#2048 金比羅さんのお祭り ： 台風12号直撃の恐れあり Aug. 10, 2012

　昨夜（9日）の宵宮の祭典はジリ（霧と雨の中間状態）の中、北海道新聞の根室釧路地域版に写真が載っている。傘をさしている人、透明の雨合羽を着ている人、さまざまだ。

　台風12号が東南海上から近づいてきている。太平洋沖合いを北西に向かってまっすぐに上がってきているから、本州へはまったく影響なかったので、天気予報でもほとんど無視されていた。
　予測コースの中心は国後島を通過する。途中で温帯性低気圧になっているのだろうが、12時（正午）現在、雨は強く降っている。台風の進路をあわせるとこれからさらに風雨が強くなることは避けられない。金比羅さんのお祭りがこんなに荒れるなんてないことだ。

　根室の天気が安定するのは9月だが、この時期は漁が忙しいから祭りの日程が8月9・10・11日になっているのだろう。そのあおりで、お盆が7月である。

　神社の石段が雨で滑り危険だから、1.5トンある神輿を石段下まで降ろすのがたいへんだ。
*カツヨさんのブログに神社を出発する神輿のビデオが貼り付けてある。石段を降ろすところは狭くて撮影が困難だから、上と下と両方ある。
　http://blog.livedoor.jp/winma123/archives/2012-08.html#20120810

　祭りに参加している生徒たちはずぶぬれだろうが、土砂降りの祭り行列を存分に楽しんでほしい。苦境にあってこそ元気に楽しむ余裕がほしい。こんな雨の中の金比羅さんのお祭りは百年に一度だろう、いい経験だ、負けるな、強くなってこい。（笑）

　西部の山車に乗って昨日家の前を通過したときに背伸びして手を振ってくれた高2の生徒もずぶぬれだろうが、あいつは特別に元気がいいから大丈夫だろう。
　2年前に同級生数人と金棒に出ていて、開法寺前交差点で跳ね回りすぎて、次の交差点でみんなへたり込んでいたが、すぐに「復活」していた。若さというのはすごいものだ。（笑）

　夜6時から緑町交差点で先太鼓と金棒の競演があるが、このまま雨がひどくなれば中止になるかも知れぬ。
　昨年まで仮設テントだった御旅所が立派に新築されたばかりだから、その前で行われる奉納の先太鼓と金棒の競演は大事な神事でもある。あいにくの雨でどうなるのだろう、屋根を撃つ雨音を気にしながら根室市民はみんな心配している。

　台風12号は今夜9時頃国後島を通過しそうである。明日の祭り最終日はは雨上がりで天気がよくなるだろう。
*台風の進路情報（気象庁）
http://www.jma.go.jp/jp/typh/1212.html

【綱の締め方のプロがいない！】
　クラブナビさんが金比羅さんのお祭り専用に開設しているブログを久しぶりにクリックして見た。「金比羅さんのお祭り＋アルファ」、写真やビデオに加えられたコメントも楽しめる。ふるさとへの懐かしい思いが溢れているのがみえるようである。
**ねむろ金比羅神社例大祭（ブログ：クラブナビより）
  http://crabnavi.ninpou.jp/nemuro-kotohira/top.html

　広尾からきた漁師の男が、神社で神輿を綱で台に括りつける作業をみていて、見るに見かねて手を出し、綱の締め方をやって見せながら教える場面がいい。綱の結び方は船乗りの基本技術だから、船に乗った経験のあるものがこの作業に一人も参加していないということ。金比羅さんは海の神様だったはず。いちいち教えられなくても仕事で綱の占め方・結び方を知っている人が珍しくなかったのだろう。それにしても、こうした基本の技がなくなってしまっている。漁業の仕事自体が変わってしまったのだろう。こんな状態で30年後が大丈夫かなという疑問がわいた。

【午後4時追記】　
　気象庁3時40分のデータだと、台風は温帯性低気圧にかわり、択捉島付近にある。雨はほとんどあがり、空は明るくなってきた。6時からの先太鼓と金棒の祭典はたくさんの人出でごった返すだろう。生徒たちはびしょぬれになりながらはしゃいでいただだろうか。話しを聞くのが楽しみだ。

　5時10分：一時雨が上がったが、すぐに霧雨へと変わった。雨雲が東から西へと回転しながら回ってくるから、小雨のままだ。6時開演には天気が回復しそうにない。


*#2051 金比羅さんのお祭り（２）：ふるさとへの思い　　 Aug. 11, 2012
　http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-08-11
　


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