#2342 追試アリのC中学校フリー授業参観日: 中高一貫校の授業速度 Jun. 26, 2013 [64. 教育問題]
今日(6/26水)はC中学校のフリー授業参観日である。ちょっとだけ見に行くつもりをしていたが、月曜日の朝にサイクリングをしてどうも風邪を引いたようなのでとりやめた。昨夜から鼻水がとまらないので、今朝葛根湯を飲んだらぴたりと止まった、ただの鼻風邪、効くなあ、漢方薬。
喉が弱いので鼻と喉に炎症が起きてしまったらアウトだ。
【C中学校で擬似「追試」実施】
中学校の1学期期末テストが終わったが、C中学校では2年生に「追試」をやっている。40点以下(?)の生徒には80点以上になるまで何回でも同じ問題をやらせている。これは学校としての取り組みだ。英語と数学、社会もやっている。主要五科目全部かどうかは確認していないが、学校全体の取り組みであるようだ。一歩前進、2年生だけだとしてもうれしいねこういう取り組み。校長先生、そして科目担当の先生たちありがとう。
それにしても、何をどうやっても80点に達しない生徒が数名いるはずだが、どうしているのだろう?放課後補習するしかないと思うのだが・・・
1年生は「追試」をやっていない。3年はどうなの?
【贅沢な個別指導授業】
ニムオロ塾では1年生がたった三人、贅沢な授業だ。
1クラス8人以下に制限すると個別指導がじっくりできる。スキルス胃癌の手術をする前は12人までは大丈夫だったが、授業は体力が要る。衰えた体力を嘆いてもはじまらぬ、8人までならできる生徒にもできない生徒にもしっかり個別対応が可能だ。使う教材もスピードもばらばらで構わぬ。
たったの三人のクラスは三人とも学年順位を上げた。三人のうち二人が四月のお迎えテストと今回のテストで学年5番以内で、今回学年トップの生徒は小学校から来ているのだが、英語は中学生になってからと、日本語の良質の本を選んで読ませていた。四月から英語の勉強を始め、最初に使った教材は『本多式中学英語マスタ反復基礎小5~中3』である。子音の発音トレーニングをしてから音読トレーニングの家庭学習を課したが、2ヵ月でこのテクストを終了してしまった。6月からは『本多式英語マスタ短文英単語』で音読トレーニングさせている。教材のレベルは中3程度かな?進む速度を落とさせ、繰り返し音読とディクテーションをさせている。ウォークマンにコピーしてしょっちゅう音読トレーニングをしている。昨日は机の中に大その事なウォークマンのセットを忘れていった(笑)。塾では塾用問題集をやっている。このごろ英字新聞を開いて早く読めるようになりたいなってな顔をしている。
能力の大きい生徒には負荷を大きくし、能力の小さな生徒には負荷を軽くして基本問題に絞ることができるのが個別指導のメリット。こうして使う教材も生徒に合わせておのずから決まってくる。この中1の生徒はいま中3の数学をやっている。数学は十分先に進んでいるから、速度を標準レベルに落としている。来年(中2)では数ⅠAを教えているだろう。中3で数ⅡBをやるか高校受験の難問題集をやらせるか、両方やるかは1年様子を見てから判断する。
こういう生徒には学校のワークや「カルク」は免除してやってほしい。問題の難易度が低すぎてほとんど意味がないからである。あたりまえのことだが、生徒の能力には個人差が大きく指導の仕方は一律にはいかないから、取り組ませる問題集も一律にはいかないことが理解いただけるだろう。
こうして書いてみて、効率を無視した教育、採算度外視の私塾がやれるのは年金制度のお陰もあります。成績の善し悪しにかかわらず意欲のある生徒がきてくれるというお陰もある。自分が中高生だったらこういう私塾がほしかった、ようやくそういう形になりつつあります、わたしは幸せものです。
18歳で根室を離れて東京で35年、ふるさとに戻ってきてよかった、生きがいのある日々を過ごし、一日一日がかけがえのないものに感じます。
【ブカツと勉強の両立】
2年生が一人、学年順位をまた一つ上げて2番目になった。後は苦手の科目の対策をすればトップに追いつく。きついブカツをやっているが、言い訳はなし、しっかり実力を上げればいい、他人との競争というよりもこれからは自分との戦いだろう、成績は後からついてくる。
3年生は「ブカツ命」で勉強は二の次の生徒が多い。レギュラーの授業では今日点数の確認をすることになっているのだが、ひとりが昨日うれしそうな顔をしてテストをもってきて見せてくれた。一科目、はじめての高得点である。そして補習にやってきた別の中学校のもう一人から点数の報告を聞いた。3年間で五科目合計点が最高点だった。もう少しで400点を超えられそうだ。3年生のときに何回か400点を超えて卒業できたらすこし希望がもてる。努力すれば偏差値45くらいの大学になら合格できる。二人ともいい笑顔に見えた。
こういうときは塾先生の私も一緒に喜ぶ、福を分けてもらうから「分福」、生徒の笑顔はうれしいもの。
【じっくり個別指導そのためのクラス人数の制限】
2年前からクラスによっては事情をお話しして入塾をお断りする場合も出ている。小人数のクラスでじっくり個別指導したいからである。若い者達のエネルギーに圧倒されるから体力的にもたくさんは相手にできない。そういう年齢になったということ、11年前にふるさとに灯した火をしばらくの間ではあるが守り続けたいから、体力に合わせたやり方を見つけていく。
【中高一貫校は1年前倒しの授業スケジュール】
先日、釧路の教育を考える会の年次総会があったが、その折に武修館の中等部の校長先生からベネッセの模試に参加している北海道の私立中学14校で平均点が2位の成績をとったと紹介があった。武修館が医学部や北大への進学実績で釧路湖陵高校を抜く日が10年先に来るのかもしれない。どちらもがんばってもらいたい。
私は東京で大学院の数年間渋谷のある進学教室で専任講師をしていたことがある。首都圏の私立の中高一貫校は1年前倒しで授業をやっているから、中1には中2の範囲、中2には中3のテスト範囲で模試をやっている。北海道も中高一貫校は同じシステムで動いているようだ。
だから、高校2年次で受験範囲の勉強を終了して、高校3年次は受験問題に取り組むことになる。1年前倒しで授業をすることで、大学受験に圧倒的に有利な条件を作り出してしまう。中学校のときからターゲットは大学受験。
このような状況に対抗するためには、根室では塾で個別指導で1年前倒しでやるしかない。東京の進学塾で中高一貫校の現実を見て、根室の子供たちにもそうした学習環境を提供してやりたいと思って11年前にふるさとに戻ってきた。
根室の未来や北海道の未来、日本の未来を背負ってたつ人材が、そして地域医療を支える医師や看護師や薬剤師などが、育ってくれたらうれしい。
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喉が弱いので鼻と喉に炎症が起きてしまったらアウトだ。
【C中学校で擬似「追試」実施】
中学校の1学期期末テストが終わったが、C中学校では2年生に「追試」をやっている。40点以下(?)の生徒には80点以上になるまで何回でも同じ問題をやらせている。これは学校としての取り組みだ。英語と数学、社会もやっている。主要五科目全部かどうかは確認していないが、学校全体の取り組みであるようだ。一歩前進、2年生だけだとしてもうれしいねこういう取り組み。校長先生、そして科目担当の先生たちありがとう。
それにしても、何をどうやっても80点に達しない生徒が数名いるはずだが、どうしているのだろう?放課後補習するしかないと思うのだが・・・
1年生は「追試」をやっていない。3年はどうなの?
【贅沢な個別指導授業】
ニムオロ塾では1年生がたった三人、贅沢な授業だ。
1クラス8人以下に制限すると個別指導がじっくりできる。スキルス胃癌の手術をする前は12人までは大丈夫だったが、授業は体力が要る。衰えた体力を嘆いてもはじまらぬ、8人までならできる生徒にもできない生徒にもしっかり個別対応が可能だ。使う教材もスピードもばらばらで構わぬ。
たったの三人のクラスは三人とも学年順位を上げた。三人のうち二人が四月のお迎えテストと今回のテストで学年5番以内で、今回学年トップの生徒は小学校から来ているのだが、英語は中学生になってからと、日本語の良質の本を選んで読ませていた。四月から英語の勉強を始め、最初に使った教材は『本多式中学英語マスタ反復基礎小5~中3』である。子音の発音トレーニングをしてから音読トレーニングの家庭学習を課したが、2ヵ月でこのテクストを終了してしまった。6月からは『本多式英語マスタ短文英単語』で音読トレーニングさせている。教材のレベルは中3程度かな?進む速度を落とさせ、繰り返し音読とディクテーションをさせている。ウォークマンにコピーしてしょっちゅう音読トレーニングをしている。昨日は机の中に大その事なウォークマンのセットを忘れていった(笑)。塾では塾用問題集をやっている。このごろ英字新聞を開いて早く読めるようになりたいなってな顔をしている。
能力の大きい生徒には負荷を大きくし、能力の小さな生徒には負荷を軽くして基本問題に絞ることができるのが個別指導のメリット。こうして使う教材も生徒に合わせておのずから決まってくる。この中1の生徒はいま中3の数学をやっている。数学は十分先に進んでいるから、速度を標準レベルに落としている。来年(中2)では数ⅠAを教えているだろう。中3で数ⅡBをやるか高校受験の難問題集をやらせるか、両方やるかは1年様子を見てから判断する。
こういう生徒には学校のワークや「カルク」は免除してやってほしい。問題の難易度が低すぎてほとんど意味がないからである。あたりまえのことだが、生徒の能力には個人差が大きく指導の仕方は一律にはいかないから、取り組ませる問題集も一律にはいかないことが理解いただけるだろう。
こうして書いてみて、効率を無視した教育、採算度外視の私塾がやれるのは年金制度のお陰もあります。成績の善し悪しにかかわらず意欲のある生徒がきてくれるというお陰もある。自分が中高生だったらこういう私塾がほしかった、ようやくそういう形になりつつあります、わたしは幸せものです。
18歳で根室を離れて東京で35年、ふるさとに戻ってきてよかった、生きがいのある日々を過ごし、一日一日がかけがえのないものに感じます。
【ブカツと勉強の両立】
2年生が一人、学年順位をまた一つ上げて2番目になった。後は苦手の科目の対策をすればトップに追いつく。きついブカツをやっているが、言い訳はなし、しっかり実力を上げればいい、他人との競争というよりもこれからは自分との戦いだろう、成績は後からついてくる。
3年生は「ブカツ命」で勉強は二の次の生徒が多い。レギュラーの授業では今日点数の確認をすることになっているのだが、ひとりが昨日うれしそうな顔をしてテストをもってきて見せてくれた。一科目、はじめての高得点である。そして補習にやってきた別の中学校のもう一人から点数の報告を聞いた。3年間で五科目合計点が最高点だった。もう少しで400点を超えられそうだ。3年生のときに何回か400点を超えて卒業できたらすこし希望がもてる。努力すれば偏差値45くらいの大学になら合格できる。二人ともいい笑顔に見えた。
こういうときは塾先生の私も一緒に喜ぶ、福を分けてもらうから「分福」、生徒の笑顔はうれしいもの。
【じっくり個別指導そのためのクラス人数の制限】
2年前からクラスによっては事情をお話しして入塾をお断りする場合も出ている。小人数のクラスでじっくり個別指導したいからである。若い者達のエネルギーに圧倒されるから体力的にもたくさんは相手にできない。そういう年齢になったということ、11年前にふるさとに灯した火をしばらくの間ではあるが守り続けたいから、体力に合わせたやり方を見つけていく。
【中高一貫校は1年前倒しの授業スケジュール】
先日、釧路の教育を考える会の年次総会があったが、その折に武修館の中等部の校長先生からベネッセの模試に参加している北海道の私立中学14校で平均点が2位の成績をとったと紹介があった。武修館が医学部や北大への進学実績で釧路湖陵高校を抜く日が10年先に来るのかもしれない。どちらもがんばってもらいたい。
私は東京で大学院の数年間渋谷のある進学教室で専任講師をしていたことがある。首都圏の私立の中高一貫校は1年前倒しで授業をやっているから、中1には中2の範囲、中2には中3のテスト範囲で模試をやっている。北海道も中高一貫校は同じシステムで動いているようだ。
だから、高校2年次で受験範囲の勉強を終了して、高校3年次は受験問題に取り組むことになる。1年前倒しで授業をすることで、大学受験に圧倒的に有利な条件を作り出してしまう。中学校のときからターゲットは大学受験。
このような状況に対抗するためには、根室では塾で個別指導で1年前倒しでやるしかない。東京の進学塾で中高一貫校の現実を見て、根室の子供たちにもそうした学習環境を提供してやりたいと思って11年前にふるさとに戻ってきた。
根室の未来や北海道の未来、日本の未来を背負ってたつ人材が、そして地域医療を支える医師や看護師や薬剤師などが、育ってくれたらうれしい。
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- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/02
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2013-06-26 10:33
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