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#2047 原子力発電所は不要だった(実証) : 金子慶大教授と吉原城南信金理事長の主張  Aug. 10, 2012 [13. 東日本大震災&福島原発事故]

【事実:今夏の猛暑でも電力不足は起きなかった】
 関西電力で一番電力需要が大きかったのは8月3日、そのときでも80万kw余力があり、隣接の電力会社からは700万kw融通が可能だった。結果から言えることは、大飯原子力発電所2基の再稼動は必要なかったということ。これにはさらにおまけがついている。電力不足を演出するために関電は12箇所の火力発電所のうち8箇所の稼動を停止している。

【54基の原発が全部停止しても電力不足は起きない】
 NHKラジオの朝の番組に「ビジネス展望」という5~10分のレギュラー番組があり、数日前だが、そこで慶応大学の金子勝教授が同じ主旨のことを言っていた。全国の原発が全部止まっても、電力不足にはならないことが実証されたというのである。電力会社は嘘を言っていたということだ。ただちに全国54基の原発を全部廃棄しても、電力不足にはならない。

【原発問題は電力会社の経営問題に過ぎないということが明らかになった】金子教授
 古い設備の原発を動かし続ければ続けるほど、電力会社は儲かる。安全を無視して、耐用年数を超えて償却済みの設備を使えば使うほどコストは安くなる。
 いま全部廃炉にすると電力会社は未償却分について一気に巨額の固定資産除却損を計上しなければならない。償却不足のようなことがあれば除却額は膨らむ。
「電力会社は原発設備を耐用年数40年、稼働率76%で計算している」

【原発事故対策費用を参入したら電力コストは10倍にハネ上がる】ebisu
 もうひとつの懸念は、福島第一原発事故の被災者に対する損害補償と原状回復費用である。除染だけで500兆円かかるともいわれているから、年間5.4兆円の売上、8124億円の純資産の東京電力に負担しきれる金額ではない。

 つまり、安全面での投資や積立金を怠ってきたから原子力発電のコストが小さく見えていただけで、事故が起きたときの損害賠償や安全面での強化投資を入れると、原子力発電コストは電力会社が計算している値の十倍以上になることが明らかになった。

【反社会的存在としての原発】金子教授
 電力会社にとっては古い原発を動かし続ければ続けるほど、経営面でプラスになる。そして、損害賠償額を小さくすればするほど経営にとってプラスになるのである。このことからいえることは、原子力発電は社会の安全を脅かすだけでなく、著しく反社会的な存在だということ。

【総原価方式は改めるべき】ebisu
 どれほど損害賠償額が大きくなっても、すべてコストに入れて電力料金を算定し、料金に上乗せすればいいだけだから、経営が好い加減になるのは当然のことだ。民間会社ではありえぬ売上決定方式、すなわち総原価方式という料金算定の仕組みそのものが癌なのである。
 たとえば、先進国のうち電力コストの安い順に5カ国選んで、その平均値を総原価ターゲットにするようなことは考えられないだろうか?国際市場価格に近づけるという考え方である。日本の発電コストは米国の2倍のようだ。日本国民は米国民の2倍の電力料金を支払わされている。日本の電力会社は独占企業であり経営がルーズだということだ。原材料の仕入れも人件費も他国に比べて相当に高いのだろう。

【金子教授の主張】
 金子教授は今夏の「電力需要<発電量」という状況を見て、原発問題は電力会社の経営問題であり、電力会社側の言い分とは裏腹に電力需要と供給の関係から本来原発は不要であることが実証されたと、述べていた。原発がないほうが発電コストも安くすむことも明らかである。
 (事故の際の損害賠償まで参入して損害賠償引当金の積立を行ったら、電力料金はおおよそ10倍にハネ上がる…ebisu)

【廃炉後の原発維持管理費はいくらかかる?】
 廃炉にするには原子力発電所を国の管理下に移すしかない。チェルノブイリでは25年たった今でも常時3000人の職員が廃炉になった原発の維持管理に従事している。使用済み核燃料から放熱と放射能放出が続くからその量が10分の1になるまでと計算しても百年以上かかるから、廃炉にしても維持管理コストが膨大にかかることは想像に難くない。54基の原発を廃炉にしたとして、年間1.2兆円のコストがかかる。100年間で120兆円である。だがそれで終わりではない、千年先まで管理しなければいけないのだろう。六ヶ所村に保管してある何トンもの精製済みプルトニウムは2万年以上も管理しなければならぬ。国家管理すらも不可能だ。どんな国も2万年続いた国は歴史上ないのだ。バカバカしいくらい途方もない話である。

【使用済み核燃料再処理工場稼動は破滅への道】
 六ヶ所村の再処理工場が稼動すれば年間8tものプルトニウムが精製され、低レベル廃棄物の量は精製前の10倍以上になるという。再処理とは使用済み燃料の中に閉じ込められているプルトニウム、ウラニウム、その他の核生成物質を砕いて化学的に処理してプルトニウムだけを抽出するから、作業工程で放射線は空中のガンガン放出されるし、放射性廃棄物の量も増える。54基の原発が1年間で放出する量(33京ベクレル)の放射性物質を再処理工場ではたった一日で空気中や海へ放出することになる。青函海峡付近の太平洋側の海は常時高濃度の汚染にさらされることになるだろう。放射能汚染は太平洋全域に広がっていき取り返しのつかないことになる。
*たねまきJ「六ヶ所村再処理工場」
 
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-2160.html
(例えば放射性クリプトンはマイナス30度付近で液体化できるが経済上引き合わないので回収処理をしない、全量が空気中に放出される計画になっている。保管はマイナス150度でするのだが、マイナス150度の冷蔵庫はたしか日立がつくっていたが、25年ほど前で500ℓほどの容量のものが150万円くらいしたと記憶する。容積が小さいので電気代がかかるとしても相対的には電力コストは小さいのだろう。このレベルになると溶媒材料の開発・製造にお金がかかると日立の営業が言っていたように記憶する。特殊な溶媒でないとマイナス150度を維持できない。)

【原子力規制委員会委員長は京都大学原子炉実験所小出助教に任せよう】
 金子教授は原子力規制委員会のメンバーについても的確な発言をしている。
「福島第一原発事故前から警鐘を鳴らしていたすぐれた人間を原子力規制委員会に入れなければならない」
 原子力村の専門家は一人も入れてはならない。
 京都大学の小出氏を委員長に招聘しろということだろう他のメンバーは彼が選べばいい。

【企業人のオフィッシャルな原発廃炉宣言】
 先ほどHTBの番組「ニュース・ステーション」に城南信用金庫の吉原理事長が出演して、経団連などが「原発を稼動しなければ日本がつぶれてしまう」というようなアジテーションをやっているが、間違いだと発言していた。原発はただちに廃炉にすべき、根拠は次の4項目。
 ①「54基の原発は2基しか動いていないが電力不足にはなっていない、余力も充分ある。
 ②原発が民間会社でペイするなら自分たちが原子力発電会社をつくって経営すればいい。
 ③原子力発電会社をつくってもリスクが大きくてメガバンクが融資をするはずがないから、できないことをやれと経団連が言うのはおかしい。
 ④わたしがお会いする経営者たちも原発はただちに廃炉にすべきという人が多い。

 財界の総本山の経団連の意向にはっきりたてついて正論をいう信金理事長が現れる世の中になった。これは革命だ、国がダメになるかどうかの瀬戸際に私たちはたっているが、ぎりぎりになって企業人が倫理を取り戻した。そんな日本にはまだ希望がある。全国から応援メッセージ殺到中!

 YouTube:「城南信用金庫が脱原発宣言〜理事長メッセージ
 
http://www.youtube.com/watch?v=CeUoVA1Cn-A

 日本はすでに人口縮小に入っているから、三十年後には人口が1億人を切る。電力需要は減ることになる。
 城南信金は反原発の立場を宣言し、具体的な企業行動を起こした。こういう立派な見識に支えられた企業が伸びればいい、心意気に感じて顧客は増えるだろう。
 北海道には泊原発があり、根室には大地みらい信金があるが、理事長殿は原発に関してなにか具体的な行動や発言をするだろうか?
 企業経営者も広い視野でものごとを見て、自分の頭で考え、具体的な企業行動に反映すべき時代になりつつある。未来を担う信金マンたち、幅の広い教養を身につけておけ。


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Hirosuke

原発を全廃したドイツで新記録
⇒電力需要の約◆%も太陽光!
 [LMN ログ&ラボ]
http://tada-de-english.blog.so-net.ne.jp/2012-06-25

本文より(抜粋)
・・・。原子力発電から太陽光・風力・バイオマス燃料など再生可能エネルギーへの転換を図る中で持ち上がっていた重要な問いに答えを出した・・・。


by Hirosuke (2012-08-10 11:01) 

おもし蟹

「原発停止しても電力が安定している」という認識は間違え。
正しくは「原発停止しているが、火力・水力等をすべて稼動することで、電力が安定している」というのが正しい。
もし火力・水力等が事故などで停止した場合は、安定供給されるだろうか?それもわからない。
だからといって、これを原発稼動の理由にしてはいけない。

マスコミは報じないが、停止していた火力発電所が稼動したことで、二酸化炭素の放出量が徐々に増加している。数年前は地球温暖化であれだけ騒いでいたのに今はほぼ報じない。
あれだけ居たエコ信者はどこへいったのだろうか?
国際公約までした○山前総理は、これをどのように考えているのだろう?

ただ将来的に、安定供給が可能で無害な発電施設が必要である。それが原子力や太陽、風力が該当するかは定かではない。

これだけは言えます。
この時代、電気を一時的でも断つことは難しい。それだけ電気に依存している人が多い点を忘れてはいけない。
by おもし蟹 (2012-08-10 11:07) 

ebisu

Hirosukeさん、こんにちわ。
クリックしてみてみました。

ドイツでは太陽光発電のピークが昨年800万Kw、今年は2200万kwと急速に増えていますね。発電量は原発30基分に相当するでしょうか。
おまけに太陽光発電のピークは電力需要のピーク時間帯と重なっていますから好都合です。
by ebisu (2012-08-10 11:20) 

ebisu

おもし蟹さん、こんにちわ。

○山前総理はたしかに炭酸ガス25%削減を公約しましたね。具体策は何もなかったようです。沖縄の基地問題と同じで、具体策なし。○前総理だけではなく民主党全体がそうでした。ばら色の選挙公約はことごとく棚上げ、やらぬといったこと(消費税値上げ)に「命を懸けて」猪突猛進中です。

>「原発停止しても電力が安定している」という認識は間違え。

これは論点のすり替えにみえます。
「全国の原発が全部止まっても、電力不足にはならないことが実証された」
ということは言いうるのでしょう。

>もし火力・水力等が事故などで停止した場合は、安定供給されるだろうか?それもわからない。

安定供給は原子力発電にも言えることです。事故を起こせば稼動できない、現に54基中52基が止まっています。火力や水力よりもはるかにリスクが高くはないですか?

安定供給用のバッファとしては発電効率が60%のコンバインドサイクル発電所を増設すればいいだけでしょう。
東京電力は3箇所、関西電力は2箇所しかありません。電力不足を演出するために意図的に設備投資をサボタージュしているようにみえます。原発よりははるかにコストが安い。

さて、残るのはCO2問題ですね。
専門家の説の受け売りですが、温暖化に関しては原発のほうがはるかに影響が大きいようです。発生した熱の三分の一しか発電に使えないので、三分の二を海へ棄てています。
京都大学原子炉実験所の小出裕章助教は原発のことを「海水温め装置」と言ってました。発電装置としての役割よりも、海水を温めるほうが主体の装置だということです。

あと40分もしたら、神輿が金比羅神社を出発します。雨が強くなってきました、かぜも少しついています。祭りのことがちょっと心配な空模様です。根室人は宵宮からの3日間の祭りを楽しみにしています
by ebisu (2012-08-10 11:50) 

Hirosuke

>この時代、電気を一時的でも断つことは難しい。

そうでしょうか?

当地は、2日間も停電しました。
その後の数日間は、御存知の計画停電。
ガソリンスタンドには長蛇の列。
スーパーの棚は、ほぼ空が続きました。

初めての経験で、確かに混乱はしましたが、
乗り切りましたよ、被災地の人間は!

多少の停電なんか、なんら問題ありません。

by Hirosuke (2012-08-10 11:56) 

Hirosuke

被災地なんです、僕の町。 
[1208 0815 0117 911 311]
http://hironagayuusuke.blog.so-net.ne.jp/2012-03-11

YAMATO高校♪合唱部『わが◆マイルストーン』2

by Hirosuke (2012-08-10 12:26) 

おもし蟹

ebisuさんのいう点もたしかです。

実際問題、原発停止していても電力は供給されていますし、生活に支障はない。
結局のところ、電力会社が供給できる本当の電力量はどれだけあるかは、私たちは知ることはない。なので電力会社の報道がどこまでが本当でどこからが嘘かはわからない。

論点をすげ替えようという気持ちもない。
「原発停止しても電力が安定している」という見方もあれば、「原発停止しているが、火力・水力等を全稼動することで、電力が安定している」という見方があるというだけです。

ただ火力や水力と原子力のリスクでは、当然原子力の方が高い。それは当然のことです。
ただ火力の場合、石油という制限のある資源を利用しています。そして、今の火力発電所はいうなれば全速力疾走で稼動し続けているという状態です。ということはいつかは故障する。(故障しないかもしれない。)
「形あるものは必ず壊れる」のです。
このまま太陽光や風力発電へシフトできないと、火力や水力発電所が増加するでしょう。これは時代が逆行している気がします。
将来の展望として、原発廃炉という流れは必然ですが、今の議論などは、一過性の勢いだけの議論です。もっと本質的な議論してほしいところです。

計画停電のように決まった時間帯であれば、覚悟はできます。
ただ震災のように突発的に停電になれば、 当然困る人も出てくる。電力消失で亡くなられた方もいるかもしれません。
だから私は、安易に停電しても「大丈夫でしょ」とは言いません。

震災時、「灯」はもっとも重要なものでした。それがマッチ一本の灯、懐中電灯の灯や街灯の灯であっても同じ価値だと思っています。

既に日本は人口減少時代になっているので、バブルのように電力量は必要ないのかもしれない。
正直、電力の使用時間6:00~22:00までという感じにすることもやぶさかではない。

どうしてもこの問題を取り上げると、推進派と反対派に区別されてしまう。そのどちらでもない中間派の意志は無視される。

この時代は、どうしても2極化させたいのだろうか?
by おもし蟹 (2012-08-10 13:12) 

Hirosuke

>多少の停電なんか、なんら問題ありません。

これは【中間派】の意見ですが?

生命維持装置を付けている方には死活問題かもしれませんが、準備すれば「多少の停電」には対応できます。

>このまま太陽光や風力発電へシフトできないと

できます。
ドイツ、オランダの成功例があります。
何としても実現しなければならないのです。
「あーだ、こーだ」と中間をウロウロしている場合ではありません。
一時的に火力に頼る事が多くなるかもしれません。
でも、「一時的」です。

水力への逆行は問題外です。
環境負荷が著しく高いのに、発電効率は非常に低い。
計画・調査・着工・完成までに時間と金が掛かり過ぎる。

私は東電の元・下請け社員で、水力発電所の計画地を調査していましたが、何年も調査した挙句に頓挫したものもあるのですから。


by Hirosuke (2012-08-10 14:12) 

Hirosuke

元【TEPCO下請け会社の平社員】が
辞めた理由を告白・懺悔します。 
[英文テクニカルライターとして]
http://tada-de-english.blog.so-net.ne.jp/2012-03-19

【コレ】を【絵空事】と笑うなら、
日本にも世界にも、【未来】は【ない】。
http://tada-de-english.blog.so-net.ne.jp/2012-03-30
+6℃ 地球温暖化最悪のシナリオ

by Hirosuke (2012-08-10 14:24) 

Hirosuke

議論が偏って不公平にならないために、
アメリカで難儀している町の例も挙げます。

再生可能エネルギーに取り組む小さな町、
エネルギー自給を目指して 米国(上)
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/environment/2878097/8946153?blog=sonet

再生可能エネルギーに取り組む小さな町、
エネルギー自給を目指して 米国(下)
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/environment/2878227/8950943?blog=sonet

by Hirosuke (2012-08-10 14:43) 

ebisu

>論点をすげ替えようという気持ちもない。
>「原発停止しても電力が安定している」という見方もあれば、「原発停止しているが、火力・水力等を全稼動することで、電力が安定している」という見方があるというだけです。

論点をすり替える気持ちがおありとは決して思いませんよ。これがおもし蟹さんのはじめてのコメントではないですから。
何度もコメントいただいて、親しみがわいていますし、お人柄もコメントからなんとなく想像しています、したがって、そういう誤解はありません。

議論は両極端のほうが岡目八目で見ている人には楽しいですから、たしょう極端な意見のほうがありがたい。(笑)

中部大学の面白いおっさん教授の武田邦彦が温暖化や石油・石炭・ガス資源については面白い見解を披露しています。千年だいじょうぶだって言うんです。
これも極論のひとつかもしれません。

千年あれば、代替燃料はメタンハイドレートもあるし、夢のエネルギー熱核融合の実用かもありうるかもしれません。核融合が手に入れば人類は終わりかもしれません。別な意味で環境負荷が大きすぎます。廃熱の問題が残っています。

お釈迦様は真ん中を歩けと教えています。
さて、真ん中の道とはどういう道なのでしょう。

原発を止めて、のんびり考えましょう。
by ebisu (2012-08-10 14:52) 

Hirosuke

水力発電に活路が1つあります。

東南アジアで一般的な「水車発電機」です。

発電量は小さいものの、
既存の水路に(下水道にさえ)、
幾らでも設置できる。

これなら「逆行」しません。

by Hirosuke (2012-08-10 15:01) 

ebisu

Hirosukeさん、面白いデータですね。

Hirosukeさんのお示しのURLの記事では、kwあたり米国は(15セント)12円ですが、北電のホームページのデータで計算すると25.3円でした。
http://www.hepco.co.jp/userate/price/simulation/index.html

巷間言われているように、日本の家庭用電気料金は米国の2倍ですね、高い。

太陽光発電も牛や豚の屎尿を嫌気性細菌で分解してメタンガスを回収し、発電する方式も、風力発電も、すべて一つの事業ですから、事前調査の仕方や事業の勧め方、経営の仕方次第です。
地方自治体でやるには荷が重過ぎるでしょうよ。民間がやるにしても補助金事業だと、補助金がなくなった途端に米国の例のように行きづまりかねません。

成否は有効なビジネスモデルをどのようにつくり上げ、そして事業を立ち上げ、黒字経営をするかにかかっているようです。

こういう議論は楽しい。

雨が相変わらず降り続いています。
神輿はそろそろ新築された御旅所へ到着する時間です。
いま、午後3時15分。

by ebisu (2012-08-10 15:17) 

ebisu

>残念ながら、
温暖化効果がCO2の20倍近くあり、
安易に掘削できません。

ですから、「千年の間」にと書きました。技術開発に百年かけても充分間に合います。

ところで、北極から冷たい海水の沈み込みの量が減って、深層海流の流れが滞りつつあります。だから、深海の海水温が急激に上がる可能性がでてきています。
メタンハイドレートは海水温が数度上がっただけで気化しだすとも言われています。
そうなる前に、回収して燃料として使いきるっておいたほうがいいのかもしれませんよ。

メタンハイドレートの分布ですが、最新の調査では三陸海岸と北海道の間にも大量に分布していることが確認されています。
もちろん竹島からは離れています。

http://www.mh21japan.gr.jp/pdf/BSR_2009.pdf
by ebisu (2012-08-10 15:36) 

ebisu

小型の水力発電が案外有効なのかもしれませんね。
どこにでも設置できます。
なにより日本に向いた技術であることにまったく異論はありません。
by ebisu (2012-08-10 15:39) 

おもし蟹

Hirosukeさん自身は中間派だと思っていますよ。

しかし、今、話題になっている国の議論場では、確かに3派はいるが、結局2極化をしようという議論でしかありません。
このような時だからこそ中間派が冷静に意見をあげるべきだと思う。

太陽光や風力発電は海外に成功例があるのは知っています。ただそれが日本の環境に合致するかはわかりません。実際に海外を真似て失敗したケースもあるし、成功したケースもある。

太陽光や風力発電の両発電は、既に25年以上、日本の一部で行っているが、あまり表舞台にはでていません。

電力会社の情報操作等もあるでしょうが、どちらの発電も安定供給できない理由があるだと思います。
太陽光の場合、太陽が必要ですが、発電可能な天気と適した環境は日本にどのくらいあるでしょう?
(softbankの孫さんのメガソーラー計画である程度見えてくるのかもしれない)
風力の場合、発電機能とは別の問題で野鳥とかが死ぬケースもある為、風力発電を拒絶している団体もあります。

まず日本国内で行う必要があるのは、東日本と西日本の周波数統一ではないだろうか?そうすれば、日本中で電力を共有できるだから、節電も日本全体で行える。今のようにどこかの地方だけ節電対象とかは正直納得ができない。特に関東圏が今回対象外なのが一番納得ができない。

極論だけを言えば、
世界中が今ある文明や生活をすべて捨て、原始時代のような生活をすれば、電気も必要なくなります。
できるならばですけど。。。
by おもし蟹 (2012-08-10 18:11) 

ebisu

>世界中が今ある文明や生活をすべて捨て、原始時代のような生活をすれば、電気も必要なくなります。
できるならばですけど。。。

人類が現在の地球環境を維持して生き延びるためには、先進国の国民は年収1万ドルの生活水準に切り下げるべきだという経済学者がいます。
馬場宏二先生です。
過剰富裕化論はまたとりあげます。
人類が生き延びるにはそれしかないがムリだろうというのが結論のようです。

わたしは希望をもっています。別の経済学がありえますから。
by ebisu (2012-08-10 18:24) 

Hirosuke

リオ会議で

>今ある文明や生活をすべて捨て、

とスピーチした「知られざる大統領」がいます。
http://hana.bi/2012/07/mujica-speech-nihongo/


by Hirosuke (2012-08-10 18:32) 

Hirosuke

>周波数統一

これがまた、
諸々の問題があって、
現状では非現実的なのです。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%95%86%E7%94%A8%E9%9B%BB%E6%BA%90%E5%91%A8%E6%B3%A2%E6%95%B0

by Hirosuke (2012-08-10 18:47) 

ebisu

ウルグアイのムカヒ大統領のリオ会議での演説みました。

>ドイツ人が一世帯で持つ車と同じ数の車をインド人が持てばこの惑星はどうなるのでしょうか。

馬場宏二先生は1986年刊の『富裕化と金融資本』のなかで次のように述べています。
過剰富裕化状態が「安易に地上に広がったさいには、人類の存続がふかのうになる」(23ページ)
「現在の地上の人口がそのまま『西』側なみの生活水準を実現したとすれば、地上の経済規模は4倍になる。つまり、石油消費も森林破壊も環境汚染も4倍になる・・・」

世界全体がその生活水準を目標とするようになり、実現されれば、人類の生存に適した地球環境はなくなるというのである。

by ebisu (2012-08-10 21:01) 

Hirosuke

海外の地熱発電の成功例
http://www.pauline.or.jp/katsuken/
設備は全て日本製

なのに日本で開発促進されない理油
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120807-00000208-playboyz-soci

by Hirosuke (2012-08-12 06:46) 

ebisu

地熱発電と温泉は深度が違っており、相互の干渉現象が極めて少ないなら、そういう宣伝を経済産業省がやるべきですが、やらないでしょうね。

一番の問題は電力需要がすでに頭打ちになり、減少し始めているということでしょう。人口が減少すれば家庭で使う電力は減ります。
産業の空洞化に伴い、国内の工場が激減しているので、工場用電力も需要が著しく減少しています。
オフィス用電力も照明や冷房設備の更新で需要は減少しています。
どこにも需要増の分野がないので電力会社は困っています。電力料金を値上げすることでしか売上を維持できない時代にすでに突入しているということです。

だから、電力会社はオール電化住宅を一生懸命後押ししているのでしょう。これは減少している電力需要を人為的に作り出し需要を維持すための窮余の策です。

小規模の地熱発電所が全国にできれば電力会社の経営が行き詰ります。

いまですら原子力発電は必要ないのです。余剰設備になっていることが今夏の電力事情が証明してしまいました。

地熱発電は日本にあった発電方法です。小規模な地熱発電所を全国の国立公園にたくさん設置したいものです。
これと、自分で手入れできるほど発電機器をシンプルな構造にした小型水力発電も普及させたいものです。バッテリーの性能がよくなれば山間部は送電線がいらない時代が来るのかもしれませんね。

あはは、議論は楽しい。

by ebisu (2012-08-12 10:33) 

もやしさんま

「琉球大学の研究グループは、日本に最も広く生息する蝶の一種に、通常と異なった遺伝的変化が認められる事を発表した。学者達によれば、こうした突然変異は、昨年3月の福島第一原子力発電所事故の結果である可能性がある。米国の雑誌「Nature」最新号が伝えた。
琉球大学の専門家らは、自分達の研究・調査の過程で、福島県内でシジミチョウ科に属する蝶の一種(Pseudozizeeria maha)を収集したが、そのうちの多くで、羽があまりに小さかったり、目に微妙な凹みがあるなど突然変異の特徴を発見した。更なる観察により、こうした遺伝的変化は、次の世代では、ますます増えている事が分かっている。最初に収集された蝶のうち、12%に突然変異が見られるとすると、その子孫において変異した個体は18%となった。
研究に参加した学者の一人は「我々はこの変化を、福島第一原発事故後、大気中にばらまかれた放射性核種によるものだと結論付けた」と述べ「様々な生物は、様々な形で放射能に反応している。放射能汚染のよりはっきりした様相を知るため、我々は他の生物にもたらされた変化も研究しなければならない」と指摘した。」

楽しくない議論です。ある記事のコピー
by もやしさんま (2012-08-14 16:31) 

ebisu

蝶だけではない。
>「様々な生物は、様々な形で放射能に反応している

人間への影響は5年後、10年後、20年後、30年後にますますハッキリしていくだろう。
DNAレベルでの変異が引き起こすものは形態異常だけではない。

>「放射能汚染のよりはっきりした様相を知るため、我々は他の生物にもたらされた変化も研究しなければならない」
by ebisu (2012-08-14 22:19) 

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