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#2702 残業代をゼロにする"ホワイトカラーエグゼンプション"③:公務員は別扱い June 10, 2014   [仕事]

 民間企業だけという報道はほとんどなかったように思うが、公務員には適用しないという。大手都市銀行だって企画部門にこの制度の適用はやらないだろう。人材が集まらなくなる。

 おかしな話だ、こういうときは原理原則にもどって考えたらいい。公務員は除外、民間会社だけ適用する。民間会社の中には適用する会社とそうでない会社が混在する、ほんとうにおかしな話だ。
 法の下の平等なんて考えがハナからないらしい。ようするに特定分野の一般職の社員にだけ労働基準法36条の適用除外が合法化され、しかもそうするかしないかはそれぞれの会社が決める。さらにいうと、同じ会社の中で特定分野の職種にだけ成果主義を適用して残業代支払を合法化するというのである、こんな不平等はない。不平等だらけの経済社会だから、せめて法の適用だけは公平であってもらいたい。

 正規雇用を減らし非正規雇用割合を増やして人件費をカットして利益を増やしただけでは飽き足らず、さらに残業代のカットを合法化しようというのだ。無能で強欲な経営者層からの要求を呑み、日本を強欲な資本主義に変えようとする仕掛けである。
 日本国民はそういう強欲な資本主義経済社会への改変を望んでいるのか?そうではないだろう、もっと穏やかな欲望を自制した環境とも共存できる資本主義経済社会を望んでいるとebisuは思う。小欲知足、国内で生産したものを消費する、貿易は強い管理貿易(鎖国)に変えて、国内に雇用を確保する。そんなことが可能な国はいま世界に日本しかない。高い理想を掲げてやって見せるべきだ。

 わたしのいた国内最大手の臨床検査会社は成果主義による評価制度を90年代中ごろに導入したが、管理職がメインの評価制度だった。特定の一般職だけに限定して成果主義を適用して残業代を削ろうなんて発想はなかった。もちろん一般職といえども業績評価シートに計画として挙げている項目が期限どおりに達成できなければ賞与の評価に反映されるが残業代の支払は保障されている。管理職が管理職手当てがついているから、当然のことだ。
 ホワイトカラー・イグゼンプションに胡散臭さを感じたのは、特定の職種にだけ限定するということにあったようだ。管理職も役員も戦略目標にそって自部門の年度課題を設定して、それが達成できなければそれ相応の責任を負う(賞与や役員報酬の減額)がなければ、納得の行くものではない。
 会社全体が成果主義にもとづく評価制度を導入していることが前提条件だろう。

 この制度を導入する企業に特定の分野の能力に秀でた社員が集まるはずがない。一定期間はリスクの大きい新しい分野の仕事にチャレンジさせなければ人材は育たぬ。それが20代後半になってとつぜん残業代の出ないスタッフ部門へ異動になったら、家庭不和のもとにはなるし、本人自身の仕事への意欲が失われる。評価を気にして上司の顔色をうかがうようになる。
 経済界からの要望が強いからと、こういう好い加減な制度を導入したら、日本の競争力が低下してしまう。

 どうしてもやるというなら、法の下の平等を確保するために公務員からやればいい。そこで問題点を分析して改良版を練り上げ、3年後くらいに民間企業への適用をはじめるべきだ。
 こんな強欲な制度導入はやらないのが一番いいことを記しておく。
 この20年間で経営者の年収は2倍になったが、勤労者一人当たりの年収はほとんど増えていない。そういう中でさらに特定分野の一般職の所得を切り下げようというのである。こんなに独りよがりで身勝手な制度はない。安倍政権は経営者達に迎合するのもいい加減にしたらいい。
 正直で、誠実で、公平な制度を望みたい。こんな制度を導入したら、日本が滅ぶと自民党の中から反対論が出ていい。

 「売り手よし、買い手よし、世間よしの三方よし」



*#2699 残業代をゼロにする"ホワイトカラーエグゼンプション"① June 6, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-06-06

 #2701 残業代をゼロにする"ホワイトカラーエグゼンプション"② June 9, 2014  
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-06-08

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