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#2905 小学校 47都道府県別・科目別偏差値-2 :H26全国学テ・データ分析(8) Dec. 13, 2014    [68.H26全国学力テスト・データ分析]

 <全国学力テスト・小学校> 26~47位まで。

 26-47番
2014年度<都道府県別・科目別偏差値順位表>
順位都道府県名国語A国語B算数A算数B平均偏差値受験者千人  a
26兵庫県50.047.048.050.949.049.92.2
27奈良県51.543.352.547.848.811.70.5
28佐賀県53.047.047.546.048.47.90.3
29宮城県56.546.046.043.848.020.00.9
30埼玉県48.050.043.948.247.562.72.7
31宮崎県54.044.349.039.846.810.20.4
32福岡県45.546.348.046.446.644.31.9
33鹿児島県48.049.052.037.146.514.80.6
34神奈川県42.047.043.951.846.275.23.3
35島根県53.546.640.942.445.95.90.3
36栃木県45.046.648.043.845.817.60.8
37長崎県45.043.349.545.645.812.30.5
38岡山県42.546.648.542.945.117.20.7
39山梨県36.048.344.447.344.07.30.3
40岐阜県36.547.643.944.243.119.40.8
41大阪府39.040.246.041.641.774.93.3
42徳島県36.044.343.939.340.96.20.3
43愛知県38.039.638.446.440.668.73.0
44北海道44.541.238.436.740.243.01.9
45和歌山県32.542.943.438.939.48.20.4
46滋賀県40.540.637.437.138.913.70.6
47三重県33.539.940.440.238.516.70.7
合計2,274.02,289.12,305.52,200.72,267.31,065.5
平均48.448.749.146.848.222.7
*a: 都道府県別人口を都道府県別平均人口で割った数値

<受験者ウェイト指数> 
 一番右端の欄は各都道府県の受験者数を47都道府県平均受験者数2.3万人で割った指標である。1より大きい都道府県が平均受験者数を上回っている。青でマーキングしてあるが、全部で12地域しかない。

<全体の印象>
 全体の印象をいうと、受験者数の小さい県のほうがやる気になったときに学力の改善がしやすいということ。数が増えるほど学力改善が困難になるようにみえる。有する大学の数や一流企業の本社勤務のエリートサラリーマン、中央官庁の職員など圧倒的に有利な条件を抱える東京都だが案外順位が低い。生徒数の多い順(指数aが3以上の地域)に並べると
東京都   9番目
大阪府  41番目
神奈川県 34番目
愛知県  43番目

  順位が1~5番目までの県は指数aが0.3~0.5だ。つまり、都道府県別受験者数平均値の半分以下の地域が並んでいる。

<全国平均値を使って標準偏差を計算した>
 都道府県別正答率単純平均値のと全国正答率平均値には少し差がある。それは受験者数にばらつきがあるからである。今回は全国正答率平均値で標準偏差を計算した。前回までは都道府県別正答率単純平均値で標準偏差を計算していたので偏差値単純平均値はぴたり50になっていたが、今回から合計が50になっていない。それは全国正答率平均値を標準偏差計算に利用したからである。

<北海道の偏差値が上がった理由:札幌市が撹乱要因>
 北海道は44番である。昨年度は偏差値36.4で45番目だった。偏差値ははっきりあがったが、札幌市が前回は1/3しか参加していなかったから、高学力圏の札幌市が全数参加によって北海道の平均値が上がっただけのことかもしれない。札幌の人口は190万人だから、全道人口の42%ほどだ。生徒数も同じ比率とすると、前回は全道の28%が抜けていたことになる。これは無視できない大きさである。14支庁管内で石狩管内は3番目である。昨年度は石狩管内の中でも学力の高い学校が学力テストに参加していたのだろうか?小学校は留萌管内や上川管内のほうが石狩管内よりも学力が高そうだ。
  札幌市が毎年全数参加しないと全道の学力がどうなのか経年比較ができなくなる。札幌市は部分参加などという勝手な判断をやめてもらいたい、全道の他の地域みんなが迷惑している。

<道教委の自己評価と偏差値を突き合せてみる>
 「ほっとネット」は中学国語Aの「正答率7ヵ年推移折れ線グラフ」を挙げて「中学校は、国語Aで全国と同じになるなど、改善の傾向が見られます」と書いている。
 小学校については小学校算数Bの「正答率7ヵ年推移折れ線グラフ」を挙げて「小学校では、全国平均に近づいていますが、なお、いっそうの努力が必要です」とコメントしている。
 たしかに昨年は、算数Bの偏差値が36.4で算数Aが33.3だから少し上がっているようにみえる。ところが、2014年度の科目別偏差値表では算数Bの偏差値は36.7に過ぎず全国最低である。算数Aは偏差値38.4でビリから2番目。
 札幌市の全小学校が参加しても算数の学力の実態は滋賀県と並らぶ全国最低レベルでこれ以下のところはない。

 来年度は悉皆調査(全数調査)ではないので道内の平均正答率よりも高い石狩管内の札幌市の2/3が参加しないから、北海道全体の平均正答率が下がり、いくぶん偏差値が下方にぶれると読むのが当たり前ではないだろうか。
 さて、北海道教育委員会さん、認識が甘くはありませんか?

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 #2859 全国学力テスト:根室市教委の「結果報告書」-1   Nov. 7, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-11-07

 #2886 H26全国学力テスト分析 (2) :中学校・都道府県別・科目別偏差値表  Nov. 27, 2014  
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-11-27-1

 #2887 H26全国学力テスト分析(3):中学校・14支庁管内別偏差値 N0v. 27, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-11-27-2

 #2888 H26全国学力テスト分析(4):中学校・前年対比14支庁管内別偏差値 Nov. 28, 2014  
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-11-28

 #2895 H26全国学力テスト分析(5):中学校・「3×3マトリックス」分析 Dec 3, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-12-03

 #2904 小学校 47都道府県別・科目別偏差値:H26全国学テ・データ分析(7) Dec. 13, 2014
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-12-12
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コメント 3

合格先生

 1点、気になるところがありましたので、確認なのですが、記事中の小学校の算数Aと算数Bの偏差値が、表の数値と同じで、中学校のものになっているようですが、ミスではないでしょうか? 
 特に問題がなければ、このコメントは削除してください。
by 合格先生 (2014-12-13 06:06) 

ebisu

合格先生

おはようございます。
わかりました。
なぜ中学校なのかと思いましたが理由がわかりました。
「数学A」「数学B」となっているのが間違いで、「算数A」「算数B」です。

中学校の方の「14支庁管内別・科目別偏差値表」の見出しをコピペして、そのままになっていました。わたしのミスです。記事のほうはOKですが、表の科目欄の名称が間違っています。修正しておきます。
丁寧に読んでいただき、ありがとうございます。
by ebisu (2014-12-13 08:47) 

ebisu

念を入れて見直してみたら、#2904の方も同じミスがありましたので修正しました。
表のタイトルへ<全国学力テスト・小学校>と追記しておきました。
「小学校」と書いていないことも問題がありました。
夜中に好い加減なチェックでアップしてしまい、言い訳になりませんね。

ほんとうにありがとうございます。
by ebisu (2014-12-13 08:57) 

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