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#3178 教育シンポジウム(3): 武藤久慶氏による基調講演① Nov. 18, 2015 [66. 教育シンポジウム北海道]

 武藤さんは、2012年3月までは、道教育局義務教育課長でしたが、4月に教育局次長となり1年間、辣腕をふるわれました。大谷翔平を起用した「文武両道」のポスターが記憶に新しい。
 そのご、文科省へ戻られ、初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室・室長補佐として仕事をしておられます。じつに長い肩書きです。(笑)

 根室では2013年2月に教育講演会(会場は根室高校、教育関係者と保護者が対象)を開いています。かれの講演では、前回も今回も全国学力テストのデータ分析に支えられた具体論が展開されています。
(わたしのブログもその都度データを挙げていますので、同じ精神で貫かれていると申し上げてよいでしょう。カテゴリー「データに基づく教育論議」に8本アップしてあります。他にも学力テストデータに基づいた記事がたくさんアップしてあります。)

 レジュメ『基礎学力保障論』は32ページですが、レジュメには採録されていないデータがいくつか追加されていました。隠れたカリキュラム」の「証拠写真」、実際には学校現場視察の際に撮った写真ですが、数十枚見せてくれました。これも説得力がありました、次回以降で説明します。
 持ち時間はたったの1時間、どうやってこれだけのボリウムをこなすのか興味津々、あきらかに無理がありました。「武藤さん、どうやって不可能を可能にするのかな?」、お手並み拝見、どきどきわくわく。

 やはり速いテンポで始まりました、会場の皆さんがついていけるのかなと心配になるほどアップテンポで始まりました。42.195kmのマラソンを、100m走のような勢いで飛び出したのです。
 会場の椅子の配列は「4列×5席」を一つのブロックとして、4ブロック単位で並んでいました。4ブロックですから、通路は3列あります。その各通路を歩き、ポインタで画面を切り替えながらの解説です。データがちゃんと頭に入っているようで、こちらを向いたままドンドン話を進めていきます。
(じつは、前日の夜に少し風邪気味だったようで、「葛根湯」を6袋も飲んだことを後で知りました。お酒とカゼ薬の併用は危険ですのでいけませんよ。あんなによく飛ばせたなというのが率直な感想です。時間は3分オーバーしただけ。意地でも60分、きっちりに収めたかったのではないでしょうか。スタートの勢いに、意気込みを感じました。)

 ebisuはこういう進行スタイルの講演は初めて見ました。厚生官僚の講演会は何度か見る機会がありましたが、まったくちがいます、座ったままの解説でした。大学の先生のスタイルでもないし、官僚の講演スタイルでもない、学会発表スタイルでもない、独自のスタイルで魅力的です。
 コンサルタント会社で同じスタイルで有料講演会を開催したら、ずいぶん多数の聴衆を集められそうです。「講演の名手」と言ってよいでしょう。

 「道、全教科で平均以下」という学力テスト結果に関する北海道新聞記事の紹介からスタートしました。
 学力テストに反対する典型的な論が、パワーポイントで6つ紹介されます。
---------------------------------
<学力保障へのネガリアクション(1)>
○知識より、思考力や判断力、表現力。
知徳体のバランスが大事。学力向上路線には反対
○豊かな心や健康な身体が大事。のびのび健やかに育ってくれればいい。
○元気に挨拶できれば学力なんて要らない。
○算数なんかできなくても生きていくのに困らない。
過度な点数競争を煽り、教育を歪めている

<学力保障へのネガリアクション(2)>
○不登校がない学校も学力が高い学校と同じくらい大事じゃないか。
○学校がたくさんあれば差があるのは当たり前。なぜそれを格差と呼ぶのか!
○地域と家庭に問題がある。それを学校のせいにされても困る。
○塾に行ける子どもが少ないから学力が低いのだ。私学に行かせるわけじゃないし・・・
地元に残るのに学力はいらないし・・・
---------------------------------

 根室で8年間教育長をされたW氏もここに挙げた主張のいくつかを公言なさっていましたが、現在その職にある方は同じではなさそうです。学力を重視しない教育長なんて、どこの地方だってご免こうむります。教育こそが地方創生の礎です。
 典型的なネガリアクションの紹介ですが、けっして例外的なものではありません、全国学力テストがあるつど、北海道新聞はこういう意見をよく載せています。
 一番最後の条について、武藤さんは「企業の生存率」データを反例として挙げていますが、パネルディスカッションで浜中農協組合長の石橋さんが具体的な事例を挙げて、「地方の農業こそ、これからは学力の高い優秀な人材が必要だ」とおっしゃっています。石橋さんの論は会場の先生たちに少なからぬショックを与えたようです。今回のシンポジウムで提出された大事な論点ですので、武藤さんの反例と石橋さんの反論の両方、後ほどちゃんと解説します。

 武藤さんが次に挙げたのは、全国学力テストで全道の平均正答率が低かった国語と算数の問題、そして全国平均正答率と、全国一学力の高かった秋田県の平均正答率を並べた10枚のデータです。
 大事な箇所を端折りたくないから、長くなりそうです。武藤さんの基調講演要旨は3~5回くらいに分割してアップします。
 


*11/16日付 北海道新聞記事転載... ブログ「情熱空間」
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/8242699.html

 「教育シンポジウム北海道②(2015.11.15)」... ブログ「情熱空間」
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/8242864.html

*#2214 北海道庁教育局義務教育課長「講演会」でどよめきあり Feb.16, 2014
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-02-17

 #2218 論旨の違う新聞報道:市PTA連合会主催講演会 Feb. 19, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-02-19

 #3178 教育シンポジウム(3): 武藤久慶氏による基調講演① Nov. 18, 2015
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-11-17-1

 #3179 教育シンポジウム(4): 武藤久慶氏による基調講演② Nov. 18, 2015 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-11-18

 #3180 教育シンポジウム(5): 武藤久慶氏による基調講演③ Nov. 19, 2015 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-11-19

 #3181 教育シンポジウム(6): 武藤久慶氏による基調講演④ Nov. 19, 2015
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-11-19-1

 #3182 教育シンポジウム(7): 武藤久慶氏による基調講演⑤ Nov. 20, 2015
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-11-19-2

 #3183 教育シンポジウム(8): 武藤久慶氏による基調講演⑥ Nov. 20, 2015
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-11-20

 #3184 教育シンポジウム(9): 武藤久慶氏による基調講演⑦ Nov. 21, 2015
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-11-21

 #3185 教育シンポジウム(10): 武藤久慶氏による基調講演⑧ Nov. 21, 2015
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-11-21-1

 #3186 教育シンポジウム(11): パネルディスカッション Nov. 22, 2015 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-11-22


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