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#1937 看護師志望の学生へ:近視の意外な事実 The sunny side of myopia May 16, 2012 [74.高校・大学生のためのJT記事]

 5月13日付のジャパンタイムズ紙の社説に近視がとりあげられている。昨日のBS放送での古い西部劇映画では"shorsighted"と言ったように聞こえた。myopia(マイオゥピア)は医学用語で馴染みがないからわかりにくい。
 看護師志望の学生はこういう医療関係の記事一般的な科学記事は読みなれておいたほうがいい。
  いつもどおり著作権の関係上冒頭部分のみ紹介するが、URLを記しておくのでダウンロードしてプリントアウトしておけばいい。根室はキオスクでもジャパンタイムズが買えない。なるべくハンディを小さくしてあげたい。
 http://www.japantimes.co.jp/text/ed20120513a1.html
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Sunday, May 13, 2012

EDITORIAL

The sunny side of myopia

A new comprehensive study of eyesight around the world has found that 80 to 90 percent of secondary school graduates in East Asia suffer from nearsightedness, or myopia. The new study, published in the Lancet medical journal recently, found that neither genes nor increased time reading and writing were to blame for the worsening rate of poor eyesight. The real cause was more basic — lack of sunlight.

The worst eyesight was found in major East Asian cities in China, Taiwan, Hong Kong, Japan, Singapore and South Korea. The rates of myopia there were consistently 80 to 90 percent throughout East Asia, with 10 to 20 percent of those affected suffering from high myopia, a condition that can ultimately lead to severely impaired vision and blindness.



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 ランセット・メディカルジャーナルに載った最近の研究論文によれば明るい日光の下で遊ばないことが近視の主要な原因。
 近視の割合は地域別に特徴があり、次のような分布になっている。
 ①中国東岸の主要都市、台湾、香港、日本、シンガポール、韓国が80~90%、その内の10~20%が強度の近視で深刻な視力障害もしくは盲目になる可能性のある状態。
 ②英国は30~40%
 ③アフリカ諸国はたったの2~3%
 ④世界平均値は10~20%の間
 勉強しない国の近視の割合は低いというふうにも読める。英国型は一部のエリートだけが勉強して国をリードすればいい(英国とフランスに共通する教育観と思っていいだろう)、大衆は勉強しなくていい。アフリカ諸国は小学校すら満足に整備できていない国がほとんどで、水汲みを手伝ったり、仕事を手伝ったりしてこどもたちは日光の下で活動しているから、数字の低さにうなずかざるをえぬ。

 こんなことが書いてある。
 東アジアのこどもたちは学校から帰ってきて、勉強するかテレビ、コンピュータかゲームスクリーンをみる、そういうことが近視の原因だと以前の研究では考えられてきたがそうではなかったというのが新しい研究成果。
 昼間、外で遊ぶことが心身の発育と健康にだいじだというあたりまえの結論である。うちの中で勉強する時間だけ日のあたるうちに外で遊び、バランスをとれということだ。
 団塊世代が小学校低学年、テレビが普及する前の時代がまさにそうだった。暗くなったら外での遊びは終了、さようならとそれぞれ家路についた。テレビもパソコンもゲームスクリーンもなかったし、もちろん学習塾なんてものもなかった。夕食後は用事がなければ自然に勉強する習慣が身についた。
 わたしは家業の手伝いを夕食前後2時間ほどやっていたが、それも生活習慣の一部だからあたりまえのことだった。勉強時間が充分にとれなかったから、短時間で効果を上げたくて集中力がついた。

 タイトルも洒落だが、終わりの文もシャレのめしている。

"The current practice of letting children grow up inside is severely shortsighted."

(ニムオロ塾ではジャパンタイムズ紙の記事を使った高校時事英語授業をやっているが、この社説も授業でとりあげる予定。写しのほしい高校生がいれば誰にでもさしあげますからとうぞとりにお越しください。)

*社説は二つ載っていて、もう一つのほうも高校生に読んでもらいたい。家庭内虐待(暴力とネグレクト(無視))の経験が既婚女性の32.9%もある。

"Married women as abuse victims"
 
http://www.japantimes.co.jp/text/ed20120513a2.html

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