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#2365 仏作って魂入れず:評価基準の策定を!(ブログ「情熱空間」より」) July 25, 2013 [64. 教育問題]

 学校の評価基準がひどく好い加減に感じることが多い。学力テストの点数が3割でも3がついてしまう現状をどのように考えたらよいのか。高校なら30点未満は赤点である。
 今日成績表をもってきた一年生は三人とも4と5がほとんど。アベノミクスではないがひどいインフレを起こしているように見えて仕方がない。成績のよい生徒達だから三人合わせて3はひとつだけ。一学年50人として評価5の生徒はどれくらいいるのだろう?学校によってばらつきがあるだろうが科目ごとに5-10人くらいではないだろうか。10-20%の生徒に評価5がつけられている。

 こういう結果内申点がインフレを起こしてしまった8年前には中3生で300点満点で学力テスト総合ABCの平均点が120点の生徒はFランク以下だったが、いまは120点でもEやDランクの生徒がいる10年に満たない期間にこれほどのインフレが起きている事実を先生たちは自覚しているのだろうか?自覚していたら是正措置が働くはずだが、一向にその気配がないから、自覚がないのだろう。これは数値でデータを管理して、授業に生かすという基本的なことをしていないからだ。数値管理をしっかりしたら、いくらなんでもこれだけ大きい変化に気づかないはずがない。学校別・科目別の学力テスト情報を公開すべきだ

 学力テストの五科目合計点が400点前後なら、いまではほとんどの科目が5になる。十年前には400点を切っている生徒に3つも5がつくなんてことはありえなかった。こんなに高い評価をつけてしまったら生徒達が勘違いしてしまう。
 学力テストでは400点を越える生徒は3校で4-10人くらいであるが、定期テストでは数倍になる。それは定期テストの難易度が低いからだ。一学期期末テストで平均点が80点近い科目があったが、そんなに難易度の低い問題を作ってしまっては生徒が自分の実力を勘違いする。。

 そこでだ、学力テストで85%以下の得点の場合は5をつけないようにすればいい。学力テストの成績は五段階評価に反映されていないが、「足切り」に使うといい。
 4は70%超の生徒に限定する。35%以下の得点の生徒には3はつけない。
 定期テストの難易度は学力テストよりもさらに低いのが実情だ。
 平均点が70点を超えている科目もある。学力テストに比べてさらに難易度を下げて平均点を上げるようなことをしてはいけない。
 低学力層の生徒に迎合して難易度を下げてはいけない、低学力層には放課後補習をして学力の底上げをするのが当然の対応である。学力テストで主要五科目の得点が30%に満たない生徒は、ブカツを休止させて放課後補習を義務付けるべきだ。

 高校に入学して全国模試をやったときに中学時代に評価5の生徒の半数が全国平均点に届かないようでは困る。高校1年になってから本人が自分の学力レベルに気がついても遅い。現実はそうなっている
 偏差値50~55くらいの名前の知れた大学進学が簡単だと生徒は勘違いしているが、全国模試で自分の偏差値を見て驚いてしまう。全国平均値の高さにすくんでしまい、回を重ねるごとに目標が下がっていくのである。見ていて辛い。
 中学時代に全国レベルを偏差値で知っていたらこういうことは起きないだろう。目標とする大学の入学偏差値と自分の偏差値を比べて、どれくらいの差があるのかを知り、中高でどれくらい偏差値を上げなければならないのかを知ることができる。全国レベルで自分の学力がどの程度のものかを知ることができる。目標とする大学入試に間に合うケースが増えるだろう。
 大きな勘違いを起こさせている中学校の学力テストは罪が深いし、極端に甘くなってしまった通知票の五段階評価も実害が大きい

 そういうわけで通知票の評価基準を見直すべきだというZAPPERさんや合格先生の意見にebisuも同意する

ブログ「情熱空間」より
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/6682152.html
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2013年07月24日

仏作って魂入れず(評価基準の策定を!)

100点満点の数学の試験で、得点は30点とか40点。
60点満点の学力試験で、得点は10点未満。
それでも通知表は平気で「3」がつくんですよ!
というお話です。

この部分は、もう何度も何度も指摘を続けてきたので、いいかげん飽きてきました(笑)が、釧路市がいくら学力向上策を推し進めようが、ここにもメスを入れなきゃ望み薄なんですよ。
だって、モチベーションが上がらないんだもん。
それどころか、親も子も「普通」だと錯覚して安心し切ってしまい、「基礎学力問題、何それ?」とかって時は流れ、いざ蓋を開けてみると親子で顔面蒼白って、ここ10年来、毎度毎度繰り返されてきたんだもんね。

諸悪の根源は、ゆとり教育と抱き合わせで導入された《絶対評価》にあるわけですが、少し調べてみたところ、学校間の評価の格差を是正するべく、自治体が評価基準(つまり、通知表の1~5の基準)を設定しているところもあるんですね。
で、もう何度も何度も言い続けてきて、こちらもいいかげん飽きてきました(笑)が、とっとと釧路市もそれをおやんなさいってば!

釧路の中学校では、100点満点の30点でも「3」がつくんだよ!
って、こっ恥ずかしくないかい?
それ以前に、おかしいって思わないかい?
基礎学力保障条例ができたんだよ。
自治体の責務として、地域の子ども達に例外なく、小学校4年生相当の学力の習得を、努力義務とは言え、明確に宣言したんですよ。
なのに、実態とはかけ離れた過大評価を看過しちゃ、ダメでしょーが。

この問題、学校に丸投げでは解決は不可能ですよ。
教育行政が評価基準を明示しなきゃ、解決できないんですよ。
だってそうでしょ、高くつけておけば、誰にも文句を言われないんだもん。
そして、ある時にそれに気づいてリカバリーを試みるようとするも、手も足も出ない。
そりゃそうだよ、過大評価され続けたけれど、実力はまったく備わっていないんだから。

仏作って魂入れず。

もうそういうの、終わりにしましょうよ。
平成26年度調査における、全国平均のクリア。
今のままじゃ、夢のまた夢ですよ。
さあ、そろそろ本気で取り組もうじゃありませんか?

というわけで、合格先生のコラムから。
仕事のやったふりは上手でも、結果を出せない。
そんな社会人は、すぐにお払い箱。
ってなわけですよ。

●ため息がでるような通知表
http://www002.upp.so-net.ne.jp/singakukouza/jijimonndai.html#Anchor-10341

《引用開始》
「悪い」ばかりが「ため息」の出る原因ではありません

 お父さん、お母さんであれば、子供さんの通知表を見て「ため息が出る」のは、酷い結果だった場合が多いのではないでしょうか。ただ、自分たちの感覚は、それとは逆で「何で、このレベルでこんなにいい通知表がつくの?」ということ。

 例えば、中3生の学力テストの点数をみて下さい。一科目60点満点ですよ。5科目で300点満点ですよ。普通、平均点は半分よりちょっと上くらい。北海道学力コンクールの事務局が出す、総合ABC学力テストの全道平均点も5科目合計だと、300点満点の半分である150点より上で、だいたい160~180点の範囲に収まってきます。場合によっては、180点以上の時だってあるんです。一科目に換算すると、60点満点の半分以上で、大抵30点を超えて来るんです。

 で、問題は、そのレベルの学力テストで科目の点数が一桁得点、すなわち9点以下の点数しかとれない子に、どうして通知表に「3」がつくんですか? 当然「1」でしょ。例えば、英語については、英語の内容が全然分からなくて、記号問題だけ勘でかいても、何点かは点数がくるんですよ。そのレベルに「3」がつくんですよ。ありえないでしょ。学校の教師は何を教えているの。

 で、こういうレベルの子って、大抵、合計点が100点を切ってくるんです。この点数ね、お隣の帯広なら、地方の高校一直線ですよ。市内の高校に行けません。これが札幌になった場合、まともに受験して行ける高校すらなくて、私立単願とか私立専願と言われる、要するに「お宅の学校しか受けないですから、何とか入れてください」とお願いしなければならない、という状況になるわけです。それが、何で釧路ではこういうレベルの子がうようよしている訳? 学校の平均だって、100点ちょっとなんですよ。ありえないでしょ。

 そして、札幌や帯広なら、地方受験や私立専願ということで、子供の状況が把握出来るわけですから、その先に控えた就職も「かなり厳しいだろうな」と、保護者は思う訳ですが、釧路は、周りが一緒だから、その就職に関する感覚も麻痺してしまっていて、このレベルでも「まあ、何とかなるだろう」と思っている場合が多いんですよ。前の項目にも書きましたが、100点未満の子って、間違いなく「アルバイトしか出来ない」と思っていた方がいいですよ。もくしは、そのアルバイトすら満足にできないかも・・・くらいが妥当な感覚です。

 で、どうして、こういうずれた感覚になってしまうか、というと、結局、中学校時点の評価体勢が不適切だからです。将来の事を考えて、きちんと評価していてば、親も子供も「このままでは絶対まずい」と思って、きちんとしたことをやるようになるんです。このままでは、この子の将来がまずい、と思ったら、ちゃんと「1」をつけてあげるべきです。学力テストの数学で30点くらいしか取れないのであれば、まともな大学には行けないでしょ。そういう子には、安易に「5」をつけないで「3」にして、もっと上のレベルの勉強をしなさい、と意識づけしてあげた方がいいんです。

 釧路では「学力保障条例」が出来ました。なぜ、そのような条例が出来たのか、その意味を考えましょう。そして、学力が保障されていない状況で、安易に「3」だの「4」だのをつけて上っ面を取り繕っているようなら、それは、条例違反と考えるべきだと思います。なぜなら「学力保障=就職保障」になるからです。
《引用終了》

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 中3の学力テストは60点満点だが、10点以下では五段階評価は根室では2または1がついており、3の例はほとんどないだろう。得点が3割なら3がついている例が多い。
 それにしても2割以下の得点なら、お母さんやお父さんの時代は1だったはず。



*#2464 道教委リーフレット:生活習慣を改善し学力アップ(2) Oct. 26, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-10-25-2

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ZAPPER

重ねてのご紹介、ありがとうございます。

今のオール3は、昔のオール2と同じ。
今のオール4は、昔のオール3と同じ。
そして1がつくのは、不登校の子だけ。

これが現実ですね。
もっと言うと、こうなります。

できすぎ君は、オール5。
しずかちゃんも、オール5。
スネ夫は、オール4。
ジャイアンは、オール3以上。

そして、
のび太もまた、オール3以上。

事実です。^^
by ZAPPER (2013-07-26 12:15) 

ebisu

ZAPPERさんへ

2日間で「情熱空間」から3本転載しましたが、アクセス数が上がっています。
根室市内の先生たちも読んでくれているのでしょうね。
隣の釧路の状況が具体的に書かれているので、根室の教育関係者や保護者に参考になるはずです。

元気な教育改革論をありがとうございます。

by ebisu (2013-07-26 12:52) 

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