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#2706 早いものであれから8年 :いたって元気 June 20, 2014 [38. cancer]

 「胃癌だろうから内視鏡検査をお願いしたい」
 これが消化器内科専門医のO先生との初対面のお願いだった。胃に異常を感じて、内視鏡検査による診察をお願いしたのは2006年6月6日。案の定大きな癌が胃の出口をしっかり塞いでいた。すぐに入院を薦められるも中学生の期末テストが近づいていたので、期末テスト当日(23日)まで入院を延ばした。授業はこれが最後かもしれないという思いがあった。
 昨日、中学校の期末テストがあった、あれからもう8年か。

 17日に血液検査の結果を聞きに主治医のところへ行った。赤血球数は476万、何種類かの腫瘍マーカはどれも異常なし。
 このところ果物を入れたヨーグルトに砂糖を大匙で2杯かけて食べていたので、血糖が少し高いが、グリコA1Cは6でこちらは異常なしだ。しばらく補充していないのでビタミンB12の静注勧めてくれた。美人の看護師さんが微笑みながら薄いピンク色の液体をゆっくり入れてくれた。
 じつは昨年よりも呼吸が少々きつい感じがしている。歩くと息切れがするから、酸素運搬能が落ちているのだろう。億劫で散歩をする気が起きないのに、自転車には乗りたくなるのだから不思議だ。ほどほどのスピードなら自転車の方が楽だ。風を切る楽しさもある。
 3月に16年乗った車が壊れたが、身体の方も年年歳歳ポンコツ度合いが大きくなる。加齢によるものだから、身体と上手にお付き合いしたい。

 昨日、授業中になんどか鼻水がツーっと出て、慌ててテッシュでぬぐった。体調が悪いのかと思ったが、熱はないし、どこといってなんともない。授業が終わり家にもどって食事をしていると、途中で胸の辺りで食べたものがつかえた。たまにこんなことが会っても5分もすると治るのだが、食事を途中でやめて20分たってもよくならぬ。30分ほどして100ccほど吐いた。それでもまだつかえた感じが抜けない、吐き気がして苦しいのである。横になったら余計に気持ちが悪くなった。3度吐いてから楽になったが、しゃっくりが出始めて、寝ていられないので起きて本を読み始めた。30分も読んでいたら自然にとまった。
 いま昼食をしていた気がついたのだが、咽頭部に炎症が起きているようだ。食べ物が通るときに小さな違和感と痛みがあることに気がついた、カゼでも引いたのかもしれない。

 呼吸が多少苦しくても授業には何のさわりもない、ありがたいことだ。少人数の個別指導なら学力を伸ばしたい生徒の役に立てる。心根がまっすぐで基礎学力がしっかりした者たちが何人か育ち、30年後の根室を担ってくれだろう。

 8年前の6月に釧路医師会病院に入院して7月20日頃手術してもらった。スキルス胃癌と大きな胃癌の併発で、リンパ節に転移が認められ、大腸に浸潤していたので大腸も一部切除、胆嚢もとった。それでようやく命が助かった。
 地元の専門医のO先生と、手遅れだったはずの外科手術を担当してくれたG先生(当時は釧路医師会病院、昨年12月に開院していまは音更町「木根東クリニック」院長)に命を助けていただいた。
 主治医がいるというのは大きな安心である。
 この8年間毎日の食事に気を使ってくれている女房にも感謝だ。自分の命だが、自分の命ではない。残りは自分のために使ってはいけないのだ、微力ながら世のため人のために努力しよう。
 命あることに、そして今日も仕事ができることに感謝。

 こうして折に触れて術後の生活を書き綴ることで、スキルス胃癌の患者さんや胃癌の患者さんの何かの役に立つことができれば幸いである。

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