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#2840 いい会社を創ろう:地域活性化の決め手  Oct.16, 2014 [11. 中小企業家育成コラム]

 10月15日10分間の番組、NHKビジネス展望から「日本で一番大切にしたい会社大賞」(法政大学大学院坂本光司教授)を紹介する。

 「日本で一番大切にしたい会社とは5人の人を大切にする会社である。その5人の人とは、
1.社員と社員を支える家族
2.外注さん、仕入先、協力会社の人とその家族
3.お客様
4.地域に住んでいる方で社会的に弱い人、たとえば障害者や高齢者
5.出資してくれた株主

 トヨタ自動車は二番目の条項に抵触するから、この基準に照らしたらいい会社とは言えない。高収益の大企業でこの条件をクリアできるのはほんとうに数が少ない。この二十年間で役員報酬を2倍に上げて、社員給与を据え置いているような会社もダメ会社。まず社員の給与を上げてからそれ以下の比率で役員給与を上げよう。優先順位を間違えている会社が世の中には多い。

 この賞には応募条件が五項目ある。
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過去5年以上にわたって、以下の5つの条件に該当していることとします。

(1) 人員整理、会社都合による解雇をしていないこと(東日本大震災等の自然災害の場合を除く)
(2) 下請企業、仕入先企業へのコストダウンを強制していないこと
(3) 障害者雇用率は法定雇用率以上であること(常勤雇用50人以上の場合)
(4) 黒字経営(経常利益)であること(一過性の赤字を除く)
(5) 重大な労働災害がないこと(東日本大震災等の自然災害の場合を除く)
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 黒字経営を続けるには非凡な経営力が必要だ。リストラして人件費を削り利益をあげるような会社もダメ会社だから、そうはならないように経営努力しよう。

 審査基準は5人をほんとうに大切にしているか否かの25項目、その中からいくつか紹介したい。
■社員の残業時間が10時間以内
■会社の経営情報をすべて社員に公開していること
■全社員が66歳まで働くチャンスがあるかどうか
■仕入先の支払は現金でやっているか
■障害者の雇用比率(2%以上)や正社員の雇用比率
■給料は普通以上に支払っているか

 対象企業は大企業部門と中小企業部門に分かれており、経済産業大臣賞、中小企業庁長官賞などさまざまな賞がある。
 3.11東北大震災・福島第一原発事故以来、応募が増えてきている。すでに4回賞が贈られている。自薦・他薦、条件に合えばどちらでもよい。「あの会社は社員を大事にしているいい会社だから賞をあげてほしい」と他薦が増えている。

□ 企業の目的は人を幸せにすること
□ 人を大切にしている企業ほど業績が安定し、業容が拡大している

 メンタルヘルス不調者が増えているのは、企業の経営の仕方に問題があるからで、人を大切にすれば社員の精神的な安定も得られる。
 ここまでが坂本光司教授の解説である、坂本教授の専門は経営学。

 26年後、2040年に根室の人口は1.8万人を割っている。今までどおりの経営を続けたら、根室の地元企業の半数以上が消滅し、人口減少は加速してしまうだろう。
 地域に社員とその家族を大切にする企業が増えたらその町は活性化し、人口減少を止められる
 根室の地元経営者の皆さん、勉強会を開いていい会社を創りふるさとに貢献しませんか?
 いろんな事を知り、吸収して現実に応用するには、基礎学力が不可欠、自分の頭で考える力も強くなくてはならぬ。地元に残る者たちほど一生懸命に勉強してもらいたい
 まず大人たち(とくに地元経営者)から始めよ、そして背中で子どもたちに範を示せ
 このニムオロの町の活性化や人口減少を食い止めることは、ここに住む私たちの責任だ。自分達の町は自分たちが変えよう


*「日本で一番大切にしたい会社大賞」応募要領およびホームページ
http://www.taisetu-taisyo.com/



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