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#2469 生活習慣改善リーフレット配布済み(北海道教育委員会)  Oct.29, 2013 [64. 教育問題]

 昨日の午後9時半の気温は5.5度、今夜は9.0度と10度を超える日がなくなってきた。根室は秋が深まり、原野にもうすぐ初雪が降る。

 さて、北海道教育委員会が作成した標記リーフレットが配布されたようで、C中学校の生徒が塾へもってきた。

S: 「ebisu先生言ってた、北海道教育委員会のリーフレット来たよ、これでしょ」
T: 「それそれ、北海道教育委員会のホームページに載っていたやつだ。早速一番後ろにある生活時間割表に昨日の行動を記入してみたらいい、6時半まで部活をやったら、家庭学習時間のなくなることがよくわかるよ」
S: 「やってみます」

S: 「先生、土日の部活は「半日」って出ているよ。2部練はダメだってことだよね」
T: 「そうだよ、文武両道の字のごとく、文が先で部(武)は後だ」
S: 「え、このあいだ2部練やったよ」
T: 「だから、勉強時間がなくなって学力が落ちていくんだ、ほどほどにして勉強しっかりしないと、高校卒業してからこまることになるよ、お父さんやお母さんの時代と違って正規雇用の就職がとっても難しい。」
S: 「え、そんなにたいへんなの?」
T: 「就職するのどこでもいい?給料も安くていいの?」
S: 「一生懸命働くから、たくさんほしい」
T: 「全国平均でも4割が非正規雇用だよ、根室はしっかりした会社が少ないからもっと厳しい。年収格差がどれくらいになるか具体例を挙げて説明してみようか。たとえば、看護専門学校を卒業して市立根室病院に勤務すると、初任給が21万円にボーナスが年二回だ。仕事はとってもたいへんだが、4年後の25歳になるころは年収400万円くらいになるだろう。それに対して、非正規雇用だと年間100万円が標準的なところだ。何年たっても時給はほとんど上がらないし、仕事がないことも年に数ヶ月あるからね、そしていつ首を切られるかわからない。生活不安でめげている若者が多い。正規雇用の仕事に就くか非正規雇用の仕事に就くかで、こんなに年収に違いが出てしまうんだ。年数がたてばたつほど年収の差は広がるのが現実なんだよ」
S: 「そんなに違うの?そんなこと学校の先生たちは説明してくれないよ」
T: 「訊(き)いてみたらいい」
S: 「訊きにくいな・・・」
T: 「はっきりいうと、中学校と高校で一生懸命勉強したかしないかで、とんでもない差がついてしまうんだ。」
・・・
S: 「先生、わたし今日からきちんと勉強する」
T: 「期待しているよ、どれどれ生活時間割がたいぶん記入できたね、ほらね、やっぱりだ、6時半まで部活やったら家庭学習時間がとれないだろ?本読む時間もない・・・この生活時間割表をながめて、文武両道という言葉のイミをよく考えてみよう。」

T: 「そうだ、部活担当の先生に記入したこの表をもっていって、相談してごらん。平日は6時半まで部活をやり、土日に2部練していると生活時間の中で勉強時間がほとんどとれませんよってストレートに相談してみたらいい」
S: 「"(学校の)先生は大卒でいいな、公務員でもちろん正規雇用だよね。わたしたちをこのまま部活に夢中にさせておいてほんとうにいいの?わたしたちの未来って考えてくれてる?"って訊いちゃおうかな。」

 さて、市街化地域のほかの2校は配布されただろうか?歯舞中学校、海星中学校、落石中学校、厚床中学校はどうかな?


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[30日午後10時追記]
 柏陵中学校の生徒に訊いてみたが、まだ配布されていない。

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*#2464 道教委リーフレット:生活習慣を改善し学力アップ(2) Oct. 26, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-10-25-2

#2462 道教委リーフレット:生活習慣を改善し学力アップ(1):  Oct. 24, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-10-24-1

#2365 仏作って魂入れず:評価基準の策定を!(ブログ「情熱空間」より」) July 25, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-07-25-1


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コメント 5

Hirosuke

>T:「訊(き)いてみたらいい」
>S:「訊きにくいな・・・」
   ↓
十中八九、
中学校の先生は答えられません。

世の中を知らないからです。

高校の先生ならば、
進路指導に就職が含まれますから、
現実問題として捉えているでしょうけれども。

「知っている!」という先生方は、
ぜひ教えてあげて下さい。

こんな世の中の裏側を。
  ↓
YAMATO高校♪合唱部 『わが◆マイルストーン』2

by Hirosuke (2013-10-30 00:03) 

ebisu

そういうことだったのですか。

中学校の先生が部活に入れ込むのは、就職指導をする必要がないからなんだ。

勉強しないで部活に入れ込んで三年間過ごした生徒の未来がどのように変ってしまうのか中学校の大半の先生たちは想像もしない。

三年間続けたことは、習慣となり、家に帰ってきても「疲れた、メシ」、そのあとゲームやスマホのライン三昧、グータラな生活習慣はしまいに性格にまでなってしまう。そうした生徒の半数以上が高校になって部活を辞めても、健全な生活習慣をとりもどせなくなっている。喫煙と同じで、習慣化したことをやめるのはたいへんな努力と我慢が要るが、部活漬けの低学力層は我慢力や辛抱力もない者が多いのも事実。

部活三昧だった中3年生は中体連以後部活を引退してもいまだに生活習慣を切り換えられずに悩んでいる。
「なにをやっている、このままでは間に合わない」と心底腹が立ち叱りとばすことがあるが、生活習慣を変えられぬ苦しさと戦っていることを考えると、叱り過ぎたと思うこともある。

勉強しなくっちゃと思いはしているのだろうが、いままで癖になってしまった生活習慣(家庭学習をしない習慣)を切り換えられないのである。部活を指導している先生たち、罪が深いよ。
時間切れになりそうだし、何人かはそうなる。

しかし、最後まであきらめてはいけない、いままでに12月の5日間の特訓と1・2月の授業で救えた生徒はたくさんいる。

その中の一人が、先週久しぶりに来た。
頭がきちんとしているので見間違えてしまった。背筋も伸びているし、挨拶もしっかりしている。

「先生こんにちわ、お久しぶりです」
「どうした?なにかあったか?」
「専門学校決まりました」
「そうかよかったな、でどんな専門学校だ・・・」

AO入試で決まったのだそうだ。
二人、ほんとうにギリギリで根室高校に進学した生徒がいたが、部活三昧だったが、あきらめずに最後の2ヶ月だけ真剣に勉強した、そのうちの一人だ。
もう一人は高校入学後にしっかり勉強して成績がかなり上がった。
かれら、彼女達もあと数ヶ月でふるさとを離れる。さみしいな。

by ebisu (2013-10-30 10:55) 

ZAPPER

早速、引用させていただきました。

なぜそれがいけないのかを説明してあげると、ではどうすれば良いのかを説明してあげると、彼ら彼女らは納得してくれるものです。

親を除いて、彼ら彼女らにとって一番身近な大人こそが、それを教えてあげるべきものです。
by ZAPPER (2013-10-30 13:45) 

ebisu

ZAPPERさん、

貴ブログへの引用ありがとうございます。

やはり、いい資料だったようですね。
道教委さん、いい仕事やってくれました。

生活時間割表を自分で作成してみると、6時半間での部活をやったら、ウィークディの家庭学習が犠牲になってしまうことが、よくわかるようです。
土日のニブレンの問題も、子ども自身が気がついてしまうようです。
保護者の皆さんも子どもが作った生活時間割表を確認してほしいですね。

北海道教育委員会とこの資料を作成したスタッフのみなさん、どうもありがとう。

by ebisu (2013-10-30 14:24) 

ZAPPER

市教育委員会の勉強会の資料にもぜひどうぞ!
子どもの学力向上の秘訣はですね、実際に手を動かして作業をさせてですね、抽象概念を具象概念に引き寄せることなんですよ。
分かりましたか〜?
じゃぁ、とっとと勉強しましょうね〜。
資料にならって帯グラフを作って色ぬりしてですね、可視化するとですね、分かりやすいですよ〜。
ワハハ。(^o^)
by ZAPPER (2013-10-30 21:17) 

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