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#2470 魚の放射能汚染(2) 'Experts play down fish radiation fear' Oct. 30, 2013 [75.時事英語公開講座]

 さて、魚の放射能汚染に関するジャパンタイムズ記事の2回目。

「魚の放射能汚染(2)   
   'Experts play down fish radiation fear'」


 いろんな数字が並んでいるので、どうぞだまされながら読んでください。専門家達はいそんな数字を並べて素人の私たちを幻惑してくれます。何度もだまされるうちに賢くなればいいのですよ。
 三つの原子炉建屋が次々に爆発して、たいへんな放射能汚染が起きましたが、わかってきたことと、まるでわかっていないこともはっきり区別しながら読みましょう。

 東京電力も原子力安全規制委員会も政府も、福島第一原発の3号基が爆発したのは原子炉建屋なのか原子炉そのものなのかすらいまだに隠しています。3号炉にはプルトニウムを含むMOX燃料が使用されていますが、数キロはなれたところで発見されたプルトニウムの破片は何を物語っているのでしょう。1号機と2号機は原子炉本体はメルトダウンによって底抜けしているでしょうが、フタの部分は無事のようですから、ここからプルトニウムが飛び散った可能性はありません。4号炉も建屋が爆発しただけのようですから1500本ある使用済み燃料中の微量のプルトニウムが濃縮されて数kmも飛んでいった可能性はほとんどありません。これらのことから、3号機は原子炉本体の上部が爆発で吹き飛んでしまっているということです。原子炉格納容器の黄色いフタが3号機だけどこにも写っていません。爆発後に大きな塊がバラバラ空から落ちてきた映像を思えていますか?1号機建屋の爆発でも、2号機建屋の爆発でも、4号機建屋の爆発でもそういう大きな塊は落ちてきませんでした。折れ曲がった鉄骨と瓦礫の山と化した3号機の建屋をどの確度から写しても黄色い原子炉格納容器を確認することができませんでした。原子炉格納容器や原子炉本体が吹き飛んだのだとしたら、写るわけがない。あきらかに3号機の爆発は他の爆発と様相が異なります。

 もし、プルトニウムを混ぜたMOX燃料の3号原子炉が爆発したのだとしたら、それに1号機と2号機がメルトダウンしたとしたら、4号機の爆発がどうであれ、チェルノブイリを上回る放射能が放出されたことは想像に難くありません。それをチェルノブイリの1/60という専門家すらいるのですからね。原子力村あるいは政府関係機関に関わっている専門家達の言は、利害関係者ですから信用できません、原発事故後の発言をみたらその通りでしょう。

 3号機が核爆発だったという物理学者の発言を紹介します。槌田氏は原子力村の一因ではありませんし、その関係者とも利害関係の内学者です。その物理学者が3号機は燃料プールが核爆発を起こしたと言明しています。10%の低濃縮ウランでも水があれば核爆発を起こすというのです。米国はその事実を六十数年前から承知しています。兵器利用を考えていたからです。核爆発は中性子の発生を伴います。東電は中性子の測定量を公表していません。福島第一原発事故はチェルノブイリをはるかに上回っているようです。
*「反原発派も触れようとしない原子力最大のタブー 槌田敦氏が追及
http://www.asyura2.com/13/genpatu32/msg/357.html

 1、3、4号機が爆発、しかしその様相も、したがってその原因もそれぞれ異なる。1号機は白煙、3号機はオレンジ色の閃光のあと斜めに黒煙が吹き上げ、大きな瓦礫がガラガラとまっすぐに落ちてきた。4号機の爆発の瞬間の写真は公開されていない、なぜ隠さなければならないのか?4号機は繰り返し爆発し水蒸気が吹き上げていた。
 2号機は原子炉下部のサプレッサーチャンバー内で異音がしたのを爆発とカン違い?水素は軽いので下部にたまるはずがないから、水素爆発の可能性はない。わたしたちはこれまで原子力村の専門家達のなんと好い加減な説明を聞かされてきたのだろう。
 槌田氏の2時間の解説ビデオ映像アリ。
20121025 UPLAN 槌田敦「事故から一年半、水素爆発のまま
https://www.youtube.com/watch?v=scVL1tRdbLM

 最近は放出放射能量がチェルノブイリの2倍という推計すらでていますが、ネット上で調べてみても、いろんな数字があってわからないのです。
 福島医大はチェルノブイリの60分の1という前提で、甲状腺癌の多発(18症例)*や、未成年者の甲状腺異常(40%前後)が原発事故とは関係なしとしていますが、2倍なら話しは根底から変ってくるでしょうが、もっともっと規模が大きかったのかもしれません。東電は測定データを正直に公表すべきですが、やるはずがありません。
 未成年者の甲状腺異常の多発(40%弱)や小児甲状腺癌の多発は、チェルノブイリを上回る被曝の事実を示す証拠という假説が成立ちます。事実、そうだったのでしょう。

 できるだけ、どこに書いてあったか、情報元を明示してありますので、一つ一つURLをクリックして、ご自分の目で確認して、判断してください。

 なお、記事全文は第1回目のところにジャパンタイムズ社のURLとともに掲載してあります。


【(12)~(23)】
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(12)  According to a Tepco estimate, up to 1.8 quadrillion becquerels of cesium-137 were released into the sea in a span of just six days in April 2011 shortly after the meltdown crisis began.

 quadrillion: 10^15= 1000兆= 0.1京
  = 1,000,000,000,000,000
          

(東京電力の試算によれば、メルトダウン重大事故がはじまった後、2011年4月のわずか6日間で、1800兆ベクレルのセシウム137が海へ放出された。)

 これもおかしな試算である。メルトダウンは3月15日には起きていたのではなかったか。3月の放出量は4月を上回っていると考えるのが普通だろう、放出されなかったとしたらその理由を明示しなければならないはず。それがないのはどういうわけだ。そして東京電力のこれまでの発表は常に過小評価で、時間がたつとその都度小出しに増えていく。
 仮にメルトダウン後、3月のセシウムの放出量が4月分の10倍だとしたら1.8京ベクレルであるが、どの程度の影響が住み続けた住民にでるのだろう。
 チェルノブイリの2倍との試算の基礎となっている放射能放出量は核種別に展開すると一体いくらなのだろう?

 チェルノブイリ事故で放出されたセシウム137は8.9京Bqであるらしい。
*http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%8E%E3%83%96%E3%82%A4%E3%83%AA%E4%BA%8B%E6%95%85%E3%81%A8%E3%81%AE%E6%AF%94%E8%BC%83

(13)  From May 2011 until today, however, between about 1 trillion to 20 trillion becquerels of cesium-137 have reached the Pacific, according to Tepco’s estimates.

(たった6日間の流出量が1800兆ベクレルであるにも関わらず、2011年5月からいままでに、1~20兆ベクレルのセシウム137が太平洋へ流出したというのである。そのように東京電力が推計している。)

 howeverに東京電力の推計値に対する書き手の強い疑いが表明されている。それにしても、6日間で1800兆ベクレルで、その後が1/1800~1/90だというなら、次々と爆発したあと3月の16日間は四月の6日間の数百倍の放出量を考えなければならないのではないか?

(14)  “Compared with the release of radioactive materials in the initial stage (of the crisis), the amount of material now is overwhelmingly small,” Jota Kanda, a professor at Tokyo University of Marine Science and Technology and an expert on maritime movement of radioactive substances, said in a recent interview with The Japan Times.

("初期段階での放射性物質の放出量に比べると、現在の放射性物質の放出量ははるかに小さい"と東京海洋大の神田穣太教授(放射性物質の海洋拡散の専門家)が最近ジャパンタイムズのインタビューに応えて言っている。)

 そうするとますますおかしい。メルトダウン後の2011年3月15日から月末までの放出量ははるかに大きいことになる。どうしてそこの数字だけ伏せたままにしているのだろう?専門家のはずだから、神田教授だって気がついてないはずがない。

#2413 次の原発事故のために(10):重要な問題は汚染水漏れではない Sep. 18, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-09-19
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⑨ 電力中央研究所の津旨(ツムネ)大輔上席研究員によれば、3.5*10^15(0.35京=3500兆)Bqの放射性セシウムが、メルトダウンし始めた3基の原子炉から3ヶ月間放出されたと推計している。
 津旨はこの自分の推計に基いて、放射性同位体がどのように太平洋へ拡散したかをシミュレーションしている。 

⑩ 神田教授は2011年7月から2013年9月までに17.1兆Bqのセシウム137が海に放出されたと計算している。

 津旨氏はメルトダウンの3ヶ月間に大気中へ放出された放射性セシウムの量を0.35京Bqと推計し、それに基づいて海洋汚染シミュレーションを行っている。
 神田教授はそのあとの7月から2013年9月までの21ヶ月間に海へ流出したセシウム137を17.1兆Bqと推計している。桁が二つ違う。当初に放出された放射能は陸地にも海にもふりそそいだ、そして数日前に日本を縦断した台風18号の大雨で川から海へと大量の放射性物質が流れ込んでいる。
 大気中へ放出された放射性セシウムと海へ流出した放射性セシウムではベースが違う。両方とも大気中への放出であるとか、両方とも海洋への放出ならわかりやすいが、そうではないということだ。だから、期間が連続するこの二つの数字を加算しても何の意味もないことに注意しよう。
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(15)  “This is not something that has a big impact on fish in the sea,” he said.

(現在の放射性物質の放出量は、海に棲息している魚に影響がでるようなものではないと神田教授は説明している。)


(16)  The Fisheries Agency has compiled and published data on a total of 14,773 samples of fishery products caught in and near Fukushima Prefecture and 24,360 samples from Pacific coastal areas in other parts of Japan from March 2011 through last month.

(水産庁は、2011年3月から先月まで福島県沿岸やその周辺で獲られた水産物合計14,773サンプル及び福島県を除く太平洋沿岸で獲られた水産物24,360サンプルのデータを編集して出版した。)

(17)  According to the data from the Fukushima coast, some 53 percent of the samples caught from March through June 2011 contained radioactive cesium exceeding the government safety threshold of 100 becquerels per kilogram. However, the ratio has consistently decreased, falling to 2.2 percent for the July-September period this year, despite the continuing flow of contaminated water from the plant.

(福島沿岸で獲れた海産物のサンプルの測定データからは、2011年3月から6月までに採取されたサンプルの53%が放射性セシウムの政府安全規制値100Bq/kgを超えていたことがわかる。第一プラントから汚染水収取つが続いているにも関わらず、その比率は下がり続け、今年の7-9月期には2.2%にまで低下している。)

(18)  The corresponding ratio for outside Fukushima Prefecture has similarly kept falling, from 6.5 percent early in the crisis to 0.4 percent in the last quarter.

 corresponding:adj 同様の

(福島県外の100Bq/kg超の海産物比率は同じように低下し続け、重大事故当初の6.5%から直近の第3四半期には0.4%となっている。)

(19)  Commercial fishing off Fukushima Prefecture has been suspended except for trial operations. It has been limited to 18 types of marine life, including “shirasu” whitebait, various shellfish species, squid and octopus, that have been found to contain little or no radioactive cesium in recent samples.

(福島県沖の商業漁業は試験操業を除いて一時停止している。シラスや貝類、イカやタコを含む18種類の海洋生物が制限されているが、最近のサンプルでは放射性セシウムはほとんど含まれていないか検出限界値以下となっている。)

(20)  If any fish are found contaminated with cesium exceeding the safety threshold, shipment of that species from the area would be stopped, according to the government.

(政府安全規制値を超えたセシウムで汚染されている魚が見つかれば、その水域からの当該魚種の出荷停止措置がとられると政府筋。)

(21)  Consumers may fear the possibility of eating tainted seafood that escapes through the net of sampling surveys and shipment regulations.

(サンプル調査や出荷規制の網の目に引っ掛からない汚染海産物を食べる可能性があることに消費者は恐怖を覚えるだろう。)

(22)  Misonoo argued this sort of fear is misplaced, as there is little chance one person would be so unlucky as to eat enough highly radioactive fish to suffer a health problem.

 so unlucky as to~:不運にも~する

御園生純氏はこの手の恐怖はお門違いだという。その理由は、不運にも健康上問題を生じるような高濃度放射能汚染された魚を食べるようなことはほとんどありえないからであるという。

(23)  He pointed out that even if someone were to ingest 1 kg of fish contaminated with cesium of 100 becquerels per kilogram every day for a year, that person would receive an internal radiation exposure of 0.47 millisievert.

 ingest:インジェスト 摂取する

(御園生氏は、たとえ毎日一年間にわたって100bq/kgある放射能汚染魚を摂取しても、0.47ミリシーベルトの内部被曝をするだけだと指摘している。)

 これも不思議な話しである。放射能が体の中に入ってくるのは魚だけではない。他の食べ物からも入ってくるし、一番危ないのは呼吸によって取り込まれた放射性物質だ。肺胞に付着したら生涯排出されないという。距離がゼロとなると被曝の影響はどうなるのだろう。ベータ線をだす放射性物質は体外にあるとき距離の3乗に反比例するからいいが、距離がゼロなら身体への影響は大きい。風が吹くたびに小さな小さな放射能のチリが巻き上がり、いまも呼吸器へ取り込まれているのだろう。放射能の影響をいうときにはこれらの総和で語らなければならない。すでに小児甲状腺癌が18人もでている。福島県でこんなに患者が出るような病気ではない。百万人に数例しかない病気である。
 もうひとついいたいことがある。100Bq/kgは放射性廃棄物の管理基準だが、そういう放射能のゴミレベルのものを食べても大丈夫だという神経がわからない。
 100Bq/kgが安全だ、そういいきる人はその人自身がそうした放射能のゴミ並みの魚を食べるだけでなく、自分の子どもにも食べさせるだろうか?否としかいいようがない。ストロンチウムとトリチウムを加えると、セシウム137が100Bq/kgといのは、じつは350Bq/kgなのである。原子力村に関連する、あるいは政府機関に関連する専門家達は知っているのにこうしたことを言わない。受信料で成立っている公共放送であるはずのNHKですら言わない。


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*【小児甲状腺癌について】
 #2377 次の原発事故のために(4):小児甲状腺癌18人に  Aug. 21, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-08-21

 福島県民健康管理調査で小児甲状腺癌と診断された子供が18人になった。百万人に1~2人の罹患率だから、66倍の発症率である。これでも福島第一原発事故とは関係ナシと断定する教授がいるのだから呆れてしまう。
 チェルノブイリでは6000人が発症しているから、福島県ではこれからどれほどの小児甲状腺癌患者が発生するのだろう。チェルノブイリは放射能汚染された牛乳を飲んだことで小児甲状腺癌患者が多発したことが分かっている。

 消化器系から取り込まれた放射性物質は短期間で体外へ排泄されるが、肺から取り込まれた放射性物質は体外へは出て行かず、生きている限り内部被曝し続けることになる。呼吸器から体内へ入った放射性物質は遺伝子を障害し続ける。だから発症するのは小児甲状腺癌だけではない。次の世代の奇形をはじめ、ダウン症・白血病・…とあらゆる遺伝子障害にかかわる病気のリスクが高くなる。
 80km圏内はまるで巨大な人体実験場のようだ、生殖期間の終わっている50代以降の年寄りは住み続けることを選択し内部被曝をしてもかまわないだろうが、こどもたちは避難させるべきだ。これから生まれて内部被曝する子どももいる。
  最近の動物試験の結果では、放射能被曝によって次の世代以降に遺伝的な影響の出ることがわかってきた。人間でも似たようなことが起きる。そんな非人間的な試験はできないが、福島第一原発80km圏内に子どもたちを留め置くことによって、政府は壮大な人体実験をやっている。それが意図したことであろうとなかろうと、事実はそうだ。
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*#2467 魚の放射能汚染(1) 'Experts play down fish radiation fear' Oct. 29, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-10-27

 #2420 打つ手なし:Abe offers no plan for water at Fukushima Sep. 25, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-09-24-1

 #2415 '1,130 tons of tainted rainwater dumped at nuke plant' Sep. 20, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-09-22

 #2413 次の原発事故のために(10):重要な問題は汚染水漏れではない Sep. 18, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-09-19
'Tanks, not leak, main problem at Fukushima'

 #2406 嘘か実か:「状況は管理されている東京は大丈夫」と安倍首相 (JTより) Sep.13, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-09-13
'Abe's nuke assurance to IOC questioned'

 #2387 次の原発事故のために(8):トリチウムの問題 Aug. 29, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-08-29
'Tepco testing tainted earth at No. 1 plant'

 #2340 米国の現実:核廃棄物は管理不能 Jun. 25, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-06-25

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*#1506 3号機爆発は使用済み燃料の即発臨界爆発だったという假説 May 7, 2011 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-05-07-2

*#1463 「福島第1原発3号炉はもう無い
:東京電力社員退去要請の意味」
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-04-06

*#1462 「裸の王様:原子炉圧力容器は破損している 論より証拠、よく写真を見てごらん
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-04-05

**#1460 「原子炉圧力容器損傷か?:写真で検証」
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-04-03-1

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