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#2822 閉鎖的な教育委員会:身内による主観的な仕事の評価 Sep. 30, 2014 [63. チャレンジ(教育)]

  監査や評価というものは客観的になされなければならない。だから監査人は業務執行に関係してはいけない。このような立場を会計監査論では「独立不羈の第三者」という。
 このような明解な理屈で監査も評価も実際の業務執行機関とは距離をおくのが当然だが、釧路市の基礎学力検証委員会では一体化しているというのである。
 話しがややこしいので整理してみよう。基礎学力を検証する方法を検討し、実際の検証作業を行う委員会は企画・実務担当、「有識者」は企画や実務に関わらず、独立の第三者として検証作業が機能しているのかどうかを評価すべきだ、というあたりまえ前の主張だ。だが、釧路ではその実務のデザインにも検証にも記しろ教育大の某教授がトップでやっているというから、教育学が専門だから会計監査論は知らないだろう、しかしことは半ば常識に属することなのだから学識に欠けるといって差し支えなし。こんな方が教授をやっていたら大学のレベルが下がるのは当たり前だろう。大学のレベルは教授と学生がつくっている。北海道教育大釧路分校危うし、教育大を目指す学生は札幌や旭川へ行け。しかし札幌分校にも教えている科目についての学識の怪しい人がいる。堂々と専門外を教えている。少しは勉強したらと思うのだが何年経っても進歩がないから、元がダメなのだろう。気の毒だから名前は書かないでおこう。(苦笑)
 各校の教授のレベルを上げないとダメ。
(市教委の委員は教育長以外は民間から選ばれることになっているが、これは行政サイドから人選による恣意的決定を避けるための措置、ただし単なる建前にすぎない。教育村から人選されているケースが多い。) 

 ブログ「情熱空間」が釧路市の基礎学力検証委員会を槍玉に挙げている。

ブログ「情熱空間」より
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/7539721.html#comments
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2014年09月25日

来年度も目標は達成できない!(身内による、身内のための、身内最優先の施策)

来年度こそは、目標(全道・全国平均クリア)を必ず達成する。

教育長の並々ならぬ決意表明と受け止めますが、ここにはっきり断言しておきます。水を差すようで恐縮ですが、無理です、達成はできません。まことに失礼ながら…。ものには順序というものがあります。今なすべきは、以下を一掃することからです。

身内による、身内のための、身内最優先の施策。

何かの不祥事があった際、最近では第三者委員会が設置されることが多いわけですが、そこには利害関係者は含まれないもの。あたりまえの道理です。ところが、我が市教委はそうじゃない。そこに利害関係者ばかりを投入してしまっている。第三者視点、一般社会人のごく普通の感覚といったものは完全にオミット。優先されるべきはただ、村社会の慣わしばかり。ええ、この時点で、すでに目標達成は無理なんです。

例えば社内の企画。「企画書」の段階で成功・不成功があらかた分かるものですが、言うなれば、すでに「企画書」の段階で破綻しているものをごり押しして採用、とそうしたことです。企画倒れならまだしも、人とお金を注ぎ込んで企画を強行したならば、どういったことになるのか。民間企業ならば、経営破たんに至る可能性もあります。ええ、民間企業ならばね。

例を挙げます。全国学力テスト結果ではボロ負け状態。はっきり言ってお話にならない。ところが、釧路市独自の学力テストにおいては、「市の目標値と同程度」と多くの校長が自画自賛。一体、どこのどなたが「そう仕向けている」のか。なぜ、そうした「身内擁護」の価値観ばかりに固執するのか。そろそろいいかげんに目を覚ましなさい。それは「馴れ合い」であって、断じて「仕事」などではない。

身内による、身内のための、身内最優先の施策。

何度でも繰り返しましょう。それに決別しなければ、学力向上など夢のまた夢。ただ、子ども達のためだけに「仕事」をしなさい。合格先生のコラムもどうぞ。

●「民間」と「教育」
http://www002.upp.so-net.ne.jp/singakukouza/jijimonndai.html#Anchor-10517

《引用開始》
教育委員会

 そもそも教育委員会というのは、教育長と民間から選ばれた4人の教育委員のことを差す、というのはご存じだったでしょうか。一般的に教育委員会と思っているのは、実は、教育政策を実行する実務集団で、正式には「最初の5人」のことを差すんですね。
 そして、なぜ、教育長以外は民間から選ばれるか、というと、行政サイドから人選して恣意的な決定をしないためであり、また、行政とは民間の意志を実現するための機関である、という考えからなんですね。

 それで自分が思うのは、釧路には基礎学力検証委員会というのがあるのですが、これ、人選は、行政サイドから教育長と教育委員から代表数名、もしくは、教育委員会内部から指導主事以上の役職数名と、残りは民間のみで構成すべきではないか、ということなんです。有識者というのは、検証委員会で決定した内容を実際に行動に移すときのアドバイザーとか、もしくは、検証委員会自体のアドバイザーという立場で、決定に参加する権限を与えてはいけないと思うんですね。
 というのは、最初に書いたように、学校の教員とか大学教授などが入り込むと、恣意的な決定をしていると疑われる可能性があるからなんです。そして、釧路では、学力議連あり、子ども未来塾主催者あり、民間で夜間中学を行っている方あり、PTA会長も学力向上で全国表彰された方もいて、民間で学力問題を検証するのに、人選に事欠かない状況だと思うんですね。

 で、実は自分が懸念しているのは、附属あたりでは「興味を持たせる」とか「子供に自ら考えさせる」、場合によっては「学習内容を自力でやってくる」という方向に進んでいて、中3の「総合ABC学力テスト」の平均点が年々下降、実際には附属の学力は相当落ちているんですね。その、学力向上という面で明らかに失敗している方式を無理矢理釧路市内に広められたら、ハッキリ言って迷惑なんですよ。そして、そこから検証委員を選んだ場合、恣意的に、その失敗方式を広められる可能性がある、ということなんです。これは絶対に避けなければなりません。
 せっかく、今年の学力テストで「小学校国語Aと算数A」「中学国語A」が全道平均を超えた訳ですから、この流れを悪い方向に引っ張っていって欲しくはないんです。
 また、大学教授も「家庭環境」に責任を転嫁して平気な人間をいくら入れても全く効果はありません。釧路市内の学校の校長先生にお話を伺うと、みんな口を揃えて「家庭環境に責任転嫁してもしょうがない。学校で出来るだけをことをするのが筋」とおっしゃってくれるんですね。結局、何のことはない、大学教授が足を引っ張っているだけなんです。

 ということで、教育委員会同様、検証委員会も「民間主導」で行って欲しいと思います。
《引用終了》

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<根室市教委ホームページより>
 根室市の市教委メンバーの経歴をみようと、市教委ホームページを閲覧したが、どなたが教育委員をやっているのか表示がない。ホームページに常時表示すべきだ。教育委員会の開催予定日と場所の情報についても10月の予定が9月30日現在も載っていない、これも1カ月前にアナウンスすべきだ。9月は10日に厚床小学校の音楽室になっていた。仕事のやる気が感じられぬ。

<H24年評価報告書より>
 市教委の仕事の評価に学識経験者が関わっているはずだが、客観性が担保されるような人選になっているのかをネット検索で確認してみたい。身内による身内のための評価になっていないだろうか?
 平成25年版がまだアップされていないので、平成24年度教育に関する事務の管理および執行状況の点検および評価書」をまな板に上げる。

 この評価書は市教委が作り、3名の学識経験者の評価意見書がつけられている。退職校長会根室支部長(元昆布森小学校長)、根室社会教育委員長、根室市PTA連合会会長の3名である。全員教育関係者だ。全員教育村のメンバーであった、こんなことで公正な評価ができたら奇跡だろう。
*http://www.city.nemuro.hokkaido.jp/dcitynd.nsf/image/3dbb59ad0b6b3ca549257b93001c9015/$FILE/24hyouka.pdf


<学識経験者の一人の退職校長さんの立派なご意見>
 全国学力調査で根室管内は全道平均よりも低く根室市は別海町よりも低いと噂されている。このような評価書を毎年つくっても効果がなく、子ども達の学力は5年単位で低下し続けているから、問題があるはずだが、市教委の評価書はやったことが記述されているだけで、その効果が検証されていない。実際は中学校でふだんやっている文協学力テストの結果を10年間並べてみたらハッキリしているのだが、データすら昨年から集め始めたばかり。数値での検証に市教委は関心がない。学識経験者はそうしたことを意見として述べるべき立場にあるのに、まったく言及がない。
 学識経験者3名の内のお一人である塙文彦氏が次のように述べているのみ。
平成24年度の『学力向上』を視点に48項目にあたって、施策の実施を行政評価をしていますが殆どの項目については実施したことの内容が記述されているだけで、評価、つまりどういう実践効果があったのか、各学校の現状を明らかにしていくことが必要であります。」

 あたりまえのまともなご意見ですね。こういう方がお一人「学識経験者」として参加している。あとのお二人は根室の子ども達の学力向上に具体的なご意見がないようだ。一人はPTAだから、子どもを人質にとられているから、教育行政に批判的な考えがあっても言い難い。
 さて、市教委はこの立派なご意見をどのように扱うのか、まさか聞きっぱなしということはないでしょうね。まもなく公表されるであろうH25年版にどのように反映されたのか確認してみたい。

<施策の効果を数値で検証すべき>
 教育行政や学校関係者ではない外部の人を10人くらい人選して徹底的に議論して評価意見書をつくり上げたらどうだろう?さまざまな施策が実際の学力向上に寄与しているのかどうかを評価書では数値で検証すべきだというのがebisuの意見。
 必要な学力テスト・データ10年分は市内全中学校から集めたらいい、統計処理は簡単である、1~2週間で統計処理と分析作業を完了できるだろう。話の要点はそうした実務能力のある学識経験者を民間から選ぶべきと言うこと。人材が乏しい根室だから、候補者はあまりいない。ebisuには協力する用意があるよ。


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コメント 5

ZAPPER

ご紹介ありがとうございます。
少し古い資料ですが、こちらの通し番号9ページを見るとのけぞってしまいます!
http://www.kushiro.ed.jp/uploads/photos/278.pdf

今もどん底ですが、今よりもまだ子どもの学力が低かった当時、「生きる力につながる確かな学力の育成」が、こともあろうにA評価!なんです。

評価者は、釧教大教授と釧路市校長・教頭在職退職者の会の顧問とやら。
まさしくお手盛り、もうもうもう、盛りつけ放題です!

ちなみに、帯広市のものはうんとまともです。
身内同士のかばい合い。
これだもん、学力など上がるわけもありません。

根室市教委さん、ぜひとも「他山の石」になさって下さいね。
by ZAPPER (2014-09-30 16:22) 

ZAPPER

釧路市の教育委員会委員はこうした方々。
・退職校長2名(男性)
・PTA1名(女性)
・児童館母親クラブ1名(女性)
・教育長(男性)
http://www.city.kushiro.lg.jp/kyouiku/kyouiku/kyouikuiinkai/k_shisaku/page00012.html

で、議事録を見ると発言者は退職校長ばかりで女性のお二方はほとんど発言なさっていません。
http://www.city.kushiro.lg.jp/kyouiku/kyouiku/kyouikuiinkai/k_shisaku/page00011.html

これを世間一般にはこう言うのだろうと思います。
恣意的な人選。
馴れ合い。
できレース。

根室市教委さん、ここもまた「他山の石」になさって下さいね!
by ZAPPER (2014-09-30 16:49) 

ebisu

ZAPPERさん

議事録を見たら退職校長さんの発言がほとんどですか。ということは他の方はお飾りということ。つまり、教育村内でのがだん引水の評価ですね。
こんなものを作っても意味はないでしょう。執行役員が監査役を兼務しているようなものです。
教育行政はどうしてこんなに非常識になるのか、さっぱりわかりません。生粋の民間人を半数以上入れないといけませんね。しかも現状の教育行政に批判的な人こそ教育改革のために必要です。

根室市は教育委員の氏名すら教育委員会のホームページに見当たりません。
釧路市教委は教育委員会の議事録もホームページで公開しているのですね。
うらやましい。
by ebisu (2014-09-30 23:34) 

ZAPPER

これ、何度も何度も何度も何度も指摘を重ね、ついには教育長(当時の学校教育部長)に直接文句を言って、おまけに潤子議員の議会での波状攻撃があって、それでやっとこうなったんです。

根室市教委さん、ここもまた「他山の石」にしてくださいね!\(^o^)/
by ZAPPER (2014-10-01 00:03) 

ebisu

ZAPPERさん

ジャンヌダルクの潤子議員ともう一人月田議員、釧路には二人も教育に関心の強い行動する議員がいます。そのほかに教育に関する議連があって十数名参加していますね。
翻って根室の市議会を見ると、潤子議員や月田さんに匹敵するような教育問題で行動する議員が一人もいらっしゃらない。
根室の市議の皆さんのなかから、教育問題で行動する市議に変身する方の出現を期待しております。
ふるさとの未来のため、子どもたちや孫たちのために、私欲や不利益を棄てて、市議会で言うべきことを言ってください。

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わたしのひとつ前の投稿に漢字変換ミスがありました。
■がだん引水⇒我田引水
読み替えてください。m(_ _)m
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by ebisu (2014-10-01 08:19) 

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