亡くなっている。一緒に乗船していた息子さんと娘さんは油まみれになりながら、岸まで泳ぎ着いた。
 「北の勝」の碓氷商店では倉庫の酒米を炊き出しにしたという。「酒米のおにぎり」で空腹を満たした人たちがたくさんいたのではないか。
  

〈 余談-2:「テロとの戦い」の意味するもの 〉
 実際は戦争なのに、「テロとの戦い」を安倍総理はイスラエル訪問のときと今回のモンゴル訪問で言及している。
 日本が国としてテロとの戦いに参加するということは、宗教戦争でユダヤ教国とキリスト教国の連合軍の側についたということで、どっちの味方か(敵か)旗色を鮮明にしたということ。いままでは日本は独自の宗教で、ユダヤ教徒やキリスト教徒の味方ではなかった、それゆえ、イスラム教徒の敵ではなかったが、旗色を鮮明にしたから、ISの敵となった。宗派な点から見ると石油の主要輸入国であるサウジアラビアも同じスンニ派である。
 国会でも反対の意見がないところをみると、どの政党も日本がヨーロッパと中東の宗教戦争に関わることに異論がないということか。
 日本人は自分たちがしていることに無自覚ではないのか、心配になる。バングラディッシュの事件は起こるべくして起きたのである。日本人は巻き添えになったわけではない。ユダヤ・キリスト教連合軍の側についた日本と日本人がターゲットになっている。
 安倍総理は自分が招いた災厄に無自覚のご様子。
 「美しい国日本。神の国日本」というからには、宗教面での米国追随だけはおやめいただきたい。

*#2711 集団的自衛権と宗教戦争 June 22, 2014
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-06-22-2


< 余談-3:侵略戦争概念メモ >
 「侵略」 aggression 」という概念は第一次世界大戦後のベルサイユ条約で成立した概念である。敗戦国のドイツに連合国側のすべての戦費の賠償責任を負わせるためのものだった。第一次世界大戦の責任はドイツ一国にあったのではないことは歴史が証明している。それぞれの国民が煽られて次々に参戦して、あれよあれよという間に世界大戦になってしまった。この戦争はマスコミに煽られた国民世論が以下に危ういものであったかを証明している。それは第二次世界大戦へも、イラク戦争へも共通している。
 言葉の定義をおろそかにしてはならぬ。「侵略」とか「侵略戦争」という言葉を使うときに、私たちはその淵源にまでさかのぼらなければならない。
 哲学者の長谷川三千子さんが解説している。

*「歴史を歪める学者はいらない」 ブログ「歩かない旅人」
http://blog.goo.ne.jp/furunokawamasanohiro2014_2014_/e/0ac7fc13204641e6849bf0a3c5e55e22


< 余談-4:クラウゼッツ『戦争論』の戦争概念の定義 >
 コメント欄にハンドルネーム「後志のおじさん」が外交史の専門家として「戦争」概念についての意見を載せたくれたので、紹介します。用語の定義(概念規定)はたいへん重要です。

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「英語しかできない」らしい私の専門分野ですので、一言だけコメントします。

戦争の目的も、かのクラウゼヴィッツの定義が、テロのそれと同一です。ここでテロとの違いとなるのが、行為主体が19世紀型国家の要件を満たしているかいないか、だけの違いだろうと私は考えています。

by 後志のおじさん (2016-07-16 08:16)
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後志のおじさん

外交史の専門家であるあなたにとって英語は単なる手段、わたしにとっても同様です、必要があったのと面白いからちょっとのめりこんだ時期があっただけ。

『戦争論』を本棚で探したのですが、見当たりません。上巻だけは買ってあったはずですが、40年ほども前のこと、棄てたのかもしれません。仕方がないので、クラウゼッツの「戦争の定義」をネットで検索しました。

戦争とは他の手段をもってする政策の継続にすぎない

テロも戦争も定義は一緒なのですね。戦争とは政治目的を達成するためのひとつの政治的手段に過ぎないと書いてありました。
ご指摘の通りテロリズムの定義と一緒です

ユダヤ教のイスラエルとキリスト教原理主義の米国は連合軍として機能して、異教徒であるイスラム教原理主義者たちに打撃を与えるために指導者の暗殺や領土の削り盗りを繰り返しやっています。
イスラム原理主義者たちは、イスラエルと米国に打撃を与えたくてテロに走る。
お互いに「それぞれの政治目的」を達成するために武器を手にして戦っています。

>ここでテロとの違いとなるのが、行為主体が19世紀型国家の要件を満たしているかいないか、だけの違いだろうと私は考えています。

ISは19世紀型国家の要件を満たしていないということですか。国という形がぐにゃっとしているところがISの強みであるかもしれません。
イスラエルが国家として認められたのは1948年5月14日のことです。
ISが国家として成立すれば、テロではなくてまぎれのない国家間の戦争行為となるのでしょう。
国家として成立すれば、イスラエルと米国の連合軍はやりやすい。イラクをつぶしたように理由をでっち上げて軍隊を投入して壊滅すればいいのですから。

ゲリラ戦が「輸出」され、当事国のいたるところで散発的に市民の大量殺戮が行われます。IS側もNATOの空爆で多数の市民が巻き添えになって死にます。
このままの状態が続けば経済統合体であるEUも深刻な影響を受けそうです。英国のEU離脱もそうした影響のひとつでしょう。

トルコでクーデター騒ぎが起こっていますが、背景についての報道がまだありません。
by ebisu (2016-07-16 11:11) 
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tsuguo-kodera

 五百人ですか。凄く少ないですね。根室の人は賢かったのでしょう。上手く逃げるしか対応法はありません。息子は今日もポーランドで遊んでいます。三十六計逃げるに如かずは家の家訓だから遊んでいるのです。ダメだったら南無阿弥陀仏と唱えるだけです。
 お説ごもっとも。でも無理ですよ。まともな教育すらできない国民です。安倍のミックスとやらがあり難い国民。誰も税金など払わずに、お国に支援して欲しい地方や学校や企業ばかりはびこりました。
 何故日本はキリスト教連盟に加盟したか、明治維新から続いている状況でしょう。日本は独立国にしておいた方がキリスト教の列強に都合が良かっただけでしょう。
 彼らは何故日本と戦争することになったのか、日本をなめていたからでしょう。日本は逆に力を過信していたのです。誤解で戦争は始まります。
 さて日本は無宗教のようですが、日本人は敬虔は神道信者と言えるでしょう。正月の初詣客の数やお賽銭の金額を見ただけで言えます。明治維新で天皇を神としてしまい、戦争に邁進したのです。
 神の国は神風に守られていると信じて負け戦でも逆転できると庶民は信じていたのです。神風が吹いたと言う元寇の歴史教育はそれほどの効果があったのです。死ぬことが神に認められ大嵐が来ると信じて庶民も特攻隊も死んだのです。
 死ぬことが怖かった人も多かったでしょう。苦しんで生き地獄を味わって死んだ人は、死ぬことで神に認められ仏になり、残された人々が幸せになると庶民は信じて死んだのです。
 私はキリスト教徒の友人でいる限り、管理人さんの定義のテロは日本で起きないと思います。でも、無宗教の、阿保の、死にたい奴が道ずれを求める無差別殺人は起き始めると思います。
 だって毎日通りを歩いていると危ない人が多いのです。わざとおばさんの自転車にぶつかりそうになる若者やオジサンもいます。逆に家の愛犬を蹴飛ばすマラソンおじさんもいるのです。
 彼らがよいよいになったら自動車で園児や小学生をはねるのです。日本で年中起きています。家の近くの交差点は信号無視の自動車や歩行者が頻繁に発生します。信号を守ると危ないのです。
 現状を逆転する解はありますか。私はもうあきらめて教育論はやめました。でも本当は簡単です。ありますよ。幼児を体育館で遊んであげることです。子供と遊んであげる人は厳選する必要はあります。だから無理なのです。
 私の知る限り、管理人さんでかがその有力な候補者です。原状はそんなのもです。スポーツができないと無理です。バドでなくても、剣道でも武道でも良いのです。人格と教養さえ良ければですが。だから無理ですね。(笑)
by tsuguo-kodera (2016-07-15 12:33) 

ebisu

koderaさん

こんにちは

今日が根室空襲の日ですが、死者数は人口比で見ると東京大空襲をしのいでいます。中心部が狭かったのです。

特攻を「発明」した中将は特攻で戦争を勝てるとは思っていませんでした。戦って死んでいくことを通じて、日本が侮れないことを示し、白人の奴隷にならない戦後の日本の復興を信じたのです。

#2687から引用します。
--------------------------------------
 大西中将は特攻隊編成直後に、「特攻は統率の外道である」と涙ながらに語った。だが、それに続けて、次のように語った。
「しかし、特攻により、敵を追い落とすことができれば、7分3分の講和ができる。そのためにはフィリピンを最後の戦場にしなければならない。しかしこれは九分九厘、成功の見込みはない。ではなぜ見込みがないのに、このような強行、愚行をするのか?
 ここに信じてよいことがある。いかなる形の講和になろうとも、日本民族がまさに滅びんとするときに当たって、身をもって防いだという若者達がいたという歴史が残る限り、500年後、1000年後の世に、必ずや日本民族は再興するであろう」 同書p.43
--------------------------------------
【大西のけじめのつけ方】
 大西中将は特攻作戦を提案したときから、自決の覚悟をしていた。そしてその通りに逝った。部下に至誠を求め、自分も至誠を貫いた。
--------------------------------------
 敗戦時に割腹した大西瀧治郎中将は、1万4000人にのぼる殉国隊員に向け、次のような遺言を残している。
「特攻隊の英霊に曰(もう)す/よく戦ひたり深謝す/最後の勝利を信じつつ肉弾として散華せり/然れども其の信念は遂に達成し得ざるに至れり/吾死を以て旧部下の/英霊と其の遺族に謝せんとす」・・・p.45
--------------------------------------

ところで、危ない人が増えてことはおっしゃるとおりです。
歯止めの日本的価値観もずいぶんと薄くなってしまいました。
指導者がいなくても心配要りません。若い人たちに日本的価値観を見直してもらいたいと思います。
未来の道しるべが見つかります。
by ebisu (2016-07-15 15:39) 

ebisu

*#2687 『日本人はなぜ特攻を選んだのか』①黄文雄著 May 26, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-05-25-3

URLを貼り付けておきます。
by ebisu (2016-07-15 15:46) 

ebisu

日本に銃器や爆弾を持ち込むことは難しいが、大型トラックやダンプカーなら簡単に調達可能である。

今回のフランス・ニースでの事件は、日本国内で同種の事件が容易に起こせることを証明した。

標的の近くにいる空母や周辺の基地へドローンを持ち込み、標的を監視して、米国内のコントロールセンターから標的を巡航ミサイルで殺し続ける限りは、その報復である市民の大量殺戮は避けようがないということだろう。

だから、日本に関係のないユダヤ教とキリスト教信者の連合軍とイスラム教原理主義者の千年戦争に関わってはいけないのである。
それで米軍が日本から撤退するなら、受け入れたらよい。自分の国は自分が守るしかないのである。
中国が多核弾道ミサイルをすでに手にしており、北朝鮮が核ミサイル開発を着々と進めているから、日本は多核弾道ミサイルの独自開発問題や核ミサイル迎撃用の強力なレーザを積んだ静止人工衛星開発を避けて通れないのである。
議論すべきだ。
by ebisu (2016-07-15 16:23) 

tsuguo-kodera

 私は日本はアメリカの属州になり、何時か正式な州になるしか生きる道はないと思っています。そのために成田空港は米軍と自衛軍の空港にすれば良いのかも。
 天皇様は象徴なのだから固いことを言わず、定年制も女性天皇も私は賛成です。象徴なのだから実質象徴になっていただきたいと思っています。神を信じていそうな長谷川さんは危ない時代の先駆けなのかもしれません。賢いのかもしれませんが。
 ロボットが跋扈する未来に関しては考え方が一致しているようですが、そこまでの過程に関しては真逆な考え方ですね。それもいいでしょう。決して説得もしないし、されもしません。
 私は日本の若者も、歳よりも誰一人として期待していません。例外は管理人様と言うより、伊勢先生だけです。(笑)
 
by tsuguo-kodera (2016-07-15 17:46) 

ebisu

自分で守らなければ、米国の属州になるというのはひとつの選択肢でしょうね。
もちろんわたしは採りませんが、そういう選択肢のあることは認めます。
「この道しかない!」そんなあほなことを言っている首相がいましたが、選択肢はつねにいくつかあるものです。

中国と日本は人口比は10:1ですが、それくらいのハンデがあってちょうどよい、刺し違える覚悟があるなら互角に戦えます。そのための準備を始めたらいい。
(準備が嫌なら、いさぎよく日本語を棄てて米国の属州になるもよし、そして米国を乗っ取ればよいのですから。)

英語が公用語になれば、日本文化は死滅したも同然ですから、属州はごめんです。負け戦を闘い抜き死んでいくことで、生き残った日本人に希望を託した人たちに申し訳がない。
文学ひとつをとっても、日本文化は守り次の世代に伝えるべき価値があります。国は言語です。
この点では意見が分かれるようですね。

同級生の長谷川三千子さんは哲学者と言うことになっていますが、哲学関係の翻訳や学術論文が著作リストにありませんから、東大文学部哲学科の学生としては勉強熱心ではなかったようです。
でも、大東亜戦争、靖国問題、アベノミクスには積極的な発言をしているようですね。そこを買われたのか、NHK経営委員に納まっています。
10年前ならこういう人がNHKの経営委員になることは考えられませんでした。彼女の時代なのでしょう。

>長谷川さんは危ない時代の先駆けなのかもしれません。賢いのかもしれませんが。

おばあさんの野上弥生子が孫の書いたものを読んだとしたら、きっとびっくり仰天するでしょう。発言内容に元気がよすぎます。(笑)

by ebisu (2016-07-15 22:39) 

tsuguo-kodera

 黒澤先生は長谷川先生の教え子でもありました。三千子さんも同級生の教え子でした。私は修士の時、毎日のように哲学科に遊びに行って男子の同級生たちとキャッチボールをしていました。勉強が嫌いでしたので。
 私は数学オタクのなれの果て、シュミレーションのモデル化が大好きな男。頭が悪いので簡単にモデルで考えないと何も考えられないから、何でもモデル化してしまいます。
 以上は前置きです。伊勢先生と長谷川女子はウリ二つの哲学家に見えます。曹洞宗にお二人は重きを置いている。彼女は比較哲学が得意。日本語も西洋の哲学も。
 一方、私は伊勢先生はほとんど知りません。伊勢先生も教育界の人のように、私から見ると評論家のように見えています。浅い付き合いだから仕方ない。
 私は評論家が嫌いなのです。だから教育者は好きになりにくい。一億評論家を作る商売だからです。
 実践者は誰でも好きなのです。悪人でも阿保でもです。似非親鸞でしょう。一方、長谷川女子の旦那さんは素晴らしい人のようでした。ジャン友の黒澤が言うのだからです。麻雀をしている時の奥さま、長谷川先生の話も彼から良く聞きました。
 黒澤先生は私の唯一の尊敬する人なのです。本当に素晴らしい。でも彼はドクター論文以外、論文を書く暇さえなかったのです。バカを管理するので忙しかったのです。
 私は機械科と野球部崩れがジャン友でした。黒澤先生はかぶっていたため、私のジャン友でもあり、長谷川先生ご夫婦の話をいつも聞いていました。長谷川家は家も近かったのでお父様もお母様も良く知っています。先祖の話も良く知っていたのです。
 彼女が有名人になって、びっくりしました。それから色々な本を読んで、実は彼女の原稿の一つ一つに、彼女に関する思いが浮かんできます。彼女は実践者、研究者、著述家なのでしょう。素晴らしい人。子供を欲しがっていた可哀想な人。主婦に憧れてもいたのです。
 私にとっては彼女以上に伊勢先生に魅力を感じてしまいます。だって経済論とシステム論をできる哲学者、教育者だからです。私の理解できる領域に近いから。
 実践をしてください。もう論はやめて欲しいのです。何故なら私の目もそろそろポンコツです。パソコンもできなくなりそう。友人に目が悪くて趣味のパソコンができなくなった人が実は多く、私もそろそろだと感じています。伊勢先生もでしょう。もったいないのです。
 剣道と武道で、幼児と学童を指導すべきのように思えます。早くしないと、日本だけでなく、世界の損失になりかねない。それだけなのです。
by tsuguo-kodera (2016-07-16 07:54) 

後志のおじさん

「英語しかできない」らしい私の専門分野ですので、一言だけコメントします。

戦争の目的も、かのクラウゼヴィッツの定義が、テロのそれと同一です。ここでテロとの違いとなるのが、行為主体が19世紀型国家の要件を満たしているかいないか、だけの違いだろうと私は考えています。



by 後志のおじさん (2016-07-16 08:16) 

ebisu

長谷川三千子さんの面白いところは、アカディミックな土俵から出て発言しているところです。
勇気がいる。
男女の性差による役割分担と子どもを生み育てる母性の重要性を強調する彼女が、子どもに恵まれなかった。
人間の主張は言った内容よりも誰が言ったかが重いことがあります。

剣道や武術については私は教えるべきものがありません。
いま子どもたちを相手に「息育」をやろうと思っています。
呼吸の仕方を伝授するつもりです。
「息育」というのは「釧路の教育を考える会」のある先生が最近つくった造語です。
これは50年ほど実践経験があるのでやれます。もっとも、みなさん生まれてからいままで息はしているのですから、教えられる必要もないでしょう。
     調身・調息・調心
呼吸の仕方しだいで、雑念を滅して心を集中したり、分散したりできます。感情のコントロールもある程度は自在になります。
自分の心のコントロールができるようになります。
損得勘定で物事を見ていたら、見なければいけないものが見えなくなります。お釈迦様の透明な智慧は正しい呼吸法によって獲得されたものでしょう。

目の問題についてはわたしも少し気にしています。左目の視力が低下しています。右目があるから本を読んだりパソコンの字を読むことはいまのところ大丈夫です。哲学者である友人のEさんは緑内障で光がまぶしいとメールに書いてきたのはもう1年半ほど前になります。
そろそろやるべきことをやっておかなければいけないようです。
お蔭様でライフワークである「21世紀の経済学」のほうに目処がついたので気が楽になりました、感謝申し上げます。
by ebisu (2016-07-16 10:27) 

ebisu

後志のおじさん

外交史の専門家であるあなたにとって英語は単なる手段、わたしにとっても同様です、必要があったのと面白いからちょっとのめりこんだ時期があっただけ。

『戦争論』を本棚で探したのですが、見当たりません。上巻だけは買ってあったはずですが、40年ほども前のこと、棄てたのかもしれません。仕方がないので、「戦争の定義」をネットで検索しました。

「戦争とは他の手段をもってする政策の継続にすぎない」

テロも戦争も定義は一緒なのですね。戦争とは政治目的を達成するためのひとつの政治的手段に過ぎないと書いてありました。
ご指摘の通りテロリズムの定義と一緒です。

ユダヤ教のイスラエルとキリスト教原理主義の米国は連合軍として機能して、異教徒であるイスラム教原理主義者たちに打撃を与えるために指導者の暗殺や領土の削り盗りを繰り返しやっています。
イスラム原理主義者たちは、イスラエルと米国に打撃を与えたくてテロに走る。
お互いに「それぞれの政治目的」を達成するために武器を手にして戦っています。

>ここでテロとの違いとなるのが、行為主体が19世紀型国家の要件を満たしているかいないか、だけの違いだろうと私は考えています。

ISは19世紀型国家の要件を満たしていないということですか。国という形がぐにゃっとしているところがISの強みであるかもしれません。
イスラエルが国家として認められたのは1948年5月14日のことです。
ISが国家として成立すれば、テロではなくてまぎれのない国家間の戦争行為となるのでしょう。
国家として成立すれば、イスラエルと米国の連合軍はやりやすい。イラクをつぶしたように理由をでっち上げて軍隊を投入して壊滅すればいいのですから。

ゲリラ戦が「輸出」され、当事国のいたるところで散発的に市民の大量殺戮が行われます。IS側もNATOの空爆で多数の市民が巻き添えになって死にます。
このままの状態が続けば経済統合体であるEUも深刻な影響を受けそうです。英国のEU離脱もそうした影響のひとつでしょう。

トルコでクーデター騒ぎが起こっていますが、背景についての報道がまだありません。
by ebisu (2016-07-16 11:11) 

ebisu

koderaさん

長谷川三千子さんの書いたものをネットで検索して何点か読んでみました。
その中で、2015年3月17日に産経新聞が掲載した「歴史を歪める「北岡発言」」という寄稿記事が秀逸でした。
「侵略戦争」がテーマですが、哲学者畑の学者らしい「侵略」の概念規定の淵源を探るところから議論を始めています。
論理の展開スタイルが哲学畑の学者らしくてしっかりしています。槍玉にあがっている法学者北岡伸一は完敗です。

哲学者の時事評論、なかなか優れています。

http://blog.goo.ne.jp/furunokawamasanohiro2014_2014_/e/0ac7fc13204641e6849bf0a3c5e55e22

本欄へ< 余談-3:侵略戦争概念メモ >として追記しました。

by ebisu (2016-07-17 01:05) 

ebisu

後志のおじさん

クラウゼッツ『戦争論』の戦争概念の定義は、テロや戦争を議論する前提となる重要な概念ですので、貴投稿を本欄へアップしました。ご了承ください。

< 余談-4:クラウゼッツ『戦争論』の戦争概念の定義 >


by ebisu (2016-07-17 01:08) 

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